Utakata
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千首まで 一日一首を続けんと 拙き歌も詠み継ぎにけり
18
教科書の上でなぞったきのこ雲 忘れないまま八月の島
13
「
黙祷
(
もくとう
)
」の声に合わせてお勝手で
眼
(
まなこ
)
を閉じる今年も変わらず/広島の日にラジオと
21
ライオンが暑さで死んだ報道に アフリカよりも過酷な日本
27
いまさらに人生などと語らへば 冷酒いつしか温まりており
18
幽谷
(
ゆうこく
)
に
苔生
(
こけむ
)
す
堰堤
(
えんてい
)
一つ
在
(
あ
)
り
魚梯
(
ぎょてい
)
を渡る
川鰍
(
かわかじか
)
かな
9
夏期講習 迎えの車 断って 毎日歩く 君の隣で
10
可なけれど不可も少なき日々なればまずまずならむと信じて生きむ
8
夏休みマックポテトを頬張りし孫の面立ち大人びてドキッ!
9
背の丈が縮む炎暑の影法師 ビルを抜けゆく風に救はる
8
夏の日の暮るるは遅き山陰に西こそ秋と蜩の声
17
他人
(
ひと
)
いれば冷房の罪かるくなる温度を上げた部屋には独り
11
疲れたな 好物マズい サンプルと 見分けつかない 楽しくないな
7
あの時を 忘れぬように 打ち上げる 空に届ける 白菊三発
7
冷蔵庫 四つに割った じゃがいもは 既に芽を出し 半月の夜
7
海の中沈んでいると思ったら ただの夏風重い空気で
7
分かるように 言ったつもりが 誤解され 言わなかったら また誤解される
7
もうちょっと ご自愛下さい 夫君
(
おっとぎみ
)
朝の味噌汁 ゼラチン忍ばせ
12
文明の利器が異物に豹変すコンタクトレンズずれた瞬間
8
覚えたて 寮歌を歌う 遠ききみ ガチャリとせかす 公衆電話
6
霧雨に蝉の翅とて湿るやら 音のなき朝に百合が一輪
16
この瞬間
(
とき
)
が 奇跡のように 重なって 平和になると 知る記念日
8
フロッピーディスクを知らぬ若者はマウスの中のボールも知らず
16
どこまでいっても身体は重力に囚われている。せめて心くらいは、
6
夢の国 セレブを囲う 戦術へ 魔法は解かれ 夢の続きは無し
9
牛丼を 6人並んで 食いたいか? 俺は1人で 1人で食いたい
7
何事も限度があると言ってみる 例えばカーテン透かす月光
5
晴れ空はどこの国でも同じ色 広がりすぎたあなたとの距離
5
美しと 人は花見て 囁やけど 露にも知らず ただ咲きにけり
10
ふみふみふみ こねこのきぶんで あまえるの いとリズミカルに おなかをおして
16
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