植物も 人や動物 虫さんも 春の陽気に こころおどらす
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大木の 折れた枝先 眺め呟く あたなもここで ずっと頑張っているんだね
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終わりなど想像するなお前の命は病に負けたりしないあのひとを殺すつもりなら世界ごと終わると思えすべてを恨む
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イベントを 走る走る 俺たちは 推しが欲しいしダイヤは惜しい
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まあ俺は お前にフラレて 泣きながら マックも食える メンタルで行く
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幸せの意味を知らずに散る推しを “幸せにする” ただこの筆だけが
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荒波の すこぶる悪い この天気 かかってこいよ 喧嘩上等
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あの推しも星になったと言えたなら 白い欠片はあの子じゃないと
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果てしない心の隙間 虚無の皺 息を 吐く泣く善く美しく
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遠くまで行かないように祈ってる 冷たい空気を吸っておやすみ
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「差別無き平和な世界の実現」などとモンゴロイドが夢を見ている。
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余さずに理解り合いたい孤独には監視カメラを心の中に
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認めない。絶対にない。好きだとか、あの子の方がお似合いだとか。
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甲板に干された白い波の上 鼻歌交じり進むペンギン
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迷子のさくら地面で踊るから今日は一緒に歩いていこうよ
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僕たちの恋は耳鳴り、知らぬ間に落ち知らぬ間に名前は愛に、
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現実もリセマラ出来たらいいのに。幸せで甘い人生のまま死にたいいちごみるくに溺れて死にたい。
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せめてあと7センチ高かったら、僕はダンクを連発してたよ
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海水で濡れた裾見る片割れの 帽子の影が深海のようで
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さざなみの 声無きかすれた産声で やさぐれた人を支えてる
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この切らぬ髪は願掛け 切る時は 左の薬指が光る日
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駅ホーム監視カメラのいずれにも 自分の顔は映し出されず
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宝石のような小鳥のような恋、詠めばバズるを知って横目に
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華やいだバースデーケーキに憧れて 「命日おめでとう」一吹きの煙
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橘の朝日差し込む窓際に 今宵も染めし橙の肌
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雪山に 忍ぶ春陽の木漏れ日の ふきのとうの芽 もうじき春かな
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日が暮れて 西陽が差した 森林の スピリチュアルな ヒグレな何か
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悲しさに涙が頬を伝っても 拭える人に 愛してよとや
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怒りたる 宗田翁書く 大人には 悪意と狡き 今も表し
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「クリスマスローズが春に咲く理由答えられたら許してあげる」
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