はた仕事 終へて湯舟に ざんぶらと暮れゆく空の茜雲かな 
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過去よりも今のあなたがいとしくて両手でそっとつなぐこれから
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『好き』という言葉 以外の全語彙ごいで、君に好きだと伝えているのに。
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ヤマガラの亡骸ほどの穴さえもアスファルトには掘ってやれない
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ダイソーで学校雑巾買う人と同年代の吾は菓子買い
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デパートの ペットショップで 猫を抱き キミが猫語で 何か言ってる
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致死量の実験だとは知らせずに飲ませてメモを取る手休めず/社会派ヒューマン短歌
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朝サラダ ミニトマトなく食パンにイチゴジャムぬる赤が欲しくて
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ネトフリでホラー映画を観たはずが 視聴履歴に「未配信」と出る
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毎日をただ生き延びる それだけに 奇跡や魔法を要する人種
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始祖鳥が騒ぐ月夜に寝返りを打てば一億五千年経つ
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受け取った 幸せ抱え 花束に 心を満たす 優しい夜
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日テレで黄色いTシャツ目立ちだす今年の夏も終わり近づき
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打ち上がる花火で聞こえぬフリをして 少しでも君に近づきたくて
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イライラを抑えるために買っていた命の母を眺めてる日々
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九九ならひ七の段より手こずりし二年の吾子は中学へゆく
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「また明日」ペダルを踏んだ夕暮れに君とおんなじ瑞雲を見た
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涼しと高を括っていたものを 凍てつく肌に羽毛取り出し
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友と行く 神奈川旅行 江ノ島よ  ババの形見と 共に泳がむ
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きよらなるはす項垂うなた沼田ぬたれ ほろびのくろにあおのふらむ
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近すぎず 遠過ぎないで バランスを  人それぞれだ 笑顔忘れず 
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図書館の本で繋がるバトンパス 赤い栞紐スピンに ぺるともの短歌
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泥として眠っていたから人間の自分の皮を探しています
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大空を遠く離るる鳶見つつ命終はらむ時ぞうれしき
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地震明け ダイヤ乱れた 休日の 満員電車に 戸惑う親子
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今生こんせでも来世でもない海にいる渚にしゃがみあなた待ってる
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街路灯見上げるながめ 舞い散るは夏夜の空に粉雪かな
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いつまでも9歳 そんな未練など 19の娘の銀髪が断つ 
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学び舎を占領せりし放課後の遊び屋どもが闇に黄昏たそが
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明け渡す 握りこぶしの中から 易くそよ吹け 花びらと風
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