Utakata
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カミハリコ
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帰り際またねを二度も言うあれはあなたの祈りだったのですね
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心臓を刺されたくらいじゃ死なないし振られたくらいじゃ死にたくないし
5
ゆるやかに夜をふちどる星々を指で繋げてきみに縫い込む
4
そうやって泣くようにわらうのですねやっぱり雨とおんなじですね
5
屈葬のポーズで眠る君の傍 閉じ込められた夏の密室
5
あの子にはこのてのひらの下でだけ呼吸ができる呪いをかけた
6
まっしろいシーツで覆われたあとは消毒液のにおいで眠る
3
あの日から預かっていた約束をやっと返せる時が来ました
7
地平線あおい光が消えてゆくこの世の終わりみたいな顔で
5
死ぬまでにこの世の本をぜんぶ読めると信じてた十歳の夏
6
人生でいちばんしあわせだった頃に読んだ本が燃やす学校
3
午前二時 呪いみたいにささやいた愛の温度で溶ける星空
4
「あの海がうつくしいのは血と肉を咥え込んでいるからなのです」
3
ねがいごと ドミノ倒しの最果てで膝を抱えて泣くこどもたち
2
いつまでも夜から出られない体 かみさまあなたを愛しています
2
この椅子に誰を座らせたらいいか悩んだままで終わる月曜
3
Hey Siri ,人を傷付けも傷付けられもしない距離を教えてくれ
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狂いたい狂いたいって叫んでる間は決して狂えないんだ
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真夜中をふちどるためのクレヨンを片っ端から折ってしまった
5
非生産は罪、と陰へひきずる三十五度の肉の塊
1
あした世界が滅ぶとわかってから初めて抱き合えるようになる
1
ひとりだけ残ってしまうかなしさを見ないふりして生きてきたのに
5
今日からのあなたのいない夕闇がいつまで経っても影を引いてる
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青空がブラインド越しに描いた夏の残像染まる左手
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ウィスキーで流し込んだ後悔とハルシオンとあの子の記憶
3
侵攻の頻度しんどい金曜日じっと辛抱凛と進行
1
抜け殻のようだあなたが投げ捨てたほとんど灰の赤マルボックス
1
加害者として料理される順番を待つ列にはやく並びなさい
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火曜日の化膿軽んじられ過労相当徒労とうとう嘔吐
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体内に海を飼っているからか寝ても醒めても溺れています
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