はつらつと若きスタッフ心地良く週一なれど心が弾む
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聞き慣れた朝のアナウンサーの声 今朝は鼻声 流行りをる風邪
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麗らかな陽射し翳れば瞬く間 冷える足先 冬を告げをり
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庭園の 水面を泳ぐ水鳥の 広がる波紋初冬知らせをり 
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ふわあっと 見上げた空に オリオン座 去年ぶりだね お久しぶりです
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何となく微笑み合える知られずに同じキャンディ口にしてたら
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差し込んだ光を編んで君宛てに冬の夜空で凍えぬように
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風に乗り学校チャイムの聞こへ来る の一限目家庭科実習
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控え目に 片隅に咲く 秋の薔薇 みなぎる赤色 パワー受け取る
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「生きてまた会いましょう」まで聴き終えて明日あすの事など 考えてみる/「みんなで引きこもりラジオ」の後に
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亡き父へのダイレクトメールまだ届きとりあえず生きていることにする
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石垣に枝垂れて生りし柿の実に薄雲染めて夕陽差し来る
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少しずつ防雪柵は組まれゆき里の風景日ごとに狭まり
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仕事終え 貴女へ届け この想い 不安や辛さ ふき飛ばすから
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幸福も不幸もきっと平等だ街ゆく人のきらめく幻影
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日中の友好願い「大地の子」名優逝けど光る霊魂たましい / 仲代達矢氏を悼む
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変わりなき幸せ想う例年の貰い手の待つ黒豆選別
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あの雲のまるい光は十日夜三月見だとならぬかなるか
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教会でカレーいただく幸せや しかも新米 み恵みに感謝🙏
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名産の こんにゃく芋を 掘る農夫 腰曲がりても 後継者無く
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白々と弓張月の浮かびたる 日暮れ程なき十五時の昊
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止まらずに溢れ出たならあわてると思いつつめる石油のタンク
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順番を並んで待つつきたての食感感ずもちつき大会
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ごちそうカルカンを ケロらなかったひ よいひです ちま猫ちゃんは ちょこちょこ食べを(覚えてレベルアップ!てってれー!😸)
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ねこの手に 左手重ね あたま乗り このひとときよ 永遠であれ
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陽だまりに 餅を搗くひと 手を休め 笑顔を交わす 明日から師走
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この顔にピンと来なかったとしても君はそのまま幸せであれ
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紅葉と 昼下がりの白き月を眺む 露天風呂 霜月の末
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「こぎん刺し」津軽の男の背を飾る 作務衣に縫えばさぞや映えなむ
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無人駅 氷雨で濡れる単語帳 私は私を好きになれない
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