黄信号の 十九時半 ナマエを呼んで きっと薔薇に 呪われてしまうから
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心身の反応があって辛いのね。 そうなんだけど。そうなんだけどね。
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この電車 こんな時間に乗ってんの ウチらホンマは仲間かもしれん
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不信・不安・恐怖が黒く染める視界 良い色の存在も忘れた
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生ハムが 好きという 青年へ コーラより ワインが合うのに
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届かぬが貴方を想い夜は長い 寝起きの心は すきだらけ
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冬の日に 君を想うと 偲ばれる 春の初めの 君の笑顔を
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ひろひよむテキストのそのはしばしの私を変へてゆかむ未来の
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朧月 綺麗に光る 真夜中に 誰をも照らす 優しい光
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面白きこともなき世を面白く電気の編抜けはるかの家に/高杉晋作辞世の句に下の句
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さようならあなたがいえば楽なのに 散り急いだ花 後悔の声
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あなたへの 想いはいつも 果てしなく 六年続く 片想いかな
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冬の夜に 凍える風を 浴びながら 僕の心は いつもうららか
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インスタの珈琲店のミルクレープ今週末われのご褒美
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クリピより ヒルクライムの方がいい 言いたいことが 真っ直ぐにくる /オヤジにはね
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二日前 彼のとなりで見た夢は口から出ずに消えてしまった
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まだ見えるただ一点に光よりここで殺しておけば良かった
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うまいこと三十一文字みそひともじを並べれば短歌のようなものはできます
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デトックスしたい日のあり 赤ちゃんの すやすや寝息を 録音したい
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銀杏の葉 踏みしめ 今日も ねことゆく 散歩道かな まだいい天気
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三十年ここで寝たんだ このベッド あるじ無き部屋 淋しさつのる
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気にするな って言わない人のやさしさに  育ててもらった 歌詠む 気持ち
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シャンプー台 そうか私は死んだのか 顔に布かけられて天国
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山茶花の花びら降るる日溜まりの僕に秋の日静かに降るる
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市民展 友の切り絵の見当たらず 老々介護の苦悩を見たり
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晩秋の色葉散る庭大輪のキダチダリアの薄紅揺るる
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ついさっき嬉しい知らせ届いたの思わずちょっと小躍りしちゃう
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こちらでは冬に珍し曇り空明日あすはいっぱい寒くなるらし
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深紅しんくへと蔦紅葉つたもみじ 去る秋のえがき残した 自然の壁画
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北の国 貰いし土産 食べ頃に インカのめざめ 調理に迷う
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