燕来て ひっきりなしに口開く 雛へ運ぶは無償の愛か 
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六月の梅雨の合間の晴れの日を共に惜しむか長い黄昏
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熟しゆくあおき葡萄の密やかに蔓のひさしに夏至を祝えり
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雨の中 殻を背負せおって ゆっくりと  歩む蝸牛かぎゅうに 処世しょせいを学ぶ
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寄せ書きに感謝の言葉並びをり母を看取りてまた読み返し
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駅前で 令和の夢を 託されて 梅雨の晴れ間に ゆれる短冊
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倍速で浮いた時間に置き去りの 胸に残らぬ楽しむこころ
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​停電を笑う子らの目合わさりて「明日みんなに自慢しようね」
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眠れねば山時鳥聞く夜半に本を捲りて朝を待ちなむ
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あじゃぱーと言うたび母に注意され兄はガチョーンと反抗してた
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弁当はラベルの貼られた方向でいただく私の正しい暮らし
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食いつなぐ 健康でいる その時がきたら誰かにあげれるように
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アスファルト真昼はちょっと熱いから日が暮れてからリード取り出す
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ポケットは未確認です洗濯機 鳴門海峡ティッシュの浮かぶ
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水垢にはレモンがいいらしい 泣きたいときには泣いていいらしい
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想い出のライブの半券文字褪せてバンドはすでに解散してて
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たのしくてすごく惨めな恋心 忘れちゃいなってみんなは言うの
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古文では見えない人に恋をする今よりとても健全だろう
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麦畑と田植え間近かの水田とソーラーパネルひとつ車窓に
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お爺ちゃんかまってもらうためだけにATMの前で携帯
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私に足りないものは一つだけ ベッドの影の懐かない猫
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一軒のダイソーに無き欲しき物二軒三軒巡りても無き
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ひさびさの梅雨の晴れ間にひびきゐし刈払機のエンジン音やむ
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いと高き夏の昼空白き花タイザンボクは今年も麗し
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帰りたい もう疲れたな 帰りたい 家に居るけど まだ帰りたい
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たたみ皺のばせば子供のぼくがいて 光放った 衣替え、夏
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口笛を吹いてみたいな いい天気 孫と手つなぎ歌った『さんぽ』
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まだ寝ない 寝る予定では 無いけれど ちょっと横にと わかりつつ朝
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20万人を生き埋めにした楚の王に 大陸人の本質を知る(「項羽と劉邦」再読)
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相応の値段はありて千円のうな丼食えば本物恋し
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