往年の恋より便り庭の枯れ葉を掻き集め宵の灯火
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帆船に私の写真2、3枚載せたらあとは風に任せて
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怒られることが確定してる明日 睡眠薬も役には立たない
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汚泥みたいな思念の渦から逃げるべく短歌を書き置いて去る
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信じたいものだけ信じて生きることその難しさを知らないままで
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晴天に輝くイエスの星を見よ 我らはあれを打ち爆ぜさすのだ!
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眼差しはビーム 数秒前にはもう通り過ぎているような恋
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半月が照らす地面と時間さえ共有したくて私は雲
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人間は 脳司令こそ 才能ぞ 全ての技は ひらめき次第
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幸せって何だっけ 過去の自分は楽しそうだったな、と 溜息一つ
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雪原のような白鍵さまよひて悲しき調べ一人辿りぬ
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卵巻き昔は甘い派だったけど大阪行ってしょっぱい派です
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ああこれはきっと夢ですさかさまに回り続ける回転木馬
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知らぬ土地にも工場や家々があり人がいて暮らし行き交う
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初対面の 四つの坊やに 問はるるは 「なに学生?」とぞ お子は正直(笑)>教会にて
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カレーにらっきょう! こないだ教会で食べました! 教会員さんの お手ずからなる😸🍛
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穏やかさ 宣言直後に ご機嫌が 吹き飛びそうで スイーツ補充
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曇天に蓋をされ 秋の温もり包み 寒気かんきを跳ね退く初冬しょとう
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嵐吹く 私の中の海もまた 光のどけき 日を 願いつつ
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さまざまな石鹸の香り交ざりあい籠もる夜更けの公衆浴場
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懐かしさ 漂う喫茶 奥の席 コーヒーフロート 至福の一時
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親も子も 毒も薬も 喰らいつつ お腹くだして うたかた処方
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分かり合うこと目標にしなくても励まし合ったり笑ってみたり
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抱っこする なんどもなんども 抱きしめる 4.3kg 生命いのちの重み
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白菜をまるっとひと玉買いまして何にかそかぐるぐる思
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駅ビルで買ったふたつのおやき食べ今日一日が肯定されてく
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味噌おでん かやくご飯に お新香 紅葉見納め お不動尊で
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マンションの入り口 ツリー飾られて 年の瀬感がひたと迫り来る
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穏やかな 君の目と声 いつまでも 心に残り 日々をあたたむ
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丁寧に 頂き物の 渋柿を  初めて吊るす 吐息躍らせ
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