Utakata
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野良仕事
(
しごと
)
終へ 湯船に浸かりて見つむれば 節くれだつも我が指愛し
19
「おかえり」と父の笑顔の後ろ側 母の気配も伝わるお盆
37
この時季に娑婆に呼ぶのは虐待だ熱中症で死んだ爺ちゃん
12
薄明に 小鳥のさえずり 目覚めけり 涼やかに吹く 心地良き風
10
蝉時雨 会いたい貴方の 面影が 燃ゆ迎え火を 背にし揺れる
12
この町は 見事に休暇を取っている 店は閉まって渋滞もなし
10
漂白の白いTシャツ帆の如く僕は何処にも行かないけれど
14
君みたくよく笑うような人がいい 好きになるには理由がいるから
12
お泊り会海バーベキュー「香ばしいにおいの夏」と云う子を送る
9
間違いの近くに落ちてる最適解 正解だけじゃ進めぬことも
9
会うことも叶わぬ夏の暑さゆえ目を閉じ祈るあなたの無事を
10
涼風にあさねもひるねもここちよく夜は更なり 妻は案ずれど
8
補助輪を初めて外す まっすぐに漕ぎ出す世界の新しい風/題『自転車(テーマ詠)』
12
ペン先が 行きつ戻りつ 便箋に 真意を探る 夜ふけの迷路
8
ありんこが出るんだ旦那頼むよと
蠅取蜘蛛
(
はえとりぐも
)
を見逃してみる
16
いつまでも絶えることなく汗だくのおじさんひとりで観る『ちいかわ』
15
農家から嫁ぎし日より40年豆腐を作りし祖母の手を見る
8
帰省する日を伝えれば母は言う近所のあの子は「里帰り」だよ
8
国籍も年齢もなき大花火
(
みかきもり 衛士のたく火の 夜はもえ
)
昼は消えつつ 物をこそ思へ 49/100 大中臣能宣朝臣
7
満開の 花見て佇む 散ればスルー 木陰に駆け込む 葉茂る桜
15
ひさかたの夫とのドライブ墓掃除
ジリ
(
海霧
)
降る中を言葉少なに
24
全員のしあわせよりも 僕たちが ずっと友達 ほんとそれだけ
7
防災や 平和について 考える いつも通りの 日々が幸せ
8
鳶の舞ふ空に焦がるる炎かな極楽鳥の死出の山路に
6
知らぬ猫名前を与え写す君それを抱えて走る月曜
6
昭和の世 女性の地位は低かった
令和
(
いま
)
から見れば呆れるほどに
13
♪夏のお爺さんビキニがとっても似合うよ刺激的さ網タイツはいて
8
烈日で溶けぬようにと冷蔵庫でこっそり冷やしたチョコと悔しさ
8
立秋の涼風至る頃というエアコンの風涼しくはある/七十二候のうち三十七候
6
恋文や日記ではなく短歌なら こんな夜中に書いてもいいや
7
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