ふるさとを離れた私のインスタに雪は積もらずまっさらなまま
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夏が一枚白飛びして軒下で醜く沈黙してると近所の黒川さん
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上見れば 明き光に 急かされて 風に流れる 赤き葉の雨
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総選挙開票前に当選者出口調査は禁止すべきだ
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殺してやるビール片手に言ふだけの 我が人生は悔いと悔いと悔い
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きみたちに勧められるもの多すぎて 迷いに迷う、そんな幸せ
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ソリ滑り 孫の役割おねだりで 綻ぶ顔を忘れてないよ
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戻れない二十歳はあれど ウィンストン頼りないけど重しにしよう
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忙しい イベントだらけ 選挙あり オリンピックに 寒波のピーク
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凍てついた 道を掻き分く タイヤ痕 吸い殻は ビンカミノールの如く
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誰がために 太鼓叩きし 宰相の ただ思いつく 変拍子
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ぼくたちは一本道を突きすすむ令和時代にもう「もし」はない
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ぼくたちは悲しきASIAN BOYかな ほら、女神さま銃を構えて
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きれい事ばかりを聴いて日はのぼり轢死者みたいな残雪をふむ
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本音にて生きてる女 説明できない気持ちで走りたいだけ
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テレビにて 氷上を舞う スケーター 我道ズルズル てんてこと舞う
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円安で 物価はどこまで上がるやら ビールあきらめ チューハイにする
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残りたる 野菜加えて グツグツと 具沢山の 麻婆豆腐
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トンツトトン 雪の精がノックする 屋根から垂れるしずく光らせ
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サクサクと歩いています まじ想うのは これからのわが国の行方
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それぞれの心の内に点す火が 辺りを照らす明るい方へ
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雪解けの ショップの屋根から 滴る水滴 両手で受け止め 彼女守る彼(御殿場アウトレットにて )
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恋人が囚人になる傍らで囚人に恋する人がいる
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出身地何処かと聞かれ答えるといつもあの日の記憶がよぎる
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八年前あなたがくれた腕時計今もつけてる嘘で隠して
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衰えて 鍛え直すと 誓っては 決意ブレぬは 筋肉癒えぬ間
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立ち退きに金積まれても応じないわけを知ってる床下の骨
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おめでたの裏にて視える 友達の命の神秘 見たくないとこ 
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「斬新」を夢みる僕はスキマ風 流浪のニッチは斬って斬られて
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どこからも彼方にあるという国が僕のほんとにいる場所なんだ
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