美美庵
89
65
投稿数
1077

最近、ある方の影響で、三十数年ぶりに、
詠みはじめてみました。
拙く、荒削りなものばかりですが、
一日一首を目標に頑張ってみます。
よろしくお願いいたします。

小雨降るなかをはじめて撮りにいく難恥多きMRI
8
風色の妖精ならば迷わずに私をどうぞ連れて行ってね
12
高齢というには早くかといって若くはないと微妙年代
12
本当にあなたがいたら期待せず歩道に座り雲を見上げる
8
面影はあの子の勇姿浮かび来て死者と生者を分ける不思議を
12
もうあまり時間がないねそうだよね川面見つめる天使と妖精
12
鍵型に指を掲げて花びらを愛でる少女の姿麗し
12
容れられぬ生もまた良し容れられぬ生を静かに生きおるきみに
10
人生の不参加組と肩揃えぼくときみとが歩き出す夢
10
天使無き翼無き身で忍苦するきみは無事にて過ごしてますか
14
春の日の陽光浴びて歩廊ゆくあたかも大事あるが如くに
14
常夜灯ともして休む就寝時今日の私を捨てておやすみ
14
潮騒も海風さえも口揃えささやくきみはただ一人だよ
7
悲ばかりを抱きしめ走るこの道も宇宙そらから見れば幸福の道
12
あの道の最果てまでも行き着けばこの世で逢えぬきみに駆け寄る
9
一日を生きた奇跡よため息と懊悩だけも良しとするから
13
怖くなる呪詛と可憐の混淆があなたの歌は魔術みたいね
11
恥知らずこんなに何もしないまま生きて帰るのすまし顔して
7
あきらめのうちに屈して行き帰る私を見てた燃える陽だけが
15
余時間を刻一刻と失いしわれ無様でも刹那抱きしめ
15
見苦しく下手な生き方もうそばに誰もおらずに老いと向き合う
17
さよならの切符はそっと買ってあるどこに行こうと私は知らない
16
孤に徹すあまりの酷に過ぎ来たる過去も甘やかな感傷もなし
12
寂しさにいいも悪いもないという今日の寂しさ明日あすの寂しさ
14
とこしえに憧れるもの信じてたいつかの私春がまた来る
14
きみだよね電車の通過するあいだ向こうホームにちらついたのは
10
地獄でも天国もなし落魄はきみひとり成るただひとりでに
7
今日の日の憐愍羞恥抱れんびんしゅうちいだきいて寝床でかじるカロリーメイト
8
終章を生きるのだから気張らずにあなたのままでそのままでよし
14
揺れ乱る自律神経父と祖父弱る私を両より支え
6