亡き父へのダイレクトメールまだ届きとりあえず生きていることにする
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隠れ家で 鶏すき鍋に 唸る我 野菜の旨味も 出汁に溶け込む
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ひさびさの青空うれし空のいろペールトーンの優しい冬の
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幸福も不幸もきっと平等だ街ゆく人のきらめく幻影
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日中の友好願い「大地の子」名優逝けど光る霊魂たましい / 仲代達矢氏を悼む
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あの雲のまるい光は十日夜三月見だとならぬかなるか
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観葉樹 渇いた土に 水をやり 根の先までも 届け冬の日
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はちみつのお酒を 少しだけ お湯割りで おやすみ前の 甘い幸せ
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その涙「ごめん」がいっぱいつまってる溢れる瞳の奥の青空
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やけ酒の代わりに言の葉注ぎ込む 呑まれちゃいけない感情流し
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道すがら紅葉もみじの葉先にハイタッチ心豊かに生くも還るも
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姉様が せっかくくれた お菓子だもの ハッピーハロウィン まだギリセーフ?😅
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なにもかも ひととき忘れてみたかった それは誰にも責められぬこと
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永遠の愛だったらよかったって何度思って後悔したか
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AIの 誤解をそのまま 放置して ママと呼ばれる 中年男性
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祖父と孫の電話おもつたより長くシャドーピッチの影ながくなり
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茉莉花ジャスミンの お茶を飲んだら 汗が引き 繁忙期なり 正月もなく
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令和でも 霜月師走しもつきしわすへ 変わりけり  雪でも舞えば なおぞ嬉しき
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重き物 心にありて 歌にせば 東雲しののめあけに かせは外れり
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首落ちて朽ちゆく花の眼裏に 愛され咲いた椿の大樹
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君はもしかしてぼくの虹彩のカラーコードを知っているのか?
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始めよう悔いのない選択をして生き埋めになる最期を拒む
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変わらない 例え 僕が君の 前で線路に 飛び込もうとも
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風に乗り 青い扉を ノックして 心の音を 奏でたい
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可能性 一つにしない 探求と 美的センスは 愛すべきかな
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人間は 脳司令こそ 才能ぞ 全ての技は ひらめき次第
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何時迄も 刻む円環 夜に臥して 今日もまた死に 朝と産まれる
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ことしからは暮のはじめに新年がきます誕生日おめでとう
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「青い」「見えない」 なんて脆い。 そんな彼は 今者何処に
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ノックして。 ねえ尋ねてよ ああそうだ 誰も此処を 知らないね
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