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力なく歩む背を越ゆその時にわれは幾世を負ひしものか
9
苦しみの音に消えゆく厠より内緒ばなしをごめんあそばせ
9
今日の空は、あの頃毎日保健室の窓から見ていた空と同じだ。
9
啓蟄 の虫の如くに 退院す(俳句) /毛虫の如く 嫌われぬよう(付句)
9
向こうより 近づいて来る 小面が すれ違う頃 山姥になる /能面の女
9
啓蟄
(
けいちつ
)
に眠気まなこで夢語る 揺れる草木の影に踊らせ
9
何もせず ぼうっとしてる 二十分 脳内のクールダウン・ヒーリング
9
息子聞くママはおばさんなんだよね?アラフォーママは言葉に詰まる
9
すこしだけ祈りの形が違うだけなのにここにはもういられない
9
アイコンのアーティスティックな光る目で若き黒猫みつめる先に (lightshopさん、ありがとうございます😊)
9
夜更けて車椅子より手を伸ばし 彼岸の
夫
(
つま
)
の裾に触れけり
9
啓蟄に 野の草花も 色を増し 春の宴の 準備中
9
伊丹発福岡行きの定時便 洗濯物干す我を見下ろし
25
今朝の雨 百花開くを導きて 昼には細き春雨となり
44
もしあの日 一緒に下校 してたなら 結ばれたかな 君が呟く
27
君の事 忘れるために 進学し 新たな出会い 今の礎
28
玄関はタイムマシンだ開けたらもう、泣き虫だった僕に会えるよ
31
わずか四十五分の体操もきつく感ずる七十五才
25
赤黄青 きららに透ける琥珀糖 帰れぬ春の 幾たびか過ぎ
13
椪柑
(
ポンカン
)
が八つ転がる樹脂の床カビが歯を見せ
椪柑
(
ポンカン
)
ぺろり
12
筍(たかんな)の 如くに伸びし そのかみの なべてのことの 幻に似て
9
優しさを少しだけ保つ如月に 害の字をまるくひらがなにする
8
覗き見た楽器レンタル日数の単位が「泊」で既に愛しく
8
人は人 自分は自分 分かっていても 器用に生きれる 人を羨やむ
8
国護る 最善策は 国の概念捨てること 行うは難し
8
人生を 振り返っても 苦が多し 楽を見つける 難かしさ
8
濃い紅葉 いにしえ語る 古刹かな 鐘の音響き 紅葉舞い散る
8
いい値する ビニール傘を 買ってから ものの
5
分で 不燃ゴミと化す
8
謝罪なし 診療費額 間違い 指摘しても 差額返すのみ
8
バネみたく 跳ね上がらんと 力溜め 控えた春は 張り切ったはるわ
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