沈丁花の香にさそはれて庭見しに花ならずまだ蕾にてありき
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ハロゲンランプが照らす四車線 橋より眺む 我は何求むらむ
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道のつら柑子こうじの 街灯の 陰る麓に 五分の魂
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白っぽく光る初夏の坂道に想像上の君を投影
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ワグネルの(※) 調べに乗りて 海を行く 心の揺れは 波にまかせて ※ Richard.Wagner (リヒャルト・ワーグナー)
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「ホーホー」「ケキョ、ケキョ」「ホーホケキョ」成長みせる美しき声
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線切れのライトを繋ぎ 映す灯で 夜の人守る 自転車の旅
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三高と いわれた時代 あるけれど 未婚既婚は まだ謎の中 ★=バブル期 (高学歴高収入高身長)
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ガラスペン 折れないように 紡いでも 結局朝には 引き出しの中
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水溜り軽々と超えスニーカー春を探しに橋のむこうへ
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桜散り うれうるもなく 新緑の ゆるを見れば さらに美し
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一日中検査検査でくたびれた夫ねぎらわん苺のシフォンで /ハピバ🎉
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行く場所とこが ある幸せに 目覚める 爽やかな朝 一歩踏み出す
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蒼天に奇っ怪なる構造物並び 発電騙り宇宙と交信するや
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池掃除おこぼれなんて思うのか間近まぢか見守るカラスは二羽なり
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起きたらば ベッドの上に ぼーるさん ちま猫ちゃんが あしょんで遊んでいたの
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先輩の 人形みたいな その瞳 丁寧にくり抜き喰らいたくなる
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持たぬわれ飢えもありやとよぎるなり済民の世の空蝉なれば
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ダイサギよ ドブほとりで 何を見て 何を思うか 春雨の中
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「またね」から 数歩で欠けてく幸福を 埋める術なく 家の鍵振る
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あわあわと新宿駅に暮らしてたあの人々は何処に隠れた?
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半袖じゃ寒く長袖着りゃ暑い袖をめくればうざったらしい/部屋着の迷宮
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薔薇なれど 鉄面皮てつめんぴにて暴れ咲き モッコウバラよ何故薔薇名乗る
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小悪魔が 投げる声色 蠱惑的 コアが壊れそうで 怖さもある
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私など放しちまいなお世話だが捨てて浮かぶも心地よきかな
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年上の私の言えぬ本心を見透かすようなあなたのLINE
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船先で 抱き合う男女 われカモメ 狙い定めて 糞を落とさん
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ウィンドウのうつしぬかに重なれりバーゲンセールの文字赤赤と
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雄弁な嘘 最後まで綺麗に飾りきったらそれは本当になる
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令和でも 顧みられる 昭和の世 いつ顧みる? 平成の世
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