Utakata
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カミハリコ
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真夜中にからだを浸すみずうみの深さであの子の涙を知る
10
『またあした』ほんとうがない僕たちのあいだに流れるさいごの嘘
9
目からすべりおちたこれが星だとは誰にも気付かれませんように
7
間違いを数えるために貸した指いっぽんもまだ帰ってこない
6
傷付けた責任をとれ叫んでる暇があるなら止血してろよ
7
考えず生きることだけ教えられその日が来たら切り捨てられる
8
この肌に馴染む頃には約束とむかしの名前を忘れるでしょう
7
どちらでもよかったあなたがいないならこんな世界が滅んでいても
8
もう朝を待つこともない 右耳へ世界がかわる音がながれる
5
みずうみの上をあなたと歩きたい思い出に足をとられる前に
10
なにも見ていないみたいな目をしてわたしの顔を見ないでください
6
汗をかくこともなくなったセラミック製のからだで笑顔の練習
8
後ろ手に隠したナイフと本音は時限式ですせいぜい逃げて
5
ご自由にどうぞ殴っていくらでも響きも倒れもしませんけれど
6
世の中で息する術を手に入れて僕はどんどん不自由になる
11
石鹸のにおいがする手で撫でられて今すぐ死ねないなんて不幸だ
4
口の中みたいに傷が治るなら痛みに囚われなかったのに
9
眠れない?それなら一緒に踊ろうか 凍ったままの心でおいで
8
紙コップを潰さないで持てるので手を握っても大丈夫でしょう
3
もう役に立てそうにないから切って落としてぜんぶ忘れてくれよ
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鍵をかけ深く沈めた箱の中現状維持で夜が始まる
8
『あきらめたらどう?』背中を押す声にあらがうための下手なクロール
6
若くなることはできないから呪うそんな大人になりたくなかった
9
人間の声を欲しがる雪たちが深呼吸して時間を止める
4
ああ今日も腕に時間を貼り付けて逃げ場のないまま針が食い込む
18
影のない人がくれた掛時計はひと月に十秒ずつ狂う
9
雪の中ほんとうの名前を忘れて呼吸だけが降り積もる夜
8
洗えば落ちると言われてた泥はもう血と区別がつかなくなった
7
シャッターを切るたび消えるものだけを集めて現像液に沈める
10
降り積もる雪よりしろいその頬に消えない傷をつけてみたいわ
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