Utakata
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カミハリコ
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なによりもつよいひかりがあればいいはやくこのめをつぶしてくれよ
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いつまでも仮の姿で愛し合うぼくらの愛はきっとまぼろし
5
ひとりよりふたりの方がさみしさを感じるわたしはそちら側です
5
うそつきとうそつきが出会い落ちる星それは散るための舞台装置
6
目の奥に息を潜めて蹲る獣の名前を君は知らない
3
自分から遠い歌ほど口ずさむ 空耳に振り返る暇はない
4
鍵を挿す乱暴な仕草あの子にもそういう扱いかたしてるのね
2
ぜんぶこわしてあげるからもういちどであうまえからやりなおせるね
6
聴こえたらかならず泣いてしまうから夢の中では呼ばないでくれ
8
一斉に飛び立つ蝶を見送ったのは何番目の僕の記憶?
4
勝手に世界を背負わせられたこどもは泣かない代わりに傘を差さない
5
何も見ていないふりして毎日をやり過ごしているのに血まみれ
5
吸い過ぎた息を少しだけ返そう泥濘む肺に花が咲くよう
7
わたしが買ったどの本もわたしより百年以上先まで生きる
9
丁寧に推敲したのちしたためた遺書の宛名のお前が死んだ
4
永遠に清算されない三角の一辺のまま踊り続ける
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あのひとはきっと地獄にいるだろう メトロノームがだんだん狂う
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心臓の欠けたところに嵌めるのはあの子がくれたガラスにしよう
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絶対に覆らないかたい意思 空から剥がれおちる星たち
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憂鬱の種が芽吹いた春なので刈り取る日まで爪を研いでる
8
真っ直ぐで折り目正しい朝だから息を殺して裏道走る
3
包帯を巻いてあげるよ痛みなど疾うに捨てたとわらうあなたに
6
へたくそな歌をうたっていたやつとそれだけ覚えていてくれ さ ら ば
3
運命が交わる約束の場所で背中合わせのままで待ってる
9
血まみれのままでくちづけ続けよう落とした黒があかくなるまで
4
脳みそが馬鹿になってるから今朝もあの子の影を踏み間違えた
2
マッサージチェアに揺られてるみたいに手がふるえてるすこしくるしい
9
同じ顔同じ言葉で愛うたうあなたの骨が見分けられない
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はなれると心臓の端が欠けそうだ最後の鍵をつかむてのひら
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日常にひとしずく垂らされた毒 極彩色の悪夢と踊れ
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