Utakata
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みやこ
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彼岸花きらきら咲いてこの庭の常連さんをもてなすジョウロ
6
パラソルがぱっぱっぱっと開きますぼくもぱっぱっぱっと咲きます
8
見つめあうたびにほころび山々はまどろみながら秋の粧い
6
気まずそうな夏の暑さに仕方なくお茶などいれて聞き役になる
6
いつの日か月へ行こうねおつまみの地球のうつる酒を飲もうね
10
それぞれがちいさな点でまっすぐに結ぶぼくらは星座なんだよ
5
どこにいてなにがあってもひだまりは春うららかに迎えてくれる
7
ひまわりの子どもがひとり咲いている秋のただなか ね、迷子なの?
5
満たされて失うことを考える(だから月では生きていけない)
7
手の甲に脈が浮くときぼくたちはみんな生きててみんなさみしい
12
いたずらを好物として台風はみつばちになる 連休を吸う
8
すずむしは夜更けにえらく鳴いている あきあきあきあきあきあきあき
6
落っこちたような気がして起きたあとまだ浮いているあなたを撫でる
5
いつもより熱いシャワーを浴びるからお帰り雨のかけらよ海へ
7
枯れるしかなかった愛のお話はとてもきれいでとっても痛い
14
読みかけのページを閉じてここからはきみの寝息にしずしず混ざる
6
もう夜道ひとりで平気こわいものだらけと知った靴で行くから
5
ぶらんこになりかけていたベランダの向こうの声 あ 空がまぶしい
5
なにかしら、夢を見ていた。小説の冒頭すべてこれでもいいよ
5
おおげさにぴよぴよ鳴こうサンダルのゆくあてをにわとりに頼って
7
エアコンをぴいっと止めてこの音が夏の終わりの合図なのかな
16
『すみれ 花言葉』で探すきみという輪郭にいちばん似合うのは
6
やきいもをぼかっと割って「きみの」ってそういうところほんとすきだよ
6
橙色を秋と言いたくなるそれでいいのかいつか聞きにいくから
6
コスモスは色づいている立ちくらみぎゅっとつぶったまぶたの裏に
12
失った いつだってこの一言で終われない熱 痛み いとしさ
4
過ぎ去ってどこへと帰る暦かな茄子のお牛に乗ってゆくかな
5
あたたかい光のなかにいてほしい咄嗟に抱けるくらいの距離で
6
大切なあの子を語る眼差しでモンブランとか作れそうだね
10
水槽に閉じ込めておく愛じゃない自由に泳ぐ姿を見せて
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