忌寸宿禰
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今日の出来事や思ったこと、今までの思い出を短歌として自由に読む、二十四歳の男性です。

寄り添えば 笑むきみの影 消えもせず 霊(たま)がありかは 座敷牢
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紙の輪がかなりの時経ち銀(しろがね)を成し 私の死する意味となりて
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長すぎた「また明日ね。」のその明日 あなたに会うため 手に六文銭
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命の灯 既に消えゆく一縷の光 火桶の中に白き灰舞う
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君の声 風に消えゆく振り返る ただそこに広がる空(から)の余白
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八重桜 八重に咲くたび胸を衝く 八重葎とは知らず恋して
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本当は言いたかった。あの花の下で。でも、星になった君にそれを投げる手はもう、無い。
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玉鬘(たまかずら) 揺れる少女(しょうじょ)の花宴(はなのえん) 夜を照らして冴ゆる星影
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今もなお 目の端に指す影ひとつ 呼べど応えず春の来ぬまま
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昔よく遊んだあの子はかくれんぼ 隠れたままに陽炎となる
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折り紙の指輪に触れて思い出す 呼び止めし声 今も胸奥に
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「待ってよ。」と叫ぶあの子の声を背に 振り返らずに 過ぎし最期よ
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いつの日か「結婚しよう。」と誓い合い 薬指には紙の指輪
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生を受け 初めて出来た 綾の子と 呼吸を重ね ひとつの世界
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はるかなる月日は今ではなつかしく あきらめぬ心 冬将軍のよう
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文月の むこうの山より 眺めたひ。あれは確かに まやかしにあらず。私の生きた あかしとなりて。
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浮舟は 野分吹き荒れ 波うらら 流れゆくまま 手に六文銭
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楽しき夜 あれも陽炎か 手習いの文(ふみ)で叩き渡る 夢浮橋
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何も見ず 去りゆく空蝉(うつせみ)それを見て「酷と思うな。」と御法(みのり)、我が真木柱(まきばしら)
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ひらひらと 舞う胡蝶(こちょう)の傍らで 鳴かぬ蛍が 身を焦がす
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本当は、もう一度伝えたかった。 でも、この関係が終わってしまいそうな気がして。
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玉鬘(たまかずら)つける少女(おとめ)の花宴(はなのえん) 照らす若菜 上弦の月
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常夏の 恋情連ねし あの文(ふみ)は紅梅(こうばい)咲けども 書き終わらじ
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我が恋は幻となり雲隠れ 恋に燃ゆる火 篝火(かがりび)の如し
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「恋人が出来た。」と顔を赤らめる 君を祝した 紅葉賀
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「君が好き。」咲いた早蕨(さわらび) みを結ばず 育つ思いは 宿木(やとりぎ)と化す
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宵の淵「恋わからぬ。」と言う顔が 眠る頃には 朝が訪れ
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君がため あなたへ合わせ 身を尽くし 明かした音に 合わじなる心
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桐壺に あやかる心に 野分吹き 浮舟動かし 望む夢浮橋
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海の外 かの地に思い馳せ 歩(ほ)は進む 霊(たま)漂えど 身滅びゆく
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