帰り道 擦り寄ってきた 淋しさと 今日は一緒に 眠ろうと思う
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空青く詩的な短歌(うた)が詠めそうと 流れる雲を二時間見てる
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不機嫌のワケを聞けないストローを噛みつつ見やる秋空遠し
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淡々とわれに二択を問う医師の背後で母は冷たくなりて
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今日というなにも変わらぬ日がいつか マーカーで線が引かれぬように
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九十五ずしりと重 し誕生日 白寿の道へ一歩踏みこむ
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眺むれば 雲が流るる秋の空 いつか行きたし言の葉拾いに 
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夏休み短歌に魅せられ本屋行きレジに一冊サラダ記念日
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「番号札八億二番のお客様……」果てしないアンドロメダ銀行で
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君がのみこんだ涙と同じ数あめちゃんあげる 何味が好き?
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十秒でまなこに涙あふれくる子役につらるる吾を見る妻よ
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『永久』の思いの外の短きを 嘆く間もなく歯に間(あいだ)でき
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食欲の秋が我が家にやってきたスポーツの秋来ても居留守よ
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ひさびさに帰省した子を出迎える親の気持ちで見る青い空
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闇夜から 降りしきるのは 星時雨 心を置いて 見上げてみれば
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長風呂をする気になれる涼しさでああ秋なんだと思い知らされ
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居間静か猫二つとも気配無し窓際ギリの陽にへばりつき
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道端の 雁はむっくり 立ち上がり 羽ばたきながら 鳴き散らしけり
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希望持ち 暗闇の中 歩き出す 希望という光を持って
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感情を 表に出さない マスターを 笑わせたくて 通うこの店
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散りぎわにみそひともじに込められし無念のおもひ魂にひびく
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蓮華座をわづかに緩め暮れ方の迷いの岸に影ひとつ浮く
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武器もなく足を引っ張るだけなのに新戦力と紹介された
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約六十年前の和訳をタブレットで読みながら令和八年八月最後の夜を過ごす
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わくらばに問ふ人もがな津の国の生田の森に秋ふけにけり/擬古短歌
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指先の冷たさに秋感じつつ 机に積んだ本片付ける
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夏という概念が好き 強烈に、海と終わりのにおいがしてさ
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宍道湖の夕陽を追って雁渡る 遠きふるさと想ふひととき
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熱き茶に 舌先焼ける 秋の夜か
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王将で ランチを食べる 京都です 大阪行くが 鹿児島はまだ
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