真面目とは 考えることを 放棄した 覚悟のない奴 の言い訳
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電話器をくるくるするゆび「へえ、ふうん、木星までつれてってくれるの?」
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期日前 投票手ぶらで 行けた! 経費節減 これからはコレで
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毎日が出会いの仕事 友がとどけてくれる今 そして知る『今』
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裸眼だと あなたが増えて見えちゃうの まるっとみんな 私は愛す
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要らぬもの余分なことと見つめても言い訳探しまだここに、まだ
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笑み湛ふ 君のひとみの 奥底に 戸惑い隠す 嘘ぞ映さむ
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抜けてゆく ああ倍倍でも 抜けてゆく これが俗にゆう 捨てた人生
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木漏れ日を 縫うて頬うつ そよ風に 君の吐息と 紛う淋しさ
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早咲きの桜が植わる公園で蕾を見るが咲くはまだかな
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寒風の沁みるあかぎれ耐えてみよ 桜の便り今ここに届かむ
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値札だけ静かに替はり昨日とは重さの違ふ買ひ物籠や
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過去形も三人称もいらないわ あなたがここにいてくれるから
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君とならシャツのボタンの付けづらさも 知らずのまんまで居れたのに、なんて
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甥が言う「昼の空にクラゲいるの?ひとりぼっちでさみしくないの?」
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惚れたのは ゲリラ豪雨と いう状況 線状降水帯じゃ 惚れてねーな
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タリーズは 味や値段の せいじゃなく 足りない気がして 行かなくなった
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もう一度もう一度だけ君の手を握りたかった卒業式
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「泣かないで 作ってくれてありがとう」君の涙に微睡む雪溶け
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君がため幾万の圧に耐へようぞ 千々に千切れぬ掬ひの日まで
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震えながら早足で行く音のなき道 凍る轍にみちびかれて
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ぼくの光だ なんて言葉を 息みたく 吐いてる君を 信じていいの?
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ため息も 撫でてあげると 君がいう その言葉はまだ 少し震えて
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触れていい その言葉さえ 疑って 君のとなりで 手をこぼしてた
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僕と君 量子もつれの関係で 互いの顔を窺っている
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片思いしていた頃の僕ならば 今の僕見てきっと殴るよ
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猫じゃらし ネコがいずとも 子が抜いて 根こそぎ抜け 子じゃらしとなる
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我が青は 君の青とは 違えども 同じ物見て 「青い」と答える
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腹を割り されど返答 的を射ず 愚痴こぼしても 濁り深まる
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足元は陣取り合戦指先を黄色に染め上げ冬を頬張る
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