下向いて歩こう転ばないように 雨上がりグレーチング上の夜
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何処からか 舞える桜に 包まれて そのまま夏に 連れて行ってよ
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古都の夜の宿の池辺に鹿ぞ鳴く春の嵐を愁うがごとし
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葉桜に 新たな明日へ 導かれ 風にさらわれ 君にさよなら
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セルフレジ 行列できて 人のレジ 日祝日は それもいいかな
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親友と彼の同伴蒼白に四月の雨の冷たさの中
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一昨日の晩飯カレーだったから今日のお昼がカレーうどんで
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よもぎ摘み 指に残った かおりから  春に邂逅かいこう 今日はい日だ
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保育園 六年間も 行ったのか  い立つせがれ 少し遠くに
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悪人も命終えれば仏さまその平等はすこしおかしい
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変はりゆく 街並みの中 桜咲く 古戦場のみ 置き去りにして
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蕾には期待と希望 咲く花にチカラ貰えて人は優しい
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影さえも溶け合うほどの夫婦って花まんまるの人生だろな
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ふわふわと 桜並木を 風に乗り舞ひぬ 子らの吹きぬ しゃぼん玉
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復興の 上澄みだけを 取り出して 来賓招き 品評会  ※「中身」が ……
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子どもらが 駄菓子を選ぶ 本気度で 選りすぐりて 上海シャンハイローズ
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思い出す「さぞ重かろうお前さん」肩書を見る祖母のつぶやき
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ミルフィーユみたいに厚い辞書だけど言葉が好きだからおいしそう
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麻雀で要らない牌はどれなのか悩むみたいな部屋の断捨離
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タンポポの綿毛のように漂って俺の短歌よ誰かに根付け
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やわらかな春の光よ見ていてね 今からわたし幸せになるの
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田園もわたしだけの秘密基地も ここで待ってて、さよならふるさと
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生首が開始五分で転がって君が硬直した映画館
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タクシーの後部座席が本当の我が家に近く思われ揺れる
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舟浮かべ池から庭を眺めれば春の香りが湖水をかすめ
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桜とか、雪とか、絵とか、イルカとか、二人で見たら、違うのかなと思う。
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空の碧  白さ清けし モクレンの 白陽はくよう浴びて 心なごみて 春日和
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窓開けて爽やかな風浴びた後シャワーで流せぬ轟音浴びる
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誤操作で出たブラウザのタブのよう 虚ろな生命も消せるといいな
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宇宙間  存在しとる  もの事象  その全部が  森羅万象やって
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