Utakata
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カミハリコ
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嘘だよを好きだよと読ませる夜を繰り返してきたこれは報いだ
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死神の吐息が聞こえる水曜日 耳を塞いで電車に飛び乗る
2
教室でハズレ扱いされていた薄荷キャンディみたいなわたし
3
『そんなことない』をどこまで信じてもいいのか誰も教えてくれない
4
最後だと知っているから止まれない メトロノームの速度を上げる
1
背中から心臓をなでる左手はいつも優しいいつもかなしい
2
真夜中に握りあったてのひらにもひとつずつ月を分け合っていた
2
春が来てはじめて交わすくちづけは世界の終わりを告げるサイレン
4
殴られるまで殴られる痛みがわからないから馬鹿なんだろう
4
昨日よりすこしていねいに約束を交わした指では引けないひきがね
1
べつに死にたいわけじゃないそばにいてくれるのが死だっただけのこと
3
「さようなら」人間嫌いのかみさまは人工衛星越しに笑った
3
血の味が消えないこんな雨の日はうらぎりものの話をしよう
1
痛いのも血が出てるのも僕だから平気かどうかを君が決めるな
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無関心からの絶対値をはかれ(※ マイナスもすべて恋だとみなす)
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関係をねじ切る前の曖昧な笑みばっかりを思い出す、馬鹿
7
目の中へ落ちてきた星を逃がさないように両手で喉をおさえる
3
『こちらの永久機関は叶わない想いを動力にしています』
2
死を舐めてすぐに吐き出してもずっと舌の上に居座る亡霊
1
あたまから飲み込み二度とはなさないブラックホールみたいな恋だ
1
排水口を流れゆくうずまきが君へ繋がっていますように
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使えない機械を見る目で撫でられて機械でいたい壊れていたい
5
死んだふりしたって駄目だ爪が伸び髪も伸びるよ君は生きてる
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奥底の誰にも見せない庭に咲くわたしの薔薇は棘が鋭い
5
でこぼこなふたりのあいだに横たわるいつでも切れるキリトリ線
2
「大丈夫、泣いた分だけ強くなる」「弱くていいから泣きたくない」
2
好きだって言っても言っても伝わらない声ならもういらないんだよ
1
おおきくもかしこくももうなりません 定向進化/抵抗深化
4
なんにでもなれるちからがあるのになんにもなりたくないぼくたちは
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薄い背に手のひらそっと走らせてかさぶただけがひっかかる夜
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