忌寸宿禰
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今日の出来事や思ったこと、今までの思い出を短歌として自由に読む、二十四歳の男性です。

たづねきて胸に芽吹きし一枝ひとえだを 春の夕焼ゆふやけ そっと染めゆく
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言の葉は霞の向かふに隠るとも 同じ夕映ゆふばえ心に留めむ
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今はただ詠めぬ想ひを胸に問ひ 言の葉たづぬ春の夕焼け
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見抜いても 騙されてやる 春の夜は 嘘でもいいから 繋いでいたい
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「うそなのか(笑)」 笑顔張り付く 泣き顔で 期待募らせた 自分を恨んで
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「うそだよ」と 言われたあとの 余白ブランクを 笑顔で埋めて 一人に帰る
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「うそだよ」と 笑う瞳の 奥にある 震える熱を 暴けずにいる
6
盾ごしに 聞こえる声が 本物と 知ってて騙される ふりをする
7
嘘でしか 言えない本音 日が暮れば 心の在処は 座敷牢
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飲み込んだ 「好き」の形に 喉が鳴る 嘘でかぶせて 今日の夕暮れ
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嘘ならば 本音を言える 気がしてる エイプリルフール 弱虫の盾
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「うそだよ(笑)」と 本音を嘘に 擬態させ 君に差し出す エイプリルフール
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街明かり 薄れてなおも 夜の桜 静かなる火を 枝に宿して
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都会まちの風 受けて揺らめく 花の色 ビルの合間に 春を繋ぎて
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風乗りて ビルを背に舞う 花吹雪 あかき光に 酔いて更けゆく
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ビル影に 揺れる提灯 連なりて 橙の灯が 煽る夜桜
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音もなく 月明かりのみ 照らす町 単車の音に 明かり灯る
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闇深き 二駅先の 最寄り駅 門をくぐれば 息絶えし町
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加古川の沿ひ行く機械の音声こゑの中虚しきを据ゑる青き座席
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たらちねの南の山は白みつつカラスの声に母は身支度
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漆黒の町の中一つ白い灯と共に周るカブの音
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暗闇の二駅先に最寄り駅改札くぐれば無呼吸の町
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加古川線 二十二時の電車内青いシートと機械音声
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かきくらす波のよるべは隔つとも松の根ざしは一つなりけり
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アーティスト ホストとラーメン屋それぞれに幹を分つ相生の松
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それぞれの道が合わさり播磨灘三つに別れていずれ交わらん
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寒空に薫るおでんの湯気三つ共に頬張った友よ元気か
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かど叩く声はアプリの呼び出しに替はれど待つは江戸の心意気
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あるじらへ膳を据ゑむ通知こえ響き町を駆け行く棒手振りウーバーイーツ
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有明の空うす白くなりゆけば鐘のひびきに夢ぞ破れぬ
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