目標ができたら いっそう頑張れる ねこ母強い子 めげない子です
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歌詠みも歌詠まぬ人も 武蔵野に虹の掛かりて 驟雨は過ぎぬ
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沈みゆく こころの色を にじませた 水平線は ただまっすぐで
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大阪高松和歌山と住んだ経験ある私 西の酷暑のいかばかりかを知る
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ロマンスの神様願いを叶えて 指紋まみれの携帯電話
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くるっぽと話しかけても飛んで去る 話も聞いてくれぬ鳩ども
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水族すいぞくやかた 私は向いてない 床這ゆかはうゴキに 気づくはひと
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球体は調べによると「大丈夫です」しか言えぬ小さな機械
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慰めはいらないですという君に俺はほんとに何も言わない
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前髪という概念もあったよな 後髪さえなき 今 笑う
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カラカラを雲の切れ間にさしむける私のかわりに翔んでいけよ
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好き嫌い、嘘実は好き、いや嫌い 嫌いになれず送る「おやすみ」
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はつなつに 生まれる前から知っていた枝垂れ柳のスローモーション
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「いってきます」 表の顔は 置いてゆき 背を向け甘く 「はじめまして」と
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痛いよねかわいそうだねお互いに来世は角を折らずに生きよう
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社会には居場所がなくて一人部屋自分で首を絞めてみたりと
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クリスマスまであと180日もあるからショートケーキを食べる
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ラジオ前 いつも変わらず 居るふたり 変わらないまま変わっていった
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赤一色 ライブハウスで 光放つ 力がこもった目が忘れられぬ
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表には異性愛者が多すぎる 別に私も言う気はないけど
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「扇風機の羽に腕を通す クールビズスーパーマンとかどうかな」
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望まぬと気づいたのならその先は 望むことだけ見つめて進め
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やめておけお天道様が見ているよ 忘れないでね変わらないから
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「とんがった部分が痒いの」頭蓋指す 母の頭の丸みと水無月
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いたずらに 奇跡を信じ まっしぐら 現実となる その日その時
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七月が もうすぐそこに 来てるとか 地獄の真夏 そろそろ出番
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臭いかも そんな次元は とうに超え 自分で自分が 臭く感じる
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積もったチリのてっぺんを見ないで 底からの高さを嘆いてばかりいる
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金平糖の口付けよ譲っておくれ その人へ春を贈りたいのです
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人類が究極の夏作る責め 極東日本この暑さかな
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