明けまして おめでとうとは 改めて 人間らしい 気持ちの整理
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正月も駆け足で過ぎ でも豊かな経験が時長くたす
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初春の 霜を踏みつつ 行く先は 樹海か都会 果てはその先?
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待っててね絶対そこで光ってて針は重なり師走は踊る
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目を覚ませ 夢をカタチに するんだろ? だったら夢を 見てる場合か?
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四六時中奈落の底でもありません余命宣告十日目だけど
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もういくつ 数えなくても お正月 寝ても覚めても 令和8
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お雑煮を水平線にする君がいる地球を今日も生きる
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紅茶を倒して薫りが立つ 災い転じてなんとやら?
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年越しの 妻が煮る蕎麦 腑に染みる 元日のも 心引かれる
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響かない無意味の声を並べてる 自然淘汰の裁きを待つ身
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たい焼きのしっぽの先のあんことかきみの「好き」とかべつにいらない
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何も無き 凪の時こそ 面白い 無為に躍るは 人間の美よ
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美容室切られっぱなしのマネキンに 自分を重ねて嗚呼面白い
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今年こそ ファイナル突破 コンクール 実は真面目と 娘にバレる
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今度こそ幸せになってほしかった失恋ケーキ二度と食べずに
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人工の風で冷やした人工の体をあわせて生まれる熱
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マンションの まわりを走る 子どもらの 眩しい笑顔 窓から見てる
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風邪気味で 無病息災 ではないが 今年残りは 無病息災 
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口々に今を生きよと言う勿れ僕らは生きる時制を超えて
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雑煮食ひて仕事始めに取り掛かかるラジオゾンデの電波の追尾を
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自販機の コーンスープを 気に入って 熱く語って 飲む時冷めてる
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三段重中身はとっくに腹の中また来年もよろしく頼む
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コンビニの 帰りに開けた チョコバリが 夜に溶けてく 上司からのTEL
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幼らは今日も哭いてるあのまちで世界は何もできないままで
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煌々と 輝く満月 西の空 木星従え 今6時半
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頑固さは 鉄の鎧で 身を守る 弱い心の 動脈硬化
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ソーラーの硝子のらんたん ぶらさげて ぼーっと過ぎ行く 年のはじまり
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送ろうか、このびんせんに、おへんじを待つやはらかなときを包みて
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眼前に広がる絵画マチエール作者の熱意に想いを馳せる
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