生きずらし 考えすぎて 不眠なり 病は気から ゆったり過ごす
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ファインダー たった一人を フレームイン 流れる記憶 秘めてた恋慕
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この世ごと 君を見棄てて 音信不通の四十と九日
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世代間 言語を超えて 交われり 末を見守る 国の度量
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君の声 あまく頼りて 紛らわす 慈しむ目の ゆくえ行方を伏せて
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夜に溶く そのためにだけ 召喚し でも我がまなこ心 かの彼に向き
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手に取ればシール貼られたモンブラン産声上げた日の母の顔
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湿り気を帯びた道にも花咲くと思えば春を時計は刻む
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日野にある 鬼の資料館 行きたいが あおり運転怖し 二の足を踏む
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冬椿花の色さえぼやけてしまう絞り開放焦点は君
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ふるさとの 青空跨ぐ 雲の嶺 野を駆けて 影朧追いし 男の児
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北国の二月は冬のはずなのに暖かいなあ 温暖化かな
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咲いてもた 小手毬こでまりの花も びっくりの  あのさぶい冬 どこ行ったかなぁ
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AIに創作意欲を奪われてたまるかそうだろ聞いてる?チャッピー!
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寒暁や布団名残惜し独り言つ 枢に手を掛け氷砕かむ
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お父さん いつも写真に 写ってないね 仕事だったの 休めばいいのに
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人間の脆さがあまりに嫌だから、君に話すの。冷たくなって?(たぶん愛じゃない)
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今はもう 昔のような うぐいすの 声で鳴けずも やはりうぐいす
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穏やかで 優しい気持ちに なれるのは 黒羊駝あの子蒼瞳羊駝あの子の お陰です
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春が好きと言うことさえ忘れてた 蝋梅ロウバイの雨粒を払えよ
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陽気から我慢できずにビール飲む症状悪化の花粉症也
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かんなぎのひとみ濡らせし神のこゑ何をか問はむ揺らぐ夜明けに
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膨大な時に吹き込む息の精 膨らむ風船ひもを手放し
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薄明に 鳥の囁き 数多聞く 大将(カラス)以外は よく知らねども
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夜の月いっしょに作曲ふふふんと朝も歌って太陽しょって
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伊丹発福岡行きの定時便 洗濯物干す我を見下ろし
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二月には春は来ないと思ったがどう見ても春白鳥が行く
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ふりかへり 母の面影探しをり 通りすがりし梅鼠うめねずのいろ
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スーパーで 五百円するあまおうを エイヤッ!と買い 自分にご褒美
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黄泉ばかり見ている人の袖をひくこの身をもちて碇となさん
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