忌寸宿禰
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今日の出来事や思ったこと、今までの思い出を短歌として自由に読む、二十四歳の男性です。

ビル影に 揺れる提灯 連なりて 橙の灯が 煽る夜桜
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音もなく 月明かりのみ 照らす町 単車の音に 明かり灯る
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闇深き 二駅先の 最寄り駅 門をくぐれば 息絶えし町
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加古川の沿ひ行く機械の音声こゑの中虚しきを据ゑる青き座席
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たらちねの南の山は白みつつカラスの声に母は身支度
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漆黒の町の中一つ白い灯と共に周るカブの音
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暗闇の二駅先に最寄り駅改札くぐれば無呼吸の町
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加古川線 二十二時の電車内青いシートと機械音声
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かきくらす波のよるべは隔つとも松の根ざしは一つなりけり
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アーティスト ホストとラーメン屋それぞれに幹を分つ相生の松
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それぞれの道が合わさり播磨灘三つに別れていずれ交わらん
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寒空に薫るおでんの湯気三つ共に頬張った友よ元気か
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かど叩く声はアプリの呼び出しに替はれど待つは江戸の心意気
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あるじらへ膳を据ゑむ通知こえ響き町を駆け行く棒手振りウーバーイーツ
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有明の空うす白くなりゆけば鐘のひびきに夢ぞ破れぬ
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明けゆけば面影消ゆる空なれどまた来る夜には月も待つらむ
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ひんがしの空白むまで胸のうち消えぬ面影抱きて明かさむ
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ひさかたの月をながめて待つほどに雲間に見ゆる人の面影
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かき曇り見えぬ光をしるべにて面影たどる夜や更けぬらむ
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ひさかたの影入る月に霞立ちながめ降り落ち見るよしもなし
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思ふらむ人の心もおぼろにて月のみぞ知る袖の白露
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春の夜の夢の通ひ路たどるまで濡れにし袖は風に任せよ
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霞みたつ空の月さえ隔てねど同じ心に袖や濡らさむ
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春の夜のかすみの空に月出でて君を思へば袖ぞ濡れける
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あかあかと照らす光を道連れにふるさとの夜をともに明かさむ
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影清き月の下にて語らはむ忘れぬ土の草の香までも
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まつ人の心も月のごとくにて曇りなき地へよくぞ帰りし
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ひさかたのふるさとの地を踏みぬれば月夜をかくす雲もなきかな
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おなじ空ながむる我もかき暮れて心ひとつに惑ひぬるかな
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道まよふ行く末ならば我が袖を引きて導かむ暗き宵をも
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