半径はたった数ミリ バファリンに課される「優しさ」の代名詞 
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我が利き手 人とは違ふ左利き 不便はあるも良きこと数多 
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此の地には なんにもないと 人は言う 物言わぬもの 目には入りつつ
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万智ちゃんに 出会えて三十九年 UTAKATAに 繋がる今日は サラダ記念日
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狛犬の目線の端にひっそりと夕顔揺れてお祭りの夜
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「どっち派?」と聞かれて「猫派」と答えると「わたしはきのこの山派」と言われ
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光なき 己に代えて 我がバイク スポークひとつ まで磨き抜く
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人生は 積み木のように 揺れるたび そっと形を 変えては崩れ
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採血は 定期テストの ようなもの  だけど数字は 低きがよろ
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夕立のなごりの露の白玉に数添ふものは蛍なりけり
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思い出に溶けゆく日々の積み重ね 川に流れて丸くなる石
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永遠の流れを見せる鴨川に恋人たちは刹那をみている
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スーパーに早生みかんあり驚いて産地がペルーでさらに驚く
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予備のネジ 使う機会が ないけれど なぜか捨てれず たまる予備ネジ
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手鏡の我は口角あげられず福笑いめく表情筋
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降る雨は自然の遊具だったのにカバンの傘を確かめている
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散り散りに逃げていくよな思い出も日に日に集まる老境の日々
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忘れもの指輪は酸で溶けるかな フラスコ内であいを煮詰めて
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ハイヒールこの日のために買ったのに彼の肩まで届かぬ私
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断捨離し物は少なに見ゆれども蔵に余れるよろづのそなへ
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人はみな前を向こうと言うけれど この前のことは後ろにあるの
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ミステリを読んで犯人はきっとセミだと思ったまま返却期限が来てしまった
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店内で いちばん安価な ジャンプ傘 ものの5分で   ムカデの骨と化す
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朝一番 ねこと目が合い ほぼ同時 ふわわとあくび 平和な世界
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今日も呑む 明日も呑みます エブリデイ 健診前のみ 誓ふ休肝
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その腕に切り傷よりも鮮明なものを残したかった 愛とか
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ひざまづく夏の畑の少年の鋏閉じれば手にする胡瓜
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まだ青く いろづく前の ほおずきは 誰にほお染め ひらかれるのか
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なかなかに覚えることの難しき〈カーボベルデ〉は心にありて
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行けるかな 点滅し出した 信号に 小走りになる らしくない俺
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