七竹
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テクニカルライター、元翻訳者。仕事柄堅くて具体的な言葉が好きです。今更ながら、百人一首を読み直し始めました。本歌取りを趣味にしてます。

高額の現金を持つ。本名を知らぬ娘の学費になるそう。
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旧市街未来の候補は現れず蔦草絡む茶色いポスター
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自販機のペットボトルが水筒に名前を変える午後の仕事場
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愛してる。ああ?愛してる。奢った3000円、利子つけて愛してる→→「レターパックで現金送れ」
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おじさんのギトるLineを盗み見る 駅と駅と気と遠くなる
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イヤホンが汗で没する さようならはFマイナーのFUZZで
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「人は死ぬ」あらゆる人の最終話 善悪すらも彼岸に消える
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アカウントああアカウントアカウント 重ねた便利に頭がきしむ /芭蕉
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大体の嘘はニベアで隠せるとガールズバーで教えてもらう
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体温を計る7度2分である。平静な顔で実家に帰る
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青白い画面が夢を叶えてくれるマッチのように携帯を擦る
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朝焼けを見ずに今後は過ごすのかデジタル太りで食事中毒
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録音の駅構内のアナウンス1/2で左右違える
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喫煙所探し回って旅をする山の中すら宝を拾う
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怖いから歯をむき出して威嚇する 動物すらもしない仕草で
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面白きこともなき世を面白く電気の網抜けはるかの家に/高杉晋作辞世の句に下の句
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銀杏を食べる我々石器時代からSFあたりまで続くのだろう
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筋肉をスクリューにする小舟たち区民プールの大うなばらに
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「安全を……」満員電車の出入り口仁王としての務めを果たす
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wifiのルーターが月と交信している緑と黄色と赤のランプで
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夜半には雨に紛れた星が降る蛍光灯がパチパチしたので
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水をいれたコップのような完成が言葉で出来ず釘で文字書く
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プリクラを貼った履歴書で大丈夫です住所も電話もわかる範囲で
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五反田の「ブラック企業資料館」の語り部となる この世続けば
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人里の轍踏み分け鳴く熊の声におののき窓を閉め切る奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋は悲しき /リライト
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「限りなく透明に近いブルー」は涙なの?海辺の街で悲しみ拾う
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雨降りは涙隠すのに丁度良い 過去に向かって傘を差す街
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病院で二度と会えない帰り際目薬としての涙を溜める
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象の鼻を哲学的に分析しロボット作る仕事がしたい
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「今シーズン待ちに待ってた初舞台」折りじわの付くチノパンを履く
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