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白髪染め売り場の前で立ち止まる。これからもきっと、独りの暮らし。
9
夕暮れに 染まるいつもの 帰り道 君の笑顔が ちょっと痛かった
9
年ふりて 不得手なことが 増えていく 震える手 触れた親切心
9
温めたココアを夜にためらえばソメイヨシノも咲き誇る頃
9
新米のタップダンサー音楽はセルフサービス 不慣れな足音
9
闇深き 二駅先の 最寄り駅 門をくぐれば 息絶えし町
9
下の句の 係り結びの 間違いも 敢えて言うまい 歌がよければ
9
もう一度静かに聞いてみたいもの 寄せては返す島の
波音
(
なみおと
)
9
SNSという言葉って大嫌い私も利用しているけれど
9
スニーカー弾む靴底心地良く青年の頃想いて和む
9
五時の鐘 二度と戻れぬ場所にいる気がして不意に詩が生まれる
9
そよ風はぶらんこの手を取る 誰も私の背中を押してくれない
9
初めての傘は赤色アンパンマンずっと離さず寝るのも一緒 /吾子三歳
9
車座で何を語るや若き人 花ぼんぼりに明かりを取りて
9
ぼた餅のあんをこなして黒ゴマときな粉を添えて三種供えり
35
いつまでもプレスコードと闘った被爆作家はひまわりだった
17
無駄足を何度も踏んだ野心家はしつこく古希の初恋をまた
23
別れとは辛くあれども美しい思い出の曲できゅっとしていたい
30
だだくさ
(
適当
)
に一日過ぎれど良き日なり今日に感謝の刻印ひとつ
40
いや、いける。筋肉が落ちか弱いが「進め!」と鼓舞し歩き続ける
27
通り道桜の有るたび確かめる開花宣言聞いた次の日
27
都合良く見えることだけ吐き出して そろそろ季節の
詩
(
うた
)
でも詠もか
19
枝先に 萌黄色のちさき若葉 心細げに 春風に震え
21
公園の 桜見上げ「かわいいな」 つぶやく翁の まなざしいとし
19
就活に追い詰められてもutakataで心安寧まんまるになる。
30
ちょっとした狂いで春は涙だけ流れ出胸で受ける術なし
21
満ちるより 欠けゆく日々を 愛したい 独りぼっちの 三日月のため
16
主
(
あるじ
)
らへ膳を据ゑむ
通知
(
こえ
)
響き町を駆け行く
棒手振り
(
ウーバーイーツ
)
12
悠々と漂う月に魅了され かぐや姫にもヤキモチを焼く
11
懸垂が 100回できたら 会いに行く 100回できたと キミに伝えに
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