忌寸宿禰
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今日の出来事や思ったこと、今までの思い出を短歌として自由に読む、二十四歳の男性です。

真名仮名を綴り織り成す物語 誰を温めし布となりけむ
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幾年(いくとせ)ぞ詩歌管弦を修(おさ)むれど 現(うつつ)に与へし名残は知らぬ
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芸術は慰めか、あるいは麻酔か
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言問ひし幽(かそけ)き声は季指の端 昨日をも知らぬ深緋(こきあけ)の傷
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知らぬ間に心へ触れし痛みかな 小指の先に光る切り傷
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「いつ来たの?」と訊ねる 小指の先の紅い切り傷
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ホルストよ 金星のその光は本当に平和と呼べるのか
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今はただ安寧求めて身を落とし 夜を見ている宵の明星
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いまだ来ぬ静けさ祈りて 落ちはてし世の底よりぞ夕星(ゆふつづ)見ゆる
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民をこそ守りし城の石垣に枯桜(かれざくら)のみ往(い)にし代を舞う
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ベランダ経て 柔軟剤の香り纏う風
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立春の陽気吹き消す強風に 洗濯物なびく午後三時
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立春の陽気掻き消つ大風(おほかぜ)に衣打ち靡く申の刻かな
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世を見つめ音ほろほろと零れぬる 霞む眼路に滲む星月夜
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巣食う魔に命削られなお白く 燃え尽きんとす霊(たま)の輝き
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痛みさえいつか眠りに溶けるまで 夜の帳を独り見つめて
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ひとつずつ明かりを消してゆくごとく  闇の深さに星を求むる
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これやこの この身に迫りたる 末期(まつご)かな いまはうるはしき花を咲かせて
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暮れ急ぐ空のひかりを惜しみつつ 鴨と並びて影を重ねむ
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神域の静寂(しじま)に遊ぶ鴨の声独りの時間慈しみへと
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波紋消え鏡となりし冬の池 鴨のまどろみ心(うら)を癒さん
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橿原の神宮の池にひとり立ち 私を憂う鴨の群れ
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立春の 暖かな冷気に ほだされて 手汗に滲む チョコレート
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高砂の 尾の上に咲く 花やその 白布の奥ぞ あいに染む
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高砂の 尾上の松や 行く末と 加古もろともに 常しへにあれ
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会いたいと願うほど濃くなる現実 風に舞う君に奏づるパヴァーヌ
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権力、お金、名声 持たずとも 日銭追っかけ これもまた一興
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密回避 マスク着用 感染防止 貼られ続けたコロナの傷跡
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朝ぼらけ 空気凍み入る卯の刻に 衾(ふすま)の奥で五分を乞う身
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朝ぼらけ 空気凍み入る朝方に 布団の奥で五分を乞う身
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