Utakata
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君はまだ日々の隙間にいてくれて記憶の中の毛並みを撫でる
19
足元に可愛いサイズのつむじ風カラカラカラと軽い音立て/木枯らし一号が東京で吹いた日に
23
夏蒔きの 青首大根葉陰より 白き柔肌秋の陽映えゆ
23
紅葉を一足先に軽井沢バスツアーには峠の釜飯
13
百待たず 過ぎいく風に 身を委ね 薄く淡めく 猿すべらす木
11
水の秋二輪水車の廻る鄙 ただひたすらに時を刻めり
11
三十一の定めの中に息をする終の先まで背中まっすぐ
11
古都はいま
雨
(
あめ
)
なればこそ
天
(
あま
)
と
海
(
うみ
)
空海と知る 東寺に來たり
17
二人目を望む私に息子言う神様の準備遅れてるだけ
12
金髪をやめて眼鏡をかけたのは社会人への短い助走
35
パパの背じゃ 届かないかと 妻煽り 背伸びする父 眺める息子
12
どこまでも走ってもなおこの世界 地平も山も空も壁なり
11
岬ひとつ巡るごとに湯けむりの 町の息づかい宿はまだ先
10
上司から「君に一切任せた」と玉の逃げ道塞ぐ金打ち
9
創作者▶︎教祖を望むミュージシャンのデビュー曲を聴きながら焦がす玉ねぎ
9
タワマンて うまいんだろかと 空見上げ 雲とセスナと 手には肉まん
9
残業を 減らせ減らせという割に 売上利益 右肩計画
9
知り合いと 会うのは辛い まだ無理や いつかはきっと 笑えるはずや
13
「満月に届け」と酔ってきみが投げた花束をキャッチしたら「ちがう」って
10
辛い日も うちに帰れば 会える
夫
(
きみ
)
行こう 今日明日も 前向きに
10
ニャニャと鳴く 起きたのと聞く あくびして ひとつ伸びして きれいな眼
12
長雨に活躍してた扇風機邪魔に感じる肌寒い朝
8
初めての頓服薬を受け取っただけの安心 今夜はカレー
16
風邪ひいた? 木枯らし吹いて君想う本音言えないラインで我慢
9
津軽から 上京しても 寒がりな 頬に触れるは 冬の知らせよ
8
枯れ落ちた葉を踏む毎に生命の 残滓がくしゃりと悲鳴を上げて
7
ひるやすみ 灰皿見つけ 羽根伸ばす 煙踊らす 秋風にのり
11
ご褒美にアイス分け合う昼下がり虹の掛かった庭にて芽吹く
7
ヒーターが恋しい気温の朝だからもう晩秋が来てるのだろう
8
水鳥は 川沿い走る 自転車に 深夜の眠り 覚まされて飛ぶ
7
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