Utakata
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ソプラノにバスで応ふる牛蛙 夜の静寂にタクト振る風
25
倒伏
(
とうふく
)
す稲に雀の群れありて人の嘆きを知らず囀る
18
助手席に夜が早めに来てきみは鈴蘭に似たかたちで眠る
11
朝いちの占いだけで浮き沈み今日も変わらぬ乙女のこころ
12
車窓越しFMヨコハマ聞こえくるカーペンターズ十三にもどる
10
好きだとか可愛いだとか信じてた 成り損ないのヒロインの夜
10
二度と会うはずない人とすれ違う一瞬吹いた風のようだ
12
完全な平行線が交わった 思ったよりも柔らかいから
12
うちの孫きっと未来のスターだぞお遊戯会で鯛役こなす
9
大好きな旋律なのに歌い手と曲名すらを忘れビックリ
10
ひんやりの入浴剤の行く末を気にし始める八月下旬
8
親指に穴が開いてる靴下を左右入れ替え履き続けてる
20
歳重ね 我が髪いつしか疎らなり 嘗て密林見る影もなし
18
墓前にてマッチ売りの少女演じ無邪気さ焦がすこどもらの夏
9
悲しみを抱え旅に出てその重さ また持ち帰る猛暑の夏に
8
何もかもうまくいかない日は影も微妙にぼくと動きがずれる
8
Gだって秋の音色が出せるなら も少し人に好かれるだろうに
12
あたたかい光のなかにいてほしい咄嗟に抱けるくらいの距離で
7
向日葵のこうべを垂れて夏送り今年はどんな景色を見たの
8
通院は早く済んでも珍しく急いだツケの生あくびかな
12
この桜一緒に見るのは君だけと あなたが告げた夜は
幻
(
まぼろし
)
8
月追ひし都を落つる旅の空夕日を
慕
(
した
)
ひ宿や定めむ
7
夕なれど ぬるきままなる グラウンド
6
硝子越し 光る望月 散る明かり 寝転がり見る 夏の宵闇
9
星を消せ、憧れを否定するのなら。この世を照らす光は
虚像
(
うそ
)
か?
6
アロハシャツ ハイビスカスを身にまとい 満員電車も南国気分
6
愛されたいと思っていたのか あいすこと 忘れてたんだ あの時の温もり
5
生きていたくない
≠
(
ノットイコール
)
死にたい。 少なくともわたしにとっては。
5
浮気ってどこまでかな?と問う君は どこからなのか知ってるんだね
5
青少年 健全育成 呼びかける 錆びた看板 覆う蔓草
16
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