桜咲く 春に、早いと友が言う 青い春だね 君が笑うと
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「ただいま!」と母に抱きつく一年生 登校三日目 桜満開
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桜散り うれうるもなく 新緑の ゆるを見れば さらに美し
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ピンク帽かぶ赤子あかご電車中でんしゃなか母に抱かれ春の花束
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雨音に 耳を傾け 筆を執る 疲れた日には 雨は優しく
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退職し時間はたっぷりあるはずが「やり繰り」してた あの日のみず
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たくあんと野沢菜漬けの桶洗い 冬の始末がひとつ終われり
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温む風 続く不幸に 心折れ へてしのげと 背を押す御霊妻と父
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何気無く 普段通りに 乗る車両 座れば偶さか 隣に知人
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青空に四月の風は吹き抜けてスーツ着こなしニューフェイス行く
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素っ気ないふりで眺める橋脚に砕け散る波 胸に渦潮
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オチがつく落語みたいに滑稽な日々を演出できたらいいね
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今もなほ語らで伝ふ歌なればなにに頼まず息吐くごとく
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ウィンドウのうつしぬかに重なれりバーゲンセールの文字赤赤と
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イヤホンがポロリと落ちたその穴にノイズが入る暖かき風
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新入学 母の方が ばててきた 明日の準備に 宿題お供
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友達がいない僕でもトモコレを楽しめてます 明日はお休み
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モノクロの 古き乙女の 写真から 初恋乗せた 荷馬車近づく
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早朝の先頭車両で戦闘中 私の揺れが電車の揺れだ
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咲き誇るほうじゃなくて道端の積もった花弁を見る人が好き
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春の宵 霞かかりて  朧月  その影射し 桜舞い散り  水なき空に 花いかだ
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表では 優しい母親 演じてる 己の欲で 鬼の心が お題「鬼」
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0からの1秒の間に思い出し チンという音で君を忘れた
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風呂が好き 古いあたしをなくせるからなくしてよかった、って思えるから
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この先に、何を見たいと思ってる?ずっとあなたがいるならいいな
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あれやあれ なんやったかな でてこない しってるはずが ほんまわからん
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検診の「異型上皮」の判定に印押す気持ちはアンビバレント
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春半ばコーンスープを特売に出すスーパーが三軒もあり
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桜色や移りけりなる我が心思ふらむやぞ問ふかけもすふ
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見えへども香よかほりて水なき空に花の盛りに逢はましものを
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