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「鬼は外」かつての声は懐かしく 塾向かいたる吾子の背送る
27
冬の木の指先飾る紅い花ひとり佇み春を告げつつ
16
カッタタタ大樹を叩くコゲラ来て静寂の底に立春の音
41
「
広重
(
歌川
)
」が 描きし「
みゑじ
(
美江寺
)
」 目に留まる 紅き椿に 想ふ
古
(
いにしえ
)
31
若草の泉に寄り添ひ陽に向かひ 雲雀と歌ひ風とそよげる
18
我が膝に飛びつきぬ 人馴れし犬 肉球跡の 土のスタンプ
30
「オレンジのスノームーンよ」出窓から夏目漱石的に伝えむ
15
休み時間 隣の席で 大勢に 囲まれ笑う 君の横顔
21
ふと浮かぶ歌をスマホに入力し思い出しては自分添削
20
苺大福
(
だいふく
)
をキメなきゃやってられないよ 試験と就活 中指を立て
21
立春にこはるの様な赤子来て三歳の君姉さんになる
11
「ポンコツね」なんて言ったら落ち込むわ「あんぽんたん」って言ってあげなきゃ
18
あまりにも大判ぶるゆえ混雑の一万一千(点)「東京アプリ」
14
耳馴染まぬ「片持ち梁」てふ技術語の人間臭き力の入る
16
温燗で自分の機嫌とりながらエドシーランでおやすみ不穏
10
「先輩へ」 色紙程度じゃ足りないわ 原稿用紙を用意しなくちゃ
7
ほんとうの 中に冗談をひとつまみ 実はわたしも、うそつきなんだ
7
静かな海を見つけた だれもいない理由を考えれば良かった
5
誰に何に縋ったって結局は 焼け石に水 雀の涙
5
相対的な世界に在るからねじれた位置の彼らともどこかでーー・ー
5
冬の夜の空といえばオリオンと、うつむいたままそう信じてる。
5
男は、と もう一方からは 女は、と 主語がでかいのよ 人類は
5
占いで探す日付はふたつだけ 私が変えるきみの運命
5
けだるげな雲の下では雨粒が地面に触れて跳ね回る音
5
引く手なく 早く歩けど 宛もなく 心はどこにも 行きたがらない
5
好きな子が卵を産んだ 人間はこれをかち割り調理して食べる
5
小春風 優しく運ぶ 甘い声 忘れないで 忘れないよ
5
破裂する アイドル歌手の 生舞台 高市総理の 晴れ舞台
5
春風が 吹くと信じて 散髪に 行ってこようか なけなしの髪
5
受けそびれし 全てのボケを 想い出す 君の記憶が ボケる前には
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