Utakata
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歯の抜けた 老母思いて 炊飯の 水ひと目盛り 継ぎ足す夕べ
17
哀しみに追いつめられて慄えても夜の終わりは朝よ、絶対
19
こんなにも美しい
短歌
(
うた
)
うたうひと瞬く星をあなたにあげる/黒猫。
18
ラジオから 流るる恋の古き歌 忘れし想い蘇りけり
18
忙しい時給が安いと愚痴こぼす僕らを見ている配膳ロボ
13
以前から歩く速さは変わらぬと思っていたが次々抜かれ
14
乳歯ぬけ笑ふ吾子見て吾も笑ひ子を育つるはさう言ふことか
12
前を行く いかつい人が 道端のお地蔵さまに会釈した きゅん
12
なにげない身近なことから少しずつ 足跡残す言葉にしてく
12
お迎えが来たわと嫁に言われつつデイサービスに今日も出かける/ほのぼのファミリー短歌
12
おそろいのピアスを買った誕生日変な顔してプリクラ撮った
10
昼と夜の同じ長さながら秋分には春分になき愁思ふかまる
8
あの下に何が埋まってゐるのだらふ 彼岸花群れ咲く公園の隅
16
きみの番と言われて行ったけどビー玉持ってなきゃだめだって
8
オレンジとメタセコイアが混じり合う色づき深いあの帰り道
8
負けちゃった 勝ちで見納め したかった 今年最後の 現地観戦
7
数ヶ月愛し合ったら日常へ 私はずっと冷めないままで
7
目ぢからこめて書きたる蘭亭序 乱調序になりし、泣き
7
卆寿をば 迎えし母の ひじき煮は 有難き味 しみる真心
13
二組の万年布団の片方が謝るように畳まれている
7
親指をいっせーのーで!で立てるとき 知らないままにハートをつくる
7
稲刈りをいつしたら良い?農家さんの苦労今ごろ知る秋
12
ベランダから室内に避難 タマスダレ 台風越えて なお花咲かす
16
水たまり 浮かぶ小さな 金の花 何処まで匂う 台風一過
10
山中で座り心地のよさそう根元で眠るこのままずっと
6
自転車を 友に会えると 踏み漕ぎて 憂鬱飛ばす 連休の明け
8
流鏑馬の先頭駆ける女武者 蹄のひびき大地を揺する
6
幼子の布団めくればヨガポーズせはしき心にひとときの春
6
おにぎりが高くなったとぼやく君 飲み干すビールの缶並べつつ
10
ゆりかごからブランコへ。帰り道、ね、少し線香の匂いがするね。
6
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