あ、痛いな  そう気づいたらもう 元の無邪気な日々には戻れない 
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五年前生きていた猫に画面の向こうから飼い主のように睨まれており
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クリスマス今年は平日クリスマス気楽にケーキだけ食べよう
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月つとめ明けて今年のクリスマス独りで過ごす言い訳もなく
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冬の星  愛を与える  約束し  忘れゆくなら  照らすなかれ 
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いやだけど墜落みたく光ってる君もどこかでワンタンしょうゆ
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俺飛ぶよ、つーか君らに飛ばないという択を押し付けてあげるよ
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青春の焦りが似合わぬ脳だから ゴアとカオスと可愛いこころ
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クッキーをかじってミルクを少し残す いつもの朝がやってくる
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クリスマス テンション高い 人々に ついていけない 白けた自分
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君にサンタさんが来ないのは拝啓と敬具を書いていないから
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古い方のテレビにバイバイしよっか ううんそれは宮根さんだね
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クリスマス ケーキが子供の頃より多く感じる  はぁ、取り分け皿も包丁も必要ないか
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元気でと 席立つ君と ぬるいソーダ 飲み干すことも できないままに
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このまんま全てをやめて屈みたい 毛布の端が迷子になる
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現世うつしよおごそかなへかねて寒空さむぞら下常世恋もととこよこふなり
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普段着で 告別式で 挨拶し あれが二代目 大丈夫かあれ
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嫌という字を習う前に書けてたのが嫌だった
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あなたが間違うわけはないんだけど 僕が正しいわけもないんだ 
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駆け引きも打算も何も出来ないけれど あなたを好きと思っています
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生活のなんてことない選択に毎時毎回、死が入り込む
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人の体温を感じたくなって自分の体を触る 何も
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好きなのに嫌いだなんて言って抱えることになる無意味な感情
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泳げるくらいの涙が出たら 私をその海の真ん中に浮かべて 
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どこまでいけば 私が分かるの 私の中にあるのに置いていくのね 心
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昨夜から降り続く雪に除雪車が初出動しぬ。もはや融くまじ
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一言で済んでしまえる生だから言葉が嫌いだ あと花の色
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娘という仮面と身体が病むのなら脳から私を出してください
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君には長生きしたり初期のコナンを読み返したりしてほしい
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右側に 誰かがいると 落ち着かない 空けておきたい キミのスペース
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