Utakata
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良い事があるかも兆し欲しいとて茶はティーバッグ立たぬ茶柱
28
君が手を振っているよにダリア揺れ僕らが季語になる秋の夜
17
そっけない あなたの返信 せつなくて かわりに月に おやすみを言う
14
日光を浴びて愉しむ縄跳びの家族から見た私を思う
13
松枯れの 三陸道を下り来て 松島の
松並
(
まつ
)
案じてならぬ /吟行の旅第九首目
23
遠き日の 母を懐かしみ 暮れなずみ 秋風立ちぬ 想いは募る
12
気が付けば最高齢となりにけり 会社の中の妙な立ち位置
21
橙
(
だいだい
)
の花を一輪咲かせたるハイビスカスのすまし顔見ゆ
12
晴天の白いシーツのアキアカネ 洗濯物がお気に召された
15
二十歳
(
はたち
)
より組織で働き四 十年 々金生活三十五年
10
百年が過ぎた世界の片隅でこの本を読む誰かがいます【短歌集発行の記念②】
10
手を繋ぐ 始発各駅多摩湖行き 5時のカラスは空を飛ばない
15
水の上駆ける忍者のあめんぼう 波紋の術で消へて行くらむ
10
下の句で始まったやうな歌流れ 曇りガラスの雨は滴に/ルビーの指輪
14
人生といふ名のこまを廻しおりいつか倒れるその日くるまで
9
百均はもうクリスマス始まってもうその時期か半袖散歩
9
いつも僕 顔認証でピースする 世界を少し幸せにする
9
朝ぼらけ 雀群れたる 刈らぬ田に 野良猫ひとり 守護の任かな
12
散歩して 表札見ると 思い出す あの人今は 元気かしらと
8
髭剃りを お風呂で剃るの 忘れてた 電気剃刀 充電切れた /
1/2
8
今もまだ燻る魂そのままに夜道で揺れるブーゲンビリア
8
はじめまして 最初最後 一度きり 言葉を交わす 秋の夕暮れ
9
「ビタミン
A
とジアスターゼよ」どろりんと小鉢を混ぜた母が微笑む
13
畑より花火大会見ながらのバーベキューには採れたて野菜
8
満たされているけど今は、バラードを聴いて勝手に泣きたい気分
15
秋祭り 地元に帰って良かったな 笛の音聞けば浮き立つ心
17
返還の 見通し立たぬ 遠き島 アラーム響くは 地震のゆえか
7
私にはさつまいものあるご飯でもあなたには米がないときの芋
7
一昨日の 娘の引っ越し 手伝った 筋肉痛で のぼる坂道
7
恋心 紫煙にくべて 喪に服す 痛みも過去も 溶けゆくばかり
8
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