力なく歩む背を越ゆその時にわれは幾世を負ひしものか
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苦しみの音に消えゆく厠より内緒ばなしをごめんあそばせ
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今日の空は、あの頃毎日保健室の窓から見ていた空と同じだ。
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啓蟄 の虫の如くに 退院す(俳句) /毛虫の如く 嫌われぬよう(付句)
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向こうより 近づいて来る 小面が すれ違う頃 山姥になる /能面の女
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啓蟄けいちつに眠気まなこで夢語る 揺れる草木の影に踊らせ
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何もせず ぼうっとしてる 二十分 脳内のクールダウン・ヒーリング
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息子聞くママはおばさんなんだよね?アラフォーママは言葉に詰まる
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すこしだけ祈りの形が違うだけなのにここにはもういられない
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アイコンのアーティスティックな光る目で若き黒猫みつめる先に (lightshopさん、ありがとうございます😊)
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夜更けて車椅子より手を伸ばし 彼岸のつまの裾に触れけり            
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啓蟄に 野の草花も 色を増し 春の宴の 準備中
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伊丹発福岡行きの定時便 洗濯物干す我を見下ろし
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今朝の雨 百花開くを導きて 昼には細き春雨となり
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もしあの日 一緒に下校 してたなら 結ばれたかな 君が呟く
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君の事 忘れるために 進学し 新たな出会い 今の礎
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玄関はタイムマシンだ開けたらもう、泣き虫だった僕に会えるよ
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わずか四十五分の体操もきつく感ずる七十五才
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赤黄青 きららに透ける琥珀糖 帰れぬ春の 幾たびか過ぎ
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椪柑ポンカンが八つ転がる樹脂の床カビが歯を見せ椪柑ポンカンぺろり
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筍(たかんな)の 如くに伸びし そのかみの なべてのことの 幻に似て
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優しさを少しだけ保つ如月に 害の字をまるくひらがなにする
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覗き見た楽器レンタル日数の単位が「泊」で既に愛しく
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人は人 自分は自分 分かっていても 器用に生きれる 人を羨やむ
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国護る 最善策は 国の概念捨てること 行うは難し
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人生を 振り返っても 苦が多し 楽を見つける 難かしさ
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濃い紅葉 いにしえ語る 古刹かな 鐘の音響き 紅葉舞い散る
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いい値する ビニール傘を 買ってから ものの5分で 不燃ゴミと化す  
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謝罪なし 診療費額 間違い 指摘しても 差額返すのみ
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バネみたく 跳ね上がらんと 力溜め 控えた春は 張り切ったはるわ
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