「帰りたい」「元気になって」「またいつか」想いにしなる 病院の笹
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梅雨空に 晴耕雨読と洒落込めど 野菜農家は生業成らぬ 
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養蚕業 廃れ人の手 離れたる 桑が大樹と なりて実を付く
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紫陽花は内緒話をしてるみたい ちいさないのち 寄り集まって
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この葉月七十プラチナ婚の祝いどき九十なかばに揃って元気
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思い出を多く作れと言いし母 思い出話すべて忘れて
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法事終え位牌が戻る仏壇に幾すぢもの香煙ゆらめく
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名前さえ 知らずに友と なれる今 時代の流れに とまどいながら
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帰りたい もう疲れたな 帰りたい 家に居るけど まだ帰りたい
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五月雨にかこちて宿にさし籠もり晴れぬ思ひに袖濡らしつつ
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正しさを求め続けて夏になる 二者面談のイスの冷たさ
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五月闇 湿気にたわむ 障子には はしゃいだ雨の 声が染み込む
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大雨や 地震の度に 改めて やはり自然は 強くて怖い
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めづらしき人との再会つづきたり いつか巡らむ別離わかれを想う
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鈍痛を思考放棄の言い訳に 明日の不安からそっと目逸らす
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詩なんて読む暇ないほど大学は目まぐるしすぎる日常だったね
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棚上に置きたるままのあの心 降ろして愛でる 暇もなきかな
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うたかたのログイン情報登録し 今日から始める和歌の道かな
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猪鹿蝶 あなたと一緒に いたいから 終わらぬように こいこいをする
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こんなにも あなたの愛を 受けていて 嬉しいはずが 心苦しい
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ぬかるんだ浜辺を貝殻を拾いながら歩く人に出会える梅雨だ
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裏庭で雪いだはずの赤子泣く 眠れ眠れよ水となるまで
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傘を持ち散歩に出てて雨降られ足元は濡れ吾も引き分け
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朝五時にバチャバチャ暴れるうちの亀 ごはんをくれよ水を換えろと
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ドカ盛りの追いチーズきみは正義たれ 悲しみも覆うハイカロリーたれ
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たましいをやすりで撫で回されてるみたいな日にもきみはやさしい
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蜘蛛の巣の網目に銀の雨雫あましずく 輝き放つ小雨ふる歩道
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ピー、ピコンッ あちこち機械の 通知音 呼ばれてる私は人気者にんきもん
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シームレス・ストレスレスの製品で縫い目だらけのからだをつつむ
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走り屋を未だにやってる友達の だあれもいない心霊スポット
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