夏空の広がる盆地いち早く薄紫のジャガイモの花
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七時半おんぷが空へ駆け登るおどるポンポコ気ままに友待つ
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梅雨晴れや一人だける無人駅18の我 焼きつくホームに/帰省
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息子には 彩り弁当 作る朝 我の弁当 茹でた素麺
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意味もなき通りすがりになりしわれ恋こそ力なにを生きむと
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いつになく沈む心は気圧のせい 光が差せばきっと笑顔に
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目覚めどき背中を撫でる母の手に包まれたきや赤子のように
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漫然と背丈を越えた夏草が隠す小道を鼻で指す犬
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ウクレレを 背中に背負った 小学生 練習前に 金魚へ語る
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出会うのが遅かったとは思わない今の貴方に会えて良かった
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知らぬふり 呼べども耳だけ動かして 時々吾をチラ見する愛猫きみ 
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スマートフォン片手で打てる方々は 緻密な作業ができる人達(どうしてもできんっ)
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あめのなか カードのあなを うめにゆく へそくりもって コンビニと言ふ\うたかた深夜部 ︵笑︶
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蚊も蝉もいない暑さは珍しく春の延長にいまここにいる
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食って寝て 生きてるように 働いて 何を悩んで 悲しむべきや
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空想と 不安や恐怖に 苛まれ 生きてきたけど それも止めるか
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ルールなど 恐れるなかれ 心から 愛していれば 罪は犯さず
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朝桜 満員電車に 君と乗る 近くで香る シャンプー?の匂い
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千日前、自分は今と変わらずに辞めたがってた 辞めてしまえよ
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桜散り 死んでいくだろう 君の中の僕も でも忘れられないよ 窓に絵を描く
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良き父と 良き家族を持つ 君が憎いのだ 一つ叶えて オフィーリアになりたい
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キンタマーニ エロマンガ島 レマン湖 中学時代の 地図帳にしるし
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鐘を待つ 「真中」「吉野」と 襲い来る がたがた震える 体を押さえて!
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昨晩は 呑み過ぎたゼと 反省す トイレの中で アナはヒリヒリ
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「女子アナ」は サブリミナルな コトバやで。 女子でアナやで まぁコワイわナ
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リスカとか短歌にしようとしてるのに人に好かれたいとか笑 無理してる
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寝るのにも力がいると思い出す、プールの前のゆううつが欲し
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パチンコに勝って勝手に買ってきて「分かってくれ」と銀歯光って
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解読をしているんだと思うからきみが無口でいるとうれしい
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手をあげることができない教室でアメリカなら死んでるなと思う
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