感動を一日ひとつは感じたい歌に詠めればそれも感動
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すすきのと名にし負ひても影はなしニッカの眼下で警笛を聞く
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もういっそ、手に入らない愛ならば 思い切りよく嫌いになって!
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毎晩に「いい夢見てね」と約束を 結ぶはよいが、反故してばかり
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本当は気になってはいた洗面器 磨いて疲れて気が済んで
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ストーブを付けよか迷う夜のしじま一人気ままにUtakataの時
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群生の黄色の水仙斉一の首を伸ばしぬラインの踊り
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ともすれば悩みもするが変わらずに詠み続けよう日々のあれこれ
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天井を眺めて嘘を数えてる 羽もないので仰向けで寝る
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歩行者用信号のおじさんとおじさんが届かない恋をしつづけている
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蝋燭を吹き消し君を永遠に美しいまま幕を下ろして
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姉猫おねーたんのほうに おててをのばしたる いきだおれふう・ねんねの ちま猫
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犬に猫 うさぎにリクガメ ハムも捨てがたし うちの子になるかい? うちの子になるかい?
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隣家となりやにばあちゃん来てた賑やかで今朝は静かだ施設に戻り
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金沢なう 気温が一気に急降下 ソメイヨシノは当面おあずけ
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プロテイン牛乳で割り喉鳴らし飲み干した後きんに君ポーズ
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椀 三つ 久々煮込む 「つみっこ」を 一つ供えて 息子と夕飯 /つみっこ(方言?) = すいとん
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花は本の間で死んで押し花に、私のことも詩にして欲しい
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生きる意味なんてないよと君は言う ただ意味付けをしたいだけだと
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まだ出来るつもりの掃除「換気扇」腕をのばせば脚元怪し
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雨予報 その日に傘は 出番なく 晴天日より 幸運度増し
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運命や奇跡を信じ生きていく 私はそれを成し遂げたから
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キミの声遠ざかってく日々だけど 私は今日も月を見上げる
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5回分+6回パッドでもだめだったかと貯水池の規模
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手の上で眠る小さな命にも恋の季節も換毛期もあり
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毎日の ように野球の 話題あり あっという間に 今年開幕
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恨み消え残る敬い離れては 貴方の御多幸心の底から
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あまぐもがきっと春を連れてきていつか稲穂がみのる季節に
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その言葉必然持って述べてみろ嘘も真実絡繰定め
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喜寿なれど「来年度も…」と契約の更新すませ白衣をはおる
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