Utakata
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カミハリコ
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ひとつだけ波打ち際にある記憶きえないようにその手で守って
7
この先はきれいなものだけ見たいのにどうして鏡を見なきゃいけない?
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生きていていい理由を探し続けてまでこの先を生きたくない
4
まだ先は長いのでしょういいでしょう終わりが見えてからが本番
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否定形ではじめるひとを見習ってなにも考えないことに
6
バーコードさがしてはやく読みとって『犯人はお前それともわたし?』
4
深淵に佇む友へ 最期までこの手を離さないでいてくれ
8
透き通るくらやみのなか編む歌で今度はだれの脳を揺らせる?
4
悪い夢見たくて見てるわけじゃない 震える指を握ってくれる?
6
星空にいつかの夜を探してもとなりにあなたがいないなら駄目
9
さよならの温度を上げろあのひとに火傷させるくらいの熱さに
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むきだしの棘に触れても血は出ないこれは夢ですぜんぶ夢です
5
病んでから知る肺がここにあること(じょうずに咳ができてうれしい)
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骨を折り顔を潰して肩落とす脛を齧って首が飛びそう
4
傷跡をなぞり合うのは許すのにいつまでも踏み込ませないまま
5
髪だとか爪だとかいつの間にか伸びては折れている愛みたい
4
右と左を間違える見失う正解のない迷路の中で
7
磨りガラスみたいな爪はいつだってわたしだけしか傷つけないし
7
半分を過ぎたと仮定して生きる悟り顔したティーンエイジャー
7
この夜で最後にしようと言うのなら心臓の開き方を教えて
8
一日中きのうの夢をだきしめて涙の海はあした干上がる
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傷ついた数を競っているだけじゃきっと大きくなれないでしょう
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「心臓を撫でる温度はこれくらい」きみが差し出すマイナス6度
8
歯を立てて解ける程度の約束でこんなに星を落としてしまった
9
真夜中の扉開け放った勇気 波にまかせて凍る流星
9
あたらしくもふるくもないたましいはうごかなくなるまえにすてよう
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ちっぽけないのちを終わらせる前にあなたと夜を見送りたい
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足元を這いずる影の持ち主をたどる勇気もなく目が醒める
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全身にひかりをあびて死んでしまいたくなるのが日常茶飯事
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深呼吸するのにこんな緊張を強いられるのか彼のとなりは
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