Utakata
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皮も身もこそぎ落として骨だけで涼みたくなるこの暑さです
12
何十年会わずに逝った父の墓 汗して毎年 夏草を抜く
12
独り暮らし 母を手伝う はずなのに 母に癒され われ帰宅する
13
家中に 君が隠した 贈り物 毛という分身 君去り三年
10
道すがら かつての美田の荒れるを見 見知らぬ主の不在を思う
12
明け方の 鶯の声澄み渡り 里は目覚めて
一日
(
ひとひ
)
始まりぬ
12
さえずりとほのかな風の寂し気な過ぎゆく梅雨の淡い曇り日
9
「酷い目に遭わされました!」と早口で 訴えながらも膝に乗る猫
27
古本に遠くの書店のレシートが挟まってると旅した気分
15
「もう少し上手に笑えますように」 その短冊は捨てれなかった
7
熱増えてひねくれ
捻
(
ねじ
)
れ辛すぎた思いは消えるきれいさっぱり
9
紫のネオンサインをやり過ごし今日も炭火の煙をくぐり
7
コーヒーの湯気に隠れて言えたこと 冷めた頃にはもう言えなくて
7
日曜の千円カットはゆらゆらとスイカ頭の小玉に揺れて
11
冒険
(
ベンチャー
)
の気質でないと見透かされ義父のとなりで枝豆を切る
7
玄米に やっと気持ちの 切り替わり 第一関門 越えし
夫
(
つま
)
かな
10
宵祭り 夜空にほどく 影ひとつ 左手諦め 扇子を握る
5
夕暮れの社
(
やしろ
)
の木々に影が落ち 帰れおいでと鳥が啼きおる
11
張り替えた網戸の出番がないほどの冷房依存致し方なし
8
懐かしい町はマッチの中にまだあるはずなのに火がつかない
4
ニコタマで 悠々流る 川の名を 玉川じゃなく 多摩川と知る
4
眼鏡なし見る風景はブレボケの今はめずらし失敗のフォト
15
夜書いた原稿に赤を入れながら なんなんだろうこのはずかしさは
4
ネタよネタ キミは笑って そう言った 離婚する日は ポッキーの日ね
8
ただキミを 誰より君を愛してた 自分勝手な いいわけだけど
13
妻に従い宅配用紙に書き込めば来週のメニューがおのずからわかる
6
採れ過ぎたきゅうりのレシピ探す夕 これというもの探して疲れ
6
ゆで豚のおかずサラダを大皿に添えるお茶漬け小どんぶりお初/夏季限定
11
逃げ道を塞がれ喚く碌でなし嘘で固めた無様な姿
3
台風は船を揺らして旅人の気持ちも揺らぎ 不安にさせる
3
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