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ラブラブのハスキー二匹を唸る犬 恋の火花を春が覗けり
6
かもめらが 夜の帷を めくりあげ この街の海に 朝がこぼれる
6
まだ暗い 部屋にひとりの呼吸音
宇宙
(
そら
)
とわたしの 秘密の時間
6
切り捨てて 痛まぬ心の鈍感を 冷静と呼び 鬼もこごえる
59
最期まで ごはんを炊いて 味噌汁を つくって食べる 老いさらばえても
/
立春の朝
43
冬晴れや水減るダムの底深く沈みし郷のまほろばの影
41
太陽も星もコンパスなるらしき 春待つ
白鳥
(
はくちょう
)
シベリア思ふ
38
部屋干しで みるみる上昇 湿度計 洗濯日和に お日様ゴメン \ 関東はカラカラです
39
あの人に惹かれ過ぎてる 輪唱で同時に歌い終わるみたいに
31
地吹雪のやみて鳥らは眠れるか宵闇の
灯
(
ひ
)
に光る粉雪
23
ただいまと 帰れば
猫
(
きみ
)
が お出迎え 一緒にうたた寝 優しい時間
33
ダイヤルを回したことの無い恋は焦れて急かせる鼓動も知らない
31
優雅舞ふシラサギ冬田に降りたれば鶴と
見紛
(
みまご
)
ふ美し一こま
38
子供等は雪を望んで大人等は雨を願って明日を待つかな
28
美しき清き臣民にメシアのごと宰相の攣れるほほゑみ
24
動員へ傾る水晶前夜ナツィストへ語る未來に虐殺の譽
17
学びの場「言の葉日和」と名付けたり笑顔の湧きて二時間を過ぐ
30
慣れないと言うためだけに降る雪を 東京はまた 初めてみたいに
16
頭痛さえラベルのように貼り替えて 悪友と飲むクラフトビール
25
夜遅く 霰降ったと
夫
(
キミ
)
の言ふ パラパラパラと 窓を叩く音
26
「おめでとう」と言うたび口が切れていく 嫉妬はのみこむためのカミソリ
26
やんだならいつもの道を見に行こう池を梅の木を雪の景色を
28
積雪や 部屋の窓から見える木が 白いティアラにドヤ顔してる
28
軍拡と改憲の影煙らせて岐路を告げずに印象選挙
24
オジサンが二人並んで喋っても 若者はもう耳をかさない
18
雪化粧、南の土地に薄く付き 北の貴方のお土産かしら
11
当確の打ち間違えをお詫びするそれを見たくて夜更かしをする
9
愛された証拠はいつも抜け落ちて 得た幸せをかたどる不幸
8
あなたには 止まない雨も 降るけれど 私の傘の 中だけは晴れ
5
あの店ね!あそこのイオンの近くでしょ あーそこです!と笑い誤魔化す
5
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