泥濘で転ぶ寸前手をついた 幹のカサカサ老木の年輪
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ランタンの  光に惹かれ  星流る  集まる虫の  音色ねいろ奏でり
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​角とればひっくり返る善と悪 盤にこぼれるグレーを集め
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終止形と 連体形を 誤れる 歌にはあれど 「いいね(♥)」あげよう
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友とランチ 応援めしと 決めて行く 聴くだけでよし 頷くだけでも
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不確かな義理で助けた命など残りの人生不幸しかない
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牛食べて  豚食べたら  鶏食べて  なみだの数だけ  上がる霜降り
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角番の危機は綱取り一転の力なくもう人生なのか
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残る日を数えて暮らすかの人もその人もまた 生きてきたひと
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春秋(はるあき)の 彼岸に会いし 大叔母を 偲ぶよすがの おはぎ食みつつ
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圧政に ひれ伏しおだて 機嫌とる 人を無にして 生きる輩や
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桜が元気に咲いている間は散ることがなかなか信じられない
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止まらない川の流れは永倉新八ガムシンの走り抜けた人生そのもの
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近藤勇大将永眠ねむる大地に真っ直ぐに伸びる血梅ちばいは彼の生き様
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道端で ガム踏むことも なくなった 今のこどもは あごが小さい
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生ぬるい風肌撫でる七部袖 未だ早いと後悔の帰路
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かど叩く声はアプリの呼び出しに替はれど待つは江戸の心意気
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溢れ出す創作意欲を文字に変え 裸足で逃げ去る冷笑文化
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懸垂が 100回できたら 会いに行く 100回できたと キミに伝えに
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機種変の 逝きしひとの名 ゆびに触れ ふるさとに聞く 在りし花の香
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桜咲き桜散る狭間を愛でる日本にはそんな四季ありて
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くれば チャンチャンで 済むことと そうはいかない こととあるもの
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自慢ではないけど俺の座右の銘酒池肉林と一攫千金
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落ちちゃった 薄桃色の 付箋紙を 適当なページに 黙って戻す
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実家での団欒のあと春なのに風吹かなくとも日曜の夜
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恋ごころ隠しフォルダに移しても検索欄に残ったままで
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日も暮れて 最後の魚座 新月が みなのたましい 浄化すべく
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何度でも カメラフォルダ 見返して スクロールする 指はやくなる
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鳥雲に追いかけるように二人して北へ北へと恋の逃避行
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病院の待合室みな健康に前向きなひと治そうとしてるひと
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