Utakata
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どんなにか美しかろう人類が滅びた跡を照らす月光
26
煩悩は無罪とスマホに打ち込んで 夜のコンビニ
灯
(
ひ
)
に寄せられる
24
長雨に 倒れし稲穂無念なり 泥水被り青き芽ぞ出づ
20
提灯の あかりあちこち灯る夕 街が沸き立つ 明日はお祭り
14
パイナップルばかり残ったこの皿をいつまで酢豚と呼べるだろうか
14
長き道雨にうたれて伊勢参り 並んで食べる温かうどん
14
あの頃は 全く理解できなくて バサラの歌がやっとわかった
12
秋の日に五十年ぶりの再会にそれじゃまたなと言える友垣
12
滅茶苦茶に仲違いした父さんの遺影に毎日飯を出す母
13
その星は黒猫座の鈴。美しく馨る光で君を守るよ
24
行きつけの店でブレンドコーヒーを頼んだ日から秋がはじまる
10
中秋の 名月のまた 次の日も 見事な月で 得した気分
11
人知らず 我の思いは 土手の上 ひとり揺れたる 彼岸花かな
11
さようなら僕の人生茹ですぎた素麺みたくぷつっと切れた
9
死ぬ時は一緒がいいよどうせまた喧嘩できずに寂しくなるし
9
責めすぎてしまう時には豆を挽きメロンパンの耳を齧りましょう
9
遠き鐘 里に響くは 山寺の 夕暮れ誘う ひぐらしの声
10
秋なのはホットで淹れる珈琲の風味まとまり始めた頃から
10
わざわざにお月見などはしないけど見上げた
夜空
(
そら
)
に中秋の
名月
(
つき
)
24
知り合いの 娘と分かり おばちゃんの 顔ほころびて 採用決まる
15
紫外線 百害あって一利なし されど日焼けは夏の勲章
20
雨の日に 老婆が一人 杖を突き 通りがかりに 問いかけてきた
8
月きれい話題に出るも次に出る言葉は月見バーガー食べたい
20
旅立ちの準備はいつも出来てるの冷たい記憶バッサリ切って
9
大相撲 贔屓力士が負けようと いい勝負なら まあ良いことに
12
窓からさす満月のひかりに眠られず
短歌
(
うた
)
などよみて目覚むれば朝
8
久方の友等と酒を酌み交わし老顔包む秋の木洩れ日
9
平安の昔の頃から オタクだけ分かりあってるやり取りが好き
10
持病がさ強いときは困んだよ息のしかたを忘れちゃうから
8
行かないで 叫ぶ言葉は届かずに 足は蹴れない夢アスファルト
9
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