カミハリコ  フォロー 0 フォロワー 10 投稿数 191

あした世界が終わるという噂でよろこんだ方の生徒でした 

にせもののいちごの味を舐めとったあとでにせものの海を味わう 

あらごめんそんなつもりじゃなかったの(勝手に傷付くなよという顔) 

この髪が背骨を覆い隠す頃ひとつのこらずわすれるでしょう 

絶望のにおいと味を知っているあなたは泣くべきところでわらう 

ゲシュタルト崩壊済の恋なので再認識に時間がかかる 

その指に繋がっている赤い糸噛み切ってから出直してこい 

月曜日 センターラインを踏み越えて警告音も無視してすすめ 

あたらしいピアスを刺した右耳の三日遅れの拒絶反応 

‪「どこまでも一緒に行こう」少年の願いにゆらめくサウザンクロス‬ 

おなじ夢見たいから指と指とをほどけないよう縫いつけておく 

朝顔が咲かないままで夏が逝く打上花火も地を這い終わる 

ショートケーキのイチゴから腐らせるみたいな生き方しかできない 

8月のおわりに愛を言い捨てて9月はじめに消える腰抜け 

この夏を終わらせるため火をつける8割引の線香花火 

夏休みみんなでつくった秘密基地ひとりでこわして大人になった 

「なにもかもあなたにあげたつもりだがなにが足りない?」「罪が足りない」 

ほろぼしたどうぶつをかわいそうがるなぐったあとになでるみたいに 

わるものの悲しい過去は聞かなくていいから首を刎ねてきなさい 

墜ちた蝶みたいにひろがる彼の腕 夏が逝っても夢はさめない 

正しくてこころやさしい世界なら『死んでもいい』の許可をください 

慰めにくちづけるより変わらない眼で心臓を蹴り飛ばしてくれ 

永遠に変わらない愛(空集合)完全な正義(空集合) 

つめたくもあつくもない水みたいに生きていつかは雲になりたい 

包帯を巻いておきなよ雨が降る前から傘をさしてるみたいに 

人魚姫でもないのに歩くたび足は痛んで声も出せない  

遮断機のむこうにいるのは夏と君 待たせてごめんすぐにいくから 

「ほら見てよ、うまれてはじめて書いた遺書。とても上手に書けてるでしょう?」 

こんなにも遠くまで来てしまったと彼の香りが薄れて気付く 

死にたいと思う気持ちは嘘じゃない バースデーケーキ頬張りながら