Utakata
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川上まゆ
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ドクダミを「あぁ、ドクダミ」と思う時緑で染まる私の余念
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偶然の出会いはすべて五つ星私は今の私を生きる
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青葉寒夕日も見えぬ曇り空知らぬ窓から香り立つバブ
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我が家に歯にまつわること上に投げ下には捨つれば良き歯が生えぬ
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待っている誰かのもとへ速足で歩むあの母走るこの母
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ミツバチがホバリングする向こう側生い茂る青迫りくる夏
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トンネルの淀む空気を吹き飛ばす四分おきの丸の内線
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春風の香りは窓の向こう側ホットシェフだけ匂いがわかる
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香り追い顔を上げれば春の
夜
(
よ
)
に白く輝くジャスミンの花
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鮮明な緑は夏を忘れない泡が弾けたクリームソーダ
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白光
(
はっこう
)
を反射し上る膝裏を目を細め追う駅前通り
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珈琲に加糖練乳君がいるベトナムからは便りが来ない
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休み中やりたい事はあったけどうまく行かずに今日は寝ちゃった
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手羽先の骨にがぶりと齧り付く君の姿を前世でも見た
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びんと張る木綿のシャツを帆に見立て初夏の風受け青空渡る
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ヌン茶って呼ぶほどヌンと仲は良くないけど午後に飲むお茶はある
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これだべ、と乗った電車が間違いで目的のある意味ない五分
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躑躅だけ原色で咲く昼が過ぎちょっと手を振る色褪せぬ君
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春はもう此処に在らずと知った時紫陽花の葉の緑色濃く
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苺には五千円まで使えるよ春には春の贅沢がある
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距離バグな二人が並び歩いてる付き合ってるか誰も知らない/癖短歌
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偶然の点と線とが描き出す蜘蛛の災難雨の芸術
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知らぬ花見てこの花と話す人母は季節を知っているのだ
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シャッターを切る音気づき振り向いた君の笑顔が逆光だった
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舌の上踊るヤンニョムやや辛で
明日
(
あす
)
のお腹の調子を憂う
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好きだよと言えばよかった目の前でガトーショコラが掠め取られる
10
スコーンが奥歯の裏についているミルクで口を濯ぐか迷う
6
青空を最初に晴れと書き記す名前も知らぬ遠き騒客
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「夏が来る!」ところで僕のお出かけはローソンだけになってしまった
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路地裏を流れる風に少し乗り足を延ばすとローソンに着く
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