カミハリコ  フォロー 0 フォロワー 10 投稿数 171

ひび割れたブラウン管を蹴り上げて最後の嘘を吐き出してくれ 

ゆめううつ境目壊すおまじない「鏡よ鏡 おまえはだれだ」 

棺桶に恋心放り込んだらしっかり釘を打ち付けておく 

ふりかかる火の粉を払っていただけで周りはすっかり火の海に 

さよならを繰り返すのは彼の口から出るさよならを聞かないため 

こんなにも降り積もる雪の中ならいちばんの嘘をつけるだろう 

肺なんか凍ってしまえ思い切り息を吸い込み雪へ踏み出す 

銀の盆準備は疾うにできているその首はやく差し出してくれ 

やわらかい声で奥まで飲まされた呪いは百年遅れで効いた 

この恋は防腐剤入りですどうぞ未来永劫しまっておいて 

夢で逢うよりもとなりにいてほしい(ちいさな海があふれてしまう) 

左手の下で大きく瞬いた君の両目は冬のシリウス 

二秒後にキスをするその五秒後に世界がおわる妄想をする 

にせものを見抜く力を手に入れて彼の姿が見えなくなった 

あいつらも百年後にはもういないそんなやつらの話を聞くな 

死ぬための理由はあいつに譲るから僕を死ねない理由にしてよ 

しあわせになってくれなきゃゆるさないけれど生死はお任せします 

信じてはいけないことを信じてる お菓子の家は食べずに燃やす 

/YouTube/Instagram/Twitter/砂糖で包んだ悪意の摂取 

鉛筆をゆっくりゆっくり尖らせるこれは歯の代わり爪の代わり 

いじめてた奴だってみんなおともだち(わたしはそんな世界はいやだ) 

マルボロとメーカーズマークの香り おまえが遺した地獄で踊る 

零さないように両手で持ち上げる 彼のひとみに満ちるみずうみ 

しあわせになりたいというつぶやきでゆっくりしずみはじめる地球 

世の中はみんな馬鹿だという顔で死刑台に立つボーイソプラノ 

血が滲むみたいな恋をくりかえしすぐに汚れる僕の心臓 

もうぜんぶ燃やしてしまえ赤点のテスト宛名不明のラブレター  

半音ずつ上がり続けてとうとう聞こえなくなった彼のなきごえ 

気が狂れるほどにくちびる重ねても僕らはいつもひとりとひとり 

絶対に泣かないあの子の頬ぬらす夢の中から降りつづく雨