鱗雲 ジグソーパズルのひとかけら 夕焼け空からぽろりと落ちる 
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自分では気にとめなかった言の葉を「落ちてるよ」って拾ってくれた
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新米と一緒に送らる干し柿はたっぷり甘く蜜のあふれて
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病でもお勝手仕事やれるうち意地も半分平気と思う
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肯定が否定に変わる一手打ちオセロの石は真黒になりぬ
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不作にて採れたる芋は少なくも筋肉痛は少なくもなく
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愛犬の初めて出会いしギンナンに落穂拾いのごと鼻寄せる
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今日もまた 君が紡いだ言の葉を 噛み締め過ごし 一日が行く
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斜め前解体工事始まって聞こえてくるは異国の言葉
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約束か呪いなのかも 分からずに 渡せぬ言葉 なぞる消しゴム
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浴槽に 浸かりてめくる 古本の 表紙と我の 指はふやけて
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裏道のまばらに散りたる枯葉見て 木の葉のささやき ヘッドホン取り
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何気なく 裏のお寺の鐘つけば 大通りまで しみじみと鳴る
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椿の実 硬く丸まり時を待つ 己の胤(たね)を弾き出す日を
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権力を 持たぬ者ほど 持ち得ると  嘯(うそぶ)く者が 政治家とはね
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真っ暗な 砂利道抜ける 近道の 出口を灯す 自販機目指し
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雨の日の 生駒山には 白霞 仙人でなく 何がおるのか
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天高くあかい晴れ着に千歳あめカメラ睨んで母には涙
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藍も緋も下地に統べる黒ありき 燃ゆるパリーのくすぶる自由
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ペンと紙 インク片手に 無私の間は 真っ白でもあり 真っ黒でもある
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金明竹(きんめいちく)照らす月影眩しくて かぐやが還る道を照らせり  
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黃と青のマンホールふた雨上がり小学生が傘で突っつく
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この道を歩いた君もいたのだとそれを形見に堪え忍ばん
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夕月に命のうたの響きあうこの寂光を君に捧げん
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朝早くしずかな道を歩きつつ紺のマフラー結びなおして
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失恋じゃない 私はもう恋終わってた あなたはただの先輩だった
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玄関に父が無断で立っていた ゼウスの掟でトイレは貸す
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ゆっくりと何かが遠くなってゆく縞縞模様の二月の砂丘
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朝サラダ育てたサニーレタス添え彩り鮮やかいただきますね
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手に取って眩暈と踊る副作用小さくぐらり幾度も踊る
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