カミハリコ
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屋上の手すりに積もる雪の味たしかめてから飛ぶよバイバイ
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スイッチを切るほうがきっと簡単で切らないために傷付けている
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生きている明るさがちがう僕たちが別れる時は星が弾ける
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何もかもぜんぶ閉じたらきっと死ぬだから目だけは開けたままでいる
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誰のせいでもない傷をあたらしい年へ後生大事に運ぶ
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きみはいつでもサイレントモードほんの一ミリさえも震えてくれない
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てのひらで雪だけ溶けて未練だけいつまでもきらきら光ってる
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夜明けから夜更けまで何度こわれてもおおわれててもひかりはひかり
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つなぐ手も踏む足もないもの同士絹糸の上で今宵も踊る
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切り捨てじゃない切り替えろ明日からもこの脳で生きていくため
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外に出ないで死ぬことをかなしいと感じたこともなかったのにね
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つかわないものから順に壊れてくかかと歯と舌それからこころ
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順番に背骨をなでる指先が今夜はすこしだけふるえてる
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雪で埋められる程度の想いならよかったけれど手遅れですね
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ちっぽけなネジみたいに降り落ちてる思い出の日々はもう戻らない
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そうじゃない方へ進んだ成れの果て夜をいろどる星を降らせる
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この世行き最後のバスを見送って案内板の星の字を消す
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あつい赤なまぬるい赤ひえる赤あなたがくれる赤なら何でも
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わたしはあなたになれないしあなたはわたしになろうともしないのね
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ずるいって言い間違えないようにする うらやましいようらやましいな
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近づいてくるのは月だけじゃないと教えてくれて消えてしまうの
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だらしなく緩んだ舌を絡ませてどこまで落ちて行けるだろうか
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どろどろに甘やかしてよ一〇〇年後離れられなくなるくらいまで
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左目の涙以外の塩味を知らないままで生きていこうか
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これ以上殴られないために流す血 触って汚れたくないでしょう?
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うっすらと降り積もる雪に似ている感情はただただ甘ったるい
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点線があるものとして繋ぎ合ういつかは離れてしまう両手
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隙間から零れる命を嘆いても月がゆらりと微笑むばかり
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あまくない舌を差し出し愛を乞う昨日の夢からはみ出たあなた
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ああ今日もどいつもこいつも馬鹿ばかり 鏡の中で微笑むわたし
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