水底みなそこの魚みたいに六月の雨を聴いてる静かな雨を
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一条ひとすじの いたこうより 火をつけた  燐寸マッチかおりに 心揺れたり
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暑気払い 仕事帰りの ビアガーデン 辞めるアイツが 月を見ている
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ふる雨はひとの想いの万華鏡 嘆きを廻せ労りとなせ
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重き荷を 一つ下ろせば又一つ 難問出づる世の常ならば 
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「行きずりの情けは要らぬ」とカタツムリ 果たして道路を渡り切れたか
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古家の解体現場聞こえしは若者の声異国のことば
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命日も 産まれた日さえ 忘れ去り この苦しみも いずれなくなる
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ながめ降る白詰草の濡るる日にこずゑの鳶も羽を垂れにけり
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雨だれが腕にじんわり広がりて最早弾かぬ歳に成りにけり
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ゼロとイチ、その差は大きい。奥底に、いっそゼロのままを望む私。
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スタンプに 返事をくれる 貴方には 私の愛を 残さず送る
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引き継ぎの 挨拶に来た 足元に おろしたての靴 眩しく光り
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雨上がりぼくらが窓から見てたのは喧嘩をしない恐竜の群れ
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巻き込んですまないしかしきみだけが喜連瓜破を正しく読んだ
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「いきものを抱いていないと眠れない」「誘い文句にしては難解」
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アンテナを上げむと屋根に登りしが足がすくみて何もせず降る
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涼感の枕カバーに身をつつみ眠るは我が子かでかいイモムシ
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つくづくと眺めしればみづの色深くむらむ集真藍あづさゐの花
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参観日 運動会と文化祭 卒業式も 僕だけひとり
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ちゃっぴーよ 思ひ出にせし我が青春 かそけきベールをそっと剥がすや
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餃子旅浜松駅のすぐ近く浜太郎にて十八個食う
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ミシン踏む母の背中は揺れており 針折れぬよう息をひそめて
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長靴を脱いだ足にも追いつけぬ君が私を母にした夜
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今だけはぼくらが宇宙 駆け出して 三十二人の緑が踊る
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「口惜しかったら言ってみな赤白抹茶小豆コーヒー柚子桜」 いまでも言える
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寄る波に何が潜んでいてもいい 冷たい指をそっと絡めた
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留めどなく 夜来の雨に 流されて 明日は会える 焦るなと云フ
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よなかにね ちま猫ちゃんは てれびつけ おかあちゃんを ねぶそく寝不足にする
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部活終え 余裕ができた 傘の中 冷たい雨も 恋しく思う
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