一点の 汚濁もなりし 水道に 亀裂が入る 国家の如く
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エックスワイに写像されただけ 言葉へ賛美は申し断る
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面影を 見知らぬ人に 重ねては 記憶の彼女 上書きしてみる
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ごめんねとありがとうを指先に 集めて握る最期のとき
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夢に見た死体はのっぺらぼうなのに 殴った顔見りゃあなたが死んでた
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青空に ポツンと浮きし 雲に問う なぜ此処にいる 見ているぜ 俺
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赤いねと 顔を見入って 揺れる君 お酒のせいだ、恥ずかしさじゃない
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道ゆくに見れば雪風風立てば立ちゆくものをしばし舞い居る
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演説は 得意なんです 「神」だから 僕の意見に 「賛成」します?
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眠る恋 海底から聞こえた あの声は 海松みるのように 靡いている
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ぽっと出の電車のひざしが美しく かみを染めれることが悔しい 
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朝ぼらけ 空気凍み入る卯の刻に 布団の奥で五分を乞う身
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なんにでも付けれるくせにかっこつく便利な言葉その名も「勇気」
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パソコンのロゴ現れぬ症状に電源抜きて一日またむ
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太陽じゃ 照らしてくれない 路さえも 今日は輝く 積もりし雪よ
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投票の雪路につづく足跡の果てにいつかのサーベルの音
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君は云う 好きになって ごめんなさい 先に好きに なったのは僕
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ひとりじめさせてあげてもいいかなと思えるような人はいなくて
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ほろほろと 甘く蕩ける 優しさと 現実覗く ドーナツホール/
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いよいよに小さなアパート二人だけ 新婚生活戻ったようで
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連綿と続くや月の満ち欠けは 幾人詠みたり今宵の月を
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ウェールズ王子Prince of Walesなる名の紅茶淹れ今日を始める勇気を少し
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竹を食むパンダの消えし園のなか働く人の靴の音ひびく
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O脚とむくみ解消一分のおしり筋トレまだ若いから
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優しさを 持ち合わせたる 君の目に 映る未来を 共に生きたし
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帰りたい施設の義姉あねのこころ旅 まぼろしの地に毎日帰る
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香箱で陽光迎へ猫二匹「背中は任せろ」薄目でチラリ
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仕事終え 空見上げれば まるい月 残業だけど 月が明るい
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チャリ2台ランチに向かいひた走る 振り向き振り向き息子キミは優しい
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大根の 鋭利な旨味 一筋ひとすじに  集めてからし かいわれ大根 
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