時計針 前に進むと 時間になり 後に進むと 思い出になる
9
ぼくが棲む地下のラボへのスイッチはきみが好きだったシリーズの二巻
4
機関紙を首疾患故人目避け北風を背に、夜配るわれ
4
散り花の出棺見送りせぬままに走りボール観に行く仲間
4
愛してるそんな言葉も紡げないそんなお前を愛おしくもある
4
粉雪が静かに降り積もる夜は早くあなたの声が聞きたい
4
望みなどないよと君は言ったけどそれは嘘だよ押し殺しただけ
4
私には綺麗なこえに聞こえないそれでもあなた好きと云うのね
4
馬鹿必死に馴染もうとする 遠い目 を追ってしまうのを背丈のせいにす
4
道すがら まばゆき人と すれ違い 僅かながらも 胸が高鳴る
4
水しぶき公園にある噴水の爽やかさに見るかつての我ら
4
GTとペンで書いた自転車をロールスに変えて満願で逝く
4
君がおく パンプスのなか白々と 白蛇のごとく 我をからめとる
4
血まみれのリバーシブルのジャンパーを反対に着て校門を出る
4
ハサミ音 黒き残骸 落とされて 肌にまといて そのままレジへ
4
映画館君が画面に映る度 輝く光が僕には眩しく
4
ヒーローが目の前にいる興奮とそれを分かち合える喜びと
4
アメンボにトンボにカエルも歌いだす 愛しきイエス我らはここに
4
もう会えぬ 会うこともない 悲しみを 覆い隠して 生きてゆくだけ
4
あのとき渡した百数十円今は足りない自販機のコーラ
4
ありがとう僕もうあなたなしだって生きていけるよさよなら のリム
4
生きる意味 問うても答え わからずに アンパんちぎり 心さまよい
4
矛盾しかない行動にピンと来ず 理解できても ただ不快です
4
さくらさんだっただろうか教室のどこにいたってきみを見ていた
4
新年度 花粉と黄砂に押し負けて それでも言うぞ「絶好調!」
4
五日間働いたのなら五日間休むべきだ 絶対に
4
白き腕 へそ出しルック 風を裂く 君の夏には 色香が宿る
4
LMDE6で15年モノも蘇りユーチューブさえ動きなめらか
4
ママとパパ 僕は実った 結び目に 糸が切れても 僕でありたい
4
オリオンが きらきらきらと またたいて ハイオク注ぎ 見上げる空は
4