Utakata
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気高けき アヤメの藍は凛として その立ち姿吾の背正す
24
サングラス後ろにかけて歩くひと過去の光がまぶしいのかな
24
新しい舗装道路は匂い立ち今年初めて蚊に喰われてる
11
味噌汁に茗荷の入りて夏来たる 露地の畑に枝豆太る
29
腐葉土のぬくもりほどのあさひ受け如雨露の水を双葉ははじく
9
誰も皆ひとつところにいられない
雨
(
あめ
)
纏
(
まと
)
い乱れ
彷徨
(
さまよ
)
う
10
夏の夜はまだ酔ひながら明けぬるを瓶のいづこに酒残るらむ
11
夜更けでも隣の家の室外機頑張っている五月の終わり
9
AI
が人生狂わすストーリー令和はホラーを軽々飛び越え
21
そこここの隙間から湧くチビ蟻よ アリの巣コロリを持ちて帰えらむ
11
紫陽花の 庭の足元 アマガエル 一年ぶりの 再会に笑(え)み
8
混沌に 咲いた花には 祝福を 名もなきものの 生きる風情を
8
かんたんな言葉でなにもかも伝えられる天才になりたかった
8
まだ強く自我を持っている革靴で背伸びしたって合わない目線
8
空想に過ぎぬとしてもきっと私、笑っていてと願われている
7
錆びていた爪切り捨てた夏の夜安けりゃ良いと思った過去よ
8
不愉快な小さな羽音が耳元にそうかお前も生きてるもんな
8
上ばかり見ては疲れてしまうから水たまりにも青空がある
18
コンビニで テールランプを 見送れば 吸い込まれていく 深海の底
9
「【いかり】はね反対から読むと【りかい】だよ」世界平和に詳しい小四
15
地下鉄の蛍光灯が線状に走る 誰かを串刺しにして
6
想ひ出を わすれてないよ
長女猫
(
あのこ
)
の名 「けいにゃん」と呼ぶ サーモン供え/命日
22
小太りが 長生きとテレビ 言うている 間に受けては おかわりの朝
12
雑貨屋の閉店セール色あせや埃が店の歴史感じる
6
闇深し鎮守の森にホッホーの調べ涼しき青葉木菟かな
6
飛び込みを防ぐ光は信号の「進め」と同じ名前の色で
6
血も汗も涙も流して少年は大人になって人を愛する
6
かたぐるま おんぶ だっこ してくれと 言われた日々の 空 あかねいろ
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窓際にならぶ鉢植はそれぞれの形質たもち命をつなぐ
6
煮出しする気力とあつさせめぎ合いまだ五月だが麦茶の季節
6
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