鱗雲 ジグソーパズルのひとかけら 夕焼け空からぽろりと落ちる 
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その人はもう帰らんと聞かせても鳴くのをやめぬ猫のかわいさ
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愛犬の初めて出会いしギンナンに落穂拾いのごと鼻寄せる
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スーパーで一升瓶をかうときの袋を妻は葱入れとして
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自分では気にとめなかった言の葉を「落ちてるよ」って拾ってくれた
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新米と一緒に送らる干し柿はたっぷり甘く蜜のあふれて
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病でもお勝手仕事やれるうち意地も半分平気と思う
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今日もまた 君が紡いだ言の葉を 噛み締め過ごし 一日が行く
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この道を歩いた君もいたのだとそれを形見に堪え忍ばん
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次の駅 降りず過ぎれば 現実は 僕を逃してくれる気がする
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よく見れば 動植物や 空や山 綺麗な色の 神の作品
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よい犬のように振る舞う ランドとかシーより行きたい散歩があって
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薄紫の霧のなかへと差し伸べる吾が黒衣の手を離さざれ君
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涼風に 飛沫舞う舞う 天の川 濡れたくるぶし 十月の海
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桔梗咲く 何もなかった 日のことを 何度も噛んで 甘くしている
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不作にて採れたる芋は少なくも筋肉痛は少なくもなく
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人口に膾炙してこそ言葉なれ 美醜正誤を問うは虚しや
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黃と青のマンホールふた雨上がり小学生が傘で突っつく
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「今し方何か言いましたか」と聞く 「今し方」など言いたくなって
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君の火で フランベされて 残るのは 芳しく燃え尽きた乙女よ
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朝サラダ育てたサニーレタス添え彩り鮮やかいただきますね
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藍も緋も下地に統べる黒ありき 燃ゆるパリーのくすぶる自由
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国道沿い 深夜のコイン ランドリー ガラス越しには 待ち人の背
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銀板と 湿板あった フィルムも デジカメスマホ 次はなんだろ /カメラ
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オリオンの 流星詣で 寅の刻  星見んものと 今宵早寝す
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秋の夜(よ)の長さに揺らめく希死念慮 それを掻き消す鈴虫の声
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キミの書く お使いメモが 詩のようで ずっと見てたら 嫌なのか?とキミ
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のぞき窓 キジトラ猫の 目が光り 夕焼けの空 星が瞬く
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気にしてよ、でも心配はかけたくない 私は何がしたいんだろう
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久し振り優しい瞳は変わらずに元気でお洒落が一番ですと
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