稲置連
2
5
投稿数
62

今日の出来事や思ったこと、今までの思い出を短歌として自由に読む、二十四歳の男性です。

玉鬘たまかずら 揺れる少女しょうじょ花宴はなのえん 夜を照らして冴ゆる星影
9
今もなお 目の端に指す影ひとつ 呼べど応えず春の来ぬまま
9
昔よく遊んだあの子はかくれんぼ 隠れたままに陽炎となる
9
折り紙の指輪に触れて思い出す 呼び止めし声 今も胸奥に
7
「待ってよ。」と叫ぶあの子の声を背に 振り返らずに 過ぎし最期よ
7
いつの日か「結婚しよう。」と誓い合い 薬指には紙の指輪
9
生を受け 初めて出来た 綾の子と 呼吸を重ね ひとつの世界
6
はるかなる月日は今ではなつかしく あきらめぬ心 冬将軍のよう
9
文月の むこうの山より 眺めたひ。あれは確かに まやかしにあらず。私の生きた あかしとなりて。
6
浮舟は 野分吹き荒れ 波うらら 流れゆくまま 手に六文銭
12
楽しき夜 あれも陽炎か 手習いのふみで叩き渡る 夢浮橋
8
何も見ず 去りゆく空蝉うつせみそれを見て「酷と思うな。」と御法みのり、我が真木柱まきばしら
7
ひらひらと 舞う胡蝶こちょうの傍らで 鳴かぬ蛍が 身を焦がす
5
本当は、もう一度伝えたかった。 でも、この関係が終わってしまいそうな気がして。
6
玉鬘たまかずらつける少女おとめ花宴はなのえん 照らす若菜 上弦の月
6
常夏の 恋情連ねし あのふみ紅梅こうばい咲けども 書き終わらじ
6
我が恋は幻となり雲隠れ 恋に燃ゆる火 篝火かがりびの如し
12
「恋人が出来た。」と顔を赤らめる 君を祝した 紅葉賀
5
「君が好き。」咲いた早蕨さわらび みを結ばず 育つ思いは 宿木やとりぎと化す
8
宵の淵「恋わからぬ。」と言う顔が 眠る頃には 朝が訪れ
5
君がため あなたへ合わせ 身を尽くし 明かした音に 合わじなる心
5
桐壺に あやかる心に 野分吹き 浮舟動かし 望む夢浮橋
7
海の外 かの地に思い馳せ は進む たま漂えど 身滅びゆく
4
「人間の成人の歯は何本?」「16本!」 「少なすぎ! 色鉛筆じゃん。」 溢れる笑い声。高校の思い出。
5
幾年も民を守りし城の壁 朽ちし桜に栄華散りゆく
9
天の原 刹那瞬く ほうき星 が知らずと流す なみだなりけり
8
クラリネットの演奏会。 ドとレとミとファとソとラとシの音が・・・ 出てるじゃん。
6
黒管の 笛が奏でし 讚美歌は 響きやはらか うたた寝に落つ
11
沙羅双樹 永久とわに咲きたし その様は 白に混じりて 花落つるらむ
8
声途絶え 空白みつつ 明ける夜 人影偲び 燻す煙草けむりくさ
7