制服が馴染む頃には新緑はスパンコールの艶を纏って
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ひさかたの光散らしむ 忘れないよりも忘れるほうが優しく
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ゴミ箱の設置義務化で解決と誰も思わぬ渋谷のポイ捨て
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「占いは信じていないんだよね」と話す君との縁を占う
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さくら花枝からはらり山道は薄日に白く雪化粧
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わたくしの 椿のような 恋心 終わった時に 「落ちた」と呟く
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混じり気のない殺意だけ転がして明日の運勢占ってみる
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引っ越して 光が差し込む キッチンに 気づけばずっと 一緒のサボテン
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頂き物 喰わずに帰る 春の家 想いを馳せる 娘の笑顔
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真中まなか昨日の雨から顔を変え 夏日迎える静かなる朝
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割引をさせまいとの陰謀か 一向に開かぬエネオスアプリ
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死にかけの人が死ぬのを待っている天使がハエのようにむらがり
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江の島も富士山も誰のものでもない ただに正しく楽しめばいい
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現実の引越しだけでは足りなくて届出に次ぐ届出祭り
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回覧板 入れるにしては 難儀する 小洒落たポストと 格闘してた
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「一人前の歌人」と言はれ嬉しくも詠み難くなる自意識過剰
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久々に つくったリース もろそうな ドライフラワーに 小技仕掛けた 
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卯の花が咲く月としてそう呼ばれ 爛漫春に芽吹けよ卯月
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思ひでは焼いてしまおう馬なめし武蔵野原とかへりゆくまで
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もう動かぬ分かっていても拾いかねるベランダにひっくり返った蝉を
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などてかは春の夜風にふりにふる花と過ぎにし月日追ふわれ
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神がさえ 虚妄に喘ぎ奉る 世界いよいよ暁も無く
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関係が消えてゆく夜少しだけ明日あすが来るなと願ってしまう
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凧あげよガザでアフガンで遠州で子よ無事にあれ空高く高く
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異なった アプローチでいて  伝へうる 文を綴ること  写真かげを撮ること  
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凪ぐ風に 貨物列車の は優し お休みなさい 「Good Morning」おはようございます
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昨日落としたポップコーン今日食べる 思い出の味 しけた塩味
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約束ちぎり場所 窓から望む 蒼天の 南山なんざん肴に こいねがうけり
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高市氏 俺とおんなじ 「Rock」ロック 世代 土俵は同じ 政策論議
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隠蔽を見て見ぬふりの日本人 陰口コソコソ報告しようよ
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