Utakata
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らいおん
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右耳に誰ぞ棲みおる ひそひそと囁きやまず 幾夜眠れず
16
樹も草も古屋を超えていよよ伸び
霊
(
たま
)
も消えゆく 長月ながあめ
22
そこ此処に猛る水あり
生命
(
いのち
)
育むものに何をせし我らは
20
山襞に湧き立つ雲を透かし見れば 寺塔のごとき電波塔並び
18
眠りを揺する小さな呟き雨音に交じり 今宵も坐して聴き入る
19
ポニーテールの揺れる襟足蒼く冴え 夏の
太陽
(
ひ
)
弾く少女は十七/色白の美しい少女に
16
一朝にして秋になりぬる涼気かな 指は肌滑り 夏の澱抜けて
22
夕まぐれ 雲間の
一条
(
ひとすじ
)
田を捉え 波打つ稲穂
黄金
(
こがね
)
いや増し
21
列島ニュース 昨日干上がり今日溢れ 天を仰ぎて明日を祈りつ
23
ひび割れし土に踏ん張る稲に寄り 青きひと穂を掌に量るひと/水不足😢
24
暮れ方の庭をトテトテ
往き来
(
ゆきき
)
する セキレイ追いて 水遣りも途切れ
24
ステーキにトロ鮪さえ喜ばぬ この夏越えて味覚も老ゆる
14
耳もとに密やかな声集まりて 午前一時の哀しみに和す
12
異国より訪れし
少女
(
(
おとめ
)
)
真珠のごと小さき歯覗く 艶めく唇/「真珠の耳飾りの少女」日本再公開
16
柿の実のぽとりと落ちぬ色変えて 時にあらずして酷暑の仕業
20
ぴぃひょろろ 呼ぶ声追いて炎天の畦道辿り
行き方
(
ゆきがた
)
知れず
17
目覚めては こほっとひとつ咳こぼれ 秋近きかと覚ゆ朝まだき
14
盆の明け 俯きて
発
(
た
)
つ 気を病む息子 薄き背中に掌を置いてみる
18
線香の
煙
(
けむ
)
に漂う
亡父母
(
ちちはは
)
の笑顔頼りて 日頃の愚痴を/盆参り🙇
18
叢に羽音掠めて眺むれば 群れて涼やか夏百合の白
17
水も気も未だ目覚めぬ朝まだき 夢の名残りに揺らぐ病葉
19
遠雷のまま日を送り 昼の月見草
頭
(
こうべ
)
を垂れて総出の雨乞い
18
暮れかけて 表通りの打ち水へ 通りすがりの三毛立ち止まり
25
ぶつぶつとランダムに拙歌呟けば 甦りたり折々の記憶
20
乙女の如く頬を染め
亡義母
(
はは
)
が囁く ヒミツは吾れも墓場まで
17
切り戻しふたたびの
彩
(
いろ
)
庭の撫子 小さき陽の束夏の憩い
14
utakataの初めて出会う言の葉数々 もの知らずを今更に知る/恥ずかしくも嬉し 感謝🙏
17
空に躍る鮎の背きらり 早瀬飛沫き 釣果競いし男の脚打つ
13
閉じた瞼を視線がなぞる遠く三日月愛でるよに
朝
(
あした
)
きみの瞼は彩づく
14
冴え冴えと枕辺とどく光芒に 雪と見紛う夏の満月
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