Utakata
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七竹
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テクニカルライター、元翻訳者。仕事柄堅くて具体的な言葉が好きです。最近、コラージュ短歌を始めて、blueskyで時々やってます。
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髪型を鳥のトサカに見立てると見える世界が少し優しい
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鍵かけて蛇口の形のかな文字を探す。明日は漁火の日で
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八月は六日九日十五日 言葉は祈りで風に溶けてく /上の句はこの時期によく詠まれる俳句
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圧縮され続ける客用の羽毛布団 私は誰かを世話し続けたい
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生きるたびに季節が嫌いになっていく 風鈴の音が消えた街角
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我々は我々ではない人達になり得ることを忘れはしない
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花の色は移りにけりないたずらに去年の兵庫のことは忘れて
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海亀のような涙で悼む夜卵にすらなれなかった子ら
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情報で太った私は日に三度。情報として食べるラーメン
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ロマンスの神様どうもありがとう 母は墓前に手を合わせる
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ロマンスの神様願いを叶えて 指紋まみれの携帯電話
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各国の時差と為替を教えてくれる必ず切符で交通する彼
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生きているだけで劣等と、眼差す。構造として見下すタワー
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義理の親義理の兄弟義理の妻義理の仲間に果たせない義理
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最悪の事態の朝の街角で「冷やし中華が始まったのか」
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ロマンティック終わりましたと冷やし中華のように掲げる
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嘘ではない 甘えて弱くて華奢な夜財布のような男と歩く
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優しさと遠慮が見えるバールさんとバールのようなものの差
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頑張った一つの産業が終わります。もうありません。転職しなさい。
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翻訳は死んだ仕事か終わったのか訳したページは何かのデータか?
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啄木のピストル持って出社する 出張:砂漠で給与をもらう
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公園で猫の祭りがあるらしいベッドタウンが留守になる日に
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広葉樹の木陰でうたた寝する午後と 人権のない数年があった
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スーパーの米が安いと感じるようなインフレ続けるエグいお言葉
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死んだと思う父に手を合わせる 不倫相手のことを聞けず
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夢洲には無縁でいたいかりそめの過度な未来は信じていない
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公園で遊ぶ子どもら都内では見なくなった 二度と見れない
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納税し、直後に仕事をなくした日、「楽しい日本」に生きる嬉しさ
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頑丈な老婆が座席の前に立つ大人を罵倒しなおも前に立つ
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作り出すことではなくて伝えるの手垢フリーの表現だけで
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