Utakata
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カミハリコ
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きのうから一ミリずつずれていくような気がする皮膚となかみが
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目を閉じて知らないひとについて行く一〇一人目で最果てに着く
2
死ぬまでの時間稼ぎで生きている あしたはどんな本を読もうか
5
この先は恋には含めないでくれ 月がこころに刺さり続ける
5
生贄に必要なのは一回も縛られたことのない薬指
2
ただしい世界に嫌われたぼくたちは祈りを捧げる神を持たない
5
流れ弾くらって流す血よりも赤いその瞳に映る太陽
4
あなたの綺麗な肋骨が隠してた心臓もやっぱり綺麗
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待つ人も名前もないまま納まった棺の蓋はいつでも重い
5
きみをおいしく食べるため空腹とレシピの他に何が必要?
3
どこまでも馬鹿になれるねこの手さえ離さない約束があるなら
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「たましいの重さは
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グラムなんだって」「じゃあ試してみよう」
4
この体全部使っていいからあなたが死ねない理由にしたい
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音もひかりもない闇で生きてきた孤独の味をいつか教えて
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肩越しに見上げる世界はうつくしく手のひらにつかむ確かな未来
7
左胸の奥の奥から滲み出るこの熱情を何と呼ぼうか
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一時間前の記憶もあやふやでやっぱり今日も節穴でした
5
生まれてはじめて感じる重力がこころの重さを教えてくれる
7
傷痕をなぞりあうように生きてきた 今度は傷を分け合い進む
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もういちど差し出された糸を受け取る 絡まったまま終わりにはしない
8
抗ってみせるよこんな結末でピリオドなんか打たせやしないと
4
肋骨も脳髄も開いてみてもそこにはないんだボクの心は
2
箱庭をこわす痛みを引き受ける 方舟なしでたどりつくため
2
感情がないわけじゃない少しだけ伝達経路が複雑なんだ
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絡まった糸をほどいて繋ぎ合う 心はいつだってここにある
8
もうだれもいない教室ひたひたと忍び寄るのは夏の亡霊
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赤いね、となぞれば赤いね、とあたらしい傷を与えてくれるひと
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コーヒーを淹れる手元と横顔を思い出すたび叫びたくなる
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うつくしい星に住むにはうつくしい肺と心が必要なのです
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水槽の底から月を見上げればまっさかさまに夜に落ちてく
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