キリストが 命を捨てて いなければ この世はただの 枯草の山
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戦って 憂き目に遭った 回数分 優しさ増した あったかいスープ
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味見して 味見をさせて 味見して これでイイやと 匙投げるキミ
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カラオケで この歌好きと キミが言う 接吻を歌う 俺に向かって
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旗袍(チーパオ)を着て二胡を弾く小姐(シャオチエ)を人垣の隙ゆ垣間見にけり /民族楽器隊華蕾
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ビルの影 北向きの道 いつまでも残る氷雪 小さきだるま
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干菓子来てさていそいそとお茶選ぶほうじ茶なんかが良いんじゃないの
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あおぞらにじめんからとびこんできえてしまうとりをくしゃみせずみた
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師遺せし 「本質以外は柔軟に」 春日のような 言葉と笑顔
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駅舎出て 荷物抱えて 五十分 辿り着き我が家 手足が痛し
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サボンのハンドクリームも嬉しいけど好きでニベアをつけているのよ
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雨粒の一つ一つに「運命」と名付けようとも後悔はする
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生きずらし 考えすぎて 不眠なり 病は気から ゆったり過ごす
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透明人間になって君が読む本のページを眺めていたい
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この世ごと 君を見棄てて 音信不通の四十と九日
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世代間 言語を超えて 交われり 末を見守る 国の度量
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君の声 あまく頼りて 紛らわす 慈しむ目の ゆくえ行方を伏せて
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夜に溶く そのためにだけ 召喚し でも我がまなこ心 かの彼に向き
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手に取ればシール貼られたモンブラン産声上げた日の母の顔
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湿り気を帯びた道にも花咲くと思えば春を時計は刻む
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日野にある 鬼の資料館 行きたいが あおり運転怖し 二の足を踏む
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もう蒼瞳きみは ご長寿羊駝 元気でも 変わりはないか 毎日心配
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冬椿花の色さえぼやけてしまう絞り開放焦点は君
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ふるさとの 青空跨ぐ 雲の嶺 野を駆けて 影朧追いし 男の児
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北国の二月は冬のはずなのに暖かいなあ 温暖化かな
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咲いてもた 小手毬こでまりの花も びっくりの  あのさぶい冬 どこ行ったかなぁ
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AIに創作意欲を奪われてたまるかそうだろ聞いてる?チャッピー!
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寒暁や布団名残惜し独り言つ 枢に手を掛け氷砕かむ
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お父さん いつも写真に 写ってないね 仕事だったの 休めばいいのに
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人間の脆さがあまりに嫌だから、君に話すの。冷たくなって?(たぶん愛じゃない)
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