カミハリコ  フォロー 0 フォロワー 10 投稿数 191

うそつきな僕らへ落ちてくる星は誰の願いを叶えたかった? 

くらやみを歩くためにと手に入れた炎でみんな燃えてしまった 

ほんものの味も知らないままずっと柘榴ひとつぶ噛み締めている 

まっしろい月の下なら僕たちも嘘をつけるしキスもできるね 

のぞき込む水たまりには夜が満ちおいでおいでと呼ぶ声がする 

銀河系心中事件報道後模倣心中未遂続発 

みずうみの深さは誰にも明かさない沈めた石の色も見せない 

終電を逃す経験してみたい錆びた線路が足下でうたう 

墓石に触れあたたかさを感じるなんてこんなの裏切りじゃないか 

届かないから言うのでしょう?好きだとか愛してるとか死にそうだとか 

水槽にしずんだままの星ひとつすくい上げたら夜へ急ごう 

ひとつだけ嘘をつきますひとつだけ嘘をつくというのは嘘です  

この街は過剰に僕を甘やかす 素手で掴める有刺鉄線 

ゴミ出しを忘れてたから心中の待ち合わせには少し遅れる 

空の絵を描きなさいって言われたら迷わずはいいろ手に取るぼくら 

死に場所をお探しですか?片腕でよければお貸しできますけれど 

天国へ行くには重く地獄へはほんのすこしが軽いたましい 

『この恋の消費期限は特にないけれども未開封時に限る』 

ふりむいた彼のまつげに落ちる雨 今夜はおおきな海でおやすみ 

まだ空があかるい夜はまだ来ないつないだ手をまだ離したくない 

絶対に手に入らないとわかってから欲しがる癖が治らない 

ひとりではできないことをしてみたい例えばキスとか心中だとか 

好きなものから消えてゆく呪いなら最後まで僕は残れるだろう 

ほんとうはだれがあの子を殺したの?「それはわたし」と鏡がうたう 

痛くないけれどここにはいたくない(お家に帰るまでが戦争) 

運命と知らないままで取った手の生命線をかさねて走れ 

わからないものをわからないままでもゆるしてくれる星で死にたい 

わたしよりすこし不幸でいてくれる間はやさしくしてあげますね 

持たされたスイッチがなにをこわすのか知らないままで押した水曜 

大切にしていた星が砕け散りきみの背骨を覆い隠した