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泥濘で転ぶ寸前手をついた 幹のカサカサ老木の年輪
9
ランタンの 光に惹かれ 星流る 集まる虫の
音色
(
ねいろ
)
奏でり
9
角とればひっくり返る善と悪 盤にこぼれるグレーを集め
9
終止形と 連体形を 誤れる 歌にはあれど 「いいね(♥)」あげよう
9
友とランチ 応援めしと 決めて行く 聴くだけでよし 頷くだけでも
9
不確かな義理で助けた命など残りの人生不幸しかない
9
牛食べて 豚食べたら 鶏食べて
肉
(
なみだ
)
の数だけ 上がる霜降り
20
角番の危機は綱取り一転の力なくもう人生なのか
26
残る日を数えて暮らすかの人もその人もまた 生きてきたひと
19
春秋(はるあき)の 彼岸に会いし 大叔母を 偲ぶよすがの おはぎ食みつつ
19
圧政に ひれ伏し
煽
(
おだ
)
て 機嫌とる 人を無にして 生きる輩や
16
桜が元気に咲いている間は散ることがなかなか信じられない
8
止まらない川の流れは
永倉新八
(
ガムシン
)
の走り抜けた人生そのもの
8
近藤勇
(
大将
)
の
永眠
(
ねむ
)
る大地に真っ直ぐに伸びる
血梅
(
ちばい
)
は彼の生き様
8
道端で ガム踏むことも なくなった 今のこどもは あごが小さい
8
生ぬるい風肌撫でる七部袖 未だ早いと後悔の帰路
8
門
(
かど
)
叩く声はアプリの呼び出しに替はれど待つは江戸の心意気
8
溢れ出す創作意欲を文字に変え 裸足で逃げ去る冷笑文化
8
懸垂が 100回できたら 会いに行く 100回できたと キミに伝えに
8
機種変の 逝きしひとの名 ゆびに触れ ふるさとに聞く 在りし花の香
8
桜咲き桜散る狭間を愛でる日本にはそんな四季ありて
8
時
呉
(
くれ
)
ば チャンチャンで 済むことと そうはいかない こととあるもの
8
自慢ではないけど俺の座右の銘酒池肉林と一攫千金
8
落ちちゃった 薄桃色の 付箋紙を 適当なページに 黙って戻す
8
実家での団欒のあと春なのに風吹かなくとも日曜の夜
8
恋ごころ隠しフォルダに移しても検索欄に残ったままで
8
日も暮れて 最後の魚座 新月が みなのたましい 浄化すべく
8
何度でも カメラフォルダ 見返して スクロールする 指はやくなる
8
鳥雲に追いかけるように二人して北へ北へと恋の逃避行
8
病院の待合室みな健康に前向きなひと治そうとしてるひと
8
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