主なき妣(はは)のガラケーもう鳴らず 夜の静寂に鈴虫なけり
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豊作の予想を外す神様ぞ 稲刈り前に降り続く雨
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点滴の薬液落つるを数えつつ まどろむ母の痛みは去りぬ
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エプロンをけて石鹸せっけんで手を洗いやりたくないをふるい落として
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市が配る物価対策クーポンで無駄な外食贅沢覚え/本末転倒
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待ち侘びて 脂の乗りし秋刀魚食む 青柚子絞れば秋ぞ深まる 
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簡単に大丈夫って言わないで 一度のすすぎで落ちる洗剤
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バスタブのこすらず落ちる洗剤もこすってしまう用心深さ
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アリたちが 待ってましたと うごきだす 秋の匂いの 雨上がりの朝
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枝しなる ほどに実りし 無花果が 連雨に見舞はれ 朽ち落とされたり
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起きた時 猫が布団に いることが 増えたとなると やはり秋です
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トーストの焦げてしまった表面を削ってるうち世界が始まる
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恋バナは最近聞く側だったけど さあてみんなに聞いてもらうか
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長雨に 打たれ漂う 華やいだ 薫りは早咲き 木犀の花
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川岸を散歩していて躓いた石をどけたら走る沢蟹
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里山の夕闇迫る側溝に落ちたミニバン静かに眠る
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いつから見ていたの リップを直す私に微笑むあなた
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短歌を学び 何首か披露してみたら いい川柳ねと 妻が言い
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独裁者気分で仕切る衣替え「あなたはセーフこの子は処分」
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風寒く 遠いの夏 彼の娘 心残りし 彼の恋の夢/r
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観覧車頂点迫る二人きりゴンドラ停めよ太陽の塔
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ワンオペでてんてこ舞いのおばちゃんへ まだかなまだかな不二家のケーキ
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ニュース見た?資源枯渇やら何やらでマックのスマイルまた値上げだって
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命日にわが母偲び妻も揚ぐ 形うつしてコロッケの味
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アルバムに 今向けられぬ 眼差しを 探し求める 君依存症
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何者になれない僕も「何者になれない僕」になったのでした
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もう誰も傷つけたくないと傷ついていたのかもティラノサウルス 
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スーパーの埃をかぶる缶詰は  今日も私と目を合わせ待つ
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秋の気に夏の暑さが恋しくて冷気も思うこんなはずでは
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おつめとぎ ねこのだいじな おていれよ ふるいおつめを 「ぴっ」てとるのよ
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