重なって乱れた髪に櫛入れる君を見つめた月のある夜
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私がいなくても生きていけるなんて許せないっていうのは嘘
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君の腕君の手君の目君の声脱ぎっぱなしの白い靴下
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観察を頑張る 朝の爽やかさ 咳き込み 幻かもしれねぇな
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失敗を 続けてすれば 心配に なるもんですよ 妻も年取り
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いつの日か 小説書いて みようかな 心を癒す 芥川賞
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君がいま 面影ゆれて はらはらと 鏡となりし 雨のみぞ知る
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受験生 手が痛くなり思い出す 帰ってきましたお久しぶりです
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真面目そう最初の印象字で変わる蛇かミミズか恋の始まり
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君の名で常に頭はギチギチと試験中は消しゴムの中へ
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華麗なる変身遂げた寝るために冒険しよう夢の世界で
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関係はないと言ってはみたものの トゥルーマザーの影がちらつく
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「やっていき」 夕焼け映る 硝子窓 筆の時代と クラウドの今
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愛してる。ああ?愛してる。奢った3000円、利子つけて愛してる→→「レターパックで現金送れ」
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贈り物包装優しく解くように私を大事にしてくれるひと
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自由律短歌ってどこまで自由なん?これも自由律短歌なん?
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いつか見た青の世界に落ちていく大気圏より透明な海
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振り返り転げ落ちるよあなたまで桃の実捨てて柘榴齧ろう
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今月の運勢は最高なんて今言われても 今言われても
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冬日向 照らす初恋 首筋や 顔も名前も忘却の彼方
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本読みの君に愛した受験生 本読みすぎよ! 司書危ぶむ
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意外にも笑えた恋の初七日は まだ伴わぬ実感のせい
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あなただけ! のつもりだったチョコレート その頃あなたはあのこに笑う
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寒風の沁みるあかぎれ耐えてみよ 桜の便り今ここに届かむ
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あー懐かし 幼き息子と 雪の原 転げ回ったり 笑い転げたり
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落ち込む朝 グリーンアップル 聴きながら 掃除機かけて 気分リセット
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遠き日に 父母ちちはは言いし あの小言 今我が子へは どの口ぞ言う
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節水のせせらぎ春の雨まちの人のいとなみおもひやらるる
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明日吾が雪になってもいいようになるべく目立つところにいてね
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今ひとつ、 気配りせよと 言う声に 己がやれよと 言うはかなわず
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