Utakata
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カミハリコ
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ショートケーキのイチゴから腐らせるみたいな生き方しかできない
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8月のおわりに愛を言い捨てて9月はじめに消える腰抜け
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この夏を終わらせるため火をつける8割引の線香花火
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夏休みみんなでつくった秘密基地ひとりでこわして大人になった
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「なにもかもあなたにあげたつもりだがなにが足りない?」「罪が足りない」
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ほろぼしたどうぶつをかわいそうがるなぐったあとになでるみたいに
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わるものの悲しい過去は聞かなくていいから首を刎ねてきなさい
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墜ちた蝶みたいにひろがる彼の腕 夏が逝っても夢はさめない
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正しくてこころやさしい世界なら『死んでもいい』の許可をください
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慰めにくちづけるより変わらない眼で心臓を蹴り飛ばしてくれ
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つめたくもあつくもない水みたいに生きていつかは雲になりたい
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包帯を巻いておきなよ雨が降る前から傘をさしてるみたいに
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遮断機のむこうにいるのは夏と君 待たせてごめんすぐにいくから
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「ほら見てよ、うまれてはじめて書いた遺書。とても上手に書けてるでしょう?」
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こんなにも遠くまで来てしまったと彼の香りが薄れて気付く
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死にたいと思う気持ちは嘘じゃない バースデーケーキ頬張りながら
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さよならトランキライザーあしたから夜のにおいを忘れて生きる
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シーグラス越しの青空 今度こそ夏を終わらせられますように
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くちびるに触れる代わりに煙草の火だけ分け合ってそしてさよなら
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さみしいもかなしいも脱ぎ捨てたひとたちだけが乗る回転木馬
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夜が明けるまえの青さを知るひとと世界の終わりの話がしたい
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ぼくたちはすれ違いつづけるだろう0と1とを掲げたままで
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雨の日は眠れなくなる心臓も排水溝も壊れたままだ
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とおくから音だけ響く花火ごとゼリーにしたい今日の夕焼け
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継母
(
ままはは
)
も魔女も死なない世界ならガラスの靴は誰でも履ける
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なんとなくはじめた旅をなんとなくやめられないまま最果てに着く
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黄昏にかかとを三度鳴らしても僕にはかえる水槽がない
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あやまちを犯さず挫折もしたことのないひとのいう『普通』がこわい
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「でもさあ」と話しはじめる人の名は覚えなくてもよいこととする
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ぼくを痛め付けるあなたも半分はやさしさでできているのでしょう?
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