阿修羅像興福寺にて目を留めるあの三面は我が心かな
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現場にてビニールテープを巻き付ける早く急げと親方の声
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吟醸の酒に稲田と米の香と果実味へ酔う 兄よ有難う  「兄さんから届いた〆張鶴純米吟醸酒 夢見て酔えます」
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震災時 電気水道 応えなく 歩けぬ人は 待ち望むのみ
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電卓のボタンを拭けばガチャガチャと、小さな画面に乱舞する数字。
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曲の歌詞に「君」や「あなた」を見つけてもそれに当たる人見つけられずに
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先生とはじめて呼ばれた日は少し照れくさいけど誇らしかった
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音もなく 月明かりのみ 照らす町 単車の音に 明かり灯る
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冬を越え朝の陽光暖かく咲き誇るビオラ今日も元気に
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適温のお湯に緑茶の蒸す待ちの束の間思う君への朝日   「今日は君と」
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幸運を祈っているよ自らの春を目指して飛立つツグミ
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「姉ちゃんは…」と六十過ぎの弟に意見しているふるさとの午後
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バラ色の未来買うほど暇はなく「広島おんなエレジー」ずっと
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夫と行く遠き蕎麦屋の帰り道 芽吹く野山をふたり見つめて
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あの戦この国にさえ来なければ それでいいじゃんニホンのホンネ
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朝の卓 卵とパンと 珈琲と ラナンキュラスの花言葉を
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春宵に 月がきれいねと 伝えたい あの月にいる うさぎと君
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ひと気ない 公園一帯 包み込む 縦笛奏でる ミッキーマーチ
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「メイク変えた?」 君の視線が 嬉しくて 何度も読まれる 本になりたい
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道端で ガム踏むことも なくなった 今のこどもは あごが小さい
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生ぬるい風肌撫でる七部袖 未だ早いと後悔の帰路
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かど叩く声はアプリの呼び出しに替はれど待つは江戸の心意気
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溢れ出す創作意欲を文字に変え 裸足で逃げ去る冷笑文化
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懸垂が 100回できたら 会いに行く 100回できたと キミに伝えに
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あの人は、申し訳ないけど、ロッキーか、ブルース・リーに殴られてほしい。
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機種変の 逝きしひとの名 ゆびに触れ ふるさとに聞く 在りし花の香
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桜咲き桜散る狭間を愛でる日本にはそんな四季ありて
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くれば チャンチャンで 済むことと そうはいかない こととあるもの
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自慢ではないけど俺の座右の銘酒池肉林と一攫千金
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落ちちゃった 薄桃色の 付箋紙を 適当なページに 黙って戻す
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