Utakata
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カミハリコ
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心臓は中身を使いおわったら穴をあけてから捨ててください
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遠ければ遠いほどきらめく星のようにならない思い出たちよ
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季節外れの半袖が夕焼けに染められるまでずっと見ていた
8
人間はまっすぐ立っているものだ(たとえ地軸が傾いてても)
8
『下手な嘘は聞きたくないやさしい嘘はもっと嫌』と泣く嘘つき
5
痛みを感じなくなった心から切り落とせよ生存戦略
5
受け売りの言葉で覆った平和などやっぱりまがいものでしかなく
8
寒いのが好きだこころが腐らずに生きていけるような気がするから
11
組み立ててもらいたいならあらかじめバラバラになる必要がある
10
耳鳴りをものともせずに食い込んだきみのくちびるから散る火花
6
火傷みたいに熱い苦しい痛い十三歳のからだが叫ぶ
7
遠い日の殺意に夢を喰われても走り続けるきみがかなしい
5
またあしたを紡いだ指で死にたいと綴る矛盾は見ないふりする
8
手を伸ばしたら届くのは夢じゃないとか幽霊がなんか言ってる
7
雨濡れた前髪越しに見る夜は愛が足りない罰が足りない
9
運命の外側で踊る水曜日くらやみ跨いで星へ帰ろう
10
秋の亡骸を踏み締めながら肺に満たしてゆくつめたい空気
9
あの夏は恋にするには痛すぎる ぜんぶ燃やし尽くしてほしい
7
ニセモノもぜんぶ綺麗に映し出す鏡を砕く弾丸をくれ
8
泣き叫び滅茶苦茶にしたこの部屋を片付けるのも私よわたし
13
心臓を指さしそれをくれと言うおまえはいつも孤高の王様
9
まばゆさに目を眇めてるふりをして秋の花火を心臓で聴く
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また今日も出せない手紙積み重ねやっぱり雨も苦手なままで
7
青白い月がそんなにこわいならジャングルジムへ逃げ込みなさい
9
うそつきな二人の間に横たわるいくつかの『哀』とひとつの『I』
7
人ひとり死んだくらいじゃ変わらない世界なんか滅んでしまえ
7
にせものの神を殺したその夜にはじめてその手に触れた気がした
9
気をつけてお帰りください人生が滑りやすくなっております
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もし明日世界がひっくり返っても君は口笛吹き続けなよ
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(ありがとう呪いの言葉はいりませんひとつ残らず食べてください)
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