忌寸宿禰
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今日の出来事や思ったこと、今までの思い出を短歌として自由に読む、二十四歳の男性です。

おなじ空ながむる我もかき暮れて心ひとつに惑ひぬるかな
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道まよふ行く末ならば我が袖を引きて導かむ暗き宵をも
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風待ちて雲の晴れなむのちの世はさやかに照らす月を見るらむ
6
宵の空 雲立ちわたり月かくれ行く末さへもおぼつかなきかな
5
学び舎の師の声に舞う花の雨 友と別れを暫し惜しむらむ
11
波過ぎて日々来にけらし深緋こきあけ絨毯もうせん干すてう秋の栗駒
9
地は震え 刹那にこぼつ 幾年の うつつに生きし 営みを 海は揺り立ち 波を連れ 陸奥みちのくを攻む 幾年の 募る想いを 我がものにして
5
波に落ち波に消えにし人々の生くべかりし日々夢のまた夢
12
波に落ち波に消えにし人々の安らかなるを祈るほかなし
16
オリオンの猛きを見ゆる天の原乙女の祈りに身ぞ冷えにける
9
冬の夜はまだ昼ながら暮れぬるを空のいづこに陽宿るらむ
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すみの江のふるさとへかへる客船や な忘れそ我を乗せゆけ
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書きかけの言葉の脇に茶も冷えていつよりここに我ありしかな
10
液晶の青き光に浮かびしは誰が指の跡ぞ名もなき塵か
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一夜にて大地を覆いて地を築き幾世いくよ幾歩いくほに減る土瀝青アスファルト
10
君がためクレーンゲームにお金積むボタン押す指に期待ふりつつ
6
「このたびは・・・」心とりあえず会見でうわ言連ねる紙のまにまに
7
年の瀬にあれこれ言ひし干支なれど思ひ出せねど正月は来ぬ
6
年の瀬に干支の話をしていたのに今年の干支をもう思い出せず
7
「そのカーテン、レーニンじゃなくてレーヨンやろ?」 西日と冷戦 赤く染まる陽
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「このカーテン、レーニンでできたやつやねん。」 祖母宅にかかる鉄のカーテン
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「せり、なずな・・・。」七草を問えば止まる祖母。「ごぼう、靴べら?」と茶化せばまた
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力なく歩む背を越ゆその時にわれは幾世を負ひしものか
9
いくとせの古木のごとき祖母うばが背は力なけれどなお強きもの
11
影なれば消ゆべきものをまなこなる濃き紫は愈々いよいよ深し
8
まばゆさに心も白く霞むとも焼きつく青は褪せぬ形見に
8
久方の光に染める影なれば濃き紫の移ろひもなし
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眩しくて目を閉じていても青いまま 影の輪郭黒く濃く浮く
12
泣き笑い怒りあぐねて素通りか 四段下なる影を引き立つ
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ひな壇の隅に出番を待つ我ら 名も知らねども春を囃さん
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