Utakata
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カミハリコ
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この夏の日焼けと傷を制服の下でひっそり飼い始める日
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あのひとの左目射抜く弾丸になりたい 致命傷は銀色
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誕生日 歳の数だけ星を斬るもうすぐ闇がうまれてしまう
5
ふりかかる過剰なふりがな句読点 甘やかされて駄目になりたい
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ヘンゼルとグレーテルとは違うのでてろてろと血を垂らして歩く
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『役に立たないまま生きていてもいい』 一〇〇回書いて生きる一日
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『Happy Birthday』言い終わる前にコーヒーカップへ夜を沈める
1
終わらない祈りの中に生きている 手の天秤を傾けたまま
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傷口を庇う仕草はヒトらしく見えるようにきみから学んだ
1
一〇〇日後きみのからだになれるから爪の先まで全部食べてよ
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あたらしく買った鏡をのぞき込む 君とならんだ僕だけ映る
1
ためらったつもりはさらさらないのに結果としてのためらい傷よ
2
踏み越えた先に未来はない『しろい線の内側でお待ちください』
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あやまちを許しあえない僕たちも灰になったら混じりあえるね
1
『思い出』の一つ覚えで何もかも許せるはずがないだろう、夏
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もう夏を終わらせてくれの旗を振るどこもかしこも痛いばかりで
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扇風機右回り左回りか思い出せずに眠れない夜
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消費期限間近の恋ですどうぞお早めにお召し上がりください
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振り向いてくれないのならもういいやいっしょに死のう花いちもんめ
1
狂い咲く花やひかりに目もくれず直立不動で夏を待つひと
1
辞めていい?それがだめなら死んでいい?許可がなければ息もできない
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いくつ前の名前だったか思い出す前に返事をする癖がある
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「見てません」「言っていません」「知りません」明日はどんな嘘をつこうか
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あおいろをなくしたのならあかいろで塗ればいいんだ色のない空
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ビー玉をはじく指先の青よりもっと冷たい嘘をおしえて
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フィクションの死を食べ生きる愚かしさ『残念ですが手遅れですね』
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えらいひとたちが勝手に設置した赤信号を壊してすすめ
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しっかりと殺してあげなきゃ何度でも浮かび上がってくる恋心
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生きているか死んでいるのかわからないわたしに食べられてかわいそう
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すみませんそこになければないですね(うつくしい星)(あかるい未来)
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