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投稿数
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手を繋ぐハリボーたちの混ざりあう色をちぎって名乗る執着
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眠ること喋らないこと過ぎていく全ての季節を春と呼ぼうね
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コンビニの床がいいです草むらのパラシュート花火みたいに眠って
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蝶がいて撮り損ねたから花だけが写っているのもまた愛ならば
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血管を全部つなげる地球なんか一周もしない僕らの夜に
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雨が降るだけで曇れるガラス越し 私はそれほど正しくなれない
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半径にあなたをいれてここまでが世界だとする文系だから
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夕方の窓になりたい 住宅は、わたしのために明るくはない
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鳩のこと何も知らない すべからく鳩も私を知らないだろう
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飴細工みたいな瓶に寄りかかり春を待たずに死ぬ花がある
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江ノ島でデカめの鳥に襲われて、指先までが私だったな
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ゆれながら春を待つだけ来年の君を知らないTシャツを干す
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戻れない二十歳はあれど ウィンストン頼りないけど重しにしよう
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蛾は花と添い遂げてまた目が覚める 誘蛾灯など人の付けた名
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調べずにIKEAの棚を買うように今度会ったら結婚しよう
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憧れの逃亡生活準備しよう サンドイッチ用お手拭きもある
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永遠の昼としてあるなだらかな坂の血溜まりは乙女椿
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174分アイス食べかけのままであなたは春にいますか
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他人ひとからの言葉を借りてつらつらと君の道など説けば星雲
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逃げてゆく先々ですら生活は途切れず続く 寝息の陰で
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やりたいことリストの最後に死ぬと書き 死んだら消せないことが気がかり
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冷め切ったコップをレンジで温めて、出して、ただまた冷めている
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君が住む街があるということ、めざましの天気予報で横浜が晴れ
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空き箱に君と収まる夏が来る それは来世で見る夢だけど
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ゴミ袋 青のネットをかけており 布団に潜り蟹の夢見る
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困ったら椎名林檎を聴くうちは死んでもきっと冷笑される
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江ノ島に向かう電車を乗り捨てて 本は私の手の中にいる
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捨てられたプールの底に溶け残る15の君とざらざら眠る
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歌人とか小説家にはなれないが死にさえすれば死体になれる
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朝に茶を夕には小さく日を灯し、夜は誰かの首を締めおり
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