アパートの 階段の下の たんぽぽに 目をやりながら 自転車を出す
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神の名で 姉の復讐 せしのみと 囚われの少女を 責む汝誰そ
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清廉に あるいは卑屈に 揺れ動く 私の恋に 名前を付けて
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黒猫の 小さき瞳に 映り込む 月の光は 吉か凶か
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御名唱え 海に沈みし者 見るに 神よなぜ なぜに 沈黙したもうか
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手摺り持ち あくび横目の 朝八時 引力のまま Yahooに沈む
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通路側 あとからの風 通過駅 誰かを真似て 身体に電源
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ランドセル 傾けながら ゆく背中 見送る朝の 光眩しく
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撮りためた スマホの写真に エセ短歌 添えたフォトブック 作ってみたで →🦓で
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君といた春注ぐ海みどりなる 炭酸水と後悔で割る
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春風に 舞い立つ心 人々は 浮かれ飛び交う わたげの如く / 新学期
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わたくしの 椿のような 恋心 終わった時に 「落ちた」と呟く
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雨後の夜半よわ 雲を払ひし温風ぬるかぜに当たり 星影望む ベランダ
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青天に応える如く銀杏木のちっちゃな若葉 愛らしく萌ゆ
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「よし、いい!」と思える短歌うたをいざ打たんアプリ起動中宇宙そらの彼方に
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若きより 人の視線の 減りてゆく 装ひてなほ 装ひて生きむ
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階段を下りる膝の痩せ ひと足ごとく息にせめて短歌うたを乗せんと
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隠蔽を見て見ぬふりの日本人 陰口コソコソ報告しようよ
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心配だ 母にも重い ランドセル 知らぬ子らとの 初の登校
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忖度の推敲かさねた文面のママ友グループラインの行方
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都行き 惑う大人の 雛鳥よ 見送る風が 翼を撫でる
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いつも来るお店で少し背伸びして。初めて頼むあの子のカスタム
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約束の 前日に送る 楽しみと あなたもきっと 待っててくれる
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喪失の痛みに揺れるおとがいを砂糖にまみれた両手で撫でる
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答えてよ あなたが煎れるコーヒーが あの子が好きなブラックのわけ
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今日はもう 眠たい寝よう 充電し 明日からまた がんばりましょう
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血迷いか 焦る気持ちは あるけれど 多分それは 人恋しさで
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穴として音楽室の穴として、3年前に認可済みです。
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あんたって 人質になっても 楽しそう わたしもいつか そうなれるかな
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つがい鴨 仲睦まじく 微笑まし 南風吹き 薄氷崩れ 春去りゆくや
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