すりガラス 青い教室に一人 ペットボトルの 水面ピクニック
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語尾をかわいくすると、文圧が減らせるぴよ!
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タブを消すたびにあの日が眠ってく 消す、消す、消さない やっぱり消そう
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十字架を 背負いて歩む 人生に 疲れ果てては 磔知らず
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毎日が 己の罪を 抱えつつ 少しずつでも 罪から離れ
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底面に貼ってよ僕の腹の皮膚 いつまで君は船でいられる
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キッチンの南側は春雷の日に赤丸をされてカレンダーがこおっている
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少子化に 歯止めかからぬ 世の中で 日本男児 サァ勃ち上がれ
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ボンブラか、 天然巨乳か 豊胸か? なぜか気になる、 夏の軽装
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眠たいし とてもキツイし 死にたいし とても怠いし 中川大志
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諦めて 期待して、また あきらめた それでも信じて それが、わたしで
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外れなくなって困った 最初から付けてた仮面だったからかな
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七夕の短冊に記す願いとは 記録更新の夏になるな
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織姫や彦星も又暑すぎて アラート中は会えずじまいに
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初夏夕日一人バッドを振り回しホームラン打つ架空の球場
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幸せは案外そこに落ちていて踏んだ痛みで気づいたりする
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ほうじ茶の熱い香気にすがりつき不安の嵐やり過ごす夜
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歓声を食した後のわびしさよ薄暗がりで冷めゆく手鍋
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午後八時本を開けば手のひらの上に鎮座する   今 
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情報の海で溺れて息詰まるそれでも何かを求めて潜る
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止まぬ雨水晶のごとき雨垂れよ明日の私は笑っていますか
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雨上がり電車に揺られ外を見る きらめく家とやさしい朝と
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二週間ペンと一緒に戦って 今の私は空も飛べちゃう
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十六年キミと続けたごみ拾い キミのおかげよ もう立てぬ老犬キミ
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夕飯時路地をふわふわ横切るは幸せはこぶ煮魚の群れ
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横文字に苦戦 店員困り顔 さーきゅれーたー さーきゅれーたー?
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水無月の雨に打たれてヤマボウシ一人バス待つ私の横で
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干し鰈ふわふわの身を食むときに海の気配が二、三分なり
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希望にも似た温もりと明るさと夕風の街夏至近づいて
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健診を 受けるわたしの 健やかさ? 緊張感も 良き刺激かな
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