諦めて 期待して、また あきらめた それでも信じて それが、わたしで
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文月の覚悟のほどがうかがわれ長期戦の酷暑続きて
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力無く 主体性欠き ただ風に 飛ばされるよう 蝶は鏡か
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織姫や彦星も又暑すぎて アラート中は会えずじまいに
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この人が傷つくことのないように 皺を見つめて漆喰を塗る
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連日の 天気予報の 温度には 慣れたけど、まだ 7月頭
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なにひとつ未練はないと言い切った彼と夜明けを見てみたかった
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我もまた悲しきasian boyなり吉井和哉の鼻血うつくし
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君に似たアルゴリズムに恋をして今日もそそくさ部屋へと急ぐ
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やわらかな 真綿のような 優しさが いばらの棘に 変わるときかな
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「鏡よ鏡、今日の天気は?」「…午後にかけて雨の予報でございます」
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注目を浴びたい。 ニコニコしながらカーリングするとかそういうので。
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クリームと スポンジケーキに 挟まれて 幸せとともに 押し潰される \ 窒息死
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起き抜けにテレビのリモコン踏んだのちスマホはどこだと見回す寝室
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トシウエの 人がおしえて くれたこと、 「日々」は長くて 「年」は短い。
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腎虚です。 若かりし日の 房事過多 原因でした。 南無阿弥陀仏。
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大人らが 子供のために 話し合う 良かれと思い 見当違い
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気怠げな拍手と嘲笑 扇風機からから回ってお前もそっちか
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息吸ってちいさくきみの「ありがとう」恥ずかしがりの向日葵の色
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シャバダバ・ダ娑婆の空気だ飯だってやっと出られる夏の夕暮れ
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炎天下 不意に涼風 吹き抜ける DV男と手口が一緒
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夜会巻きのまとめられた髪の行方にブラックホールの揺らめきにけり
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どこへともなく歩いてく朝の道今日は職場に遠回りして行く
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コカ・コーラ カフェインが効く この暑さ 眠気も醒める 変なテンション
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午前中ほんの一瞬雨が降りじゃあ仕方ない散歩お休み
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七夕に司会の平和祈願して、夜空見上げて全世界楽し!
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癖のある直筆すらも愛でていくそう生きるって決めた七夕
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本能のままの夢を見る 地球最後と謳われた日の夜に 
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特別な 仲と思って 夢見るは 友達の文字 見るまでのこと
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期待した大人の世界はあっけなく過ぎる土曜の夜更けのように
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