飴玉を口に含んで防ぎたし月つとめまえPMSの隠語無駄遣い癖
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生と死を選べることがこんなにも残酷だとは知らなかったよ
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灰色の空にまみれて御守りの 代わりに齧るハイレモンミニ
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死ぬ覚悟死なない覚悟それぞれに持ち寄り集ったきみたちの墓
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のたりのたりタライ 平原の向こう あれはミナミカンムリワシ
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病む祖父を 憂う私の 心情は とみなりなほる 健やかなれよ
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冷えきったつま先揉んで屈伸し炬燵の中はとても暖か
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巷間も人間ひとの様子も変わり果てトロンボーンの音色聴かせて
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根元水 布を這わせりゃポタポタとコップを満たし・。・。これ水漏れじゃん (キッチン・何年前から?)
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雨音がまだ雨だよと知らせてるカーテンあけじ午後十一時
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みやこをば おわれしよるに みたほしは うつろふことも なくぞまたたく
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寒いから 今日はやめよう 寒いから あとからにしよ 寒さに勝てず
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僕だけが損をしてると思う日よ今日はあそこの餃子を食おう
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カーテンを引きつつほのか雪あかりキツネの見廻り明日も来るはず
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「伸びたのがうれしい」 ピザのチーズらし となりテーブル 土曜のサイゼ
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灯り手に心の洞窟どこまでも蝙蝠コウモリたちはキキキッと舞って
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溌剌と演奏愉しむ若きらを歌会終えておまけで楽しむ
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電話とかかかってくんなと通知欄睨み続けて2コールででる
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雲割って店の奥まで射した陽にこちらを見ている眼鏡の光る
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ひとりでおふとんでねむれるものなかで朝まで泣くこともできるもの
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太陽はいつも笑顔のままでいる 泣いたら夜になれるのかなあ
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男装のコスプレイヤーだった日々 それらはいまも反射する青
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黄信号の 十九時半 ナマエを呼んで きっと薔薇に 呪われてしまうから
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別れの瞬間とき 知らなかった 私はね きっと貴方の 囚われの身ジュリエット
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生活に そこまで笑いは 要らないと 言ってたキミは いまどうしてる?
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指が出るルビンの壺のような背を出発点とし滑らかにゆく
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心身の反応があって辛いのね。 そうなんだけど。そうなんだけどね。
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折れたのは 時間の方か 心の方か 問いかけるたび 世界のつづきが 微分できない
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カマキリに 会いたいけれど バッタです カマキリさんは 飛ぶの不得意
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形ある物は全て壊れると 覚悟を決めるも時既に遅し
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