Utakata
登録
Login
カミハリコ
フォロー
0
フォロワー
44
投稿数
958
« 最初
‹ 前
…
6
7
8
9
10
11
12
13
14
…
次 ›
最後 »
開くたび結末が変わる物語バッドエンドは一〇一回目
4
むきだしのたましいさらしいきているきみのすがたをみるのがつらい
6
死にたいの?死にたくないの?生きたいの?生きたくないの?(消えたくなるの)
7
「死にたいと思う気持ちを踏み台にすれば未来へ届くのですか?」
5
規制線張って安心していても足元にほらブラックホール
4
自分に嘘をついたまま踏み出した足と心はいつでも痛む
7
誰にも触らせない花をていねいに引きちぎってゆくつめたい嵐
4
わたしたちはだしだしななしだしだがしかしさがしたいかたいいし
5
あのひとの両目を覆う手のひらがこんなに大きくなっていました
5
瞬きをするたび増える胸の棘 二重写しのままの世界で
4
チョコレートシロップみたいに人生を舐めてせいぜい火傷してろよ
6
赤色に染まったその指を置き去りに思い出だけが鋭く尖る
4
「そうですね」うなずきながらまた死んだわたしのなかのちいさなわたし
9
夜に閉じ込められているあいだなら四角い空で満足だった
5
『ほんとうに根こそぎ削除してもいい?』過剰に優しいアプリケーション
8
かみさまが正しい目玉をくれました(きみの笑顔が歪んで見える)
4
胸の底しろく冷たい言の葉は春のひかりに灼かれて消える
5
こんなのは統計上のマイナスなだけで悲しいはずがないんだ
5
つまさき で てんじょう を さす ひだり あし みぎ あし ふらふら き み が き ら い
7
近付くと扉が閉まる離れると扉が開くあれが天国?
3
雪上に描いたハートはすぐ消える(もしかしてまだ信じているの?)
3
肋骨が隠してくれてた心臓を暴こうとするひどいひとだね
4
かみさまはいつだって見ないふりをする赤い思い出ばかりが積もる
5
がたがたのナイフ代わりに僕たちは結論ばかりを突きつけ合ってる
4
髪の毛も睫毛も爪も死んでいるのに何故かわたしだけ生きてる
6
さみしさを理由にしないと抱き合えないニンゲンって不自由ですね
8
放課後の理科準備室で僕達はインスタントな魔法使い
9
完全な正義(まぼろし)永遠に変わらない愛(それもまぼろし)
4
死のうと踏み出した足が重なるそれがわたしたちのはじまりだった
4
『将来の夢はひとつもありません』四百字のマス目に詰め込む
5
« 最初
‹ 前
…
6
7
8
9
10
11
12
13
14
…
次 ›
最後 »