Utakata
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スーパーで一升瓶をかうときの袋を妻は葱入れとして
20
その人はもう帰らんと聞かせても鳴くのをやめぬ猫のかわいさ
17
鱗雲 ジグソーパズルのひとかけら 夕焼け空からぽろりと落ちる
38
自分では気にとめなかった言の葉を「落ちてるよ」って拾ってくれた
24
ふるさとの雪の予報に急ぐ背を見送る運河 冬を湛えて
17
桔梗咲く 何もなかった 日のことを 何度も噛んで 甘くしている
11
よい犬のように振る舞う ランドとかシーより行きたい散歩があって
11
小石爆ぜ小窓に踊る焔あり軍手で掬う焼き芋ふたつ
11
新しいメンクリ先生優しくて寄る辺なき日の朝の寂しさ
12
出来たての歌集を送り友からの嬉しい便り幸せの
刻
(
とき
)
11
よく見れば 動植物や 空や山 綺麗な色の 神の作品
10
跳ね飛びて椿の種は
瀝青
(
みち
)
に落ち 革靴どもに踏まれるままに
15
晴れ晴れと 思いを告げて さよならと 立ち去る僕は 青空ですか
10
十月はこんなんだったけ下旬までまくる長袖伸ばす間もなく
15
次の駅 降りず過ぎれば 現実は 僕を逃してくれる気がする
13
「今し方何か言いましたか」と聞く 「今し方」など言いたくなって
17
涼風に 飛沫舞う舞う 天の川 濡れたくるぶし 十月の海
9
鞄もち どこか行きたい この気持ち 誰かのしもべ 卒業したい
10
久し振り優しい瞳は変わらずに元気でお洒落が一番ですと
9
教祖様髪の毛長くしてるけどほんとはハゲさ髪が仮りだよ/宗教短歌
9
五年後に地球へ帰るという船の飛び立つ姿夫婦で眺む
9
秋の
夜
(
よ
)
の長さに揺らめく希死念慮 それを掻き消す鈴虫の声
8
キミの書く お使いメモが 詩のようで ずっと見てたら 嫌なのか?とキミ
8
インスタの いいね、よりもね
Utakata
の 方がなんだか とてもうれしい
10
土手に咲く黄色い花は危険なりくしゃみ鼻水アレルギー源
8
気にしてよ、でも心配はかけたくない 私は何がしたいんだろう
8
干し上がり 待てずにひとつ味見して 今日また残る口の渋さよ
10
神楽坂 秋の夕暮れ 新そばに 咳き込む吾に 寄り添ふ君よ
11
のぞき窓 キジトラ猫の 目が光り 夕焼けの空 星が瞬く
21
「名残り雪」流るる駅の二番線 ホームの端に見送りし母
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