Utakata
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詠みよみて
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いつの日も雲の上には青空で 気に病むこともないこの曇り空
9
天の舞う異状も薬で落ち着いて 久方なる街普通なる街
12
耳石
(
じせき
)
なる小さきものでこの目眩 精密なりき人の脆さよ
16
ここ数日天井回るその
原因
(
わけ
)
は
内耳
(
ないじ
)
だったり脳であったり/病院行こ⋯
9
ガラス戸の向こうは春の青空も
吾
(
あ
)
の内側は今日も
曇天
(
どんてん
)
9
気だるさとめまいで自由を奪われて 自由に動ける奇跡に気付く
16
妻焼却証拠なければ逮捕せぬ 折り込み済みなら怖いこの
事件
(
やま
)
10
天井が回るということ比喩でなく体現した朝五時のこと
13
静岡の
霧中
(
むちゅう
)
視界の無い中で中島みゆきの「化粧」が止まる/ちょっとホラー
6
静岡の海辺走りて並走す
潔
(
いさぎよ
)
きかな二両編成
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口にして雨が降るなら岩手にも降るよと言ってよ予報士の人
14
歓声と悲鳴が同時に起こる我が家の阪神広島戦
9
このふたりはもう…何度も泣けてくる 爽やかりくりゅうペアの引退
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一年をおいた再会それぞれがそれぞれの一年を思い笑いし
10
「私たちのこと忘れないで」という人に忘れられるのが一番こわくて
5
少し前初めて会ったハナミズキ 近所でも咲きこれはカラーバス
8
曇天も雲の上の青空を思いて今日も元気に生きる
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ああ、これで一冊目の歌集がつくれます製本はしまうまフォトブックで
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ちびまる子サザエさんに
急
(
せ
)
かされて また
通常
(
いつも
)
よと休みを閉じる
16
桜から春を引き継ぎ街なかで咲き誇るツツジ褒められもせずに
16
晩秋を想い緑の葉をつけし山下公園いちょう並木よ
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卯の花が咲く月としてそう呼ばれ 爛漫春に芽吹けよ卯月
9
朝食のテーブルには「これ観てよ」と言わんばかりのリモコンがおり
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江の島も富士山も誰のものでもない ただに正しく楽しめばいい
8
信号を無視する君はこの場所で小さな子が死んだのを知らぬか
13
あんなにも有名なのに絵も知らず初めて会った今日ハナミズキ
15
割引をさせまいとの陰謀か 一向に開かぬエネオスアプリ
9
春
真中
(
まなか
)
昨日の雨から顔を変え 夏日迎える静かなる朝
8
この夏に生き残るため
吾
(
あ
)
の部屋にエアコンがくる次の木曜
15
本当にお別れだよと覚悟して
桜
(
はな
)
の終わりにしとど降る雨
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