美美庵
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最近、ある方の影響で、三十数年ぶりに、
詠みはじめてみました。
拙く、荒削りなものばかりですが、
一日一首を目標に頑張ってみます。
よろしくお願いいたします。

双極の病抱えて他を閉ざし街彷徨う子後にし定め
8
死は赦免生は流刑と思いたり秋の陽射しに時に浮上し
11
本だって誰も手にすることないと白さ際立ち清らかなまま
13
刃物の視線(め)レストルームの少女(こ)の棘を抜いてあげたら風凪ぐ季節
9
無垢も超え無欲も越えて行きなさい雲のようにね風のようにね
10
無垢ゆえに無欲のゆえに生成らず白紙の書物風に捲(めく)れる
8
物語そこでは咲かぬ花はキミ最期に光る燐光眩し
8
善良で無欲で泣いた瞳(め)をしてた稀人(まれびと)だった方の終焉
12
生か死か定められない打ち潮に魔女はひと度(たび)夢から醒()めて
8
秋色のオーケストラは不協和の喜劇と悲劇混じり奏でる
9
凛然と記憶のブーケ抱え込み彼岸の淵に立ちおる私
9
さざなみを眩しい視線で眺めてたキミの陽炎(かげろう)金色(こんじき)に揺れ
12
忘れると思い二回も確認し家に帰ればソラ忘れてる
13
引き寄せる磁石さながら息の合う出会いも遥か彼方に絶えて
13
7日間カールだけで飢え凌ぐ劇団の娘(こ)の武勇伝あり
12
威を張って巌(いわお)のようにあの世から私の生を見つめてますか
7
美しきものに飢(かつ)えて来たのでしょ初秋の愁い美は変容し
7
舞い落ちた枯れ葉にだって趣きがあるでしょと風が囁(ささや)いたよ
7
いなかった神がいきなり現れて終点ですと云うやも知れず
9
陰影を深み含蓄味わいを探してるのよこのオフェリアは
5
この世から私が消えるその前に真白な扉開けていいです
7
彼の演(や)る音楽(おと)を奇獣の嘶(いなな)きと例えた私ごめんなさいね
8
秋の香(か)の涼やかな道ぷらぷらと独り下校す女の子あり
9
姉はもう妹宛のLINEなど二度としないと心に決めた
7
和(やわ)らぎと優しさという粒子なら宇宙(そら)からそれを撒(ま)き放ちたい
9
人溢(あふ)る都会幸せ自認する人はどれほどいるのでしょうか
11
今日の日を人らしくなく猫みたく過ごせるわれを どうぞ笑って
12
はしたなきほど泣き放ち河川の歩道自転車駆る娘(こ)
10
いにしえの哲人言いし痴愚演じ狂したフリして遊興せよと
10
いつかの日あなたがそうでいたように波音続く夢で見た海
10