レンチンの レトルトカレー置きゆきて 妻はいそいそ女子会へ行く 
24
今だってココロの底では思ってる 入道雲にはきっと乗れると
13
年齢のエスカレーター下らない 屋上までの階を楽しむ
11
歓声を 上げたり涙 溢れたり 夏の花火は ドラマのようで
11
木が倒れ百数年の切り株に 僕が座っておにぎり食べる
11
しののめの 涼しき刻の ありがたさ 季節過ぎれば 忘るるものを
10
現場出て 今日も疲れた 漏れる声 お疲れさまと 歌う茅蜩ひぐらし
9
室内の 気温三十一度 涼しくも  感ずるわれは 慣れという魔か
12
お前のは短歌というにほど遠い そう言われても気にはするまい
12
正しさが 何か分からず 立ち尽くす 正常/異常 別つ線上で
10
サザエさんの笑顔のあとに押し寄せる月曜という名の怪物
14
びうびうと涼風の鳴る大暑の候。ねぷたばやしもかすかにまじる
11
涼風や猫の額の草むしり つかずはなれず腰さすりつつ
12
砂糖漬け すみれの青を閉じこめて ひとり 少女の時代を想う
7
手を繋ぐ浴衣横目に帰り道 ぼくのパピコは2日ぶんだね
7
チャッピーは物知りなれどおいらには直感こそが短歌の始まり
7
ヤーヤードー弘前ねぷたはしずしずと 青森ねぶたはラッセラ跳ねる
21
親友の 子供預かり 少し泣く アイツみたいに グレちゃだめだぞ
6
おつまみと 烏龍茶で 酔っぱらい 生態系を 観察中
7
年齢を 重ねる度に できること 増えるよりか 現状維持で
6
夏草の 茂る土手道 自転車は 緑のアーチ くぐりて走る
19
暑い中申し訳ないと思いつつ 今日も宅配頼る還暦
13
大の字で寝てる主人の左肩近くで丸く寝てるバカ犬
8
たらちねの母に登りてしがみつく 言葉なくして通ずることば
6
いつかまた好きになってもいいですか 次は絶対伝えないから
5
「ワレワレハウチュウジンダ」「おんどれは不謹慎な地球人じゃ」
6
バブリーの申し子たちも下寿迎え黄昏見えて来る頃合いね
6
パフェ食べて腹の底から寒くなる 夏のファミレスエベレスト並み
5
先輩が 手渡してきた 缶ジュース いつもより濃い デカビタの味
5
薄い味 三年過ぎて 慣れし舌 甘辛人生   卒業近し
13