Utakata
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クスノキの光る緑がサワサワとまだ挫けてはダメよとそよぐ
16
朝餉前 草刈りの音響き来て 暑さ避けゆく農家の暮らし
15
細君
(
さいくん
)
を
見初
(
みそ
)
め十年 経ちにけり 天使に見える 魔法が解けぬ
26
笑い死にするかと思ったあの夜の 夫の寝言 ソニックブーム
10
晩年と呼んでいいわよ、わたくしの青春はここ七月の風
13
歌を詠むご飯を食べる仕事するいつか何かが変わる気がして
9
プチプラのリップ一本買うだけでウレシイわたしはまだ大丈夫
17
炎暑にも風にふわりとそよぐ葉に心ばかりの涼しさ覚ゆ
8
酷暑日の 陽炎のなか 前を行く 日傘男子の 背中を追って
10
むらさきの義母ナンプレをといているすこし見づらい8と3
8
窓の外轟音響く室外機これも暑さの
源
(
みなもと
)
だったり
7
各駅のドアは目前「パシーーーッ」 今日も社会に間に合わなくて
6
こうなれば 生命維持器の 名称が 妥当であるかと⋯ ご検討のほど
6
バスの騒音 法定速度を超える田舎道 正しい答えを轢き殺す
6
移ろえば 君は薄れど 田園は 依然切なき 夏の
翠
(
すい
)
色
6
朝はMOW 昼チョコモナカ 爽3時 夕にチョコバリ 夜中にPARM
6
ここまででいいよと見栄を張ったから振り返らずに、振り返らずに
6
全国の 真夏日そして 猛暑日に 酷暑日きては 涼しげ夏日
6
なく蝉の涙の露に秋かけてまだき色づく森の下草
6
リビングに遊びの欠片落ちてをり 踵にささるゴーカイレッド
11
暑き朝ジージーと鳴く蝉たちは短き命を削るがごとく
10
薬局の順番待ちの涼しくて なんなら夕まで このまま そのまま
15
病弱の姉を連れ出し桃パフェ食べる今年の夏もどうか元気で
8
枯れたのか焼け焦げたのか灼熱の大葉茶色く小さくなりて
8
リモコンの温度下げるのボタンなど押せば押すだけきりがないんだ
5
あの時代 馬鹿を承知で ついてゆく 歌の文句で あるしかないね
5
意地悪を かわす余力は 削られて ライフわずかだ 回復いかに
11
鶸色がどんな色かと思案して黄色のプリン鮮やかになる
7
また来たぞ三途の川の音と揺れ 岩盤浴とおなじ暑さで
5
摘んでいい花と摘んだらだめな花があるらしいけど同じに見える
5
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