Utakata
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ひさびさに帰省した子を出迎える親の気持ちで見る青い空
19
赤々と 湿原染むる草紅葉 熊鈴の音秋風運ぶ
24
リフォームの済んだ隣室まだ誰も入居の気配無しに秋来る
15
雨上がり朝の光を一身に浴びた街路樹はいちばんきれい
12
冷房と雨に出番を奪われた網戸が今日は活躍してる
12
故郷の月はそのままここにあり 上京してから
18
年目
12
窓にさす 東雲の灯り 壁染めて 朝の務めの 猫と戯る
16
信号を 渡って振り向く 七歳の 傘と地面の 近さを思う
15
雨あがり青空映す水たまり ふわり飛び越え
飛沫
(
しぶき
)
も弾む
13
漫然と 過ぎゆく日々に 悲しいと 思いつつまた みてるなスマホ
10
眠れない 夜があるのは 当然です あなた昼間に 寝過ぎなんです
10
空模様 瞬時に移ろう この
一瞬
(
とき
)
を 逃さまいと シャッター押す
13
新しい 歯ブラシおろし 月初め 幾日ぶりかの 晴れを見上げる
18
絹の雨 しなやかに揺れ 朝霞(あさかすみ) 濡るる乙女の 髪ぞ艶めく
11
蚊の羽音 聞かずに 夏が過ぎました 買ったベープ 箱開けません
9
いやなことがあったから、今日はとことんポンデリングの穴の中へ
9
辞世の句 良くて来世は 畜生道 富豪の家の
ゴールデンレトリーバー
(
犬
)
になりたい
9
ぐうたらで半袖シャツを仕舞わぬの自分を褒める暑い十月
9
ハンガーに一緒に干されタイミング合わせて踊るタオルのデュオ
9
読み方も分からぬ駅に一人立ち あてなく歩く 秋晴れの日
11
ひさかたの光に夏の残滓揺れ 携帯扇の風吹きつけてみる
14
ねこちゃんは余りねこねこしないよね いぬは時折いぬいぬしてる
8
晴々で虹のきらめき刈り始めコシヒカリより美味しくなあれ
8
蟷螂は虚空を睨み果てるとも 祈りのごとき姿勢崩さず
8
雨の日の 蒸し暑さすら 懐かしく 思える今は 寒くて悲しい
8
あゝやっと 「秋晴れ」来たかと 空見上げ 乾いた風が 頬を撫でてく
11
朝5時の電車でさえも満席で この国の朝は早いらしいね
10
酒が呼ぶ 街灯ともり 迷う帰路 一杯だけよが 気がつきゃ夜中
9
今年初 牡蠣のフライを 食べました タルタルでなく ソースで食べる
14
ふたりからひとり引いたらゼロになる ふたりで重ねた
虚数
(
アイ
)
はマイナス?
7
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