Utakata
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太陽の不在を夜と呼ぶように君の不在を恋と名付ける
21
白樺の木漏れ日浴びて氈鹿は蹄ひと打ち鳴らしたりけり
10
早起きも 辞めた煙草も 君のため 愛するだけで 死が遠ざかる
10
秋雨に 足元冷ゆるこんな夜は 湯豆腐肴(アテ)に熱燗恋し
11
「会いたい」の「あい」まで打って消してって「おやすみ」と打つ夜中の
零
(
れい
)
時/昨日の恋
18
先週はなんにもなくて 今週はなにかあったがもう忘れてる
8
ひそやかに蝉は卵を残し死ぬ
(
めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に
)
雲隠れにし 夜半の月かな 057/100 紫式部
8
一年後生きていたならまた来るよ生きていたからまた来てみたよ
8
築百年お別れですと張り紙は解体予定の家の柱に
10
コスモスの花咲きそめし花畑渡りの途中かノビタキひらり
8
制服とすれ違う時まだ人に優しくできる9月9日
7
葉に置きて緑透きたる露の玉朝のひと房シャインマスカット
7
神饌
(
しんせん
)
に
灌
(
そそ
)
くひかりは
清清
(
せいせい
)
と やはらかな白 ふゆの
陽
(
ひ
)
に似て
7
夏を越え 初めて育てた タマスダレ 花咲く度に ベランダ覗く
20
朝風はすっかり秋の涼しさで顧みられぬ僕らの想い
7
幾ら柿食っても時が来なければ鐘は鳴らない法隆寺かな/本歌取り
11
石鎚の山の妖怪ご来迎 霧の彼方に浮かぶわが影
7
草刈りの 匂い満ちたる 帰り道 青き夏まで 刈ったのは誰?
8
牛肉の売り場か少しすいているこれがホントの景気実態
6
貴女から伸びる全ての矢印を私に向けて欲しいと願う
6
家の中読んでない本いつ減るの 読む本よりも買う本多いね
6
長かった 単身赴任 終わったぞ 家庭環境 精神死んだ
6
待たせない 早さが売りの 食堂の 店員が言う お待たせしました
6
秋風に乗りて微かに子の泣く声忽ち掻き絶ゆ風鈴の音も
7
我儘に応え続けてかの月へ 返さぬように 愛するように
6
料金所優しい声の「お疲れさま」今日の私を見ていた如く
19
オバマケア壊して配り消費税いじり未来につけを回して
6
雑草は日光なくも伸びるのか降り続く雨色艶を増す
6
罪深き 心の望み 遂げたとて 飽くに足らない 人間の性
5
本来は冷静知的なイスラムを 我らはもっと知るべきである(九月十一日に思う④)
12
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