らいおん
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軒先の大樹が生みし涼風すずかぜに 誦経ずきょう重なり古屋を廻る
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ポンポンと微かに聞こゆ遠花火 貴方きみの背追いしあの夏の夜
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人声の絶えし古屋を拭き清め 逝きし人々を待つ盆支度
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花に樹に心動かぬ日のありて この身は深く沈みおり
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紫陽花のいろ終えてくたす傍らに アガパンサスの青き星々
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先ず刺身 箸重なりて笑いつつ 独り身の息子の夕餉を思う
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くっきりと青 鬱々籠もる長雨の切れる合い間の 地を射る視線
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綿あめのほどけたるよな雲流れ 青田に鷺の鳴き交わすを聞く
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里山に 緑濃ければ涙乾き 星掲げれば心鎮まりぬ
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大通り 視線泳がせ烏一羽 欠けたる羽に 戸惑う想い
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大の字になりて見上ぐる天井に 咎める目あり赦す目もあり
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菜を刻む背に息子の声 大丈夫かと 屈託をく空耳かな
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枕辺を敲く雨音 目覚めては悔いが突き刺す身を絞る
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眠れぬままutakata開きなぞる夜 想い重なる短歌うたに出逢いぬ
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雨催あまもよいて泰山木の匂い立ち ぽとりと落ちぬ白き花びら
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雨あがりジャパンブルーの朝 息子らと其々の場でエアハイタッチ!
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後頭部に不毛の地あり二つ三つ 内なるものの攻撃てふ不条理
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暗雲突く杉の大樹閃光呼びて燃ゆ その身焦がすは天への憧れ
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うみいだ山脈やまなみの端に日入りて 岸辺に語らふ影の二つ/小さな旅 
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郭公の声で目覚めし傍らに友の寝息して旅の夜明け/小さな旅
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「疲れたろう」熊捕獲され 麻酔銃撃ちし獣医の呟き漏れぬ
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濃緑の懐へ列車潜りゆき 揺られゆく人の吐息いきも染まりぬ
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渦巻く雨の去りてあした 濁る溜まりにかはづ一疋空仰ぐ
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傘差しかけ二人見守る早苗田にさく大きく雨の足跡
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畦道で群れる児らよ 早苗揺らして弾ける笑い 君らの未来へ
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柿の葉の色濃く繁り花実はなみ落つ ぽとりぽとりと実らぬ想い
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トンネルの真ん中時空ズレる夜 ハンドル切って翔び出す天空
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つまと 子と友に恵まれ なお胸に風の吹く夜ありて浅まし
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水張田みはりだに早苗揃いて景色調う 稔りの季節ときへいざ出立/修正ごめんなさい🙏
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夏へ奔る陽を背に受けて 覗き込む波の揺らぎにこのまま深きへ
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