忌寸宿禰
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今日の出来事や思ったこと、今までの思い出を短歌として自由に読む、二十四歳の男性です。

冬来れば 百日紅の その枝に 春の面影 宿りてぞある
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秋深み 枝に残れる 一輪を 見る人もなく 月ぞ照らせる
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風吹けば 散るにはあらず ただ花の 色を空へと 返すなりけり
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夕されば 紅き花影 長くして 暮れゆく空に 身を預けたり
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炎天に 揺るる百日の 花なれば 過ぎゆく夏を 惜しむことなし
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百日紅 長き命と 咲きながら 秋風吹けば 露と消えなむ
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君待つと 雨の晴れ間に 玉簾 咲きてぞ白き 袖のごとくに
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暑き陽も 日ごとに冷える 長月の 日灯し代わり たますだれかな
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月失せし 西の山端(やまは) 眺むれば 残るは星と 我が吐息のみ
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影踏みて 行けど進まぬ 夜(よ)の道に 迫る薄闇 月の入り行けば
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地を這ふと 見まがふばかり 赤き弓 つくよみ引きて 西にいるかな
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居待月(ゐまちづき) かざしにせまし 長月の 赤黒き故(ゆゑ) 知る由もなし
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しのぶれど 色に出でにけり 我が恋は 祭りの灯影(ほかげ) 君を数えて
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秋立ちて まだ夕風の 涼しさに 袖振る人ぞ 夏を惜しめる
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立秋の 櫓太鼓を 囲ひぬる 踊る阿呆と 見る阿呆
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火樹銀花(かじゅぎんか) 灰降る闇の しづけさに なほ残りける 火の煙(けぶり)の香
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夜の華の 散りて咲きまた 散りぬれば 夏のよにふる 幾歳(いくとせ)の灰
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煌々と 海原(わたつみ)の奥の 里の灯に 今ひとたび咲く 夏の花かな
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たばこの火 立ちのぼる煙(けぶり) 吹き去れど 面影匂ふ 夜のしじまかな
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都会路(みやこぢ)の 人の気配(けはひ)の 絶えざれば 虫の集(すだ)きも はるけく聞こゆ
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住之江の 波間引き裂く 水飛沫 白き弧をかく モンキーターン 
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いたづらに わがふる日々の いつしかに 夏に染まりし 世をば見るかな
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街(ち)の並木 留まり しいい 鳴く蝉の などて我が方(かた)へ 飛び来るにや
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燃ゆる日の 光にむせぶ 青葉山 つらき暑さを 添ふる蝉かな
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薬莢の 如く散り追(ぼ)ふ この短歌(うた)は 我が身を穿つ 日々の残り香
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かげおくり 夏空仰ぐ 影ひとつ 亡き人恋ふる うつしよかな
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胸の内 雲間すら埋める あまくもを 連れて行かぬかと 風に尋ねて
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畝傍山 仰げば見ゆる 橿原の 遠き昔の 空の青さよ
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橿原や 人は変はれど 夏風の 吹く音ばかり 昔なりけり
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橿原の 野辺の霞に まぎれつつ 帰らぬ春を 惜しむころかな
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