カミハリコ
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切れかけた街灯の下またたいている十五年分の感情
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あの日の僕と君の間に横たわるふかくて長い川の冷たさ
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眠れない?それなら今日は暗闇に溺れた男の話をしよう
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この先はあつくて尖った道ばかり感覚殺して歩いていこう
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今までに誰も傷つけなかったのでしょうあなたのこの舌先は
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額から滴る血より汗よりもお前の舌がいちばん熱い
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たすけてよ君に触れると爪が伸び君を舐めると歯が尖るんだ
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あの日からがんじがらめになった恋ほどくより切った方が健全
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きみが次のかみさまになっても雪はこの色のままにしておいて
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なぞったらきっと血が出ることだろうおまえの胸に咲くカンパニュラ
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古ぼけたタイムマシンにさよならを これから明日の話をしよう
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この夜の果てにあるのがあたらしい世界への階段だったらいい
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僕の目に七等星が映るなら夜空はもっとにぎやかになる
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閉じたまぶたをなぞる指つめたくておいしそうだし齧ってみたい
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心臓が昨日の夢に溺れてる流れる赤も知らないままで
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何度でも上書きできる傷跡のためのスクリーン(ねえ、たすけて)
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ぼくたちはそっち側へは行けないと知っているから今日もたたかう
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感動やこころ温まるおはなしもぜんぶひっくり返しておわり
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惑星と惑星に挟まれたままかみさまに嫌われて死ぬ星
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水玉が消えないと笑っていたら僕の瞳に染み付いていた
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カーテンの暗いところに君の影が隠れてるかと何度も捲る
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赤くていいな 滴った血液を眺める産まれたてアンドロイド
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ゆっくりとまぶたを下ろし深呼吸 百年眠るはじまりの夜
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彼の人の胸に響いた心音はきっとあの子のものだったのだ
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明け方の夢は正夢らしいので夢見心地で君にさよなら
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心臓を射抜く雨音は雪になるはずだった雨あの日の涙
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嘘をつくなら最後までと約束したので彼を地獄へ見送る
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さよならを言い切る前に目の奥の星が砕けて流れて消えた
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そんな目で見るなと叫びながら蹴るわたしの肉はあたたかいでしょう?
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あと一〇〇回名前を呼んだらさようなら せいぜい口を押さえていなよ
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