足元に散る花びらの主なし どこから来たの 私は香川
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好きなスポーツは何?と問う私に間をおかず「相撲」答える今時の若者
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会いたくて もう会えぬから なお恋し 聞いて欲しいの 今日の私も
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ささやかに今日の労苦を労うはコップに半分ジンジャーエール
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整えた眉で世界と対峙する 嫉妬だろうか、街が静かだ
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蛇口から砂が出てきて、サイババに僕がなれたらマセラティ買う
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明日は多分、教授に詰められる予感。膝のあたりで鳴る成長痛
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ふたりきり、今しかないと駆け出した 言いたかったの、言えなかったの
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女王蟻に肖し式服の白纏ふ偶像たらむ。宰相寫眞も
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万葉の 人に詠まれた 同じ月 やがて令和も 昔と眺む
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君想い 長く伸ばした 後ろ髪 引かれてどうも 断てないのです
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ベランダの 物干し竿に 紙袋 たしかにサンタは 届けてた 愛
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大またを 開いて今年を のぞき込む 一年の兆し 大吉と見えたり
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雑音を吸い込みながら降るけれど雪は白色静かに積もる
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哀しみも今の私の一部なり 焼きたてのパン切り分ける朝
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ストーブに一番遠い季節呼ぶ窓の雪見つガリガリ君を
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冬晴れの温い日差しにくすぐられ綻ぶ紅梅うめ可愛かいらしきこと
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家族でのイベントなりし餃子包み 今はひとりで老い二人分
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情熱パッションは人並み以上と自負してる ごめんあそばせ丙午ひのえうまなの
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小豆煮て区切りを付けて初午はつうまと節分そして春を待つだけ
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見る者も 心ぬくむる 猫と猫 団子の如く 添ひ寝す真冬
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溢れ出す私の涙蛇口のよう「がんばってるね」の一言なのに
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不登校のぼくの心に軟膏が浸みてくような祖父の雑談
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幼子がママとはぐれて泣いている 私いつから泣かなくなった…?
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楽しいと思えるうちが華ですね 爪の手入れや日々のお化粧
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怖いほどの風音止まぬ冬の日は甘酒作ってほっこり和み
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とりどりの布で作りしお手玉や 祖母の手さばき鮮やかなりし
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ふつふつとキンカンの実を煮含めるパンチの効いた香りの中に
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菩提樹のもとに座ってたまるかよ乳粥くれる人もいないし
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竹林の木洩れ日きらめく道ゆきつ 彼らの前途みちもかくあれかしと /成人の日
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