カミハリコ
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流星へ願いをかける人群れに流す独白「あれは罰だよ」
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くちびるとくちびるの間に横たわる沈黙と消えない煙
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ひと巡りするたび瞳に焼きつける窓ガラス越しの薄紅と青
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鍵穴を知らないこどもの目にかざすカードキーから磁気が逃げ出す
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海岸で犬に拾われくわえられ振り回されて第二の人生
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心臓に埋めた秘密の熱量で背中の繭は羽化せず腐る
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その辺でなら呼吸していいよと投げられる慈悲で今日を生き抜く
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血で濡れた絆創膏を張り替えるみたいに替えればいい、わ た し も
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かろうじて覚えてるから大丈夫煙草の吸い方うそのつきかた
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色のない夢の中でだけあの子は笑ってくれる愛してくれる
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記憶をたぐる網の目がだんだんと大きくなって月さえこぼす
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飲み込んだひかりを夜に盗まれないようにしっかり隠してなさい
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薬なしでは眠れない冷えた手が去ってしまった静かな夜は
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運命だ 夢で落とした左手を君が拾って来てくれたこと
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二回目のライヘンバッハ(深呼吸)ほんとうにこれが最後の事件?
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僕じゃない人のとなりで長生きをしてくださいね(お先に失礼)
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生ぬるく塩からくてもこれは雨、感情線を埋めるのは雨
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沈黙の長さを別の感情にすり替えられてしまう雨の日
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ストローを噛むより柔く舌を噛むあの子は星ほど甘くないので
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錆びなくて丈夫な首輪をはやくくれあの子の喉を噛み切る前に
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喉元を過ぎた熱さが胃を破りそれでも冷めないなんて悪夢
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おしゃべりをやめないひとの右上に『✕』がないかと探してしまう
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やわらかい皮と肉とにくるまれてそれでも軋む強情な骨
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それぞれの孤独と自由の境目が乱反射するアパートの窓
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太陽のあかるさを知らないままで生きてる方がしあわせだった
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特製のインクで書いた手紙から嘘がぺらぺら零れ落ちてる
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あのひとがほほえむ写真のモノクロにツツジの赤がひどく滲んだ
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たぶん時速二〇〇キロで会いに来る 新幹線と同じ名だから
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汚れないけれど遅刻はしてしまうデジタル仕様のチョコレート
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天国の番人ふたりで蹴り倒しきみは現世へぼくは地獄へ
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