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忌寸宿禰
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今日の出来事や思ったこと、今までの思い出を短歌として自由に読む、二十四歳の男性です。
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今ははや隔たりぬとも兼六の根を一つにて松にやあらむ
8
このたびも
安宅
(
あたか
)
の浜に 至りけり 背を押す如く 松風吹きぬ
7
和栲
(
にきたえ
)
の きよげなれども 棘ぞ立つ 浜成す花の 名こそ惜しけれ
7
朝風呂の 立つ湯けむりの 絶え間より 光のどけき 里の気配す
12
宵闇に 佇む大観音 いと
広大
(
くわうだい
)
にして ただならぬもの
6
湯けむりに 海原かすみ 暮れゆきて 波の気配の やはらぎにけり
12
大雨を 止ませしといふ
白兎
(
しろうさぎ
)
月を呼びたる 香が残る里
8
しらなみは 寄せてはかえるぞ この地にて 波の穿てる 音のみぞする
8
東雲
(
しののめ
)
の 越前和紙に
千年
(
ちとせ
)
の香 書き置く和歌と 影を背に行く
15
千載
(
ちとせ
)
経ど
恋路
(
こひぢ
)
に惑ふ 心地こそ 昔も今も 変わらざりけれ
10
越前の 寝殿造に 入りし時 紫の月 同じく眺むる
6
交
(
かか
)
はすは
夫婦桜の
連理枝
(
れんりのえだ
)
鶴や
千年
(
ちとせ
)
の 糸をあざなふ
9
都より 逢坂の関を 越えぬれば 急がば回れと 人は言ふなり
7
このたびは つつがなかれと 住吉の 満てりぬ月の 力添ふかな
10
もう
寝
(
い
)
ぬか 問へど答へず
戯
(
たはぶ
)
れば 笑みに綻ぶ
児
(
ちご
)
の
空寝
(
そらね
)
11
税金で 搾り絞られ 身を削り 明くる日を買う 出涸らしの銭
12
蝶さへも 蜜蜂すらも 吸えぬ蜜 公金裏金 さぞうまからんかし
15
あかねさす 雲の
路
(
みち
)
ゆく つばくらめ 行く末々に 光あれかし
15
古巣より 飛び立ちゆける 燕尾へと 踵返して さよならまたいつか
10
うばたまの 我を咎める 音もなく かたぶくまでの 月を見しかな
9
宵闇に 染めぬらし わが
庵
(
おり
)
は 胸の打ち音なふ 重圧の籠
9
道の
辺
(
へ
)
に
列
(
つら
)
ぬ
柑子
(
こうじ
)
の 街灯の 陰る麓に 五分の魂
10
ハロゲンランプが照らす四車線 橋より眺む 我は何求むらむ
9
分け入れば いとど深くなる
山道
(
やまぢ
)
かな 惑ふは我か しるべなき世か
11
遊歩道 頭上に一つ ユスリカの 夏たてる 雌待ちの蚊柱
11
雌待ちの 蚊柱くぐる 人の群れ いづこより来たりて いづこへと去りぬ
8
月の色も うつりにけりな いたづらに 袖の白露 落ちしまにまに
8
花の色はうつりにけりな
緑色
(
あをいろ
)
に卯月よにふるながめせしまに
8
散ることも
厭
(
いと
)
はぬ花の心もて世を尽くしてむ命なりせば
11
咲く花のちりぬる前の静けさや我らの前に杭は立たずや
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