信号を待つ間に母校の乙女らはカ変を唱えり呪文の如く
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うたた寝に花橘の香る夜は袖に昔の露ぞこぼるる
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総会を 終えて安堵の帰り道 肩の荷ひとつまだ残りをり 
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月へ行くでたらめエッセイ読み上げるきみの声だけ響く教室
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お試しにもらったコスメなんとまあ伸びのよさかな高価な品めく
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よく冷えたジョッキグラスはを結び人の代わりに涙を流す
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雨降ると諦め散歩出かけねば雨は降らないそんな人生
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大人だし いつでもアイスも買えちゃうし ハーゲンダッツを素通りしつつ 
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ひさかたのひかり溶く蒼 白は雲 梢をわたる風に奏でり
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まだ起きてくるだけマシと溶き卵必要以上にまぜる朝飯
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頼りなく 待てど暮らせど 便りなく 悪い予感の 累進課税
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バスの中長袖着ても肌寒いクーラー温度調節できたらいいのに
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眠りつく前の一人の寂しさは 瞼の裏で居場所を失くす目
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一面の鉛の色の梅雨空に 紅を点ぜよノウゼンカズラ
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傘の下紫陽花の色見比べて浴衣姿の色とりどりに
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仕方ない 仕方ないとは 思うけど 思ってたより 小さいお菓子
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君がため 紡ぎし拙い 言の葉を 待ち望まれると少し恥ずかし
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野良猫を なつけむとてぞ 歩み寄る 早々はやはや逃ぐる 後ろ髪かな
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きみ二十歳はたち 生まれし今日に 想い馳せ エールを送る 人生これからと
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あんよでね 「ぴっ」と りもこん ふんじゃって ちゃんねるかえるの ニャンコはおちゃめ
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ナース服凛々しき人へ 九十九の母預けたり 待合いの民
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重力と浮力の間に生かされて海月は潮に消ゆる日を知る
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大股で我を追い越す速足の人に追い付く次の信号
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最近ね野球を見たと言う君の頬の赤さに心痛くて
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物価高鯖の切り身も高くなり鯖読んでるか疑うほどの
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絶望をかかえてゆっくり抱きしめる 一応こいつも私の一部
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死ぬために 生まれてきたんじゃ ないだろう? 死ぬまで生きる ためじゃないのか?
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梅雨時の お地蔵さまは 苔むして 緑の僧衣 まといておはす
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お名刺を渡され私若い子の幾十倍も疲れているの
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梅雨空の天使の如く真っ白な夏の衣で君人群ひとむれに
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