Utakata
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どこからかレモングラスの漂いて庭の小径に夏への扉
24
静けさに 響く梅の実落つる音 軒下染むる山吹の梅
21
黒髪に低めのヒール リクルートスーツは鎧 やわらかな檻
13
水筒や折り畳み傘持ってまでしなきゃいけない程の散歩か
13
トランプで負けそうな子がカードをね破ったのもう楽しくないな
12
部屋干しの 場所塞がりて ワイシャツは エアロバイクの 肩に広がる
16
虚言
(
むなこと
)
を満つるこの世におのが身をあざむき
昧
(
くら
)
す闇のしくしく
11
眠れぬ
夜
(
よ
)
「私だって」が止まらぬ世 誰も私を受け入れられぬ
11
雨止みて庭の草引く我が手にぞ四葉光りて心晴れゆく
11
ジェミニ褒めクロード感嘆せし文もチャッピー手厳し推敲の沼
10
真夜中の非通知電話 流れおる着信音に思ひさまよふ
12
朝顔を買って鉢植え五年ぶり みごとに咲くも雨でうなだれ
15
この世には私以外に沢山の 呼吸と鼓動が歩いているんだ
8
夕立のなごりの露の白玉に数添ふものは蛍なりけり
15
ひさしくも暑さの夏を忘れ路の文月の端に猫のまどろむ
17
愛を知らずに愛を詠む カカオ農園の子の手のように
9
情けない 愚痴ばかり言って ごめんねと それでも貴方が 愛しい夜
7
蛙声 月明かり透く 雨雲に 語る言葉は 何もないまま
7
「そのうち」を素数で割っていったなら君ではダメと拒絶されてた
7
茜
(
あかね
)
差す
河川敷
(
かせんじき
)
には 君と僕 今、青春と 気付いたあの日
13
休みなく 優しい君が 駆け回る 忙しいのは 人がいいから
9
その腕に切り傷よりも鮮明なものを残したかった 愛とか
10
目を細め ゴーヤの
如
(
ごと
)
く 育ちゆく 孫と背比べ
祖父
(
ジジ
)
は追い抜かれ
10
もういちど 父の背中に顔うずめ 懐かしくもあり煙草のけむり
6
狛犬の目線の端にひっそりと夕顔揺れてお祭りの夜
27
人生は 積み木のように 揺れるたび そっと形を 変えては崩れ
22
半径はたった数ミリ バファリンに課される「優しさ」の代名詞
26
此の地には なんにもないと 人は言う 物言わぬ
宝
(
もの
)
目には入りつつ
15
天の川 前夜に永い 雨やんで 明日は輝く 一番の
星
(
きみ
)
8
土屋太鳳と有森架純の区別さえ 最近はもう分からんのですわ
16
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