ビル風の瞬間風速、 Tシャツのなかに残った夏を奪えり
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ばーちゃんが好きだったなと思い出し お盆の風に てりやきバーガー
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盆もなし 正月もなし もう慣れた  社会に出され 十余年
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ゆっくりと入りたいから終い湯で遠慮しているわけじゃないんだ/帰省三日目
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盆の夜に 孫らが集いて手花火の 揺るる閃光至福を覚ゆ 
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雑草とよべばずんずん生えてくる陰日向ない砂利の道でも
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何事もすぐにかかれば済むものをわかっていながら先延ばしする
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みなそこの花よりほかにうき世には焦がるものなき身のあひなくに
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足音がついてくるので停まったら追い抜いてったよ足音だけが
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八月は六日九日十五日 怒りと祈りは平和の楔 /永六輔または詠み人知らず
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秋立ちて まだ夕風の 涼しさに 袖振る人ぞ 夏を惜しめる
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翳りある日のもとながらかへがたきものにもあるかな戦無き世は
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疲れたな 誰もいないと確認し 突っ伏している食後数分
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皆去ったプールの水面眺むれば夏の終わりはいつも寂しい
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横並び共に歩く母の背が小さくなったと帰途で気づいた
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買出しはいつも通りの道で行く 見上げて気づく空の青色
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盆なのに お盆のことは そっちのけ お盆休みで 頭いっぱい
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健やかな呼吸を吸って吐いたとき たんぽぽの綿が飛ぶのを見た
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旦那からの 「遊びに行くか」の一言で 三十年ぶり デート実現
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暴風雨 向日葵折れし我が庭は切り戻したる紫陽花が咲く
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工作の鉱石ラヂヲを聴いてゐるノイズも楽し空わたる歌
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お盆玉 『PayPay送金』せがまれて 孫に託せしスマホのボタン
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干からびたワカメがお湯で戻る時みたい お風呂でのびゆくわたし
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家族皆祭壇前で語り合う気づくと先祖の話題ばかり
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迎へ火の準備万端ととのへて夕暮れまつに土砂降りとなり
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これ以上落ちぬようにと指先でつまむ夕日にからすが身投げ
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秋あかね 獲ったと汗だく 話す君 エネルギー満ちる 君は五歳なり
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松川の河原に出て夏山の白馬連峰仰ぎ見にけり
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木漏れ日の 差すアスファルト 寝転べば とんぼを乗せて 雲流れゆく
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触れてても偽の香りのアールグレイ やかんのお湯が冷めてゆく頃
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