ビル風の瞬間風速、 Tシャツのなかに残った夏を奪えり
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何事もすぐにかかれば済むものをわかっていながら先延ばしする
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盆もなし 正月もなし もう慣れた  社会に出され 十余年
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ばーちゃんが好きだったなと思い出し お盆の風に てりやきバーガー
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工作の鉱石ラヂヲを聴いてゐるノイズも楽し空わたる歌
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ゆっくりと入りたいから終い湯で遠慮しているわけじゃないんだ/帰省三日目
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雑草とよべばずんずん生えてくる陰日向ない砂利の道でも
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お盆玉 『PayPay送金』せがまれて 孫に託せしスマホのボタン
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みなそこの花よりほかにうき世には焦がるものなき身のあひなくに
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疲れたな 誰もいないと確認し 突っ伏している食後数分
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足音がついてくるので停まったら追い抜いてったよ足音だけが
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盆の夜に 孫らが集いて手花火の 揺るる閃光至福を覚ゆ 
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暴風雨 向日葵折れし我が庭は切り戻したる紫陽花が咲く
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間違えて覚えた歌を歌いつつパピコ食べつつふたり海まで
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八月は六日九日十五日 怒りと祈りは平和の楔 /永六輔または詠み人知らず
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秋立ちて まだ夕風の 涼しさに 袖振る人ぞ 夏を惜しめる
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木漏れ日の 差すアスファルト 寝転べば とんぼを乗せて 雲流れゆく
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若くもなく老いともいえず居心地のよろしからざるバツ悪き身よ
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横並び共に歩く母の背が小さくなったと帰途で気づいた
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買出しはいつも通りの道で行く 見上げて気づく空の青色
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渋滞が起きないようにと祈りつつ長めの足をきゅうりに刺して
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午後三時雷鳴を聞きようやっと静かな雨降る日付け変わる頃 /雷鳴九時間
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覚えてる? 俺らが出会った 日のことを 覚えているわ 別れた日より
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嵐去り小鷺コサギと鴨は餌を喰み 安穏あんのん戻りし善福寺川
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干からびたワカメがお湯で戻る時みたい お風呂でのびゆくわたし
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家族皆祭壇前で語り合う気づくと先祖の話題ばかり
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迎へ火の準備万端ととのへて夕暮れまつに土砂降りとなり
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盆なのに お盆のことは そっちのけ お盆休みで 頭いっぱい
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これ以上落ちぬようにと指先でつまむ夕日にからすが身投げ
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盆が来ていつもの茶店人が消え 手持ち無沙汰のマスターひとり
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