良い夢は 気分は残るが 記憶はない どっちも残るが 悪夢といえよう
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房総の 最南端の 花色と 遠目に臨む 青に見蕩みとれたり
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三月の好きな空気を楽しみに受ける国語は嗚呼夢現つ
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四百字!? 少な過ぎるわ、貴方には十万文字はゆうに超えるわ
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公園の木に咲く花を撮らむにも曇天の下たゆたへる吾
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霧ふきて 白きをまとう 冬立ち木 風の織りなす 雪衣かな
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重だるい幕を開ければ花ばっかむやみに咲いてばかにしやがる
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どないしょ どないすべいか 方言が いくつもでても 決まらない服
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初心者は 初心者の句を選ぶとか つらつら思い 歌を見て居り /俳人協会会長 片山由美子
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筍(たかんな)の 如くに伸びし そのかみの なべてのことの 幻に似て
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愛をせず されもしないから 想像するだけで済ませる暖色の家庭
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懐かしさとは去った家ではなく引き戸を押してしまう指先
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弘法は筆選ばずと言いますし フルート奏者、笛を選ばず(お金がないから)
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朝ぼらけ木々を見やれば枝の間に 小さく芽吹く花の幼子
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下層でも下卑た政治家比較ない純潔高貴の魂ありき
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子どもでも大人でもない君だからその葛藤がひどく眩しい
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くだらない 国会答弁に おおあくび 大福餅でも 食って眠るか
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没落を 学ばぬ人に 問うてみる 声張り上げて 響きざりけり
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パイプオルガン聴きし御礼にいささかの寄付を振り込むガザを思いて /聖地の子どもを支える会
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本当は一つじゃないと思いつつ 一つの方に私をハメる
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傲慢になるな 怯えて震えつつ 切れば血が出るような言葉を
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何気なし放つ言葉の鋭利さに 口閉ざす子の 心親知らず
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夜を待ち 今は光らぬ 街灯は 春待つ花の つぼみに似てる
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現実と離れた歪みで生きている 病だとしてただ息をしたい
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「会いたい」と打っては削除を繰り返す 送信押せずLINE三日目
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敬虔に跪くなき被曝せし額縁に生き長らふるか、天皇!
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はつ春の証明として生まれゆく桃のケーキといちごのタルト
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ビジュだとか 美醜に囚われ 微修正 加工の効く世は 不幸か幸か
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叶わない約束もまた星となり 出逢う時までひかり続けて
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難しいと思うのは方程式でも外国語でもなく生きること
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