妻病みて主夫となりたる吾がゐて みそ汁の具を妻に聞きたり 
22
稲穂垂れ 畔に広がる露草と 空一面に秋茜飛ぶ 
16
ひまわりの畑にそっと咲いていた秋桜の色濃い赤になる
13
何度でも くり返しては 練習し 大概のこと 出来るようなる
11
金星へ 真っ直ぐ向かう 飛行機を 眺め歩いて 帰る夏の日
10
スーパーでアクエリアスの安売りはもうすぐ夏の終りの合図か
9
膝寄せて 線香花火 散る川辺 遥か彼方に 遠のいて夏
9
AIに疲れの元を相談しスマホを閉じて休めと言われ
24
SNS絶って身軽になった日にあなたと始める交換日記
8
かぎ針の手を止めれずにこの時間。おはようございます。おやすみなさい。
7
風の歌聞きにもどって行くのかと尋ねてみたい葉月のはしで
10
ミンミンと鳴く蝉も消え風ぬるく夜の散歩も月光の下
9
手を挙げて招くすすきの姿より男心をそそる白はぎ
6
ひと回り 大きくなって 帰って来い 海外へ発つ 孫にエールを
12
天国か地獄にいるかも分からない父への手紙に切手を貼った
8
金の街 ジンの冷たさ知った夜 甘い記憶に苦味残して
8
するめいか 炙ると美味い やってみる 酔って震えて 火中へ落とす
6
夏休み早めにドリル終わらせて八月末だけ人気者だった
6
端末にSSHと打ち込める遠隔操作はハッカー気分
6
天つ月 雲居はるかに 眺むれば 三笠の山に 出でし月かも
6
おかわりが 無料じゃないと 知らなくて 俺は何度も レシートを見る
24
ことづてを螺鈿(らでん)の翅へ銀やんま あの日見上げし宙をめざして  
11
夏に咲く桜のようなあの花の名前をいつも思い出せない
11
霧かかる記憶のすみに残るひと思い出せぬはそれだけのひと
7
国憂い切腹の人彼岸から嘆くこの世は何処へ向かうや
10
わかりあうことなどできぬひとたちの 善意の誤解に我は生かされ
6
プール後の眠気の中でも輝いていました 塩素で髪色淡く
4
つむいでも 左へ流れ薄れて 無数の短歌の 輝きはどこ
5
白檀の香りを纏い手を合わす涙ひとつぶ孝行なれと
19
タイチームの日本人コーチに文句言う日本の監督トルコの人じゃん
5