美美庵
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最近、ある方の影響で、三十数年ぶりに、
詠みはじめてみました。
拙く、荒削りなものばかりですが、
一日一首を目標に頑張ってみます。
よろしくお願いいたします。

貶める言葉弄する魂胆を知って知らずのヒメアカタテハ
7
猥雑な人声浴びし造花薔薇フクシャピンクの滴る道理
7
東雲しののめの空明け染める細路地に其の儘のキミ現わると信じ
8
完結は正否にあらず美醜無く摂理の儘の愛が存する
6
残照の蒼き荘厳キミ立ちて見透かす問いは尊き母性
5
残年を片手の指で数え得る身となりながらTULLY'Sに居る
10
自念する虚実の隘路鑑あいろかんがみて生死以外は無起であること
5
腰掛ける僅かな段差われを見て帰宅のキミの面差し優し
8
ケイトウの花を贖う天啓は虹の城すら虚空日月
5
聖蝶ひじりちょう音もなく舞い漸増し闇独り行く少女きみを守護する
4
紅赤べにあかの輪舞を縫って天翔る無碍むげの微笑のイルカの親子
5
今朝方の全方位的歎息よ全て喪い全て突き抜け
4
濡れそぼつ飛雨ひう迸りまぼろしの滂沱ぼうだのキミを端然と受く
7
飴色の眩耀げんようのみは知悉ちしつするキミは護られ永遠とわに凪ぐ波
7