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短歌とは何でも作れる玉鋼ハートの矢から宇宙船まで
16
幼かった私に贈る指定席「大丈夫」という切符握らせ
30
昨晩の吹雪は去りて幹の間の
一音
(
ひとね
)
放つるヤマガラの
朱
(
あか
)
19
お砂場でただただ穴を掘る人の 明日の予定は仕事と歯医者
13
私はね草でいいんだそう思う落ちた所で生えてればいい
17
世の中で息する術を手に入れて僕はどんどん不自由になる
11
ゴルフとか 楽器にキャンプ、 釣り、写生 いざ踏み出せぬは 時と金成
13
テーピングした手で笑うオオカミを信じた子ヤギみな戦場へ
19
出かけよう 冬のトンネル 抜けたら君と 「菜の花列車」揺られ春の旅
13
一瞬の会話で揺らす朝の箱「寒いですね」を
5
階へ運ぶ
12
ドアを押す音に何度も振り返る 丸テーブルを半分空けて
13
最終の新幹線を見送って濃い闇広がる小田原の夜
12
この世とば幸せものはうらめしいつまらないとな思う我が身が
13
投票日 お誕生日 マラソン大会 なんか明日めっちゃ忙しいな
7
普通とは 愛し愛され 守られて 虐待なんて もってのほかと
7
朝ぼらけ 空気凍み入る卯の刻に
衾
(
ふすま
)
の奥で五分を乞う身
7
日が少し 長くなっても まだ冬を 感じるだけで 春はまだまだ
7
雪化粧のビニール傘さして自宅までの帰り道 思い出はレイトショーに
7
幸福はすべて手の中にあるけれど 求めていては気づかないもの
7
かさぶたが少し減ったら見にいける 君が言ってたさまざまな春
7
パソコンのロゴ現れぬ症状に電源抜きて一日またむ
7
なんぼでも 答えますよと AIの 鼻高々な 囁き聞こえ
7
「あ、雪だ」スマホのフィルムに一つだけぽつりと落ちてきた結晶で
7
口にしていいのと問うた臆病なわたしにきみはふと独り言
7
ほろほろと 甘く蕩ける 優しさと 現実覗く ドーナツホール/
7
ふきだしの中にしたためた魂はえもじの子により幕を引かれた
7
総選挙開票前に当選者出口調査は禁止にすべき
7
横に立つおにいの持ち方を真似してはみがきをしてみる幼年期のある夜に
7
花に疎き我の隣に立ちて コスモスとあなたはそっと呼びぬ
7
きみたちに勧められるもの多すぎて 迷いに迷う、そんな幸せ
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