浴槽の設定温度上げるのに断りいらぬ寂しい暮らし
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噴水のしぶきで遊ぶ子らのこゑ静まりて秋か絹雲うすし
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偉そうに頭ごなしに注意して間違い気づき入る穴無し
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なぜもっと可愛がろうとしなかった過ぎた時間はどんどん遠くへ
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これいいね!これだ!と買った便利グッズ そういや買ったね引き出しの奥
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歌詠めど 浮かぶ言の葉乏しくて 創る楽しみ苦しみとなり 
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老猫ろうびょうはじっと目を見て問うてくる 惰弱な我の死生観をや
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気まぐれに私と遊び爪あとを残し隣でまどろむ猫は/題『遊』
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パパと行く動物園はもうイヤだお馬さんしかいないんだもん
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この夏の最終楽章指揮すべく野に一本のヒマワリが立つ
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垂直の登攀(とうはん)雨のかたつむり 重き宿世を背中にしょって
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駆け引きは上手じゃないと云う君のふと放つ語に今日も眠れず
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鶉の雛は泣き黄頷蛇あおだいしょうは喰らふ案山子はただ立つてゐる
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ケツ痛え なにこれマジで えっ急に? まてまてまてよ ほんと許して
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片付けて 物を減らして 行きたいと 言い続けては 変わらぬ実家
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出る時に追い焚きしようかふと迷う何だかんだと言えどちゃんと秋
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われ事と捉えぬ限り成されまい浮かばれぬ人浮かぶこの世は
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君がスキップすればリュックのストラップ子ヤギも後ろでタップダンス
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風を読み倒れ込んでる稲穂よりどこ吹く風の葦になりたや
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宵越しの銭は持たない月明り 鈴虫は鳴く 独りで歩く
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世の中は 不足に満ちて いるものか すでに溢れる 光の中に 
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虫の音と深夜ラジオを聞いていた十五の君は元気でいるかい?
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紅の筆持つ指に止まりける蜻蛉あきづ跡訪あととへ昔の人の
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道端のビー玉拾う特別なことのなかった夏の形見に
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許せない人が多すぎてその中で自分が一番許せなくて扇風機の首を絞めた
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坂道の 木々のトンネル 先の空 雲流れゆく トンボを連れて
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やきいもをぼかっと割って「きみの」ってそういうところほんとすきだよ
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ウエハース車内で食べて粉舞って座席に付いて母は般若に
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日月はるか 浜辺の土に 火と水と 木の塔見上げ 金星とおく
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夢を見た 飛行機雲を乗りこなす 柴の大群 押し寄せる夢
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