Utakata
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カミハリコ
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この手からこぼれ落ちても恋だった 後悔はないと声を上げよう
5
たましいのかたちはきっと変わらない 最初で最後の恋に殉じる
9
『犯人はおまえ』と示す中指を切り裂きジャックは上手に避ける
1
繰り返し繰り返し血を流すだろうその目に映るひかりのために
4
するしない持つ持たないでうるせぇよ 死ぬまで生きるそれでいいだろ
6
大切にしたいのはほんとうなのに捨て方ばかり覚えてしまう
7
ひとつずつ思い出すたび指からも瞼からもこぼれ落ちる星
4
思い出はいつだってこの胸を裂く眠らない夜を重ねるたびに
5
居眠りの間に世界が終わっててあわててつくりなおす神様
6
わかり合えないまま共に生きることをわたし達の証明とする
7
あの夜、の三文字で思い出す夜は何色ですか何味ですか
14
かみさまに恋した罰で触れ合った手も唇も取り上げられる
6
手をあげて無駄な抵抗はやめなさい 今すぐベッドでおやすみなさい
4
深淵はいつもわたしを見てくれているありがとう(飛び込みたいな)
4
つま先にからまる孤独を道連れに波打ち際をひとりであるく
15
今日もまたライヘンバッハの夢をみる 死ねずに生まれてしまった男
4
君ならば地獄におちてもきっと三秒ルールで生きのびるだろう
7
思い出の中に浮かんだみずうみを溺れるために探し出したい
6
ぼくたちは幽霊を挟んでしか会話できないかなしいいきもの
4
バースデーケーキも感情もぜんぶ飲み込んだまま越える境界
3
屋上でなけなしの火を灯しては一口ずつの罪を味わう
3
歌うみたいな『信じてる』ひとつで真っ黒い海も泳いでみせる
3
さあ憂え賽を投げろと駆り立てる君がわたしの十三階段
3
あいつより上手に散ってみせるから次はおまえと指さしてくれ
4
きみの目は鳩に似ている争って白いつばさ血で濡らす鳩に
1
くちづけの数だけ星が落ちてくる 最後は太陽落としてみせる
9
もう二度と星も降らない夜の底 くちづけひとつさよならふたつ
8
無理矢理海に戻された人魚姫『王子様は泡になりました』
1
人知れず終わりを迎えたこの恋を思い出になるまで沈めてよ
5
方舟に選ばれたのならそこから沈んでゆく私を見ていて
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