Utakata
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人気の歌
幼日の 母に隠れて桑の実を 食みし唇紫に染む
23
背理法 雨の気配に真っ直ぐな線引き直す数学教師
13
たたみ皺のばせば子供のぼくがいて 光放った 衣替え、夏
15
サッカーの勝利が一面トップ記事平和な国の朝刊を読む
16
あの渡り廊下はとうに無くなって十四の僕の行方は知らず
14
公園にトランペット吹く子いて 氷一片 頬にあてたし
14
『読みたい本リスト』に
802
冊ある 月にも届く夢の高さで
10
線路沿い 紫陽花の道に 傘は揺れ 顔寄す人に 花の微笑む
8
この世をば わがよとぞ思ふ 道長の 歌を聞きつつ 眠る5限目
9
誰にでも 切ない夏は 来るのです それでも夏が 恋しいのです
9
束の紙綴じさせるよに我を説く 曲がって留まるホチキスの針
7
殺したい人と死なずにいてほしい人が同じ名前をしている
7
猟奇的事件のたびに犯人じゃないかと国の母から電話
10
誰なのか分からなくても母さんは話し合わせる
認知症
(
にんち
)
の不思議
21
こころにも 降るやわらかき 朝の雨 わざと強めし おはようの声
6
梅雨の傘 抜け落つる水 沁み入りて 天の心と 吾は等しき
6
「新しさ」が 持て囃される 時代でも 「あんたらしさ」を 捨てないでいて
7
さざ波を 眺めて終わる 一日よ 細かきことも 大事と思ふ
7
道問えばスマホで調べ案内す若者たちの皆優しかり
11
怪獣は火を吹きながらほんとうはやさしいものになりたいと願う
9
サッカーに言葉が要らないなんて嘘だ私は誰の輪にも入れなかった
5
愛だとか かたちを持った 言葉より きょうのごはんの 話をしたい
5
ひとりぼっちの午前二時
茉莉花茶
(
もーりーふぁーちゃ
)
の冷たさが苦くて甘い
5
三峯の神の杜にて初に見る鳶はひときは輝きにけり
5
デカ過ぎで工業的に平べったい アジのフライに食指動かず
14
片恋を抱きしめたまま眠る夜 夢で君には逢えなかったね
5
寄る波を ひとり迎えて 砕けゆく 岸の痛みを 誰も知らねば
8
貴女から こぼるる音は色もなく 哀れ呑み込む 闇のごとしも
7
夜長して一人ぼっちと情けない犬と猫が吾支えおり
6
わたくしの遠い祖先は魚だと思い出させる足裏の皮
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