夏草を雑草と呼ぶ人の横 その花の名を調べる人よ
16
蝉しぐれ 今朝は涼しい29℃ 酷暑続きで狂う感覚
16
役に立つ・立たないじゃないやまゆりはただそこに咲く白さのままで
20
突然の雷雨の中を駆け抜ける僕は今でもラピュタを探す
23
花火果て ふと見上げれば 月ひとつ さきほどまでは 脇にありけり
11
公園の 広場をまっすぐ 突っ切れば シャワーの水音 蝉の聲
10
三日分三時に食す洋菓子がすでに消えてて吾は手品師
10
寝苦しき いつまで続く熱帯夜 老いし身迫るは熱中症かな 
15
お笑いと蝉の鳴き音は関西系 せやせやせやと朝からうるさ(熊蝉北上)
23
夏の夜に 恋の花火が 打ち上がり 視線からまり かやのそと
9
しあわせとふこうとゆうきないまぜで そうやってしったきみとのおもいで
8
喜びも悲しみも全部なにもかも いちばん先に聞かせてほしい
7
かき氷 身体の火照り ときほぐす 無邪気な子らは 笑顔で食べる
11
再々はどうも無理らし豆苗もリタイアするよな暑さを暮らす
17
詠みたいから詠んでいるいいね付けるも付けないも個人の自由なり
7
父親に十二万円貸したから 最後のタバコを 噛み締めて吸う
7
脳味噌が沸騰してるもうあかん短歌作れる状態やない
23
ワンカップ大関供へし祭壇に父の名残か行燈ゆるる
16
丁寧に弾を込めた後 勇気を出せ 送信ボタンという引き金
17
馬頭星雲みたいな積乱雲が月を食べたそうにしている
11
濡れ鼠 ちひさき花火 遠巻きに 眺めて愉し 公園の隅
14
あきに来むと言ひしばかりに炎天の盆灯籠はあざやかに待つ
6
耳鳴りは気圧のせいだと思いたいたぶんストレスなんだろうけど
6
朝5時半 奥琵琶湖集合 前泊し 最初で最後か 父子旅
7
飲み物に 名前を書いて くださいね 俺のと書いて キミに怒られ
6
光速が道路でたむろし満ちてゆく景色は潜る青空の底
6
蝉の鳴く 朝に自転車 置き場見て 数少なきに 夏休み知る
16
ばあちゃんに会いたいだけど会いたくない 元気な頃を思い出すから
13
カーテンを 明けるや否や 飛び込んだ 危険な陽射し アイス食べたった
6
十五年 共に生きたる 冷蔵庫 からの日もあり みつる日もあり
8