逝く友も生きる私もあはれなる残暑厳しいことだけ確か
20
野垂れ死ぬような気がしていた父に 存外友が、いるのを知る夜
27
一夏を 詰め込み遊ぶ 故郷の 静かな海に 映る島影
13
父の撮る母はいつでも笑ってて誰が笑わせてるかも分かる
19
夕方の沓脱ぎ石はひんやりとおなかをだしていぬが寝ている
10
友が言う「かき氷機を買ったから一緒に作ろう」小一の夏
9
フォルダーでとっ散らかったモニターの隙間に細く光る青空
9
まっすぐに線を引きつつ飛ぶ飛行機雲くもも 高みの風に流れ消えるか
10
雨がふり畑一面雑草よ数日かけた草刈り無駄に
8
愛犬の優しい記憶振り返り 天に贈った愛のうた/愛犬が昨日亡くなりました。今までの愛犬の歌にいいねくださった皆さんありがとうございました。励みになっていました。
9
今言った言葉が消えてゆくように淋しい夏の喫茶店ポー
8
血圧の数字のよろし朝の卓 塩に伸びたる指のためらい
7
我が愛猫きみは 夕暮時に起き出て 獲物求めて夜回り始む 
13
心地よい実家で過ごした代償がデジタル表示体重計
16
朝七時 洗濯物を竿にかけ 八時半には乾く夏風
11
鍋をふり「また来週」と友は云う青山椒の涼しきしびれ
6
『子供なら お外に行って 遊びなさい!』 だからお外で Switch2
6
夕蝉や 冷えたやっこに 醤油とわさび 崩し食べるは 悪くもない
6
中干しの田に飛びて来しあまさぎは忘れ水より命を掬ひ
6
楽園に導いてよね爽快に前自転車で行くお嬢ちゃん
8
夏休み何で全校登校日それは先生給料もらう日
6
「イルカってあんな上手に跳ぶ割に着水が雑ね」と手を叩く
9
鰯雲伸ばした腕に落つ雨水うすい黄昏時にあまの泣くこえ
7
去年まで何があったか1ミリも思い出せない更地がひとつ
14
朝顔の 葉の艶めきは 夜露かな  やさしく撫でて 産毛に触れる
14
なにもかもだめなことだけわかってる絆創膏まみれの指先
5
初めての下駄に浴衣に髪飾り初めて君と行く盆踊り/題『盆』
7
この濁世茶化し尽くして笑い死ぬ そういう人に わたしは・・・なれるか?
5
紙魚一つ殺せぬ輩の深夜食 ポークステーキ 白飯二合
5
最後まで 諦めないで 頑張れば 結果すら どっちでもよく 気持ちがすべて
5