一瞬に聞き惚る歌声 聴き込めばAIといふ なお愛おしく
9
今日行くか 明日にするかと ぐずぐずと 決めかねている 角のバーバー
9
どないしょ どないすべいか 方言が いくつもでても 決まらない服
9
初心者は 初心者の句を選ぶとか つらつら思い 歌を見て居り /俳人協会会長 片山由美子
9
筍(たかんな)の 如くに伸びし そのかみの なべてのことの 幻に似て
9
愛をせず されもしないから 想像するだけで済ませる暖色の家庭
9
鼠捕りパチンッと挟むイタたたたっ青大将がやって来た!
9
ノイキャンで耳に流せば腑に落ちて消化酵素のチェロ静かなり
9
懐かしさとは去った家ではなく引き戸を押してしまう指先
9
笑ってもカイリの皺が増してゆく海なら今はニヒャク乖離か
9
弘法は筆選ばずと言いますし フルート奏者、笛を選ばず(お金がないから)
9
朝ぼらけ木々を見やれば枝の間に 小さく芽吹く花の幼子
9
子どもでも大人でもない君だからその葛藤がひどく眩しい
9
高市氏 末期の水を 啜(すす)りたる 覚悟の先に 日本の未来
9
くだらない 国会答弁に おおあくび 大福餅でも 食って眠るか
9
息つけない行き着けないけど生きていく意気込みエンジン勢い駆って
9
雨の日に 失う恋は 消しきれぬ いつかの君を「思ほゆるかな」
9
AIの指示に従ひパソコンの設定変更を半日で終ふ
9
隠し事何かするらし 怖いほど今宵の君の優しすぎれば
9
ふがいない果実をかじり夜を行けば足音だけが存在証明
9
自然とはおのづと叱るものならめ自然を見つめ我を戒む
9
セーターの 毛玉取るのに 飽きた頃 空気和らぎ くしゃみ止まらず
9
ストレスで 身動きとれぬ 時もある 今さら変われぬ 己れの生き方   
9
枯向日葵にしろき窩數多ありて項垂れつつ零す種子を
9
青空をキャンパスにして木蓮は真白き絵の具で描く早春
9
辛口のジンジャーエールと焼きたてのピザで乾杯春の始まり
9
かもめらが 夜の帷を めくりあげ この街の海に 朝がこぼれる
39
亡き母と二人旅などしたかった命日近づき今更に思ふ
42
見る物に ただ鮮やかなる 色あれば 寒さ寂しさ 暖まりゆく
28
あと10点 ヤマザキ一瞬お休みし 春の三色あんぱんなど食む
23