病故やまいゆえ1人が苦手雨音を 聞き帰り待つ息子きみは休日
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春嵐ひとときの夢散り残し季節は先にゆこうとしてる
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桜花に負けじと枝の下にあり艶めき萌えるたんぽぽの花
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空覆う 雨雲に似て 気分まで もやる 溺れる 水たまりの奥
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枝垂しだれては心静かに咲く花の行く末思ふ性分しょうぶん苦し
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マンションが建つかと思えば自転車店マジかよ神様オレの為かよ
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次々と高価たかい握りを頬張りぬ 株で儲けた米寿ははのドヤ顔
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花色の多き水面に鯉ゆれて春風へ抱く命のあかり
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みっしょんを くりあしたのよ ちま猫ちゃん おかあちゃんを ちょい早よ起こす
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葉桜に 新たな明日へ 導かれ 風にさらわれ 君にさよなら
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花びらの 吹き流されて ふたつみつ 氷室神社の 氷みくじに /★人去りて 氷みくじに 落花かな(俳句)
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逢えぬ日に抱く微熱の囁きを星ひとつ詠む夜の短さや
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セルフレジ 行列できて 人のレジ 日祝日は それもいいかな
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農園の隅の角地にむらさきの天の川みつ芝桜かな
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親友と彼の同伴蒼白に四月の雨の冷たさの中
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霧つつむ木の葉に集う一滴のしずくへ揺れし明日のこの星
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もしかしてこれが最後の桜かもそう思いつつ観ればなお佳し
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吠えて子の巣立ち促し遠ざかる母の目に見し強き優しさ
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このうたた寝がそちらへと続いてるかもしれないそれでもいい、春
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曇り空映えぬ桜を見上げれば見えぬ鏡に向かうさまなり
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もしぼくが月の住人だとしたら、君に伝えよう 地球が綺麗と。
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みんなやる絶対やるやるこれはやる メガネの上からメガネをかける
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みどり濃き 深山陽射して 秋の暮れ 紅色一色 鐘がなる 古寺の
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携えどむせかえるほど何もない眠ったままで26歳
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朝起きて 灰皿の下の 千円を ポケットに入れ 学校に行く
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うしろ髪 しなやかに揺れ 残り香漂い 艶めいて 君の影去り 春惜しむ
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イベントが起きたわけでも無いけれど目覚めが悪く身体が重い
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爽やかな朝に似つかず暗くなり陽の下の椅子で煙草を吸う
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着ては洗い着ては洗いの毎日は遥か古代の禅の世界
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イルカたち 摩擦係数ゼロで泳ぐ 弊社も明日からこうなりませぬか
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