Utakata
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七竹
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テクニカルライター、元翻訳者。仕事柄堅くて具体的な言葉が好きです。今更ながら、百人一首を読み直し始めました。本歌取りを趣味にしてます。
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「楽しかった。また今度会おうありがとう」芸術的に傘が消えてる
15
掬い取る三日月の影を栞にし鉄道に乗る帰る明日に
12
高速のトイレ休憩置き去りに 修学旅行が一人始まる
15
青空と無縁な迷彩色である夕方優雅に誘蛾灯で消ゆ
13
「自転車のけんけん乗りを次世代に」校内放送の校長先生
11
「イナバウアーを覚えるよりは簡単です」Ruby講師は画面見て言う ※Rubyは国産のプログラミング言語
5
虚無僧になる夜を迎える 虚無の中にすら何かあるのか
9
終端が近づく。茄子を育てたい。区民農園申し込みする
13
納豆を食べる程度の気構えでぜひ面接にいらしてください
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池袋に通勤する鳩 荒川のゴルフコースに孵る卵が
10
汚れてもいい心にて来てください 社保寮完備明るい職場
14
明瞭に誰の役にも立たない日 ガチャを一つ引く、天使を
9
髪型を鳥のトサカに見立てると見える世界が少し優しい
13
鍵かけて蛇口の形のかな文字を探す。明日は漁火の日で
8
八月は六日九日十五日 言葉は祈りで風に溶けてく /上の句はこの時期によく詠まれる俳句
10
圧縮され続ける客用の羽毛布団 私は誰かを世話し続けたい
11
生きるたびに季節が嫌いになっていく 風鈴の音が消えた街角
14
我々は我々ではない人達になり得ることを忘れはしない
12
花の色は移りにけりないたずらに去年の兵庫のことは忘れて
9
海亀のような涙で悼む夜卵にすらなれなかった子ら
9
情報で太った私は日に三度。情報として食べるラーメン
7
ロマンスの神様どうもありがとう 母は墓前に手を合わせる
8
ロマンスの神様願いを叶えて 指紋まみれの携帯電話
9
各国の時差と為替を教えてくれる必ず切符で交通する彼
10
生きているだけで劣等と、眼差す。構造として見下すタワー
6
義理の親義理の兄弟義理の妻義理の仲間に果たせない義理
9
最悪の事態の朝の街角で「冷やし中華が始まったのか」
11
ロマンティック終わりましたと冷やし中華のように掲げる
15
嘘ではない 甘えて弱くて華奢な夜財布のような男と歩く
7
優しさと遠慮が見えるバールさんとバールのようなものの差
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