忌寸宿禰
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今日の出来事や思ったこと、今までの思い出を短歌として自由に読む、二十四歳の男性です。

磐根いわね立つ 木なき里に 生ひ出でて 咲く花の名や 何と言ふらむ
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土瀝青どれきせい 突き抜け香る 花のごと 憂世うきよの中にも 華開くらむ
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野良猫を なつけむとてぞ 歩み寄る 早々はやはや逃ぐる 後ろ髪かな
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野の草に 露を置きつつ 月隠す 霞が末は 明けの空なり
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おのが田の 実りに足りし 世は過ぎて 他国あだしの舟を 待つばかりなり
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犬をまだ わんわんと言ひし 幼な日は 人のこころも 近かりしかな
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さねかづら さ寝つる君の 寝息さへ 稚児ちごのやうにて いとどかなしき
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鳴かねども 忘るることなき 鶯の 影ひそめたる 緑深しも
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童歌わらべうた 流るるころは 過ぎにけり 帰らむとなく 時ぞ知らるる
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いにしへの けぶりの絶えし 名残にか 行く末も見えず 霞む夏かな
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遠き日の 祖母の家なる 南風ひとつ 畳の上に 身を落として
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あまくもの たゆたふ空見ゆ 夜もすがら 雲のいづこに 月の宿れる
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子が子守り 親は電子板スマホに 操られ 怒れど叱れぬ 哀れな大人等こどもら
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五月夜さつきよ気色けしき音なふ 御簾みすの奥 表衣うへぎぬにひとつ シャネルの五番
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願はくば 優しく撫づる 御手みてて 留めおかなむ 有明の月
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あをによし 黄は気をつけて 赤止まれ 夏ならずとも うなだれる今日きょう
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なむじへと 宛てたる文や 空を舞ひ 花の番地を 探すてふてふ
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知らざらば 散るをも見まし 心から 色にでそめし 花と見ずやは
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初夜そやの鐘 双子る 西の空 秋は来ずとも 映ゆるきんもくせい
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人も木も 種々くさぐさに花の 咲き満ちて 時うつろへど 永久とわについなし
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夏の夜は いとど短き ものなりて 寝過ぐしつるかと 肝消す朝
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石積みを 二つ三つと 戻せども 地の揺れ一つに 元の木阿弥
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このたびも 事なきを得し 住吉に ぬか突く我の 姿ありけり
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星涼ほしすずし 闇に突っ張る電車道 車窓に見ゆる 景色見る顔
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かきつばた咲きぬる時を待つほどに水面みなもに映りし影はいずこへ
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今ははや隔たりぬとも兼六の根を一つにて松にやあらむ
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このたびも 安宅あたかの浜に 至りけり 背を押す如く 松風吹きぬ
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和栲にきたえの きよげなれども 棘ぞ立つ 浜成す花の 名こそ惜しけれ
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朝風呂の 立つ湯けむりの 絶え間より 光のどけき 里の気配す
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宵闇に 佇む大観音 いと広大くわうだいにして ただならぬもの
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