Utakata
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重き荷を 一つ下ろせば又一つ 難問出づる世の常ならば
27
「行きずりの情けは要らぬ」とカタツムリ 果たして道路を渡り切れたか
29
水底
(
みなそこ
)
の魚みたいに六月の雨を聴いてる静かな雨を
27
ながめ降る白詰草の濡るる日にこずゑの鳶も羽を垂れにけり
15
暑気払い 仕事帰りの ビアガーデン 辞めるアイツが 月を見ている
19
ミシン踏む母の背中は揺れており 針折れぬよう息をひそめて
11
涼感の枕カバーに身をつつみ眠るは我が子かでかいイモムシ
11
ふる雨はひとの想いの万華鏡 嘆きを廻せ労りとなせ
18
海街に 絵になるように 飛ぶカモメ 近くで会うと、君の目が嫌い
12
今日もまた
梅雨
(
つゆ
)
の合間の ウォーキング 頬なでる風 体突き抜けて
12
一条
(
ひとすじ
)
の
炷
(
た
)
いた
香
(
こう
)
より 火をつけた
燐寸
(
マッチ
)
の
薫
(
かお
)
りに 心揺れたり
23
駆け寄って両手合わせてぴょんぴょんと 待ち合わせすら若さは可愛い
12
散歩道いろんな窓から歓声がああ日本が点を入れたか/一点目
8
言い訳を つらつら並べ 見たれども 逃げてるだけと 気づいてしまう
11
アンテナを上げむと屋根に登りしが足がすくみて何もせず降る
10
次々と傘が開いて去っていく濡れつつ頭上げない女将
10
嫌なこと 寝たら忘れる 俺の脳 マジで有能 これぞ才能
7
まだ寝てて起きてこないで蝉たちよ 夏至という字の憂鬱な響き
16
梅雨の雲降り出しそうな灰色の小さき切れ目に夕日が見えた
7
君見れば
憂
(
う
)
き世も晴れて咲き渡る
椿
(
つばき
)
の花の色ぞ変はらず
9
いつの日か透明になる僕たちへ ライトを浴びて花束むける
7
雨空にルーシー飛ばし起きてくる 妻にブチ切れエヴァ見る夫
6
ふわふわと 記憶の檻を 彷徨えば 白昼夢のよう それもまた夢
7
武蔵野線☀︎京浜東北☀︎宇都宮 旧友の住む街へ二時間
10
疲れてる箸の上下が逆じゃない 慣れない長旅今日は帰るよ
6
退職の 送別会も 流れゆき 帰路の夕陽に 咲かぬ花束
6
見渡せる場所があなたの定位置で親鳥さえも羽を休めた
6
飲み込んで飲み下して生きていくの 分からないふりをしたまま、皆
6
スタンプに 返事をくれる 貴方には 私の愛を 残さず送る
10
明日から冬へと向かう入り口の至れば寂し雨降りの夏至
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