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塩かしらスープカレーに足りぬのはも少し美味しくなれるはずなの
27
母伏して 徹夜付き添い 入院し 『帰りたい』との 母を説き伏せ
34
吾
(
あ
)
が慕ふ年長の友らおしなべて老ひの翳りを纏ひて寂し
23
カリカリと もっと食べなよ ちま猫ちゃん せっかく体重 すこし戻った
21
真っ直ぐな瞳で見れば澄む未来 心に鳥を悟りの境地
21
南天の実が欲しくなる 冬の夜 魔除けなるべし 魔除けなるべし
27
底に着くそのまま窒息する前に 夏至に向かって浮上を始める
17
道すがら他人の庭に咲く花の名の調べ方考えていた
13
満ち満ちた陽ざしの中の紅葉を
煌
(
きら
)
めかせては過ぎて行く風
14
整えた爪 トップコートの艶 小さな丁寧が 心を助く
13
またひとつ歳を重ねて私から放つ光も一光年進む
9
照る月を 見上げて泣いて 一人きり 僕の想いは 君に届かぬ
7
世の中は 難しきこと ありふれる それを乗り越え 未来存する
8
また一人親しい人が減るたびに思い出す裁縫苦手なこと
9
箱の中閉じこもる日々鬱々と 闘っている
最中
(
さなか
)
の悪夢
6
おもしろい 空が空から 落ちてきて ホントの空は 空っぽなんだ
6
人生のピークは袖をちょびっと掴まれたときでした
6
ぬばたまの纏いし衣だけ残し解放される紫の
明日
(
あす
)
6
全部秋になれと思ってるから俳句がよめない
6
あちこちで 元カミさんと 遭うけれど これは運命 腐れ縁なの
6
手首切るためのものではありませんカッターナイフの刃じゃ弱いよ
6
年の瀬に 地震が続く ご時世に いまだ原発 続けるつもり
6
君のこと 思い続ける その度に 想い深まる
永遠
(
とわ
)
に恋する
6
基本的 貧乏人が できること 短歌小説 作詞作曲
6
目薬を ポトリポトリと 垂らす度 残り時間は 刻々と減る
6
それに悪意がないのなら 私は何に苦しめられたの? ねえ
6
珍しい テーブルさん座 知りました 我が好奇心 我ながら好き
6
死にたいと 漏らした君は 不死身でしょ 比喩だと思ってた ほんとなんだね
6
伏見稲荷不死身を願う鳥居道不死鳥として蘇りたい お題:不死身
6
寂しさや街に流れるクリスマス渋谷発快速九時五分
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