うっすら雪 朝陽を待ちて 冬の庭 せし葉牡丹 暗がりのべに
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PBの安いチューハイ8度ゆえ 菜花の汁で割って飲み干す
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じゃあねって電話切るときこぼれ出すきみの吐息でひらく山茶花
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夢ですら 逢へずに終はる あけほのか たぐるおもかげ ながるるは糸
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凪ぐ海の 鉛の色を 抱きながら 白き息して 冷たい手のひら
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ひとりきく きざむあまおと ややもせば みぞれはやがて 六花りっかちらしめ
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輪郭の おぼろかさ ぐらついて 重ねた想い 枯葉の重さ
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蓋が重なり固まり凝る 出してほしいと叫ぶ我/都々逸
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「そういえば」なにか吐き出したいような何があるのか分からぬけれど
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学校も、食事、睡眠、入浴も 貴方の影が滲んでしまった
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ずるいひと わたしを泣かせたひどいひと まだ好きなのよ、この人誑し!
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言語化を するべきことと しないこと 言葉にならない 今夜のふたり
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レンチンの スープばかりの 身に沁みる キミが作った 温かいスープ
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歯磨きも 入浴もせず 一日中 海を眺めて 暮らしてみたい
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耳鳴りが キーーンと響く 耳の奥 ドビュッシーとか モーツァルトとか
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いつの日か この生活も 終わり告げ 見知らぬ境地 明日はどっちだ
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穏やかな 紳士のような 人物に なれると思う こんな心で
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悲しみを 背負いて生きる 人々は 報われる日に 勲章を受け
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融け馴染む メルティステラと薬指 きみのいたあと さよならのあと
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逢えぬ日は 吹く風さえも 足音に 月あかりすら きみの姿に
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拳銃を客に突きつける芸人でしか笑えない夜がある 今も
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あの夜は月が二つもあったから僕ら何度も間違いをした
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うっかりと 寝てしまいすぐ 起きたはず バッチリ時間 過ぎてて焦る
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あなたを想った灰が積もる 恋慕も憎しみも全部が燃えろ
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嘲笑が反響したら壊してね クソ過ぎる馬鹿 過去 コレクション
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蝋燭の 1/fエフぶんのいち ゆらぎゆれ 炎輪郭 ぜて亡霊
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目覚めたら 目の前にキミが 笑ってる 俺は黙って そっと目を閉じ
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戦闘機 隣のあなたの声も消え だからうつ向き咲くの、白百合
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ギスギスと 争いばかり していれば 顔も強張り 心も萎える
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教団に収奪されし国民は 保守するうちに数えざりけり
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