お得らしい チラシに目凝らし しかと見る スマホよりまず 足下の暮らし
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「美学なき 作品・人に 色気なし」 肚落ちしちゃう ここまで生きたよ
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静脈に 造影剤が 入(い)りはじめ 冷たさ覚ゆ 前腕(ぜんわん)の肌 /PET検査
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ポップコーン 弾けるように 咲き誇る 集まる視線に ハニカミながら 
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猫の恋うるさいなとは思えども痴情の縺れの殺害はなし
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射撃屋の天使に銃を渡されて施しばかり並ぶ的前
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仏壇の蔭に身を寄す蜘蛛の子よ まわれ右する掃除機の先
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無花果の枝の武骨にそよそよと水仙の白 病める身の春
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三つ折りにかれ燃える線香も うちのひとつぞひとり尽くらめ
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桜咲く路地は夕暮れぼんやりと僕らはいつも世界のとりこ
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病故やまいゆえ1人が苦手雨音を 聞き帰り待つ息子きみは休日
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あさが来て 新大陸を 見たような 海が割れたの 庭の雪解け
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春風に 舞い立つ心 人々は 浮かれ飛び交う わたげの如く / 新学期
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眠ってた 冷食ストック 呼び出して ランチのお供 赤玉ワイン
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やや強き風に誘われダンスするTシャツ・ジーンズ春だ春だと
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玄関を出るたびひらく花がある「がんばれよ!」 と隣のじいちゃん
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古希の六月十三日は初恋の記念日いいね夜明けコーヒー
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入学を祝う鶯うららかに 揃いし蕾ら春風纏ひ/蕾のような新入生を祝って
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私はソメイヨシノと声上げる高速道路の雑木ぞうきの中で
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られ 桜が若葉 宿すに 君は変わった 遠い日の歌
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汝が心鈍き我さへ絆しけり満てぬ思ひを独り見つめぬ
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戻らばや花かんざしの童女わらはめの姿包みし春の夕暮れ
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水温む 川面に漂う花筏 少女すくいし 桜花おうか惜しみて
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満開の 桜は何か 眠たげで その花の下 お昼寝したい
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毛布で 吾の枕に長々と 寝そべり毛繕けづくろい 初夏と紛う朝
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冷凍庫の ねこみにタルトと 目が合って 土曜の朝食 これで決まりと
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杜若かきつばた 躑躅つつじ 蒲公英たんぽぽ 不条理の漢字あれども歌楽しけれ
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非接触 本質などは 分からずに 「嘘の真実 世を治めたる」Round goes the fake news
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年少の見知らぬ少女がジャージはき寝床に闖入する夢を見た
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目に見えぬ 真相などは 横に置き 良きに計らえ 「吾」象徴ぞ ※ 主に政治家
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