鹿
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慌ただしい人々照らす朝空はあまねく伸びる宇宙の端っこ
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地球よりもでかい猫の腹の上で眠る夢をみたい
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いつの間にか風の便りもなくなった友が残した本だけ 売れない
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一日中汗流しただろうおじちゃんの冷えたビールが誇らかに立つ
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トン、パタ、トン 室外機叩く雨音に守られ眠りに落ちていく我
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閉店後月に降り立つ飛行士が見上げた如く広がる星空
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店に来た恋人たちが気になるが店員だから気楽でいい我
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いらっしゃい何度もお客に唱えるが我はそんなに来て欲しくはない
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吐く呻きが静かに夜に溶けていくマックの袋ぶら下げる道
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君のそのポケットに入れた涙ひとつそっと見ている夜の街灯
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