忌寸宿禰
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今日の出来事や思ったこと、今までの思い出を短歌として自由に読む、二十四歳の男性です。

巣食う魔に命削られなお白く 燃え尽きんとすたまの輝き
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痛みさえいつか眠りに溶けるまで 夜の帳を独り見つめて
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ひとつずつ明かりを消してゆくごとく  闇の深さに星を求むる
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これやこの この身に迫りたる 末期まつごかな いまはうるはしき花を咲かせて
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暮れ急ぐ空のひかりを惜しみつつ 鴨と並びて影を重ねむ
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神域の静寂しじまに遊ぶ鴨の声独りの時間慈しみへと
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波紋消え鏡となりし冬の池 鴨のまどろみうらを癒さん
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橿原の神宮の池にひとり立ち 私を憂う鴨の群れ
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立春の 暖かな冷気に ほだされて 手汗に滲む チョコレート
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高砂の 尾の上に咲く 花やその 白布の奥ぞ あいに染む
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高砂の 尾上の松や 行く末と 加古もろともに 常しへにあれ
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会いたいと願うほど濃くなる現実 風に舞う君に奏づるパヴァーヌ
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権力、お金、名声 持たずとも 日銭追っかけ これもまた一興
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密回避 マスク着用 感染防止 貼られ続けたコロナの傷跡
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朝ぼらけ 空気凍み入る卯の刻に ふすまの奥で五分を乞う身
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朝ぼらけ 空気凍み入る朝方に 布団の奥で五分を乞う身
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死ぬという 人に流るる時はなし されども最期の路とならむ
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陽も落ちて 童子は鹿の子まだらに散る 静寂染み 揺れる鞦韆ブランコ残して
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冷や飯に寄せて水温む御御御付 湯気立つ鮭へ散らす波の花
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他人ひとの記憶 その日暮れほどの明るさ
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花は散り色は褪せどもそこにをり その花の名を誰ぞ覚えん
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思ひまなこににほふ 花細しはなぐわし 皆は過ぎ行き 名は宙を舞う
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夕刻に咲く童の声 何ぞやと 思ひて見れば 避球の声
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音持たぬ君へ詠える愛ひとつ 枯れぬ感情に事の実熟れて
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この世をば が世とぞ問ふ 新月の満ちたることも無しと思へば
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腕の内 刻みし溝の痕ありて 苦悩と苦労の年輪と見ゆ
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早春の緋寒桜が咲く頃に、我 悲観して桜散りける
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大海を隔てて見ゆる大橋の 奥にぞ遠き わが故郷かな
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環境が移ろう年の瀬 人は去り 怖じける私を膝が笑う
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クリスマス ケーキが子供の頃より多く感じる  はぁ、取り分け皿も包丁も必要ないか
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