Utakata
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カミハリコ
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この舌は君に許しを乞うために残しておいた切らずにおいた
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人として好きになれない人間が描く世界にうちのめされる
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教えてよあんたがいない世界であたし何を呪って生きればいいの
8
進化から取り残された獣たち二本の足で立てるふりする
7
てのひらにチョコひと欠片とハルシオン載せて微笑むあの子がほしい
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目が覚めて首の後ろに刺すプラグを見失ってる どっちが夢だ?
6
コーヒーの海に沈める恋心 苦いばかりで香りもしない
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いつだって汚し足りない夜の果て 離したくない離れたくない
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首筋を通る風の色が変わった あなたの色が見えなくなった
4
頭蓋骨が手乗りサイズの声をしてるあなたのすきなあのおんなのこ
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この先を指一本で縛れると思うな骨は案外脆い
6
てのひらをなぞった指をあたらしい生命線にしてしまおうか
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モノクロの四角に空を見た海を見たもうひとつ先に夢を見た
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この胸のどこかにはある電源を長押しして強制終了
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蹴り蹴られ殴り殴られまなうらに奔るオリオン北斗七星
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ペットボトルのフタを開けるみたいに取り返しつかないことしよう
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いとしいものを見るような目をしていたくせに何度も裏切るのね
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真夜中はみんな眠るよ 泣き方は教えてあげるだからおやすみ
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わたくしにロマンスが降る確率は完全無欠の0%
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こわいもの 夜の隙間に潜む影/悪意の淵で揺れるほほえみ
9
立っている場所さえわからなくなって海に沈めるボーイソプラノ
6
てのひらを合わせても君と僕とじゃ運命線さえ重ならない
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くらやみで指を広げて目を凝らす零れる光ありはしないか
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最終日 御破算で願いましては裸足で飛び込む春の先へと
5
夜がくる前の青色に染まることができる人間だけ生き残る
4
砂糖菓子じみた戯言をポケットに詰め込んでも重石にならない
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ひきがねの重さはどれも変わらないあの子は撃てるあなたを撃てる
7
ぬるい舌ですくい上げたビー玉をつめたい喉の奥へ押し込む
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それよりももうひとつ奥、あのひとを隠したより奥へ連れて行って
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やわらかいままでいられなかった手がやわらかいままのあなたを守る
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