新米の 炊きあがる音ヒューヒューと 湯気の向こうに老いゆく妻よ 
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この胸に静かに想う人がいて 嵐が来ても闇の中でも
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朝寒し猫に起こされ散歩するコスモスゆれて薄桃の空
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山頂の 自販機で売る 飲み物を 運ぶ人らと 並んで登る
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来月に 入籍すると 教え子の 報聞き拍手す 居酒屋の前
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小雨止み 三沢空港 虹の便 都の背子へ 思い届かば
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ラッパーは罪を重ねて出世する(さびしさに 宿を立ち出でて ながむれば)  いづくも(どこでも)同じ 秋の夕暮 070/100 良選法師
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同じ本同じ値段がついていて痛み具合が違う古本
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帰宅した息子と同じ屋根の下平和な夜が我を癒しぬ
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久しぶりに振るダンベルの重かりき 吾が筋力の衰へしかな
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あなたの手しっかりつかみ離さない傷は黙って傷を知るから
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街灯の光遮り葉を揺らし雪の匂いの風が吹いてる
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今日もやる 続けることは大事だが まだこのレベル それが楽しい
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ありがとう ごめんなさいの 二言が 素直に言える 人になりたい
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無表情で卒業アルバム捨てているこれは進歩だ多分進歩だ
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「お元気で?」ラジオの声に返事する今日も誰とも話さなかった
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いつからか君を想うが癖になり それを幸福と呼んでしまった
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茜色 ひとつ浮かんだ 蜻蛉影 在りしあの日の 空に重ねて
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あの子から返事きてるか見てしまう さっき見たのにもう四回目
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ルーティンも人の名前も出てこない 私はサイバー攻撃された…
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胸を張り前へと進む愛犬のカボチャの馬車に揺られ逃げゆく
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冬に見る セミのぬけがら 干からびて 夏より少し 香ばしそうで
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ヒーターを早めに置いた洗面所なんだか今日は邪魔に思えて
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トンネルの 明かりが横へ 流される まるでミカンの 生産ライン
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老いぼれのミミズクが鳴く長い夜 鉛筆だけが知っている夜/折句・女郎花
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一度でも 暖房つけて しまったら 暖房なしに もう戻れない
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足場工釣瓶落としや路地の裏 道行く我と会釈を交わす
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黄色白紫黒と選ばれて編まれたマフラー流星を待つ
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朝起きてあっとゆう間に日が暮れてもうひと月があら一年が
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銀杏を串からはずす友のゐて串に連なる碧き実を食み
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