Utakata
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医師からの告知を受けて早一年
運命
(
さだめ
)
受け入れ木洩れ日さがす
27
人肌に ふれる指先 存在を 確認しては おさらいをする
12
置き去りの原チャの籠に捨てられた紅茶の缶も秋の彩り
12
明けないと嘆く夜にさえ細胞は傷をふさぎて朝を待つなり
10
ここ三日どうにも記憶がないのです 美味しいシュークリーム以外の
11
書繰る間に 篠突く雨を やおら聞く 葉月の名残り 洗うがごとし
8
大雨を 降らす秋雨遠ざかり 去りし後には深き爪痕
12
妻とゆく銀婚の旅 目をとめし手鏡見ては棚田のあはれ
8
めくり上げしわくちゃのまま乾いてる
布巾
(
ふきん
)
で知れる夜の風かな
13
台所 西日も和らぎ 夕飯の 煮込みの湯気に 秋をよろこぶ
13
半袖は そろそろ寒い かといって 長袖着たら 暑いなんなん
7
棚田
守
(
も
)
る
賤
(
しづ
)
もや袖に宿すらむ姨捨山の秋の月影/擬古短歌
10
わからない君の気持ちが眩しくて わかるまで追いかけてしまいそう
7
クリーミーミルク味好き15歳以上カリカリこれだけが減る/
Sheba
(
シーバ
)
15
去年から犬と猫を飼っている毎日格闘姉弟みたい
7
流行りには疎い暮らしをしているがなんだか少し気象症気味
7
カメムシは高層ビルの窓に居て「どこから来た」と皆に聞かるる
17
道端に多くの供え物があり皆に愛されてた地域猫
9
出張先 電車止まって帰れない旦那を想う 大雨の夜
15
昨日まで 何もなかった この空き地 小雨に灯る Timesの文字
6
愛犬に誓い果たせず繰り返す自責と懺悔 心身侵す
7
六日間の親子の暮らしも長女さり老夫婦だけの夕餉にもどる
6
誰だって君の全ては知らないよ 君だってその誰かのひとり
6
形見分けと渡されている衣装箱 帰ってきたら何を着せるの
6
駅スタバ向かいの男女睦み合うコーヒー啜って平和な地獄
6
この巣には、生まれたかったわけじゃない。ホオジロ真似て、カッコウと鳴く。
8
しまう前の風鈴に携帯扇あてる 夏の静かなさよならの声
12
頭陀袋風に吹かるる夕遍路 鈴の音だけが闇に響けり
6
友達と若気の至りで宅飲みを チョコとポテチとこどものびいる /昨日の青春の1ページ
6
今は亡き貴方と月夜海を見き 銀波に浮かぶ君の面影
6
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