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コーヒーは今や貴族の飲み物となったようです麦茶が沁みる
19
適量がどうもあなたと違うのか食えたものではないこのレシピ
18
万博ロスうつむく人達にイレブンがそっと差し出す歴史的勝利
14
職質は一度もされたことないが補導はされただいぶ大人で
15
傘の中滲む視界に出た弱音雨は優しくかき消してゆく
23
待ち侘びた秋到来に感じるはメロスと同じくらいの嬉しさ
19
最後まで 君だけにでも かわいいと 思われたいから 今日も頑張る
14
ドライヤー 髪巻き込まれ 焼け焦げた 臭いが我の 火葬の香かも、と
21
愛犬の匂いの残るこの布団 そおっと下ろす小さな骨壷
47
十七年たくさんの幸せ有難う!
愛犬
(
キミ
)
のお家よ 骨壷を置く
48
在りし日に 母の集めし 人形の 我に似つること 今気づきたり
28
聞いたこと 言わずに留める 自尊心 ただ今全力育成中
18
FRIDAYスクープされたタレントの横でモザイクの俺と彼女
28
想
(
おも
)
浮かぶ そろばん塾より帰る吾を 頬被りの
亡母
(
はは
)
夜道に待ちをり
45
鳥渡る 諏訪湖の水辺賑わかせ冬を遊べや春帰るまで
42
ヒリヒリと痛む寒さの帰り道あまりにクリアな星に驚く
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段々に好きを諦む歳となる ならば詠みたし今出来ること
47
鈍色の空に真っ赤な柿一つ少し痛んで魂の如
46
誰だってまぶたの裏に隠し持つ今よりもっと高かった空
20
人間が出来てる二人思いやりで譲り合った最後の餃子
40
曲流し我流のノリでリズムとる サザンのパワー部屋中満つる
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配達の役割を終へ 我が猫の秘密基地と化す 段ボール箱
34
切なさを抱えて入った店内に流れてきたJUJUああもうやめて
19
久々に会えば思っていたよりも少し痩せてる父のかんばせ
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早々に日射し陰りし晩秋は日暮れと競ひて晩酌待つ夫
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話す時 何度も「めっちゃ」 をつけるから 信用のない 私の「めっちゃ」
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逢えたのにだから足りなくなるわたし逢う前よりも淋しいの何故?
23
幸せを受け取りました。わたしから誘えなかった映画きみから
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確かめずレジに立つなりその数字ごぼう二本の四百円超え
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離れてるから俺の代わりにそう言ってくれたストール三年目/寒くて登場
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