Utakata
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御仏
(
みほとけ
)
の微笑みを目に焼き付けて柿の色づく
斑鳩
(
いかるが
)
を去る
15
もみ殻の山に焼き芋秋収め 子供時代はセピアとなりぬ
13
杯に 満つる地酒の月影の 鰹肴に眺む十三夜
15
錆色に軍手は染まる鎖場を続く仲間と峰を越えゆく
10
野良猫が ちょっと進んで 振り返る 俺はこれから 床屋に行くよ
14
咲き誇る 月下美人に 火を放ち 伸びる煙を ただ眺めてる
9
ハンガーにセーラーブレザーかけたまま慰められた曲の数々
10
メモアプリ 並ぶ日付は 悲劇前 この日に戻れる 魔法はいづこに
8
貝は海で僕と食べよう起こすから君は助手席で少し寝なさい
12
今でこそ もらった言葉 御守りに あの日私は 目を見もせずに
8
こもれびを紡いだような手触りのブランケットを探しています
8
油そば 冷やしラーメン 焼きそばと 色々あるが 麺はなんだろ
7
柿の実の 軒に吊るせし 家並みも 今は昔の 秋となりけり
7
妹の 家族訪れ 我が生誕 祝うろうそく 甥と吹き消す
7
白竜が横たふ如く雨降りの山あい渡る重き霧雲
15
頼りない そんなボクだが 君だけは 笑顔にしたいと 健気に思う
7
やかましき解体の音おさまりて雨音さえも嬉しく聞こゆ/近所の解体
12
ひらひらと散る葉のゆくえ 目で追って 今日も生きてる いま、ここ、自分
6
九分九厘いないと思う 宇宙人・グリコサイン前の日本人/初めての大阪でびっくり
8
春樹らが走る路地裏片隅でコインロッカーを蹴り開けし龍
13
さむい夜 人肌恋し 温もりを 今宵コンビニ おでんを食らふ
7
窓口のぶっきら棒はムカつくが 笑顔良過ぎに戸惑うことも
11
地下室に避難しようか竜巻のような社長がまたやって来る
7
世の中のすべてが通り過ぎていく 読んでない本、行けてない国
6
溝
(
ドブ
)
で咲く 花みて思うその覚悟 金網越しに 咲き誇らんと
10
バイキング 旅行だからと言い訳し 朝からもりもり2人前食す
6
何者にもなれない夜を嘆くより何者でもない夜を謳おう
6
焼酎のお湯割りうまい涼しさでこれが普通の十月下旬
9
手を握る 事をするより深い愛 貴方に会って初めて知った
7
全てに重力があってもう耐えられないコンクリートの鰭となりゆく
6
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