雨上がり 実り輝く 柳の木 露はビードロ 空には太陽
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しんとした 新都心流す 深夜の軽 浸透する風が 冷ます嫉妬心
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何もかも、ほんの少しだけ何もかも嫌になったよ。明日も雨だし。
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「メンヘラの」枕詞に続く語を考える会夜の四時半
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世の中にあふれる点P死んだ目で動きつづける月曜の午後
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「来世では幼馴染に生まれよ!」と結ぶ約束二百年後も
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読んだよの❤️マークでご挨拶吐露吐露仲間勝手応援
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卒業の朝に取り出した靴底に挟まっていた桜の花
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今日は、一つ、小さな嘘をついたから、まっすぐ前を見て帰ります。
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老人の昔話を受け流し、マックの値上げに思いをはせる。
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目を閉じる 小さな窓から観る世界 許せずにいたアイツも私
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弁当の二時間近くの遅れにも文句をいわぬは男じゃないか
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志し半ばで散った志士たちの 望んだ明日が来たならば
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「思し召し 聞こし召し」 お布施は文化 新興宗教拝金主義
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畳む日を 名残惜しむや 空仰ぎ 時はいたづら 時は綾なし
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甘酒の麹の粒を噛み潰し苦虫の味中和させてる
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ラーメンを食む君のメガネが曇る 何なんだろうこのときめきは
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まばゆさに心も白く霞むとも焼きつく青は褪せぬ形見に
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影なれば消ゆべきものをまなこなる濃き紫は愈々いよいよ深し
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ケージの隅眠ってる君の小さな耳、私のため息でぴくっと動いた。
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Aiが  搭載された  ドローンが  世界平和を  人を損なう
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君の言うかわいくなりたいに含まれるキラキラは刃のようだ
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僕たちは 晴れた空にも 気づかない 傘を探して 下を向くから
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靴下が意外と派手なことを知る。何気なく組み替えられたその脚。
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祖父がくれた無印良品の袋にはヘルパーさんが握ったおにぎりが。
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見たくない 聞きたくもない 世のごうを 知り尽くせり タワマンのうい
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『羽衣』の 「クセ」始まりて やうやうに 朝より続く 鬱がおさまる
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人生は三万六千五百円憐れむ勿れ哀しむ勿れ
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ふと怖くなる鼻にる冷えた風黒い波だけ水平線だけ
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抜け感がくすみ始めて春来たる花の色は 移りにけりな いたづらに 我身世にふる ながめせしまに /小野小町 /9/100
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