Utakata
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カミハリコ
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生ぬるく塩からくてもこれは雨、感情線を埋めるのは雨
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沈黙の長さを別の感情にすり替えられてしまう雨の日
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ストローを噛むより柔く舌を噛むあの子は星ほど甘くないので
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錆びなくて丈夫な首輪をはやくくれあの子の喉を噛み切る前に
6
喉元を過ぎた熱さが胃を破りそれでも冷めないなんて悪夢
7
おしゃべりをやめないひとの右上に『✕』がないかと探してしまう
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やわらかい皮と肉とにくるまれてそれでも軋む強情な骨
5
それぞれの孤独と自由の境目が乱反射するアパートの窓
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太陽のあかるさを知らないままで生きてる方がしあわせだった
9
特製のインクで書いた手紙から嘘がぺらぺら零れ落ちてる
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あのひとがほほえむ写真のモノクロにツツジの赤がひどく滲んだ
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たぶん時速二〇〇キロで会いに来る 新幹線と同じ名だから
8
汚れないけれど遅刻はしてしまうデジタル仕様のチョコレート
7
天国の番人ふたりで蹴り倒しきみは現世へぼくは地獄へ
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隙間から君の魂こぼれますツギハギ注意報発令中
6
ほんものはひとつだけです」まやかしの言葉には耳を塞いでくれ
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「お嬢様」五十年後もそう呼んでお側にいます約束します
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どろどろに溶けてわたしは終わるけど来世は同じ花になろうね
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喪失の痛みに揺れるおとがいを砂糖にまみれた両手で撫でる
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夜へ放り出した体から落ちる個体液体まざりあえない
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君の頸切り裂いたならきっと星が溢れるだろうはやく見せて
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混じり気のない殺意だけ転がして明日の運勢占ってみる
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占い師めいた過剰な厳かさ(ゼムクリップをかきまわす音)
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昼下がり幼稚園児の足音に揺れて応えるチューリップの赤
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切れ目なく言葉を紡ぐすべもなくうわごとだけを並べては泣く
10
いつまでもいつまでも痛みつづけるあなたに引っ掻かれた心臓
7
このうたた寝がそちらへと続いてるかもしれないそれでもいい、春
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うそつきと四年に一度の約束を果たしたらまた四年眠ろう
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「そのままでいいと思うよ」そうやって僕じゃないほう選ぶんですね
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絆創膏の血みたいにわかりやすく傷付いてたらよかったのか
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