Utakata
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カミハリコ
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目を閉じて知らないひとについて行く一〇一人目で最果てに着く
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死ぬまでの時間稼ぎで生きている あしたはどんな本を読もうか
6
この先は恋には含めないでくれ 月がこころに刺さり続ける
6
生贄に必要なのは一回も縛られたことのない薬指
3
ただしい世界に嫌われたぼくたちは祈りを捧げる神を持たない
6
流れ弾くらって流す血よりも赤いその瞳に映る太陽
5
あなたの綺麗な肋骨が隠してた心臓もやっぱり綺麗
5
待つ人も名前もないまま納まった棺の蓋はいつでも重い
6
きみをおいしく食べるため空腹とレシピの他に何が必要?
4
どこまでも馬鹿になれるねこの手さえ離さない約束があるなら
6
「たましいの重さは
21
グラムなんだって」「じゃあ試してみよう」
5
この体全部使っていいからあなたが死ねない理由にしたい
5
音もひかりもない闇で生きてきた孤独の味をいつか教えて
5
肩越しに見上げる世界はうつくしく手のひらにつかむ確かな未来
8
左胸の奥の奥から滲み出るこの熱情を何と呼ぼうか
8
一時間前の記憶もあやふやでやっぱり今日も節穴でした
7
生まれてはじめて感じる重力がこころの重さを教えてくれる
8
傷痕をなぞりあうように生きてきた 今度は傷を分け合い進む
7
もういちど差し出された糸を受け取る 絡まったまま終わりにはしない
9
抗ってみせるよこんな結末でピリオドなんか打たせやしないと
5
肋骨も脳髄も開いてみてもそこにはないんだボクの心は
3
箱庭をこわす痛みを引き受ける 方舟なしでたどりつくため
3
感情がないわけじゃない少しだけ伝達経路が複雑なんだ
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絡まった糸をほどいて繋ぎ合う 心はいつだってここにある
9
もうだれもいない教室ひたひたと忍び寄るのは夏の亡霊
9
赤いね、となぞれば赤いね、とあたらしい傷を与えてくれるひと
4
コーヒーを淹れる手元と横顔を思い出すたび叫びたくなる
4
うつくしい星に住むにはうつくしい肺と心が必要なのです
6
水槽の底から月を見上げればまっさかさまに夜に落ちてく
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てのひらに浮かべた月が死ぬ前に欠片残さず喰ってしまえよ
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