Utakata
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おろ抜きの 若き大根ザクザクと まな板の音
一日
(
ひとひ
)
始まりぬ
17
寝る前の 日課の読書 この頃は 冷える指先 息を掛けつつ
15
もう切るね 電話の向こうに 聞こえてる キミ呼ぶ声と 駅アナウンス
9
やや寒やジャージ短し朝の道 一念発起の散歩危うし
8
この街のどこかでいつか果てるのを覚悟というか冷めて
肯
(
うべな
)
う
14
やまなみと去り行く雲のたそかれは とけゆく糸の蒼にかそけし
14
かもめ鳥迎ふる声のさわがしき小木の泊まりにわが船着きぬ
7
色付いた銀杏並木を歩く時遅延行為でイエローカード
8
横座り これで最後と 煙草呑む 君が教えた ピースライトを
6
母さんの声懐かしく幼気にイーハトーブの夜に降る星
7
朝いちの換気をすれば薄っすらともうそんな時期初結露つく
12
川霧の立ち昇りたる荒川に 立ち去り難く 水鳥一羽
15
駒ヶ根の 湯けむりのある 地に来たり 空青く雲ゆらゆらゆらり
9
風船をわった責め苦を背負い摘む賽の河原のごとき納品
7
「クロネコさんカンガルーさん飛脚さんあなたたち
干支
(
えと
)
何?」「はい、辰です」
6
夕闇に 刈り入れ遅き 金色の 稲穂の田揺れ ほのかに光る
7
セーターについた香りはパンプキンあなたが遠くなった瞬間
10
高ぶって 他人を裁いて いるうちに 己のことは 疎かになり
5
花束を貴方に渡したくなるよ 駅前の花屋を通るたび
6
文化の日、流星電波観測の難儀のすゑに欣快の至り
6
甘すぎるトマトソースにかけすぎたパルメザンチーズ、からの挽回?
7
サーモンのハラスが旨い 来世ではサーモンのハラス屋さんになる
4
ばかみたい 銀河鉄道なんて降りどこまでだって行けばよかった
5
情報の流出騒ぎ頻発に手帳売り場が誇らしげなり
5
仕事だし 関係ないが 火曜日の 祝日なんか 調子が狂う
4
人気馬が 次々敗れ 魔のサンデイ 分からないのが 馬の調子よ
4
スウェット 外着になって あたりまえ 格好つけても 汗なんやけど
4
兄と僕同じ顔だと笑う君僕の恋だけ知らないままで
4
1
1
1
1
1
家計簿の数字 並んでる これはラッキー? なぜか笑みこぼれ
5
この気持ち一体何かと問われれば 辞書の「孤独」に涙が落ちる
6
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