Utakata
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みやこ
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さみしいを言えないままで木枯らしにあたってしまう季節がきらい
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他にないくらい似合うね霜月のたましいは灰色(雪のため)
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丸まってねむれば擬態のの字とはコウモリのこと見る夢のこと
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音 そして電車は通り過ぎてゆく 残った風と傷をなめあう
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降る/止むの雲間に光が差し込めばあちら側から覗かれている
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うろこ雲 ちいさく弱いお魚の黒になりたい順に消えてく
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こもれびを紡いだような手触りのブランケットを探しています
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『台風が来るので犬を室内にしまえ』はすべて詐欺じゃないです
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海は海 わたしはわたし きみはきみ あの子はあの子 おやすみなさい
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つまさきの白いところもきみだから冬の小鳥は特段きれい
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からだじゅうの酸素を吐ききるかのような十月下旬、遅い真夏日
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はじまりと終わりに宿る特別な魔法どうりで丸まって寝る
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朝早くしずかな道を歩きつつ紺のマフラー結びなおして
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すきでした。すきです。今日も。まっすぐに目も見れなくてぽつぽつ揺れる
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シーグラス・グリーンとても遠くから波打つ音を手土産にして
5
なにもないわたしの脚の上に犬いて犬のいるわたしを誇る
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朝の虹なので手に取る夜の虹ならば浅瀬に帰してあげる
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食欲のほそくなる秋いじわるな空にこちらが歩み寄るのか
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そっと手をつないで歩く 帰路なのかあてどないのか聞かないままで
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さがしても金木犀は香らないきみに会えない夜に似ている
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今日はもうとびきり甘いものでいい酒もジュースもくちづけも火も
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迷いつつ長袖を着て秋もまた月に帰りたかったのか、など
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テーブルに出したプリンをいつまでも食べない、そんな雨模様の日
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秋がきてすずしい空に見る雲は大きなつばさ船を漕ぎつつ
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かたちないものを取ることうまくなりあなたは数歩先で振りむく
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神さまも学校へゆき生きものの標本とかを見る これは人
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夕暮れがいちばん暑い。街中の蝉が闇夜に溶けてゆくから
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長いこと煮込む目つきが優しくてクリームシチューずいぶん甘い
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十月のはじめの朝は生臭く山も寄せては返すいきもの
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これは月これは太陽 衣替えはタンスの中の立派な宇宙
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