カミハリコ
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窮屈なヒール脱ぎ捨て走り出す これからスニーカーが相棒
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赤い靴はいて踊れよ靴がないならあかく染め踊れよおどれ
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百万回する前にきっと死ぬんだろうなと噛み締めるしゃっくり
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何のために息を止めているのかを忘れそうになりながら生きる
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古ぼけた望遠鏡をのぞき込み瞳に封じる夏のコバルト
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その殺意かならず脳に届くようBluetoothで飛ばしてくれよ
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トロイメライトロイメライオルゴールの一部になって爪弾く感傷
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一度吐き出してしまえば二度と飲み込めない嘘もほんとうのことも
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ロマネスコ トライポフォビアの僕には味より響きが舌に馴染むね
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側溝で見えなくなった笹舟が海までたどり着きますように
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目の裏の線香花火落ちても落ちても火が消えない不良品
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今すぐに消えてしまいたい気持ちを抱えて生きるのとどちらが楽?
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花言葉『豊かな心』心臓は抉り取らせてもらうねごめん
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たましいになったあなたはパスポートなしで長い旅路も平気
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『来年も一緒にねがいごと書こう』去年のきみは嘘つきだった
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どこへでも行ける草原なのにこの足は過去へ進もうとする
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両脚をそろえしっかり目を閉じる今夜はどこまで沈めるだろう
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きみの血は絶対青いと思ってたのにまさか緑だったとは
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なにひとつ未練はないと言い切った彼と夜明けを見てみたかった
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触れたことのない心臓を抱えて雨が降らない星でおやすみ
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絶望にこわばる指の隙間からこぼれる赤をぬぐう闇色
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白旗を掲げてもなお殴られるそんなコースを泳いでいます
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扇風機にそっぽ向かれただけでこの世の終わりを味わえる夏
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痛いよねかわいそうだねお互いに来世は角を折らずに生きよう
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殺虫剤のトリガーと似たようなものなのだろうこのひきがねは
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泣き方を忘れたままで生きている夏もだれかのただひとつの夏
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馬鹿、バカ、ばか、ぱくぱくしてかわいい君の口だけを眺めていたい
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野菜だよとスイカを齧るこのひとは動物だよとわたしを殴る
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蝉が鳴き始めたら夏で蝉が鳴き終われば秋ならいいのに
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どろどろと糸を引き首筋を這う醜さが執着なのでしょう
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