湯上がりのほてりはどこか引きにくく  一度抱いた憎悪に似たり
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昼と夜上と下とで交代に蝉と蛙が鳴いてる真夏
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愛犬が 横目でちらり おねだりの 「撫でて」の合図 以心伝心
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明け方の 鶯の声澄み渡り 里は目覚めて一日ひとひ始まりぬ 
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冒険ベンチャーの気質でないと見透かされ義父のとなりで枝豆を切る
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雨の日の特異日なのか七夕の逢瀬のそらに衛星よぎり
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何十年会わずに逝った父の墓 汗して毎年 夏草を抜く
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四人立つ義母の墓前に讃美歌の 音は揃はず小糠雨降る
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「いとしのエリー」 よく聴いたよねと 懐かしむ ふたり揃って いい歳と言えり
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目覚むれば肌ねっとりと蠢いて スウィートモカに時のほぐれる
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いそいそと おちょぼの口に 詰めた菓子 見とれて止まる 僕の心臓
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ほろほろとこぼれるマカロンほろほろとこぼして食べる 不慣れな部屋で
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へこたれる夏のお勝手身につける肌着ひとつで違うか否か/只今模索中
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轟々より 煌々と照らす 業なれと 五十五の夜 宝を前に
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ねえと呼ぶ彼女がとても可愛ゆくて返しにおいと呼びたき夕べ
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暮れかかる 透き通る風 打ち水の 面ざし涼し 夕顔の花
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ためらいも せずに 100円  シャワー浴び 「ヒィーッー」となった 遠い夏の日
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梅雨明けを待つ夕暮れは 天国が覗いたように雨雲あか
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山深き町にも消えぬ小さな明かり静かに老いる人の営み
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人生の曲がり角すら知っている昔の駅の伝言板は
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喧嘩した その翌朝に 丁寧に コーヒーを淹れると 笑顔に戻る君
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三ヶ月ペルーで過ごしたナカムラは東京ばな奈を土産に帰った
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夏バテか カリカリ食べず 気を揉むも 吾の手を皿に すればパクパク
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あの奥さん夫にすべて任せきり虎の威を借る狐のようだ
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どこかのデイとわかる名前を脇腹に光らせ左折するTOYOTA NOAHノア
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迷い出た 崖の上から 夕陽見る 子どもら抱え 同じ目線で
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汗かきて塩せんべいを食いすぎて水飲みすぎてまた厠行く
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独り暮らし 母を手伝う はずなのに  母に癒され われ帰宅する
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さえずりとほのかな風の寂し気な過ぎゆく梅雨の淡い曇り日
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蒸し暑い夜の空気を飛ばすよに 初物スイカ 種ごと囓る
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