「君の名は」「愛の彷徨」「アナコンダ」 そっと目を閉じ希望にひたる
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送別の宴いつまでつづく、そろそろ次の土地へ旅だとう
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ゴールには到達しないと駄目だろう駅伝みたいに言うのはよして
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勢いをつけて投げる砲丸が最長記録喜びの音
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信じたいそう何年も思ったし分かれる時はあっさりしたもの
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水ぎわで 靴脱ぎ捨てて 笑っても 終わりにしよう 君の背中が
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みちのくの 昔おぼゆる しのぶぐさ 勿来を越えて 夢路まよへり
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ありつつも 君をば待たむ 長き夜も 澄める光の 幾望眺めて
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「誇り高き下等動物」つまのことそう呼ぶことにしようと思う
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曇りせし夜の天蓋くだくごと少女が声は聞かくしよしも
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陰謀論、首までつかっていたとして 心意気にはドン・キホーテを
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人間の波に揉まれてあなたって照れているでしょ 死なんばかりに
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「全てには理由があって意味がある」 サタナエルともサタナスとでも
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かおを洗ってひげを剃る きのうも洗って剃ったのに
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左右みて また右向いて左みて 不安になって左みる
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今一度やらせてくれと懇願す雇われ人の声はわがまま
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室内で 帽子をかぶり コート着て 寒さを凌ぐ 貧乏暮らし
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幸せと 呼べるほどでも ないけれど 何とか生きて 65歳
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ポケットに身を護る為の小刀を 忍ばせて歩く夜の雑踏
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真夏より熱い炎を帯びた夜蜜月の蝶遥かに遠く
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今日もまた 洗濯ばさみが割れるのは 再生原料混じりし故とか
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好きだよと 酒飲みながら 言ったけど どうしているか 酔いしれてるか
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形容詞をなるべく使わぬよう心掛け 物理の言葉でうたへんものかと
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元彼に今までを歌詞にされちゃった。 お前との縁と切れた弦
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こころやさしらららかがくのこ そうだよなあ間違っていない
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きもちいいけれどやっぱり息ぐるしい美容師さんのシャンプーは湯気
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夜の影真昼の光私の火 貴方の日が私を照らす
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自分では作れない酸素をもらう あなたにもらう弱い生きもの
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今冬の来るのは急で、体調一番で仕事も交友も万全に
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独房の施設見学、教室の机みたいとは言えなかった
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