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忌寸宿禰
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今日の出来事や思ったこと、今までの思い出を短歌として自由に読む、二十四歳の男性です。
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寄り添えば 笑むきみの影 消えもせず
霊
(
たま
)
がありかは 座敷牢
5
紙の輪がかなりの時経ち
銀
(
しろがね
)
を成し 私の死する意味となりて
6
長すぎた「また明日ね。」のその明日 あなたに会うため 手に六文銭
10
命の灯 既に消えゆく一縷の光 火桶の中に白き灰舞う
4
君の声 風に消えゆく振り返る ただそこに広がる
空
(
から
)
の余白
6
八重桜 八重に咲くたび胸を衝く 八重葎とは知らず恋して
6
本当は言いたかった。あの花の下で。でも、星になった君にそれを投げる手はもう、無い。
6
玉鬘
(
たまかずら
)
揺れる
少女
(
しょうじょ
)
の
花宴
(
はなのえん
)
夜を照らして冴ゆる星影
7
今もなお 目の端に指す影ひとつ 呼べど応えず春の来ぬまま
7
昔よく遊んだあの子はかくれんぼ 隠れたままに陽炎となる
8
折り紙の指輪に触れて思い出す 呼び止めし声 今も胸奥に
7
「待ってよ。」と叫ぶあの子の声を背に 振り返らずに 過ぎし最期よ
6
いつの日か「結婚しよう。」と誓い合い 薬指には紙の指輪
8
生を受け 初めて出来た 綾の子と 呼吸を重ね ひとつの世界
5
はるかなる月日は今ではなつかしく あきらめぬ心 冬将軍のよう
8
文月の むこうの山より 眺めたひ。あれは確かに まやかしにあらず。私の生きた あかしとなりて。
6
浮舟は 野分吹き荒れ 波うらら 流れゆくまま 手に六文銭
11
楽しき夜 あれも陽炎か 手習いの
文
(
ふみ
)
で叩き渡る 夢浮橋
8
何も見ず 去りゆく
空蝉
(
うつせみ
)
それを見て「酷と思うな。」と
御法
(
みのり
)
、我が
真木柱
(
まきばしら
)
6
ひらひらと 舞う
胡蝶
(
こちょう
)
の傍らで 鳴かぬ蛍が 身を焦がす
5
本当は、もう一度伝えたかった。 でも、この関係が終わってしまいそうな気がして。
6
玉鬘
(
たまかずら
)
つける
少女
(
おとめ
)
の
花宴
(
はなのえん
)
照らす若菜 上弦の月
6
常夏の 恋情連ねし あの
文
(
ふみ
)
は
紅梅
(
こうばい
)
咲けども 書き終わらじ
5
我が恋は幻となり雲隠れ 恋に燃ゆる火
篝火
(
かがりび
)
の如し
11
「恋人が出来た。」と顔を赤らめる 君を祝した 紅葉賀
5
「君が好き。」咲いた
早蕨
(
さわらび
)
みを結ばず 育つ思いは
宿木
(
やとりぎ
)
と化す
6
宵の淵「恋わからぬ。」と言う顔が 眠る頃には 朝が訪れ
5
君がため あなたへ合わせ 身を尽くし 明かした音に 合わじなる心
5
桐壺に あやかる心に 野分吹き 浮舟動かし 望む夢浮橋
6
海の外 かの地に思い馳せ
歩
(
ほ
)
は進む
霊
(
たま
)
漂えど 身滅びゆく
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