Utakata
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夕月夜
(
ゆふづくよ
)
小倉
(
[小暗]
)
の山も卯花の咲けるあたりは
明
(
さや
)
けかりけり
19
アジサイと皐月咲いてる裏通り初夏の足音聴こえてくる日
18
段取りと道具揃えて始めればやる気は後から湧いて来るもの
16
暴れ出す心臓に手をあてるとき あまりにも皮膚は臓器の容れ物
13
このところ半分浮かぶが半分浮かばず このあと浮かばず浮かばず投稿
19
一日で その差二十度寒暖差 老いゆくこの身耐え難きかな
20
立ち止まって靴ひも直す無防備なきみの背中に甘夏のせた
13
うっすらと 意識の戻る
I
C
U
慣れぬ左手 無事を送りぬ
9
窓際のパキラの太き幹ながめ
二十年
(
はたとせ
)
まへの小鉢を想ふ
9
なんだろう 心も身体も重すぎる 「低気圧だから」 言われ得心
15
夏浅しさやけき空を
翔
(
かけ
)
る鳶ピーヒョロロロにすずしう
響
(
とよ
)
む
8
暗い床に寝転がってあと何回私たちはクラゲになれるの
8
ご飯食べ 眠たくなって すぐに寝る 後悔しても これは贅沢
8
排気ガス 黒く染めるは歩道橋 影で寄り添う 新宿の鳩
8
吹き抜ける風の調べに身を委ね 君を想いし18の夜
8
飾られた 手縫いのマスク ゆるキャラも 埃被りて いく商店街
14
早弁と昼にドカ弁平らげて部活帰りの日焼けせし肌
9
ハイボール片手に読書の昼下がり眠くなれば眠る幸せ
8
「桃みたい」 金のうぶ毛の 幼子よ ずっとあなたの 味方でいたい
22
寒い日に温い湯船に浸かる時猫の料理屋思い出してる
9
枯れたかな スコップ持ちて 掘り返す 芋がゴロゴロ 小さいけれど
8
風呂敷きに包み残した箱あればひかり届くや押入れの奥
13
先急ぎ足元見えずつまずいて 深く息してまた歩き出す
7
この夜を 瞬くまだ見ぬ 色で塗る 極彩色の 心模様を
7
人間が作った知性という意味じゃ私も立派なエーアイなんだが
7
太陽の光差し込む雲の間に傘をたたんで手のひらを拭く
8
吾の行かぬ道の景色を母の目で 眺めて広し君を待つ世は
12
半袖のシャツが安売りしているが肌寒くって買う気も失せる
10
詰め込んだ頭と心からっぽに 風を通せば見える導き
13
さつきすえ水天宮は戌の日で 身重のひとの列や撫でし子
15
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