らいおん
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右耳に誰ぞ棲みおる ひそひそと囁きやまず 幾夜眠れず
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樹も草も古屋を超えていよよ伸び 霊(たま)も消えゆく 長月ながあめ
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そこ此処に猛る水あり 生命(いのち)育むものに何をせし我らは
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山襞に湧き立つ雲を透かし見れば 寺塔のごとき電波塔並び
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眠りを揺する小さな呟き雨音に交じり 今宵も坐して聴き入る
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ポニーテールの揺れる襟足蒼く冴え 夏の太陽(ひ)弾く少女は十七/色白の美しい少女に
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一朝にして秋になりぬる涼気かな 指は肌滑り 夏の澱抜けて
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夕まぐれ 雲間の一条(ひとすじ) 田を捉え 波打つ稲穂 黄金(こがね)いや増し
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列島ニュース 昨日干上がり今日溢れ 天を仰ぎて明日を祈りつ
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ひび割れし土に踏ん張る稲に寄り 青きひと穂を掌に量るひと/水不足😢
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暮れ方の庭をトテトテ往き来(ゆきき)する セキレイ追いて 水遣りも途切れ
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ステーキにトロ鮪さえ喜ばぬ この夏越えて味覚も老ゆる
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耳もとに密やかな声集まりて 午前一時の哀しみに和す
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異国より訪れし少女((おとめ)) 真珠のごと小さき歯覗く 艶めく唇/「真珠の耳飾りの少女」日本再公開
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柿の実のぽとりと落ちぬ色変えて 時にあらずして酷暑の仕業
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ぴぃひょろろ 呼ぶ声追いて炎天の畦道辿り 行き方(ゆきがた)知れず
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目覚めては こほっとひとつ咳こぼれ 秋近きかと覚ゆ朝まだき
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盆の明け 俯きて発(た)つ 気を病む息子 薄き背中に掌を置いてみる
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線香の煙(けむ)に漂う亡父母(ちちはは)の笑顔頼りて 日頃の愚痴を/盆参り🙇
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叢に羽音掠めて眺むれば 群れて涼やか夏百合の白
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水も気も未だ目覚めぬ朝まだき 夢の名残りに揺らぐ病葉
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遠雷のまま日を送り 昼の月見草 頭(こうべ)を垂れて総出の雨乞い
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暮れかけて 表通りの打ち水へ 通りすがりの三毛立ち止まり
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ぶつぶつとランダムに拙歌呟けば 甦りたり折々の記憶
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乙女の如く頬を染め亡義母(はは)が囁く ヒミツは吾れも墓場まで
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切り戻しふたたびの彩(いろ)庭の撫子 小さき陽の束夏の憩い
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utakataの初めて出会う言の葉数々 もの知らずを今更に知る/恥ずかしくも嬉し 感謝🙏
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空に躍る鮎の背きらり 早瀬飛沫き 釣果競いし男の脚打つ
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閉じた瞼を視線がなぞる遠く三日月愛でるよに 朝(あした)きみの瞼は彩づく
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冴え冴えと枕辺とどく光芒に 雪と見紛う夏の満月
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