左手の小さな火傷気にもせず惣菜を揚ぐパートの母よ
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幼日の 秘めたる願ひ短冊に したため静けき七夕の宵 
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雲の下これじゃ逢えぬと冷やかしの 声も届かぬ天の二人よ
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どこからかレモングラスの漂いて庭の小径に夏への扉
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また猫を 認知予防と 迎えれば 愛しさ増して体力尽くる
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永遠を夜空に祈るくらいなら 許されないでしょうか七夕
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駅西のロータリー阿鼻叫喚、大樹に狂ふムクドリの群れ
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梅雨時の濃さ増す緑の壺庭やそこにいたのかまいまいつぶり
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雨止みて庭の草引く我が手にぞ四葉光りて心晴れゆく
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天の川涙の雨にあふれつつ橋も渡せぬ君ぞ恋しき
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アパートで怠惰に暮らす現代の織姫と彦星が起床する
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公園の ハマボウの黄で 一日の パワーをチャージ さあ始まりだ
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トランプで負けそうな子がカードをね破ったのもう楽しくないな
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七夕に娘が生まれ、祖父は亡くなり、孫は元気にじいじとあそぶ☺️
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似合わない カシスソーダを 口にして 君の笑顔を そっと飲み干す
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例えばそう たくさんの本に 囲まれて 好きな世界を 好きにお散歩
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部屋干しの 場所塞がりて ワイシャツは エアロバイクの 肩に広がる
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水筒や折り畳み傘持ってまでしなきゃいけない程の散歩か
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記憶とは波のようで久々にウォークマンを開いて泣いた
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山積みの洗濯物を嘆けども 一枚ずつの手しか持たない
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揺蕩ひて 泡沫の夢に 身を任せ 波の花咲く 水面の月夜
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花の名は記憶の奥で揺らいでも 優しい声はまだここにある
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グラウンド 颯爽走る 真っすぐに  汗で臭へど 君は益荒男
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南国の植物に沢山の短冊をかける弟へ祈るや幸せ
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幾光年 超えて逢いに行く 乞巧奠きこうでん きっと織女も よそ行きコーデ
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いいねなど 何するものぞ 強がりて 一つ頂き 破顔せしわれ
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不条理で理解に苦しむ関係性 口縫い醜女おんなになぜにひれ伏す
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ヤブガラシ窓のひそめる空からの家  風鈴だけが夏を待ちをり
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水槽を覗く我が目も覗かれて生きてるだけの意味を尋ぬる
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「ドラゴンは空と同じ色してるから見つけにくい」と眼鏡かけるきみ
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