スーパーで一升瓶をかうときの袋を妻は葱入れとして
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ふるさとの雪の予報に急ぐ背を見送る運河 冬を湛えて
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干し上がり 待てずにひとつ味見して 今日また残る口の渋さよ
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寛解に何段階もあるというクリアしてきた幾多の場面
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十月はこんなんだったけ下旬までまくる長袖伸ばす間もなく
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不安たち どこから来るの? あなたたち 挨拶ひとつせずに突然/疾患と生きて
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出来たての歌集を送り友からの嬉しい便り幸せの刻(とき)
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半月がいいと思った 長袖の君の笑顔を包むひかりは
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五年後に地球へ帰るという船の飛び立つ姿夫婦で眺む
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久し振り優しい瞳は変わらずに元気でお洒落が一番ですと
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教祖様髪の毛長くしてるけどほんとはハゲさ髪が仮りだよ/宗教短歌
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「名残り雪」流るる駅の二番線 ホームの端に見送りし母
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無花果を指で開いた断面を まじまじと見る唇寄せる
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朝風の青くひかれば花ひらきそのひとことがこんなに嬉し
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秋色に 染まる景色が 一番の 酒の肴と 笑う父親
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気にしてよ、でも心配はかけたくない 私は何がしたいんだろう
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ナイフより ライフルよりも怖いのは 花を枯らした生活の跡
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帰宅する 人耳澄ます 駅ホーム 置かれた箱で 鳴ける鈴虫
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あるはずの 予定消すのが 哀しくて そのまま今日も アラームが鳴る
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晴れ晴れと 思いを告げて さよならと 立ち去る僕は 青空ですか
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使い魔になりたいと請う黒猫に縫い針渡す魔女の冷えた手
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秋雨がわたしの瞳に降りしきり宇宙のすみの静かなわたし
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汗べとり できたよ給食 いい匂い 食べる幸せ 作る幸せ
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老人会旅行に妻を送り出し我は昼メシ旅に出かける
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十月も一応下旬のはずなんだアイスコーヒー飲んでいたけど
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寒いから 膝の上にて 暖を取る 猫から暖を もらった私
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軽トラの 荷台に転がる大根の 「食うか」と笑う翁のありぬ 
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自分では気にとめなかった言の葉を「落ちてるよ」って拾ってくれた
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その人はもう帰らんと聞かせても鳴くのをやめぬ猫のかわいさ
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小石爆ぜ小窓に踊る焔あり軍手で掬う焼き芋ふたつ
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