Utakata
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ピストルの音で目覚める朝もあり 青空透けるクラスの旗よ
20
「ねえパパはどこへ行ったのママ」「庭にいるわよいつか掘ってみなさい」
17
謝罪して理屈にこころ追いつかず溜め息ほどでない息を吐く
20
くしゃみしてうるささ咎める人は居ず咳に労りくれるもおらず
13
浮き沈みしても焦らず「日常」をひたすらに生き 時を重ねる
13
落ち込みて 言ひ訳出来ぬしくじりに 眠れぬままに暁を待つ
19
トンネルにルージュがひとつ転がってイヌサフランはしずかに咲いた/折句・トルコ石
11
岡山の暑さをみやげに妻もどり今日の津軽は三十一度
12
系統図、途絶えた先のバス停は案山子のように影伸ばしをり
25
おふくろの問診票を代筆す おんぶした背の…なるほど、縮み
23
いつか来る別れを箱に仕舞い込み また明日ねと祈り伝えて
10
自信作投稿するもボツとなり補足の短歌入選となる(まぁいいか!)
16
きみがいた期間分だけ忘年をするさとふるの蟹半分食う
10
定期券タッチの音は重なるが違う路線へ進む背中よ
9
レジ前で トングの向きを 変えながら お願いします と会釈するひと
23
自分から
枠
(
わく
)
にハマりに行く
癖
(
くせ
)
に
囚
(
とら
)
われ今日は1日
不貞寝
(
ふてね
)
17
ミニチュアの潜水艦に乗り込んで空想の中を深く深く
8
住む街は野分で休校なるらしき空振りなれとただに祈りて
8
厚揚げの 舞台で踊る かつおぶし 「美味しかった」が アンコールなり
9
台風の空席狙い赤のれん 店も休みで肩透かし食う
8
生きたくも 叶はぬ遠き 人びとを 想ひて己が 贅沢を知る
11
台風の 近づく音に 聞くために 窓を開ければ 蛙の宴
9
看板は出してませんの路地ですし 白いダチュラが目印ですわ
11
アパートのガラスの向こう坂のうえ温室猫にまた会いに行く
9
ぼんやりと 思い出すのは 淡い君 風が揺らした 群青の夏
8
雨
(
あま
)
の
音
(
ね
)
のかさねの果ての
劫
(
ごう
)
の波 吾が耳に寄す 今宵蕭蕭
10
子の寝顔 心のネガを 忘れさせる この子の幸わう 先を願おう
7
雨音に耳をすまそう台風の前の夜だよザワザワするよ
6
耐えきれず見上げた空のお月様泣くと乱視がひどくなる
6
現状を知らず死ぬより対策をしてあがく方選んだ今よ
7
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