カミハリコ
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『君たちはもう生きるな』と言われたら逆に生きたくなるのでしょうね
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これ以上入らないでの目印にあなたの瞳に引く二重線
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感情が迷宮入りして困るんだ狂ってバイバイ来世に期待
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おぼえてる?星のかたちをした鍵で消えない闇を閉じ込めたこと
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お前らはどうせそこから降りては来ない土の味も知らないままで
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うっかりで死ねる高さのビルの下うっかり生きるわたしがいます
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別れだけ約束されて歩む道 人魚姫ならよかったのにね
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未来からきたのでなにもわからないごめんねという顔をしている
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あの月は神様の覗き穴だって言ったらきみは信じてくれる?
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運命の外側で踊り続けよう いつかこの星が終わる時まで
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声だとか残像だとか目を閉じて遮断できないものもあります
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この恋といつか別れるその日までひとつひとつの夜を重ねる
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この星でやさしい嘘に包まれて一緒にいこう花いちもんめ
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歌えなくなったあの日の血の味がいつまでもいつまでも消えない
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水底に沈めた君が何度も手招きするから夏は嫌いだ
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約束がこんなに怖くなったのはどう考えてもあなたのせいだ
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あたたかい羊を数えるつかまえる眠れないまま朝をむかえる
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傷ついて立ち上がれなくなったって最後に愛で救われたくない
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チョコレートシロップなしで飲み込んだ薬の苦さを忘れる熱さ
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きみが書く『脱』っていう字は逃げ出して月へ駆け込む兎みたいだ
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この夜を溶かしたインク詰め込んで手紙を書くよ彼岸の君へ
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煙草からゆっくりゆっくり降り積もる傷跡 ばかり増やす約束
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いつかいつかと繰り返す約束を君は紫煙に紛れ込ませる
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ひとりでは出来やしないねシガーキス「また今度」って笑ってたのに
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背に置いたてのひらにさえ気付かないあなたの闇の深さをはかる
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その舌が頸動脈を辿るのは一体何の予行練習?
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掴もうとしても指から抜け落ちる風の名前を追いかけている
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すれ違いざまにあなたの手を取ってきらきら星の音が狂った
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干からびてゆく紫陽花に似た恋もすべては夏に食い尽くされる
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チョコミントアイスは夏の正義だし歯磨き粉とか言ったら殺す
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