Utakata
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駅前で 令和の夢を 託されて 梅雨の晴れ間に ゆれる短冊
16
あじゃぱーと言うたび母に注意され兄はガチョーンと反抗してた
14
燕来て ひっきりなしに口開く 雛へ運ぶは無償の愛か
16
倍速で浮いた時間に置き去りの 胸に残らぬ楽しむこころ
13
六月の梅雨の合間の晴れの日を共に惜しむか長い黄昏
15
眠れねば山時鳥聞く夜半に本を捲りて朝を待ちなむ
11
停電を笑う子らの目合わさりて「明日みんなに自慢しようね」
13
ポケットは未確認です洗濯機 鳴門海峡ティッシュの浮かぶ
12
熟しゆく
碧
(
あお
)
き葡萄の密やかに蔓の
庇
(
ひさし
)
に夏至を祝えり
10
たたみ皺のばせば子供のぼくがいて 光放った 衣替え、夏
30
麦畑と田植え間近かの水田とソーラーパネルひとつ車窓に
15
弁当はラベルの貼られた方向でいただく私の正しい暮らし
9
寄せ書きに感謝の言葉並びをり母を看取りてまた読み返し
10
雨の中 殻を
背負
(
せお
)
って ゆっくりと 歩む
蝸牛
(
かぎゅう
)
に
処世
(
しょせい
)
を学ぶ
10
旅に出て青草の上寝転べば空の彼方に鳥一羽飛ぶ
13
からんから ペンを落とした勢いのついでに何か切れた気がした
7
浅みこそ 人のこころは 見えつらめ 思いの淵は 涸れぬものゆえ
7
想い出のライブの半券文字褪せてバンドはすでに解散してて
7
食いつなぐ 健康でいる その時がきたら誰かにあげれるように
7
コンクリのはざまに生きる我もまたザッソウとして括られ抜かれ
8
滅茶苦茶に悩み残業を受け入れる きっとこうして生きていくのだ
7
お爺ちゃんかまってもらうためだけに
A
T
M
の前で携帯
8
私に足りないものは一つだけ ベッドの影の懐かない猫
6
水垢にはレモンがいいらしい 泣きたいときには泣いていいらしい
7
一軒のダイソーに無き欲しき物二軒三軒巡りても無き
6
いと高き夏の昼空白き花タイザンボクは今年も麗し
6
一心にバット振る子に我重ぬ 六軒長屋の長嶋選手
14
たのしくてすごく惨めな恋心 忘れちゃいなってみんなは言うの
6
熱中症そんな言葉もない昭和 夏甲子園外野で一日
17
幹の人しげる緑を輝かせ 逸る新芽に力を与えん /長友へ
6
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