真夏日の 残す地熱を 和らげる 曇りの空に 安堵する朝
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前職は天使でしたというひとが休暇のたびにくれる綿菓子
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いとし風 あまつ乙女のはねころも 梢をわたる白の夕月
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まだ負けぬ金魚すくいで子と競う花火大会遠き夏呼ぶ
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脳トレに 励む毎日 安心だ 探すリモコン ひざから落ちた
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停電の夜を照らしたろうそくは ケーキみたいで少し嬉しい
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我が里は 街に出る術ほぼ無くて 免許返納死活となりぬ 
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みちのくで「やませ」と呼ばる悪風も 猛暑続きで慈風となりぬ
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口笛を吹いたらこっちを向きそうなロック画面の草原の山羊
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乳よりも小さき頭の乳飲み子の頭なでるや産科の深夜
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三度目はできるはずだと息ひとつ マックの注文画面に触れる
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「あの人も配管工をしてたの」と田舎の祖母がマリオを見ながら
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もしかして 当選したん?! 思わせて  引っかけ問題 みたいなくだり
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東京の雨の予報が羨まし 酷暑日続く名古屋の日々に
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触るるもの音みな暑し夏に入り夫のシミ見て愛しく触るる
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新品のスーツが湿気を吸っている 志望動機の声は潰れて
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友だちが百人いるって前提で話が進むホームルーム
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雨雲のレーダー更新するたびに 浴衣広げて また仕舞う君
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暑き朝、卓の小鉢のパキラ芽の 薄きみどりに涼を覚ゆる
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小麦肌さらして少女ら駆けていく 影も笑いも追いつけぬほど
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セミさえも黙る暑さの昼なれば 人も外にはおったらいけん
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幽霊画みつめ続けて気が付けば腕にサワサワ灰色の蜘蛛
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百歳で あどけなさある ズルい人 私もなりたい 小さな偉人
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ひゅるひゅるとこだまし笛は波に消え 紡ぐ言葉も空に落ちれば
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チョコパイが小さくなった母国では百円玉も小さかったよ
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若い頃 ポテチで飲めたはずなのに キュウリ・トマトを並べて一本
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善玉と 悪玉 日和見 みんな居て 今日は平和か 私のおなか
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「表出ろぉ!」 教師の声で 皆向かう 目指すは校庭 勝ったるぞリレー!
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将来に希望などない蟇蛙ゲロゲロ鳴いてるだけで生きてる
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「おんなのこみたいね」と言われて慌てて座り方を変えたらキミに笑われた
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