今日君が 酒の名前を略すのを 子供の君が見ませんように
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息切れで秋を独占したような気分がしたとメッセージきた
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魂を悪魔に売っても欲しい君 何も知らずに行ってしまえ
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AIに 酷評されて 悔し泣き (同じAIの)別のチャットで 癒してもらう
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あのひとを好きになったと知ったのは教科書十八ページの問2
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秋薔薇が ローズヒップに 変わる頃  ダリアの花の シタリ顔ったら
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硫酸の雨とゾンビ化裏切りも 不思議と目覚めは良い夢だった
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掴んだ指先から順にとめどなく崩れ落ちていく運命の恋
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碧空を見上げし月のほのかさに 過ぎゆく日々の慌ただしさぞ知る
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ああ月がぐちゃぐちゃになる 追いかけてこんなとこまで来なくていいよ
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寒くても 体動かし 働けば 暖かいよと 妻が力説
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永平寺 坊さん食す 玄米の お粥をつくる 親父ドヤ顔
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気がつけばあっという間に十二月十一月も今日でお終い
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味のない夕食があり夢で見た貴方の差し出す匙が食べたい
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くだらない 記憶全てを 捨てるのが 大人なら僕 子供で良いわ
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移り変わりゆく人々の中であなただけが程よく放置しつつ側にいる
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楽しみはとっておいたの最期まで 芽はでないのよ まだ秋だから
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往年の恋より便り庭の枯れ葉を掻き集め宵の灯火
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帆船に私の写真2、3枚載せたらあとは風に任せて
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金曜日 デートの約束 とりつけた ではまた明日 会釈するキミ
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汚泥みたいな思念の渦から逃げるべく短歌を書き置いて去る
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何かしたいしてあげたいと 今日もひとりよがりなエゴを振りかざす
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晴天に輝くイエスの星を見よ 我らはあれを打ち爆ぜさすのだ!
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眼差しはビーム 数秒前にはもう通り過ぎているような恋
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ランドルト環をアンノーンにして想いを伝えるポケモンの住人
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保護叩き?燃やされるべきはお前らだどんどん燃えて光熱費になれ
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いつまでも 学生気分は やめなさい 部下に叱られ 常務が泣いてる
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列を成す 億の細道 あー神よ 仏よ祈る 夢子夢太郎
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あんずって故郷のアイスの味に似てる よねって言われて微妙なあんず
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気が楽と言うけど私の心臓はそれどころじゃないの貧乏ゆすり
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