Utakata
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忌寸宿禰
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今日の出来事や思ったこと、今までの思い出を短歌として自由に読む、二十四歳の男性です。
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磐根
(
いわね
)
立つ 木なき里に 生ひ出でて 咲く花の名や 何と言ふらむ
9
土瀝青
(
どれきせい
)
突き抜け香る 花の
如
(
ごと
)
憂世
(
うきよ
)
の中にも 華開くらむ
9
野良猫を
懐
(
なつ
)
けむとてぞ 歩み寄る
早々
(
はやはや
)
逃ぐる 後ろ髪かな
8
野の草に 露を置きつつ 月隠す 霞が末は 明けの空なり
8
おのが田の 実りに足りし 世は過ぎて
他国
(
あだし
)
の舟を 待つばかりなり
10
犬をまだ わんわんと言ひし 幼な日は 人のこころも 近かりしかな
11
さねかづら さ寝つる君の 寝息さへ
稚児
(
ちご
)
のやうにて いとど
愛
(
かな
)
しき
6
鳴かねども 忘るることなき 鶯の 影ひそめたる 緑深しも
7
童歌
(
わらべうた
)
流るるころは 過ぎにけり 帰らむとなく 時ぞ知らるる
8
いにしへの
煙
(
けぶり
)
の絶えし 名残にか 行く末も見えず 霞む夏かな
7
遠き日の 祖母の家なる 南風ひとつ 畳の上に 身を落として
9
あまくもの たゆたふ空見ゆ 夜もすがら 雲のいづこに 月の宿れる
6
子が子守り 親は
電子板
(
スマホ
)
に 操られ 怒れど叱れぬ 哀れな
大人等
(
こどもら
)
8
五月夜
(
さつきよ
)
に
気色
(
けしき
)
音なふ
御簾
(
みす
)
の奥
表衣
(
うへぎぬ
)
にひとつ シャネルの五番
6
願はくば 優しく撫づる
御手
(
みて
)
を
以
(
も
)
て 留めおかなむ 有明の月
13
あをによし 黄は気をつけて 赤止まれ 夏ならずとも うなだれる
今日
(
きょう
)
7
汝
(
なむじ
)
へと 宛てたる文や 空を舞ひ 花の番地を 探すてふてふ
9
知らざらば 散るをも見まし 心から 色に
出
(
い
)
でそめし 花と見ずやは
9
初夜
(
そや
)
の鐘 双子
並
(
な
)
み
居
(
ゐ
)
る 西の空 秋は来ずとも 映ゆるきんもくせい
9
人も木も
種々
(
くさぐさ
)
に花の 咲き満ちて 時うつろへど
永久
(
とわ
)
についなし
15
夏の夜は いとど短き ものなりて 寝過ぐしつるかと 肝消す朝
7
石積みを 二つ三つと 戻せども 地の揺れ一つに 元の木阿弥
9
このたびも 事なきを得し 住吉に
額
(
ぬか
)
突く我の 姿ありけり
7
星涼
(
ほしすず
)
し 闇に突っ張る電車道 車窓に見ゆる 景色見る顔
8
かきつばた咲きぬる時を待つほどに
水面
(
みなも
)
に映りし影はいずこへ
10
今ははや隔たりぬとも兼六の根を一つにて松にやあらむ
9
このたびも
安宅
(
あたか
)
の浜に 至りけり 背を押す如く 松風吹きぬ
7
和栲
(
にきたえ
)
の きよげなれども 棘ぞ立つ 浜成す花の 名こそ惜しけれ
7
朝風呂の 立つ湯けむりの 絶え間より 光のどけき 里の気配す
13
宵闇に 佇む大観音 いと
広大
(
くわうだい
)
にして ただならぬもの
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