カミハリコ
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半分を過ぎたと仮定して生きる悟り顔したティーンエイジャー
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この夜で最後にしようと言うのなら心臓の開き方を教えて
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一日中きのうの夢をだきしめて涙の海はあした干上がる
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傷ついた数を競っているだけじゃきっと大きくなれないでしょう
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「心臓を撫でる温度はこれくらい」きみが差し出すマイナス6度
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歯を立てて解ける程度の約束でこんなに星を落としてしまった
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真夜中の扉開け放った勇気 波にまかせて凍る流星
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あたらしくもふるくもないたましいはうごかなくなるまえにすてよう
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ちっぽけないのちを終わらせる前にあなたと夜を見送りたい
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足元を這いずる影の持ち主をたどる勇気もなく目が醒める
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全身にひかりをあびて死んでしまいたくなるのが日常茶飯事
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深呼吸するのにこんな緊張を強いられるのか彼のとなりは
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零さずに待てをできたらごほうびをあげようもっと目を開けてみて
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いつまでも一寸先の闇色を確かめる目を欲しがっている
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最後から何番目でもかまわないうしろから数えたらはやいだけで
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脳髄を覆う眠気に身を浮かべうっかり秋を乗り過ごしそう
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永遠に寄せては返す波の音にあなたの声が紛れ込んでる
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まっくろな夜に溶けるみたいにさあ僕の前から消えてみせてよ
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目を閉じてゆっくり落ちる闇の中ひたひた満ちる無様な吐息
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心臓に埋められた鈴がうるさくなるからどうか近づかないで
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傷跡をふりかざす無神経さと吐息で曇るステンドグラス
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彼の目を通せば黒も白になり僕の姿は消えるのだろう
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目を覆う両手にどんな感情が載っていたかは知りたくなかった
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復讐の鐘の二度目は響かない 一本欠けたままの肋骨
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首すじと右手に夜を絡ませて最後の星を一緒に見よう
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言葉なら無傷で済むと思ったの?残念きみは前科一犯
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傷跡を残せないわたしの体 こころまでそうだと思うなよ
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心臓は中身を使いおわったら穴をあけてから捨ててください
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遠ければ遠いほどきらめく星のようにならない思い出たちよ
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季節外れの半袖が夕焼けに染められるまでずっと見ていた
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