Utakata
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カミハリコ
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だれひとり傷付かなくなった街で線香花火の火は落ちない
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夏の終わりに捨てようかこの胸とピアスホールを埋まる思い出
3
途切れ途切れトロイメライが流れるピアノ きみと燃えたはずなのに
3
かぜとおしのよいあたまになりました(わすれないでね)(わすれたく な い)
3
『やむを得ず星を捨てる場合はしっかりと分別をしてください』
5
もうずっと壊れたままのラジオから流れる波のゆくさきは月
4
あんなにも追いかけていた神の名をもう忘れてしまったのでしょう
2
張り付いた舌はもう仕事をしない 雨であらった罪の足跡
2
右耳の後ろに隠れたこのほくろわたし以外に誰が知ってる?
4
「来週の誕生日は何が欲しい?」「天国までの片道切符」
2
夕焼けがこわいと泣いたあの夏の乾いていない絵の具のにおい
8
硝子戸を震わす雷鳴 その前に空を切り裂く光を見たか
7
真夜中のなまぬるい水あなたにもきっとあるはずだった生傷
5
眠りから覚める直前の隙間に潜む消えたはずの恋心
1
もうこんな夢はわすれたほうがいい 魔女のまつげが喉に噛み付く
2
帰り際またねを二度も言うあれはあなたの祈りだったのですね
7
心臓を刺されたくらいじゃ死なないし振られたくらいじゃ死にたくないし
5
ゆるやかに夜をふちどる星々を指で繋げてきみに縫い込む
4
そうやって泣くようにわらうのですねやっぱり雨とおんなじですね
5
屈葬のポーズで眠る君の傍 閉じ込められた夏の密室
5
あの子にはこのてのひらの下でだけ呼吸ができる呪いをかけた
6
まっしろいシーツで覆われたあとは消毒液のにおいで眠る
3
あの日から預かっていた約束をやっと返せる時が来ました
7
地平線あおい光が消えてゆくこの世の終わりみたいな顔で
5
死ぬまでにこの世の本をぜんぶ読めると信じてた十歳の夏
6
人生でいちばんしあわせだった頃に読んだ本が燃やす学校
3
午前二時 呪いみたいにささやいた愛の温度で溶ける星空
4
「あの海がうつくしいのは血と肉を咥え込んでいるからなのです」
3
ねがいごと ドミノ倒しの最果てで膝を抱えて泣くこどもたち
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いつまでも夜から出られない体 かみさまあなたを愛しています
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