君はきっと知らないだろう だから月が綺麗ねと言って笑って
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きみの声すら思い出せないのにあの時食べたココスのハンバーグだけは憶えてるんだ
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下の子の 右目の下の 黒子見て あなたのことを 思い出してる
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人として どうなんですか 人として そう言わせたら そろそろ終わり
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さみーけどなんか咲いてる ピンクいの 花札みたいでいいね あれ何?
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もし生まれ 変わって やりなおせるなら 高2の夏の パーマは止める
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昼前に 少しブラブラ パン屋まで ドアから匂い 食指が踊る
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石なくし 命を絶った あの彼は 金の卵を 生む鳥だった
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石なくし 肩を落とした 君の船 ご覧、船内 光る宝石
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赤信号 いつもの景色 通勤の癒しのキナコがマサカドだった
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この星で唯一万有引力がはたらくきみの目に小宇宙
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束縛を受けず突き進む世界は事象の地平を越え、帰らない
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夕方の匂いにぜんぶほどかれて 生きることは気持ちが悪いこと
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またいつか 逢えたらいいな 愛しい人  やさしさで 包むから
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同性愛、劣情愛憎、あと嫉妬。調べているのは、貴女の所為だ!
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大丈夫 だってずっとそうしてきたの 私もあなたも裸足になれる
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春風に追われていつしか桜咲き 小さな笑顔道駆けていく
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わかること声と笑顔と爪のいろ 今日は会えないワンモアコーヒー
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酒を飲み 昔のことを クドクドと ほったらかして ごめんと言う母
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くそくらえ 配慮親切思いやり 当たり前さえあればいいんだ
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朝どりぞ つげまちがえか 暗はれば 朝の道けり どろのぬまかな
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真っ赤だと褒められたりんご刃で剝かれ自慢の真っ赤脱がされてゆく
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万葉の 人に詠まれた 同じ月 やがて令和も 昔と眺む
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気が狂う ほどの激しい 静寂が 君と僕の 横たわっていた
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大またを 開いて今年を のぞき込む 一年の兆し 大吉と見えたり
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杖つきて道を譲れば笑みこぼれ顔あげ仰ぐ初春の空
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冬枯れに烏の一羽柿つつき赤き実落つる哀しき青空
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脳トレに短歌うた詠み始め丸二年 組み立てゲームも日毎に難し
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耳の底 残るあの嘘 消したくて ついやり過ぎる 耳かきの癖
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公園の敷地半分削られて なんとか残った遊具のパンダ
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