Utakata
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雨降りて 畑も我も喜べど 雑草延びる未来は辛い
22
人の世に 人が一番 必要で 人が一番
煩
(
わずら
)
わしくて
26
ドリカムのヒットソングを聞きながら あなた探した四十年前
15
台風の進路気にしつ青梅のヘソ掻き作業夫と励みぬ
24
鳴り響く流れの
濁
(
にご
)
り速くとも雨降り止みて光る川波
21
シャンプーとリンスの区別がつかぬまま 課長代理になってしまった
14
歌をまねブレーキ五回踏みし夜のバックミラーの彼女は
何処
(
いずこ
)
10
夏風邪を 拗らせ独り床に就く 枕元には妻の水枕
15
アスファルト 下から持ち上ぐ 街路樹の 生命力に けつまずく我
16
次に会う約束できぬ
歳
(
よわい
)
なり 名残りの酒の酌めども尽きず
20
わん!としか吠えぬ獣であるくせに そのひと声の音色とりどり
12
伝書鳩ふるき鳩舎をめざし飛ぶ 同じ空来て更地を
旋
(
めぐ
)
る
10
気をつけて杖つく我にコンビニの店員の声うれしかりけり
15
雨上がり 歩道橋から 見下ろした いつも通りの いつもの通り
17
せめてもの野菜ジュースで乾杯を!この愛おしき怠惰な夜に
8
かわいそう その言葉が胸に刺さって抜けないまま生きている
8
颱風の日だけ一人で歌うのは風が歌声掻き消すからさ
14
空一面 青にしたいというように 雲ひとすじが急ぎ流るる
14
玲瓏
(
れいろう
)
なガラス細工と
見間違
(
みまちが
)
う瞳に結ぶ
待宵
(
まちよい
)
の月
8
お母さん ねんねんころりねんころり きっとそちらは梅雨もないでしょう
11
雨戸まで締め切った部屋除湿する室外機の
音
(
ね
)
雨音に負く
12
野分なる言葉が好きだ だだ広い
叢
(
くさむら
)
風にうねって揺れる
13
夜の底ふかく沈めるわるい夢 火照るうなじを月に差し出す
6
君がママって言ってた二日前 お母さんって言い始めた一日前
6
電車待つ行き先ちがう僕たちの視線重なるぴょんぴょん雀
6
通勤の道端に咲く梔子を 帰りに子にも嗅がせなくては
6
君の目に見える景色はそのままの彩り深く山野を映す
7
右肩に もたれる寝てるふりの君 わかってるけど もう少しだけ
6
ほんとうに ついてないなと みずたまり ちょこんとけって 月をみあげる
8
傍
(
かたわ
)
らに緊急速報聴きながら予定
反古
(
ほご
)
にして息ひそめ待つ/台風接近
25
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