Utakata
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あの鳥が ついばんでいた 花種が 世界平和を 咲かせますように
19
還暦を過ぎた私を親方はあの日のように「ちゃん」づけで呼ぶ
17
トウキビを 作りし夏の哀しみは
白鼻芯
(
はなじろ
)
先じて吾遅れをり
16
赤ワインもう一緒には飲めなくて 勧め上手な義母の初盆
13
山並みの向こうの街は見えないが入道雲の頭が見える
10
セルフレジ導入されしスーパーの有人レジの列の長さよ
10
猛暑下の給水の列眺めつつ蛇口の数はふえないものか
10
しら
南風
(
はえ
)
に
打
(
う
)
ちてあを
閉
(
と
)
づ
海底
(
わたそこ
)
に
睡
(
ねぶ
)
れど
透
(
す
)
きし
汝
(
いまし
)
がゐのち
11
さよならを言いそびれてる七月はなあなあと鳴く猫 さようなら
9
肩の荷を 下ろしていいよの 一言で もう一踏ん張り 出来る気がする
9
彼に会う二度目の土曜雨になり買ったばかりの靴が気になる
8
『笑点』で締める日曜ビール
注
(
つ
)
ぎ黄昏時は緩やかなりて
16
可愛い子だけが愛される世界なら 私の命に価値はある?
8
一本のマイク回して知っていく いつかの夜に救われる歌詞
8
流星は 孤独に耐えて 燃え尽きて 光る魂 のように見えた
8
今月も 終わりを告げる 熱の中 夏の始まり蝉が鳴く夜
8
忍
(
しの
)
ぶれど
伝
(
つた
)
はり
広
(
ひろ
)
む
我
(
わ
)
が
想
(
おも
)
ひ
恋
(
こ
)
ふと
知
(
し
)
る
知
(
し
)
る
時
(
とき
)
のまにまに
8
日が暮れて少し涼しい風が吹く夏の魔物がこっそり起きる
7
遠回り いつもと違う 帰り道 こんなだっけと 変わる街並み
7
願はくは
今一度
(
いまひとたび
)
の春を得て過ぎし悔ひ路を辿り行かまし
8
ご近所の蝉がおかしい普通なら ミンミン言うのにミミッ……ンと言う
7
午前五時窓から見える十字架に烏がとまった僕はもう寝る
7
猛暑日が続き パワーが欲しいとき かけるボンジョヴィ 『It's My Life』
7
震災の 瓦礫の中へ 潜り込む 生存探し ほふく前進
6
ぼんやりと 窓から眺める おぼろ月 ときにゆだねて 今を忘れる
10
「おもいきり 鳴かせてやれ 短い命だ」夫の横顔 武士になりきる
13
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お探しの泣いた記憶は見つかりません
5
道すがら ワンと吠えられ 縮こまる この世はまさに 弱肉強食
5
仕事とか人生だとか愛とかに効くまじないを明日教わる
6
梅雨あけぬ七月尽のひるさがり珈琲のみつつ紫陽花をながむ
5
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