忌寸宿禰
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今日の出来事や思ったこと、今までの思い出を短歌として自由に読む、二十四歳の男性です。

もうぬか 問へど答へず たはぶれば 笑みに綻ぶ ちご空寝そらね
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税金で 搾り絞られ 身を削り 明くる日を買う 出涸らしの銭
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蝶さへも 蜜蜂すらも 吸えぬ蜜 公金裏金 さぞうまからんかし
14
あかねさす 雲のみちゆく つばくらめ 行く末々に 光あれかし
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古巣より 飛び立ちゆける 燕尾へと 踵返して さよならまたいつか
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うばたまの 我を咎める 音もなく かたぶくまでの 月を見しかな
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宵闇に 染めぬらし わがおりは 胸の打ち音なふ 重圧の籠
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道のつら柑子こうじの 街灯の 陰る麓に 五分の魂
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ハロゲンランプが照らす四車線 橋より眺む 我は何求むらむ
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分け入れば いとど深くなる 山道やまぢかな 惑ふは我か しるべなき世か
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遊歩道 頭上に一つ ユスリカの 夏たてる 雌待ちの蚊柱
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雌待ちの 蚊柱くぐる 人の群れ いづこより来たりて いづこへと去りぬ
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月の色も うつりにけりな いたづらに 袖の白露 落ちしまにまに
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花の色はうつりにけりな緑色あをいろに卯月よにふるながめせしまに
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散ることもいとはぬ花の心もて世を尽くしてむ命なりせば
11
咲く花のちりぬる前の静けさや我らの前に杭は立たずや
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手向くるは強酒ストロングゼロの空き缶や笑ひし夜をここに偲びて
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果つるまぎ見つるは離るるやすけさか 黄泉よみへの道に惑ひぢかは
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ひらひらと また一葉ひとひらと 己が手で散りぬる花を すくふべくもなし
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学び舎に 桜踏み分け 行く児等こらの 背を見る時ぞ いとほしきかな
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問ひし間にこぼるる想ひ一文字を書き留めてまし今日の夕暮れ
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たづねきて胸に芽吹きし一枝ひとえだを 春の夕焼ゆふやけ そっと染めゆく
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言の葉は霞の向かふに隠るとも 同じ夕映ゆふばえ心に留めむ
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今はただ詠めぬ想ひを胸に問ひ 言の葉たづぬ春の夕焼け
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見抜いても 騙されてやる 春の夜は 嘘でもいいから 繋いでいたい
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「うそなのか(笑)」 笑顔張り付く 泣き顔で 期待募らせた 自分を恨んで
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「うそだよ」と 言われたあとの 余白ブランクを 笑顔で埋めて 一人に帰る
7
「うそだよ」と 笑う瞳の 奥にある 震える熱を 暴けずにいる
5
盾ごしに 聞こえる声が 本物と 知ってて騙される ふりをする
6
嘘でしか 言えない本音 日が暮れば 心の在処は 座敷牢
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