Utakata
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らいおん
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いつの間に
節
(
ふし
)
も
形
(
なり
)
も似たる手に 昨夜の菜は
亡母
(
はは
)
の好物
20
高々とザリガニの爪 児らの声天に弾けて 夏景色
16
解
(
ほど
)
けては結ぼれ雲の過ぎゆく 為すこともなく蹲るひと日
15
陽は天頂 身を干すように大気燃え 背中を蝉が追い立てる
13
軒先の大樹が生みし
涼風
(
すずかぜ
)
に
誦経
(
ずきょう
)
重なり古屋を廻る
18
ポン
ッ
ポンと微かに聞こゆ遠花火
貴方
(
きみ
)
の背追いしあの夏の夜
13
人声の絶えし古屋を拭き清め 逝きし人々を待つ盆支度
26
花に樹に心動かぬ日のありて この身は深く沈みおり
18
紫陽花の
彩
(
いろ
)
終えて
腐
(
くた
)
す傍らに アガパンサスの青き星々
16
先ず刺身 箸重なりて笑いつつ 独り身の
息子
(
こ
)
の夕餉を思う
22
くっきりと青 鬱々籠もる長雨の切れる合い間の 地を射る視線
11
綿あめの
解
(
ほど
)
けたるよな雲流れ 青田に鷺の鳴き交わすを聞く
24
里山に 緑濃ければ涙乾き 星掲げれば心鎮まりぬ
17
大通り 視線泳がせ烏一羽 欠けたる羽に 戸惑う想い
11
大の字になりて見上ぐる天井に 咎める目あり赦す目もあり
17
菜を刻む背に息子の声 大丈夫かと 屈託を
解
(
と
)
く空耳かな
12
枕辺を敲く雨音 目覚めては悔いが突き刺す身を絞る
12
眠れぬままutakata開きなぞる夜 想い重なる
短歌
(
うた
)
に出逢いぬ
20
雨催
(
あまもよ
)
いて泰山木の匂い立ち ぽとりと落ちぬ白き花びら
15
雨あがりジャパンブルーの朝 息子らと其々の場でエアハイタッチ!
13
後頭部に不毛の地あり二つ三つ 内なるものの攻撃てふ不条理
24
暗雲突く杉の大樹閃光呼びて燃ゆ その身焦がすは天への憧れ
15
湖
(
うみ
)
抱
(
いだ
)
く
山脈
(
やまなみ
)
の端に日入りて 岸辺に語らふ影の二つ/小さな旅
18
郭公の声で目覚めし傍らに友の寝息して旅の夜明け/小さな旅
16
「疲れたろう」熊捕獲され 麻酔銃撃ちし獣医の呟き漏れぬ
20
濃緑の懐へ列車潜りゆき 揺られゆく人の
吐息
(
いき
)
も染まりぬ
10
渦巻く雨の去りて
朝
(
あした
)
濁る溜まりに
蛙
(
かはづ
)
一疋空仰ぐ
12
傘差しかけ二人見守る早苗田に
小
(
ち
)
さく大きく雨の足跡
14
畦道で群れる児らよ 早苗揺らして弾ける笑い 君らの未来へ
16
柿の葉の色濃く繁り
花実
(
はなみ
)
落つ ぽとりぽとりと実らぬ想い
20
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