次々と お椀に放るわんこそば 「はいドンドン」と絣のあねさ  /吟行の旅第五首目 
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いつもより目蓋腫らした女生徒の居眠り見逃し土佐日記読む
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初めての タイの街角 夕暮れに 荷を引く牛を 追う子らのいて
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私まだ 十八だけど 将来は コンビニスイーツ 値段見ず買う
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どうしてもネジ止めひとつ入らずにイケアで買った机仕上がり
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窓開けて秋風吸えば何処(いずこ)から流れ来るなり朝餉(あさげ)の香り
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天国と地獄どっちがいいかって?見るだけならばそりゃ地獄だろ
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スポーツを するには歳を トりすぎた 秋はやっぱり カロリー地獄
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手を引いて歩幅をあわせる母と子のあいた片手も一緒に揺れて
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夢の中 会いたい人と 電話して  話した喜び 目覚めた後も
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陥穽(かんせい)のように落ち込む秋の朝打ちのめされた獣のごとし
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美しい景色(もの)があるから感性は この世の醜さに気が付ける
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ただ独り 時間を置こう 暫くは 友に傷つく自分に傷つき
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焼き肉の 煙立つ空 見上げれば  カシオピアより 四辺を探す
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おはようの 声かけ返し 大根菜 無農薬の恵み 今日のパワーに
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誕生日九月三十日秋になるとづうと母を想ひ続ける
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秋空に心映して深呼吸 高く澄みゆく人でありたい
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まだダメと私をずっと引き止めるじゃああと一分 なんて布団だ
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数三の 微分やってる間だけ あなたのことを 想わずに済む
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台風で折れたコスモス玄関のバケツに咲いて秋を彩る
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ピンセットで死体解剖するごとく廃屋を剥く黄色の重機
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還暦のわれら母校に集い来て 校歌に不意の思いあふるる
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絆されて夜の帷に繰り出せば暖簾のゆれて秋風嗤う/久しぶりに妻と
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空ガラスカーテンと猫そして僕それぞれなりに秋を楽しむ
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さがしても金木犀は香らないきみに会えない夜に似ている
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身に染みるおでんを味わい千鳥足 夜半(よわ)にはきっと帰り着くかな
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まだ実は 秋の夜長に 慣れなくて 昼の短さ 寂しさ感じ
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好き嫌い、恋色の花で占って。隠された愛、無垢を飾って。
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秋の空 かすみに染まり 泣き濡れて 孤高の影揺れ 果て無き嶺の
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三十年の  想い放てば  置き去りの  日々は心の  ページに刻まん
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