美美庵
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最近、ある方の影響で、三十数年ぶりに、
詠みはじめてみました。
拙く、荒削りなものばかりですが、
一日一首を目標に頑張ってみます。
よろしくお願いいたします。

宇宙までソーダブルーの哀しみを投下せしほど無為の超克
9
残照をただ見ておりし憐憫の三億分の一の生命
9
人いきれ抜け出し座る並木道緑と鳥のさえずいと
14
美しきガレージありて素晴らしき2台の車他人ひと様の城
12
気ぶせりな客人独り打ち震えこの世の様に困惑しつつ
7
音たてず檸檬れもんの砂が落ち行くに似たりと思う娑婆の明け暮れ
11
中途まで我慢を重ね興趣尽き匙投げざるを得ない本嫌い
8
鮮やかに消される幕を待ち設け少女は秋の向こうへ馳せる
9
喚声も歎声も絶え煙雨降り無人で回る回転木馬
12
上からの力がそこは働くとキミは清流天使でいなさい
9
いつかまたどこかも知れぬ異世界で私があなたかも知れないわ
7
二年間仮りの寿命を定めても風の輪舞ワルツ人間ひと凝視みつめて
9
角打ちに行ってこの世のお勉強称して優し酒豪の彼女
10
新しき家も変わらずの不在朽ちてもやはり秋は訪れ
7
進化論創造論と講演すキミの幼き日々に微笑み
8
この世界私と二人重なるも間隙ありてなぶくもの無し
7
歔欷きょき混じる飲食ほどに人の世の哀れ愛しさ感じる場無し
9
近在の自家ギャラリーの奥様の微笑の余韻秋空に
10
経験のけがれが吾子あこを回避する分娩室の永遠とわの誓約
8
昼休み職場仲間を離れ来て金木犀を見彼女ひとあり
17
意味を捨て問いを捨てたら過去も捨て時間捨てれば身軽になりし
13
懸命にペンを動かす老爺見てふと可笑しみが込み上げ来たり
8
死なせない力よ淡く透き通り虹は要らぬとお前は告げる
9
作者など実はなくって人生は知らぬまに成る不思議シナリオ
9
かおりちゃん何をしてたのいいけれど既読がついて安心しちゃう
8
おごそかな無垢に打たれて傍らに腰をかけても構いませんか
10
絵にならぬ生を醜く渡りおる私を棄てることを始めよ
10
哀憐あいれんを背負える者が密やかに人と物との砂漠うるお
8
美しく哀しいものは空回り自由は憐憫道化者
5
遅参した私にキミの隣席のみが空いていた神在りし時代とき
7