ことしからは暮のはじめに新年がきます誕生日おめでとう
6
花ひとつ 花びらひとつ 栄華去る 人摘みてゆく もう枯れし花
6
輝きの名前冠する僕の星 閉じ込めてみてほんとにいいの?
6
永遠に 君の援助を し続ける! 火炎ヒーラー 魔女に求婚
6
ランドルト環をアンノーンにして想いを伝えるポケモンの住人
6
保護叩き?燃やされるべきはお前らだどんどん燃えて光熱費になれ
6
「こんばんは お疲れ様です」業務連絡のようなメッセージが君は好きなの?
6
乗っかって ノリに海苔にもノリノリで 君と黄身とが踊り出したり
6
海に僕捨てられたからヴィーナスに片腕あげた十六の冬
6
気が楽と言うけど私の心臓はそれどころじゃないの貧乏ゆすり
6
息を吸う 乾いたなにかは喉奥に今も張り付く 欲するものは
6
野良犬を 見なくなったな この街も 吠えてもムダと 気がついたのだ
6
温もりが私の脳に吹き抜けた 消えなくなったことばあの夜
6
扱いが軽んじられて怒るのか鋭利な端で指を切る紙
6
変動期ふてぶてしさと穢れとが猛威ふるって街々満たす
6
そこでまず相手の登記を確認し まだこの話サウナでします?
6
wifiのルーターが月と交信している緑と黄色と赤のランプで
6
嵐吹く 私の中の海もまた 光のどけき 日を 願いつつ
54
秋日和 風無き庭にメジロ二羽 残りし花の狭間たわむる
52
さまざまな石鹸の香り交ざりあい籠もる夜更けの公衆浴場
23
親も子も 毒も薬も 喰らいつつ お腹くだして うたかた処方
37
嫁と子に 今年も新米 喰わせると 空転しながら 走る人らに / 勤労感謝の日
37
恩深き義兄あにの法事に行けぬ日にひとり偲べば西に夕焼け
41
街角で電波拾おう手を振れば振り返す人いてあたたかだ
25
白菜をまるっとひと玉買いまして何にかそかぐるぐる思
21
恋人らのないしょ話を聞き終えて砂浜はまた海と語らう
16
思い出が 詰まりし車 車検出す「まだ乗るのか!」と 整備士笑ふ /平成9年車😅/(前編)
32
古くとも 我にとっては 宝船(車) 新たなページに わだちを残す /(後編 完)
35
清らかな空気に包まれ癒される 小春日和の出雲大社で
36
集中を崩す煩悩気が付けば毛糸の目数がどうかしていた
35