Utakata
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金髪をやめて眼鏡をかけたのは社会人への短い助走
31
やわらかな朝の陽を受け山裾の
桂
(
かつら
)
の
木
(
こ
)
の葉色づき
初
(
そ
)
めぬ
18
夏蒔きの 青首大根葉陰より 白き柔肌秋の陽映えゆ
18
君はまだ日々の隙間にいてくれて記憶の中の毛並みを撫でる
14
狭き庭
義母
(
はは
)
並べたる鉢五つ 今は更地や白菊何処に
13
足元に可愛いサイズのつむじ風カラカラカラと軽い音立て/木枯らし一号が東京で吹いた日に
15
休みだが 寒くて家で じっとして 丸まっている 猫も私も
12
今日もまた袖の濡れつつ嘆くらん来ぬ人思う秋の夕暮れ
11
ねぇ私、君の可愛いになりたくてちょうどロングの冬が来るね
10
背伸びして歩みを止める暇もなく靴に残ったままの石ころ
10
知り合いと 会うのは辛い まだ無理や いつかはきっと 笑えるはずや
11
紅葉を一足先に軽井沢バスツアーには峠の釜飯
10
パパの背じゃ 届かないかと 妻煽り 背伸びする父 眺める息子
10
ヒソヒソと 俺をチラ見し 話してる 俺はなんにも 変わらないけど
9
どこまでも走ってもなおこの世界 地平も山も空も壁なり
9
出産の朝の洗顔流転する私なる身に敬意を込めて
12
何ひとつまともにできぬ日のありて 洗心 古刹 円い月浮く
16
ジョーに似た相部屋の友もうジョーと呼ばれなくなり残るマンモス/気に入っている綽名です、潤間ぼへ様
11
もう夏の 面影などは どこもなく 唯一残るは 青い海原
9
流れ落つ君の涙は雨よりも空を横切る星に似ていた
8
気の早い木枯らし荒れて枯れ葉舞ひ 毛布と言ふ名の保護者にくるまり
17
なにひとついいことねえな 修論は出ねえし満月は欠けるしよ
8
二尺袖
(
にしゃくそで
)
試しに通すその先に 来たる未来は明るかろうか (香谷サラ・23)
9
「寒いね」と言いたい人は君じゃないことに気づいた鈍色の月
9
時雨
(
しぐれ
)
のなか出勤するもキャンセルあり早目に帰宅し鍋焼きうどんを(医師脳)
8
金柑のみ残る畑に夕日射す 防草シートに秋風寒し
8
新しい傘を買った日はサイダーにレモンを絞る 健康のため
8
辛い日も うちに帰れば 会える
夫
(
きみ
)
行こう 今日明日も 前向きに
8
百待たず 過ぎいく風に 身を委ね 薄く淡めく 猿すべらす木
8
広告に頼みもしない立つ薬俺の足腰誰から聞いた
9
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