Utakata
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忌寸宿禰
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今日の出来事や思ったこと、今までの思い出を短歌として自由に読む、二十四歳の男性です。
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冬来れば 百日紅の その枝に 春の面影 宿りてぞある
9
秋深み 枝に残れる 一輪を 見る人もなく 月ぞ照らせる
18
風吹けば 散るにはあらず ただ花の 色を空へと 返すなりけり
13
夕されば 紅き花影 長くして 暮れゆく空に 身を預けたり
9
炎天に 揺るる百日の 花なれば 過ぎゆく夏を 惜しむことなし
15
百日紅 長き命と 咲きながら 秋風吹けば 露と消えなむ
13
君待つと 雨の晴れ間に 玉簾 咲きてぞ白き 袖のごとくに
15
暑き陽も 日ごとに冷える 長月の 日灯し代わり たますだれかな
8
月失せし 西の
山端
(
やまは
)
眺むれば 残るは星と 我が吐息のみ
14
影踏みて 行けど進まぬ
夜
(
よ
)
の道に 迫る薄闇 月の入り行けば
8
地を這ふと 見まがふばかり 赤き弓 つくよみ引きて 西にいるかな
7
居待月
(
ゐまちづき
)
かざしにせまし 長月の 赤黒き
故
(
ゆゑ
)
知る由もなし
7
しのぶれど 色に出でにけり 我が恋は 祭りの
灯影
(
ほかげ
)
君を数えて
9
秋立ちて まだ夕風の 涼しさに 袖振る人ぞ 夏を惜しめる
10
立秋の 櫓太鼓を 囲ひぬる 踊る阿呆と 見る阿呆
8
火樹銀花
(
かじゅぎんか
)
灰降る闇の しづけさに なほ残りける 火の
煙
(
けぶり
)
の香
7
夜の華の 散りて咲きまた 散りぬれば 夏のよにふる
幾歳
(
いくとせ
)
の灰
11
煌々と
海原
(
わたつみ
)
の奥の 里の灯に 今ひとたび咲く 夏の花かな
17
たばこの火 立ちのぼる
煙
(
けぶり
)
吹き去れど 面影匂ふ 夜のしじまかな
11
都会路
(
みやこぢ
)
の 人の
気配
(
けはひ
)
の 絶えざれば 虫の
集
(
すだ
)
きも はるけく聞こゆ
18
住之江の 波間引き裂く 水飛沫 白き弧をかく モンキーターン
8
いたづらに わがふる日々の いつしかに 夏に染まりし 世をば見るかな
10
街
(
ち
)
の並木 留まり しいい 鳴く蝉の などて我が
方
(
かた
)
へ 飛び来るにや
4
燃ゆる日の 光にむせぶ 青葉山 つらき暑さを 添ふる蝉かな
9
薬莢の 如く散り
追
(
ぼ
)
ふ この
短歌
(
うた
)
は 我が身を穿つ 日々の残り香
13
かげおくり 夏空仰ぐ 影ひとつ 亡き人恋ふる うつしよかな
6
胸の内 雲間すら埋める あまくもを 連れて行かぬかと 風に尋ねて
9
畝傍山 仰げば見ゆる 橿原の 遠き昔の 空の青さよ
18
橿原や 人は変はれど 夏風の 吹く音ばかり 昔なりけり
10
橿原の 野辺の霞に まぎれつつ 帰らぬ春を 惜しむころかな
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