こま
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58

のほほんと生きています。

鮮やかな夏を彩るチューペット パキンと折って君と食べたい
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夜半過ぎ寒さを感じて目を開く 扉開くと灼熱の廊下
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汗光る子どもの額をそっと拭く タオルの下の太陽の笑み
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パラパラと優しく響く雨音に 耳を澄ませてコーヒー啜る
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窓叩く土砂降りの雨が去った後 雲の狭間に青の道でき
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夕刻ゆうこく薄暗闇うすくらやみの空低く 流れる雲が運ぶ雨の
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チクチクと燃える陽射しを避けた先 木漏れ日の中 優しい風ふく
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愛を込め 美しい歌 紡ぐ人 彼女だけの言葉の花束 /スーパーフライさんのテレビ番組より
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美しき四季の訪れ身をまかし 心のままに ことばで遊ぶ
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網戸からサラリと吹き込むそよ風が 揺らす風鈴 夏のささやき
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晴れ渡る空に伸ばした腕の先 雨をふくんだ水無月の雲
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楽譜ないメロディ奏でる雨の曲 空を見上げて奏者を探す
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雨音に耳を傾け夜がふける 畳に寝そべり猫を撫でつつ
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じんわりと雨降る前の湿り気を 振り払うように髪を束ねる
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クルクルと風を生み出す扇風機 暑さ漂う夜のオアシス
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さらさらと水が流れる用水路 夏の日差しに響くガマの
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ごめんなとささやく声が消えていく 夕暮れの空に響く雑踏
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夕暮れの影の尾を引く百日紅 紅い蕾に感じる夏の
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悔しさで涙を流す幼子の 結ぶ口元そっと撫でる
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旅終わり余韻に浸り夜過ぎて 次の旅路に想いを馳せる
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この言葉 口に出していいものか? 悩む間に人は過ぎ去り
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夢を見た幼い心は過ぎ去りて ビル空の下で夢を夢見て
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大好きな恐竜シールと服まとい 微笑み眠る小さき棺
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どこでもドア あったらどこへ行こうかな そんな会話と君が愛しい
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幼い日 父の背中で 隠れ見た 紅い満月 目が離せず
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雨を見てため息をつく幼子よ 陽光の下を駆け回る夢
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本棚で静かに眠る桃太郎 むかしむかしと語り始める
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見てられぬ大人同士の口喧嘩 オブラートだけは忘れるなかれ
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朝青龍 祖父と鳴らした手で今は 緑茶をすすり ひとりラジオを友にする。
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青空の 大きな雲を 仰ぎ見て おーきいおーきい 響く子の声
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