盆送り叢雨むらさめに待つ東屋の墓石の向こうからすが啼くに
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夕方の沓脱ぎ石はひんやりとおなかをだしていぬが寝ている
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爽やかに洗濯物を取り入れて干し竿の先 見ゆる筋雲
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カロリーの高いものも自炊なら健康的なような気がする
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爆弾を抱いて散った若人の無念の叫び雲のみぞ知る
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女郎蜘蛛ひかりの領土編みあげて露のダイヤをちりばめて待つ
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峠道 大型バスを先頭に連なる車列は大蛇のようで
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雨待ちて 雷鳴轟き近づきて 降るぞ降るぞは雀の涙 
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「また今度」じゃなくて「来週空いてる?」と予定の海にいかりをくれた
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独りではもう泣かなくていいからと 鈴虫がやっと鳴き始めた
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タンはらみホルモンライス生ビール焼き手はあなた完璧な夜
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長い長いメールを母は我に書き寝苦しき夜が明けて送りぬ
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ずるい人 禁則事項と言いながらぼくの未来に足あとつけて
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農作業 会社勤めと比ぶれば自分勝手も怒る人なし
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はにかみて 席立ち譲る 青年に 素晴らしいよ!と 眼差し送る
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さわがにの子らが隠れた岩かどにまだ夏だけがこちらを見ている
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ことごとく臓器提供したようなキャラメル色の蝉の抜け殻
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闇雲で無闇に増やした足跡も 遠くで光る星くずになれ
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友達の友達の友達……そうやって赤の他人と慰め合って
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果てぬ波 粗き砂抱く とこしえに 海思うたび 愛は深まる  
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こう見えて腕っぷしには自信あり だから一人で生きてきたのよ
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野垂れ死ぬような気がしていた父に 存外友が、いるのを知る夜
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めくれゆく記憶のなかで少年になった父へとバニラを運ぶ
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ラジオから アメリカ音楽 聞きたくて アンテナ伸ばす 夜の電波に
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エッチぜんは奉行だけれどエッチ後は縮緬問屋の隠居になるの
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酷暑に背丈を低く耐えたなす秋の雨で急成長
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ネトフリのセブンシーズン・百九話 テレビなき部屋 PCで観ゆ
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犬の飲み水を器に注ぐ いつの日かこの中で飼う赤い出目金
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人生を小分けにしてくださいよ ディアゴスティーニ金は払うから
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ただ遠く大きい声で歌ってたあの幼き日帰りたし夏
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