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花時雨 珈琲香る朝にゐて
縁
(
えにし
)
をめぐる 泡沫の歌
9
高雄口いつしか駅名は変われどもあの頃のままの桜花のトンネル
9
小鳥の巣に小さな命籠の中に生まれ育む小さな世界
9
田舎道陽射しを浴びてひとり旅 蓮華の紫快晴の蒼
42
隅っこの花梨の花はひそやかにそっと春呼ぶ桜の陰に
47
心臓よ、 高鳴らないで 今だけは 鼓動が彼に 聞こえちゃうでしょ
26
岸壁の風に傾く舟宿のすすけし看板
生業
(
なりわい
)
の後
43
小糠雨 休憩室の
窓外
(
そうがい
)
に 子らの声なき広場の桜
39
名前より長いあだ名をつけられて馴染めないまま忘れさられた
21
二人して久しぶりだね カラオケのマイク握れば 隅っこに春
18
グラスの中でずっと眠っていた星をいともたやすくきみが光らす
15
古寺の門をくぐれば背伸びすと
四方
(
よも
)
を眺めるみつまたの花
14
楽しげな嘘が溢れてそのなかで各自が愛を削がれていくよ
13
「ママはどこ?ねえパパ!」「百合が綺麗だろ今年は肥料が良かったんだよ」
13
春淡し 伊香保石段 のぼりつつ 湯けむり越しに 思い出埋まる
13
五年間歩いた道だ 笑ってる記憶の方が多い 良かった
11
君の今 私がいなくて 回るなら 過去へ墜ちゆく あっという間に
9
自炊を諦めた夜に行くすき家。いつもはつけないとん汁もつける。
8
音楽で寂しい夜を塗りつぶす。「君の顔が好きだ」「グッバイ青春」
8
憧れは考えてもうやまなくて苦しくって恋によく似ている
8
月明かり 闇夜を照らす 存在に あなたの中で かくありたい
8
待ちわびた 春の開花に 雨は降る 人生みたいと 言って欲しいか?
8
この春よりシニア女性の健康をサポートせむと爺医の我は意気込む
8
可愛いね。愛されてるね。よく笑うね。ずっとそうして生きてきたんだね。
8
あの雲も消えることなく地平線 知らないことはなんにもないよ
8
タンポポの 黄色一色 日溜まりに 咲き綻ぶや 坐して酒酌み 草枕
8
林檎の真ん中射抜くごと詰られて わかってる恥じているよと胸の内で/其の二
8
足裏を撫でて浚ってゆく砂はどの悪夢から流れ出したか
8
朝でなく必ず
来
(
きた
)
る夜にこそオニキスの鼓動安らかなりて
8
卒業祝いのセージのボールペンポケットに刺しそっと胸張る
8
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