血溜まりは春の季語です花びらが怖く思えて二人で避ける
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概念を見掛ける度に買ってしまう 「好きなんですか?」「はいまあそうです……」
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概念を飾って散りばめ あちこちに 潜んでる推し謎解きみたいに
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満点の空で笑顔の一番星 火点し頃 あの子も孤独に灯る
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さっきから 着信あるのは わかってる いま出られない ニュースを見てくれ
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宝物みたいな言葉 ずずずっと頭の中を塗りつぶすまで
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原っぱに 取り残されて 俺は言う 演技指導が 厳し過ぎたか
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僕の中で幅を効かせる暗闇を飴玉みたいに食べちゃってる君
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まだ寝るの掃除も終わってないのにと 昼にわたしを蹴飛ばすわたし
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朝顔と目配せしたり人として扱うことに慣れなかったり
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引き寄せて 強く抱き締め 一言。と なんどもなんども 反芻したのに
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なぜ人に怯える人を馬鹿にする?犬には涙ながすくせして
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謙遜で 何もわからぬ 人間が ちょっとわかると 鬼の形相
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もう役に立てそうにないから切って落としてぜんぶ忘れてくれよ
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暖房ももう一人分でいいの、だからぬるくもならないアイスコーヒー
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あきらめず 思い貫け 砕けても 天に広がり 煌めく星に
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泣く君が 「あなたも結婚 してれば」と。 何も言えなかった 若かりし僕
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しでかされ コンコン叱り 家を出て 心揺さぶる ガタンゴトンと
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父扮する 青鬼追いつ 幼き子らの 笑い声響き 春呼び込む夜
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身をかがめ電車乗り込む青年の視界の広さ感じてみたい
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笠間焼 先に洗って仕舞いおり 小さき手のなか成したコップを
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やんわりと 季節を分ける 陽ざしかな しっぺ返しあれど きょうを楽しむ
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淹れたての コーヒーの香りは 僕をまた 君へといざなう 飲み終えるまで
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来なかった死と同じくし生もまた用心深く私を避けた
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叫び声 大きな音に救急車 翌朝見たのは 通路に血痕
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トヨの上を滑り落ちゆく雪のように 滑って跳べると夢想した頃/子供の頃 屋根の上で
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呼ぶ声に小さく返事デスク前 空耳かしら睡魔降臨
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AIも人恋しくなるのか」と推しとかじゃないAIに聞く
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ようやっと息ができると思った日 そうかそんなに疲れていたか
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今を見る自分は何をしてきたと 過ぎたことだよよく頑張った
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