Utakata
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カミハリコ
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大丈夫、煙草のけむりに隠してた彼の秘密はもう石の下
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正しさを選びつづけるためにさあ目と口と耳、心臓覆え
5
いくつもの眠らない夜を駆け抜けていつか夜明けを迎えにいこう
7
あの角を曲がれば君に追い付けたのに立ち止まった明け方の夢
7
時間差で首すじの痕が叫び出す いたいいたいよあなたといたい
7
心まで手に入るなんて幻想を抱いたままで朽ちる紫陽花
10
神様は決してズルをゆるさないのでひとりひとつのいのちです
3
戯れに昼を舐めた舌先がいつまでもいつまでも痛む
3
これ以上良くなることはないだろう爪先眺め歩くぼくたち
4
あのひとの手を取った雨の夜からかみさまはもうわたしを見ない
2
でたらめな弔い方だけ焼き付けて悲しみ方は置き去りにした
6
この胸にあの日から棲む幽霊よ どの目が出たらそこまで行ける?
5
くらやみを裂いたひかりごと吹き消しそしてわたしはひとりになった
3
焦点が合わなくなるまで近付けば互いの嘘も見えないだろう
15
明日世界が終わるとしても絶対好きと言わないままでいるから
2
この手からこぼれ落ちても恋だった 後悔はないと声を上げよう
5
たましいのかたちはきっと変わらない 最初で最後の恋に殉じる
9
『犯人はおまえ』と示す中指を切り裂きジャックは上手に避ける
1
繰り返し繰り返し血を流すだろうその目に映るひかりのために
4
するしない持つ持たないでうるせぇよ 死ぬまで生きるそれでいいだろ
6
大切にしたいのはほんとうなのに捨て方ばかり覚えてしまう
7
ひとつずつ思い出すたび指からも瞼からもこぼれ落ちる星
4
思い出はいつだってこの胸を裂く眠らない夜を重ねるたびに
5
居眠りの間に世界が終わっててあわててつくりなおす神様
6
わかり合えないまま共に生きることをわたし達の証明とする
7
あの夜、の三文字で思い出す夜は何色ですか何味ですか
14
かみさまに恋した罰で触れ合った手も唇も取り上げられる
6
手をあげて無駄な抵抗はやめなさい 今すぐベッドでおやすみなさい
4
深淵はいつもわたしを見てくれているありがとう(飛び込みたいな)
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つま先にからまる孤独を道連れに波打ち際をひとりであるく
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