君がオススメしてくれる音楽を聴きながら夜走る川辺を
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君の良さ100%誰かにもみてほしくって正す襟元
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跡形も残さず煙に巻くように死ねたらいいねと笑う母と子
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地中に住むモグラの恋は澱みない 心の瞳で見つめ合うから
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なくしものする性格を忘れてて片靴下の不在に泣いた
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残暑かな熱帯夜続く秋の入り口 ひんやりマットをあいびょう
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ほんとうは おまえの腹から蟲を出し アイツのもとへ 送ってやりたい は妄想だけで。
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散る花の 行方も知らぬ 風そよぐ 落つる都は 泡沫なりぬ
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全部だめ!飛び降りちゃお!ってなった時、初めて羽根が邪魔だと思う
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漢方の「心身一如」の信条にフレイル老人の活路を見つく
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飛べなくてかわいそうだね一本も羽を持たない人間が言う
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壊れてもカプセル飲んで日々回る みんな地上の星なのだから
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「暑いね」と言わなくなった自らに驚き気づく秋の訪れ
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子を孕む女のなんと美しき不完全なる命育む
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忙しさのなかの静止画免れぬ路石のように野花のように
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好きだよと言われる度に君は僕を好きだと言った僕じゃなくする
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夕焼けをともに眺める人はなし可能性も無くなり雨戸を閉じる
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上を向き奥へ流した水たまりただいまはトーン明るく
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キメ顔でキュッとくわえる薔薇一本 可憐な一重ひとえゴージャスな八重やえ【感謝の花びら】
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彼女にも妻にも母にもおもしろいオタクにもなれず私は
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こんにちは。遺骨について なんですが 貴方と行けなかった 海行きで
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闇に咲く紅の花儚きや咲いては消える今生いまよの刹那
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ベランダで 夜風打たれる 立ち姿 寡黙な君から タバコが香る
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来年のカレンダーとか売っていい気温じゃないと思った長月
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昼は夏 朝晩少し前 涼しくて 夜は夏より 秋混ざりつつ
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二人目0.5歳の孫👶わっくんと、あ〜言語で会話、じいじ👴も楽し❣️
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「ぽんちゃんは来世があれば何になる?」「アザラシを描く人間になる」
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透明なセンチメンタリズム 胸の痛みも若気の至りなるもの
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仏壇の 蝋燭の火で 煙草を吸う 怒りに来て、私を叱って
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この夢は以前に見たのと同じとの思いのきざす終る間際まぎわ
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