Utakata
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忌寸宿禰
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今日の出来事や思ったこと、今までの思い出を短歌として自由に読む、二十四歳の男性です。
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「いつ来たの?」と訊ねる 小指の先の紅い切り傷
4
ホルストよ 金星のその光は本当に平和と呼べるのか
6
今はただ安寧求めて身を落とし 夜を見ている宵の明星
13
いまだ来ぬ静けさ祈りて 落ちはてし世の底よりぞ
夕星
(
ゆふつづ
)
見ゆる
7
民をこそ守りし城の石垣に
枯桜
(
かれざくら
)
のみ
往
(
い
)
にし代を舞う
12
ベランダ経て 柔軟剤の香り纏う風
9
立春の陽気吹き消す強風に 洗濯物なびく午後三時
10
立春の陽気掻き消つ
大風
(
おほかぜ
)
に衣打ち靡く申の刻かな
7
世を見つめ音ほろほろと零れぬる 霞む眼路に滲む星月夜
7
巣食う魔に命削られなお白く 燃え尽きんとす
霊
(
たま
)
の輝き
5
痛みさえいつか眠りに溶けるまで 夜の帳を独り見つめて
11
ひとつずつ明かりを消してゆくごとく 闇の深さに星を求むる
8
これやこの この身に迫りたる
末期
(
まつご
)
かな いまはうるはしき花を咲かせて
6
暮れ急ぐ空のひかりを惜しみつつ 鴨と並びて影を重ねむ
14
神域の
静寂
(
しじま
)
に遊ぶ鴨の声独りの時間慈しみへと
8
波紋消え鏡となりし冬の池 鴨のまどろみ
心
(
うら
)
を癒さん
9
橿原の神宮の池にひとり立ち 私を憂う鴨の群れ
8
立春の 暖かな冷気に ほだされて 手汗に滲む チョコレート
5
高砂の 尾の上に咲く 花やその 白布の奥ぞ あいに染む
8
高砂の 尾上の松や 行く末と 加古もろともに 常しへにあれ
7
会いたいと願うほど濃くなる現実 風に舞う君に奏づるパヴァーヌ
9
権力、お金、名声 持たずとも 日銭追っかけ これもまた一興
9
密回避 マスク着用 感染防止 貼られ続けたコロナの傷跡
9
朝ぼらけ 空気凍み入る卯の刻に
衾
(
ふすま
)
の奥で五分を乞う身
6
朝ぼらけ 空気凍み入る朝方に 布団の奥で五分を乞う身
6
死ぬという 人に流るる時はなし されども最期の路とならむ
7
陽も落ちて 童子は鹿の子まだらに散る 静寂染み 揺れる
鞦韆
(
ブランコ
)
残して
6
冷や飯に寄せて水温む御御御付 湯気立つ鮭へ散らす波の花
12
他人
(
ひと
)
の記憶 その日暮れほどの明るさ
4
花は散り色は褪せどもそこにをり その花の名を誰ぞ覚えん
5
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