Utakata
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歳経ても ゴルフの誘ひ受けし夜は 心躍りて遠足前夜
24
旅をしてひとりの時間終わったら我の任務があることの
幸
(
さち
)
13
半ドンと聞いても響かぬ人ばかり 昭和の土曜 午後は快晴
25
庭に咲く八重のどくだみ滴あり雷雨の後の夕陽に映える
16
肉塊を気合で締める試着室やはり無理ねとため息が出る
12
汗ジミが帽子にくっきり白い線散歩の吾に夏が来ている
14
ピーナッツバターを買った 実家では出来ないことが出来てる夜更け
14
図書室であなたがくれた水色のガムを見つけた二十五の春
10
こんなにも死んだ親父に似てきたか…カラオケ動画の
吾亦紅
(
我もこう
)
なる
19
低空の飛行機の腹に手を伸ばし くすぐりたくなる皐月晴れの日に
10
一夜寝て拙歌改作思いつき手を加えるかただ悶々と
9
同窓会この爺達にあれこれと想い悩んだあの頃可笑し
19
クールビズ 去年のズボンが ギリ履けた しゃがむのちょっと 気をつけないと
7
雲の
路
(
みち
)
越
(
こ
)
ゆく若鳶幸あれと遠く見送る春の夕空
7
現実と重なる歌詞と情景にざわつく心まぼろしをみる
8
鼓動ごと 外へ奏でる 産声に ようやく会えた 茜さす君
9
春の午睡 慌てて起きて外を見る 葉ずれの音が雨に聞こえて
8
見上げれば はるか頭上の いのち綱 その先の空 とんびの一羽 「吉作落とし」
10
いつだれがのぼるのかって思ってた塔に今のぼりきみに手を振る
7
もう好きじゃない振りばかり上手くなり 友の顔して交わす乾杯
7
黄昏は駅ビル巨大なターミナル無きものにされバス行き交いて
8
ああまた誰かが慰めに失敗したのか二度目の雨に濡れながら思う
10
しあわせは子猫のかたちいるはずのない温もりをただ祈るだけ
17
海岸で犬に拾われくわえられ振り回されて第二の人生
9
放課後の 窓に映った 二人きり 世界が少し 狭すぎてた日
7
あなたさえ あなたらしく いられたら
地球
(
ここ
)
じゃなくても きっとしあわせ
5
割り込んで 悪びれもせず 前に立つ あなたの気持ち 知りたくもなる
10
曇天を嗤う余裕のない俺に微笑みかけた忘れじの君
6
人に会う
明日
(
あす
)
を考えて動けない 積もる洗濯 何を話そう
8
手の甲に口づけをして頬に当て甘く自分を放りたい午後
22
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