Utakata
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紫陽花や 雨降る
社
(
やしろ
)
手水場に ふたつ並んで 雨を見ている
21
少しずつ 移ろいゆくのが この国の 季節であった
暫
(
しば
)
し前まで
21
建前と本音の
間
(
あわい
)
懐におさめる深さ
A
I
になく
14
登校の 門限間際 気にもせず ひよこの如き 一年の群れ
22
それもまた いまの自分と 思えたら ふるえる手のひら それさえも良し
23
離婚して出てった親父がくれたもの 覚えやすくてややレアな姓
9
病み上がり 外の空気の 清しさよ 笑えて嬉し 食事もうまい
26
デパ地下の凝ったおかずをたまに買い 納豆ごはんの美味さに気付く
21
子育ての難しさ知るニュースあり不幸か幸か独り身の吾
12
沈黙の 眼鏡の横顔 見つめれば 見えぬ世界に ひとり迷いぬ
7
足元の影はいつも美しく 人を選ばぬああ夏間近
7
病院の友を作れる人じゃない我はしずかに呼び出しを待つ
7
無印
(
無印良品
)
のお気に入りの菓子似てるのがダイソーにあり敗北感よ/50円くらい安い
7
まどろまぬ長き夜の闇木菟の音の遥けき響き心なぐさむ
7
無理を押し ゴルフの誘いに興ずれば 腰痛再来侮れぬ老い
12
春の朝そぼふる雨は枯れ芝を助けまばらに
蒲公英
(
たんぽぽ
)
咲かす
9
くちづけの後も敬語を続ければ あなたの森で迷わずに済む
20
そんなのは短歌じゃないと言われたらじゃあ長歌かと切り返すのみ
7
有終の 別れも無しに 君はもう いない夏夜の 風の静寂/r
7
パンのにおい商店街に漂う暑くなければ散歩したいのに
12
買ってない時に限ってナンバーズ
4
が当たってる 何なんすかね
5
幸せな「あなた」が好きでなぜ僕は一度も「あなた」に会えないのか
5
夏近く小学生の登校の列にセレブな日傘の影が
5
ラブレターくわえ白鳩飛んでゆく何処か知らない遠くの五月
5
あの頃は十五センチの君だった小さな森に命が巡る /ガジュマル
5
上ばかり見ては疲れてしまうから水たまりにも青空がある
7
どっちみち生きてることがパルプンテええいままよと使うが大事
5
強がりのきみがちょっとは泣けるよに てるてる坊主を逆さに吊るす
5
運転手どうし片手を上げ合って若葉のなかをすれ違うバス
26
久々に手に取る雑誌の金額を見て棚もどす 印刷が死ぬ
12
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