Utakata
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明け方の 澄める空気に 深呼吸 コートの袖から 萌ゆる指先
15
絶不調こらえた夕の自己褒美スーパーカップクッキーバニラ
15
薬局にニベアデザイン缶並ぶ冬の足音遠く聞こえる
13
何思う 釣瓶落としの 秋の陽を ひとりベンチで 眺める老女
13
目に涙手にはシールを握りしめ予防接種を頑張りました
13
君に問う 咲いたか
否
(
いな
)
か 菊のこと 色も問うたは 青き春ゆえ
13
お湯割りはまだいいかなと思うなら秋もまだまだ前半だろう
12
秋深み 枝に残れる 一輪を 見る人もなく 月ぞ照らせる
12
初めての彼女の手料理食べてみた言わなかったがマズ!マズ!の出来
11
人生はラグビーボール理不尽を平尾誠二は笑い蹴り逝く
13
その体ほどの世界を知らずして王様のごと駆けてゆく君
10
行きつけの蕎麦屋が休み練り歩く秋澄む街に次の看板
9
たんぽぽの綿毛が風に運ばれて私はそれを受け取って吹く
9
峠から 見下ろす海原三陸の 潮騒遠くかすかに聞こゆ /吟行の旅第七首目
10
今日の
天
(
そら
)
晴れか曇りか 知り得ぬも 外鳴く鳥で 晴れと知りぬる
9
かけられた重しをそそっと脇に置き素知らぬフリでそこに佇む
11
緑から赤に成りたるコキア見る 車走らせずただで見る庭
9
秋植えの球根庭のあちこちに
埋
(
うずめ
)
めて春の目覚め待つらむ
13
亡き父の 着てたコートに 似ていると 弱った母が 旅先で言う
13
三日ほど食わずにいても平気らしい 我が家の亀は飼い主に似ず
16
廃屋に子ら置き去りしゴムボール 苔むしてなほ毬藻に似たる
18
ストレートネックで首が痛いけど君の歌読む秋の夕暮れ
14
本読みの心配事の大半は買った本の置き場だと思う
7
僕の言う言葉は全部昔からみんなに言ってほしかったもの
7
朝焼けの地獄の様の雲形も日の出に色褪せただの曇天
9
まるくまるく真ん丸に身体を曲げれば心も身体も丸くなる
8
ミニとプチどっちもいいね可愛くて今年最後のトマトは真っ赤
14
名称が スポーツの日に なってから もう
6
年も 経ってたなんて
12
永久歯はいりきらない顎の子と秋刀魚と鯖の顎見くらべる
15
大衆にゃ理解されぬ、と刀鍛冶。灼けた眼に映るものなく。
7
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