丁重に エレベーターまで 送らるる 小株主の おほけなさかな /2026年3月30日株主総会
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ただ看過してきた闇の哀しみの無数の罰を背負い逝かせて
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ライラック花屋に届けてもらったと喜ぶ父の声が弾んで
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『春爛漫』買えずに未だ忘れ得ぬ 銘の通りのこけしの笑顔/四〇年近く前の盛岡駅で
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山肌を 染むるとばりの 残照に 君の面影 重ね映さむ
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数十人を巻き込みし亡母はは四月一日エイプリルフール 仰天の遺伝子我に有りや
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土筆から花粉を取って料理した間違いなければムツゴロウさん
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雪解けて ほこり舞う道 おそるおそる アクセルを踏む 桜を乞いて
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断捨離を苦手としてる私には執着というガムが付いてる
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心臓よ、 高鳴らないで 今だけは 鼓動が彼に 聞こえちゃうでしょ
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かりん茶の湯気に喉をあずけつつ「悪くないよね」インフルの春
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せわしなく車行き交うこの街も 油尽きればゴーストタウン
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遠い遠いアラブの国の油田から 危なき海を越えし苦労よ
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できるだけゆっくり咲いてと願かける、つぼみふくらむ通勤路にて。
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誰も皆殺意を秘して街を行くだからこそこの澄んだ青空
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娘っ子 貼り替えていた 春障子  あれから数年 二人ばかり
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妻はなぜ今年も飾る首がもげた雛人形を微笑みながら
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評判の よろしゅうない クセのある カフェオーナーの 人となりを知る
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自炊を諦めた夜に行くすき家。いつもはつけないとん汁もつける。
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音楽で寂しい夜を塗りつぶす。「君の顔が好きだ」「グッバイ青春」
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憧れは考えてもうやまなくて苦しくって恋によく似ている
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月明かり 闇夜を照らす 存在に あなたの中で かくありたい 
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待ちわびた 春の開花に 雨は降る 人生みたいと 言って欲しいか?
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この春よりシニア女性の健康をサポートせむと爺医の我は意気込む
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可愛いね。愛されてるね。よく笑うね。ずっとそうして生きてきたんだね。
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あの雲も消えることなく地平線 知らないことはなんにもないよ
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タンポポの 黄色一色 日溜まりに 咲き綻ぶや  坐して酒酌み 草枕
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林檎の真ん中射抜くごと詰られて わかってる恥じているよと胸の内で/其の二     
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足裏を撫でて浚ってゆく砂はどの悪夢から流れ出したか
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朝でなく必ずきたる夜にこそオニキスの鼓動安らかなりて
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