真夏とか真冬とかって真の文字が調子に乗って盛り上がるから
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進まない 君を盗んで駆け抜ける 行先のない十五の夜 
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煮卵は 卵兄弟 エリートさ ラーメンおでん なくてはならぬ
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八つ下? キツイ性格? 気にならん 圧倒的な ビジュアルに惚れ
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旅立った 家族を思ひ 見上げるは 星が輝く 新月前夜
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夕間暮れ 公園の時計台の上 わらべを見守る如く 寒鴉かんあ
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ゆらゆらと レースカーテン 煌めいて 木漏れ日眺む イブイブの朝
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柿キウイ芋を食べ終えしりとりに気付き一人で大ウケする朝
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友人がばあばとなりぬ嬉しそなLINEを見れば妬ましくって
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午後六時 教会の鐘 鳴り響く 聖夜を前に 子らははしゃいで
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遠い町見知らぬ街に吾を置き 地下鉄はただ走り去りゆく
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暗闇に吾を連れ去れ地下鉄よ もう帰れないほどの遠くへ
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風穴を開けねば変わらぬ未来ならバンバン開けてやろうじゃないか
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真夏です あっと言う間に 真冬です Gジャン達が えんえん泣いた
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気が付けば過ぎ行くばかりの年度末 餅で鬼退治 明かりは桜に
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ああ、海よ おおらかな海よ 潮騒が なんと楽しげで ございましょうか
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エーアイで理想の友達つくりましょう理想の高さに自分でビビる
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淡い色だけ見ていたい黒は強すぎるし白は幸せすぎる
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キーパーのいないゴールにシュートする一人呟く「昔はいたの」
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六文銭握ったつもりで空を飛ぶ「ぐちゃ」って音が聞こえた気がした
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ほら言えよこういう短歌は嫌いだろ?担架の上で啖呵を切って
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昨年は月のつとめの最中と独りのイブを言い訳できたが
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いやだけど墜落みたく光ってる君もどこかでワンタンしょうゆ
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俺飛ぶよ、つーか君らに飛ばないという択を押し付けてあげるよ
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青春の焦りが似合わぬ脳だから ゴアとカオスと可愛いこころ
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クッキーをかじってミルクを少し残す いつもの朝がやってくる
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クリスマス テンション高い 人々に ついていけない 白けた自分
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君にサンタさんが来ないのは拝啓と敬具を書いていないから
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古い方のテレビにバイバイしよっか ううんそれは宮根さんだね
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クリスマス ケーキが子供の頃より多く感じる  はぁ、取り分け皿も包丁も必要ないか
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