美美庵
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最近、ある方の影響で、三十数年ぶりに、
詠みはじめてみました。
拙く、荒削りなものばかりですが、
一日一首を目標に頑張ってみます。
よろしくお願いいたします。

家族いる時代(とき)を悲哀で回想すバターチキンのカレー食せば
10
かけがえのない自由あり床しくて良きことだけが起こってますよ
7
陽だまりをたんと浴びせて頂戴なメインクーンの粋なわがまま
8
悲の陰に正義を秘して韜晦(とうかい)すアカネアゲハのドレスアップは
6
友の母逝きて陰陽変転す疲労降り積む師走木枯らし
11
光輪の眩(まばゆ)さ浴びて受け止める生死の天寿愛在るままに
5
ころんばん詩を語り合う私たちかつて在りし淡い時代よ
7
電気屋のエキゾチックな顔立ちの二十歳で逝った同期のあの娘(こ)
9
何者でないかを先にお伝えし私をわかる手っ取り早さ
4
あなたなら銀の潮騒聞きつけて砂地に伏せる私察して
7
ソナチネが住宅街で聴こえたらもうそれでいいそれでいいのよ
4
アズールの空を虚(うつ)ろに見ちゃダメよ仲良し雲と浮かんだリボン
4
十二月五日が母の命日で明け方四時に家路についた
4
疲れたら休むだけだと臨済の一喝やたら胸に優しく
10
打ち放し廃墟のような空間で音無く彼女に髪切られ 
4
夢を見ることなど至極退屈で彼女は独り老いていった
10
絶望もサラリと流し行きましょう銀の刺繍と陽射しとあなた
12
私ではないことなのよ物語みんな片付きちゃんとなったよ
8
安穏も安心もない道のりをよく歩いたねよく堪(こらえ)えたね
17
いいことよ自分に何が来るのかを心得て待つ鎮まりの時間(とき)
11
三通(みとお)りの終点だけがあると知り存外こころ鷹揚(おうよう)となり
11
一瞥(いちべつ)は何ぞ含みてさにあらん彼も彼女も世間背(そむ)きて
6
仮借なく重ねられたる沈黙に私の青い蝶(ゼフィルス) 舞いて
6
奥さまの黒い自転車在りしとき無きとき他人(ひと)のリズム推しはかり
5
荒涼と日夜を過ごす独り身に迫る師走にもう慣れ果てて
14
海の夢そう当て字してみゆちゃんと呼ぶ少女(こ)のことを思惟しており
6
妻を待つベレーの男性顔しかめ小さきスマホに難渋しおり
7
救いなくこんな惨めに彷徨った日々が幸福だったと知れる日が来る
15
こころとは骨肉でなく臓器でもなし厳かにそこに在るもの
8
泣いてるか怒ってるかのような目で熱い緋色のマグカップ持ち
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