Utakata
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美美庵
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最近、ある方の影響で、三十数年ぶりに、
詠みはじめてみました。
拙く、荒削りなものばかりですが、
一日一首を目標に頑張ってみます。
よろしくお願いいたします。
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深更の医院の廊下滑走すストレッチャーと揺れる母の足指
17
カフェはもう詩人ボヘミア
項垂
(
うなだ
)
れて憂うつ記す場所には非ず
11
ただ此処に端座しおるに世の人の困惑するを途方に暮れて
9
フェアリーな円周描くてっぺんでボクら逝けずに仰ぐもの有り
5
四方
(
よも
)
昏
(
く
)
れて今も独り居
畏
(
かしこ
)
まり世界と
人間
(
ひと
)
に融和したかい
11
八歳で稀少のキミは喜々として世に処せぬ我が業見抜きし
12
天使とはまた勇者でもある故に苺タルトの銃を携え
11
駈け抜けたこの世の不思議懐かしむ確かな
契
(
ちぎ
)
り
目前
(
めまえ
)
に在りて
10
嘆願も
慚愧
(
ざんき
)
も要らずそのままのキミを抱き寄せ光へ
翔
(
と
)
ぶよ
8
アスターの小鉢をこの
瞳
(
め
)
捉え
ては意味根拠無く贖う日有り
10
情報とものと自由の牢獄が侵食尽くす
人間
(
ひと
)
の尊さ
7
スタバにて突っ伏して寝ていつまでも動かぬ彼女心配なりし
8
ここに座す月はやっぱり現れてヒイラギナンテン秋の讃美歌
11
麗
(
うるわ
)
しき虫の
音色
(
ねいろ
)
の傍らで
(
)
遠い
貴女
(
あなた
)
と同じ月観る
10
死を賭して護るもの有り死を超えて護られているもの常に有り
11
極上の45分提供と整骨院の貼り紙見る夜
13
松の葉の揺らぎがササと覆うごと
甍
(
いらか
)
の並び子らに見えおり
7
酷暑の夕群衆
(
)
の一人となりて
総
(
すべ
)
ての祖先胸で呼び掛け
5
潰
(
つい
)
えてもこの深更に
何人
(
なんびと
)
か救済叫ぶ気配ありなん
7
寂しさがそこにあるだけ太陽と星と月とがあるに等しく
12
行儀よく姿勢正して買った本吟味するよう
捲
(
めく
)
りおる
娘
(
こ
)
あり
10
オレンジの水平線のさざめきを死のなかでだけ見惚れる規約
11
前後見ず光と影は無きものに
白猫
(
はくびょう
)
として今日を横切る
12
始めなき時からボクはあの世からこの苦海をば眺めおりたり
6
涼しい眼看取られますか?問うを機に巨大な鎌の降りきた師走
6
生はもう眼も当てられぬ様でした隠棲ぐらい 絵になりたいわ
8
駱駝
(
らくだ
)
の眼ボクを視ていた夢暗示眠り赦さぬ
紅
(
あか
)
い砂漠で
9
含羞に生死を賭した人ありき明朗の渦 恥じて歩めり
11
愛ならば計らうなかれ自ずから発するものが真の愛なり
9
相貌も佇まいすら何となし母に似てきし 血筋自覚し
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