Utakata
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帰り道 擦り寄ってきた 淋しさと 今日は一緒に 眠ろうと思う
25
不機嫌のワケを聞けないストローを噛みつつ見やる秋空遠し
17
眺むれば 雲が流るる秋の空 いつか行きたし言の葉拾いに
21
今日というなにも変わらぬ日がいつか マーカーで線が引かれぬように
15
夏休み短歌に魅せられ本屋行きレジに一冊サラダ記念日
14
「番号札八億二番のお客様……」果てしないアンドロメダ銀行で
12
君がのみこんだ涙と同じ数あめちゃんあげる 何味が好き?
14
九十五ずしりと重 し誕生日 白寿の道へ一歩踏みこむ
21
空青く詩的な
短歌
(
うた
)
が詠めそうと 流れる雲を二時間見てる
18
蓮華座をわづかに緩め暮れ方の迷いの岸に影ひとつ浮く
10
食欲の秋が我が家にやってきたスポーツの秋来ても居留守よ
9
散りぎわにみそひともじに込められし無念のおもひ魂にひびく
9
淡々とわれに二択を問う医師の背後で母は冷たくなりて
15
居間静か猫二つとも気配無し窓際ギリの陽にへばりつき
21
ドップラー効果を感じることなんて 救急車だけだと思ってた
8
希望持ち 暗闇の中 歩き出す 希望という光を持って
8
感情を 表に出さない マスターを 笑わせたくて 通うこの店
8
5
時過ぎに飲み屋が閉店した頃に死んでしまえば幸せだろうか
8
夏という概念が好き 強烈に、海と終わりのにおいがしてさ
8
長風呂をする気になれる涼しさでああ秋なんだと思い知らされ
7
道端の 雁はむっくり 立ち上がり 羽ばたきながら 鳴き散らしけり
7
指先の冷たさに秋感じつつ 机に積んだ本片付ける
7
子供らの 顔を見てれば どこからか 元気が出ると 思える仕事
6
遺伝子で答えを出すのは簡単で一番高い確率消そう
8
怒りゆえ 口のまにまに 毒を吐く 本音の度合い 知らぬが仏
6
刈り取った田んぼをみれば白鷺か降りてついばむ秋晴れの空
6
キュビスムに私を見てよ 楚々と泣く女の中の毒と愛とを
6
まるまるの五十一年経過せり。どんよりとして、何事もなき。/明日五十一回目の結婚記念日
21
十秒でまなこに涙あふれくる子役につらるる吾を見る妻よ
9
長いこと煮込む目つきが優しくてクリームシチューずいぶん甘い
6
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