勧誘に 問われて 光覇明宗です と真顔で答える 君に合わせる
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神様よこの北海道を抱きいだきしめ叫びたいほど 春がまぶしい
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雑踏で老いにし君とすれ違い後ろ姿に面影重ぬ
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春先は カイロと湿布の重ね貼り 腰のご機嫌伺うゴルフ
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明日から 君と離れて過ごす日々 きょうは一日くっついて居よ /入院前日 愛猫へ
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公園に 桜のいろの風ひかる 言の葉むすぶ 人の輪ひらく
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幼な子を未来につなぐひかりかな 飛行機雲は桜の空へ
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風そよぎ背広の肩に舞ひ降りし 桜の花は払わずに行く
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窓からの陽射しは膝に熱を射て 開けっ放しで車ころがす
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掲げたる民族自決の正論は 常に戦の火種を孕む
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庭先で 土筆とふきのとうを摘む 後の手作業も  たんたん楽し
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逢いたさは時として胸を噛み 瞼裏まなうらに彼岸の桜愛でる君の映りぬ/友の命日に
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急停車して動かない電車から広場のフォークダンスを見ていた
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風乗りて ビルを背に舞う 花吹雪 あかき光に 酔いて更けゆく
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一コマの 幸せだけを 求めたい 観客のいない 映画館で
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今のとこ、百パーセントの確率で、恋の終わりはあっけなかった。
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渋滞も「止まれ」がきれいになるならと静かに待ちていつもの道で
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人間の顔にはダニがこの星の顔には俺ら人間がいる
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春の陽に 惚れ狂いしや 徒桜 今は盛りて 待つ花嵐
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苦しさの先にあるから恐ろしく 果てにあるから救いになるもの
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もう散るかまだ寒寒し夜風吹く生き急く花に恨みごと言い
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好きだって言いたいきもち溢れてる車椅子から立ち上がるほど
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着るものの 色味が少し 明るめに なりそうだけど ならないような
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夜桜の果てに佇む二人連れ桜なんだねこの二本の木
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小説みたいな恋をしたのに漫画みたいな転け方をした
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おもしろいラジオが終わりつまらない朝がそこまでやって来ている
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我たちを楽しませる義理もないけれど今日ははかなはな散らしの雨
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生まれては死ぬ一筋の軌道にも銀河に勝る我が身複雑
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メーカーの悲鳴はこだま「あの件で見積りさえも出ない」と言われ
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スマホ疲れでデジタルデトックスをしようとスマホで方法調べる
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