Utakata
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太陽の不在を夜と呼ぶように君の不在を恋と名付ける
16
いつの世も 宮使いとは辛きもの 上に諂ゐ下には媚びつつ
16
料金所優しい声の「お疲れさま」今日の私を見ていた如く
19
「会いたい」の「あい」まで打って消してって「おやすみ」と打つ夜中の
零
(
れい
)
時/昨日の恋
16
夏を越え 初めて育てた タマスダレ 花咲く度に ベランダ覗く
19
あっパパがテレビ出てると
燥
(
はしゃ
)
ぐ子にどう教えましょ手配写真を/ほのぼのファミリー短歌
11
築百年お別れですと張り紙は解体予定の家の柱に
8
肌寒い朝を迎えたとまどいは時雨模様のためらいとなり
13
結局はなんだかんだで生きている丈夫なんだかしぶといんだか
7
あまたの穂 向きそろへては秋風と おいでおいでと
薄
(
すすき
)
は誘ふ
8
先週はなんにもなくて 今週はなにかあったがもう忘れてる
7
白樺の木漏れ日浴びて氈鹿は蹄ひと打ち鳴らしたりけり
7
三十万超えるスマホを買えるほど余裕な暮らしいつかはしたい
8
右左そんなの関係ないじゃない平和がいちばん当たり前
6
リビングで
猫
(
きみ
)
と食べる晩ご飯お腹満たされ心も満たされ
6
茜なす秋の夕暮に佇めば「我が人生はや厳冬ならむ」
6
「おいしい」が 一番の推し 言葉なり 気づけば明日は 何つくろうかと
8
空欄はちいさな秋の花壇へと変わる答えに秋桜と書き
6
朝食に古いのは嫌開けたてを早く盛れよと鳴き止まぬ猫
18
石鎚の山の妖怪ご来迎 霧の彼方に浮かぶわが影
6
逆転を 期待してたら 逆転し 喜んでたら 逆転された
6
死ねるなら この世界ごと 死んでやる けど君がいるから 僕は死ねない
5
お湯はりはわたしの仕事 あなたから湯布院のかおりをさせる
7
長雨に心の水はいっぱいで今か今かと流るるときよ
7
ぬるかった ひんやりシーツ 秋の朝 名前どおりに しまわれてゆく
5
ぬかづいた土の冷たさひいやりと今も疼きぬあの日の決別
5
丁寧な暮らしの彼方わすれさる 死んだリップを使いつづける
5
栗育つ 自身を守るイガイガの あおき千本 夜露に濡れる
7
朝風はすっかり秋の涼しさで顧みられぬ僕らの想い
6
雑草は日光なくも伸びるのか降り続く雨色艶を増す
5
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