Utakata
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黄昏
(
たそがれ
)
の川沿いの道ただ一人落ち葉を踏めば誰でも詩人
17
すれ違う浴衣の袖に揺るる花過ぎゆく夏のなごりの光
14
降り止まぬ 秋雨続く鈍色の 青空恋し長月の空
18
まっすぐに初秋の空へ欠伸して吐息の音に宇宙が揺れた
10
宅配が門扉閉めずに帰ってく今度やったら許さないから
10
「こんなひと捨ててしまえば楽なのに」 「それが出来たら苦労しないよ」
9
君待つと 雨の晴れ間に 玉簾 咲きてぞ白き 袖のごとくに
11
やすらぎを奪う長雨恨めしく鳶なき空の暮れてゆくころ
9
堂々としておりました 堂々としていなければ泣きそうだから
12
物価高 全ての庶民が苦しいの? けっこう居酒屋混んでいるけど
12
手のひらに熱さが残る喧嘩して返す言葉がなくなったあと/題『返』
11
繁りたる葛の葉上に彼はいて足を突っ張りて夏空を跳ぶ
9
エアコンをぴいっと止めてこの音が夏の終わりの合図なのかな
8
雨に泣き傾きかけた我がコキア色は深まり秋の訪れ
8
渡る道 綺麗な猫が 目に留まる 猫見送って 信号は赤
14
キミだけが 忘れた間も覚えてた 今度は私が思い出すとき
7
理想とは 欲求不満 不条理に 抗ううちに 結晶化する
7
山越えて辿り着きにし我が終の棲家(すみか)波の音遠くみたまの許(もと)へ
7
あのスピーカーは壊しちゃダメだよ叩いただけで血とか流すし
7
ひと夏で一生分の恋をした 繋がりトンボを視界の端へ
14
雲掛かる山を横目に旅行かん春ぞ霞める
馬来
(
マレー
)
鉄道
7
読みたい本無いし心の読み方か空気の読み方を学んでみる
6
漆黒の羽根をつくろい見下ろせば 交差点には人々の群れ
10
瓜食めば子を思ひたる憶良ゐて 「
孤
(
ひとり
)
」の文字や宝に見ゆる
7
短パンと半袖シャツの部屋着では肌寒いから秋なんだろう
18
二十路の 生誕祝ふ われら民 すくやかなれと こひねがひつつ -令和八年長月六日-
6
傘は足の先を守ってくれない 僕はどこまでずるくなれるか
6
適当に相づち打って通話切る それが最後とわかっていれば
6
後悔に傷む心のしおらしさ手練のかげに咲く縷紅草
6
たまさかのであひといふなのさだめかなよりてえにしのはてとなるやも
8
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