カビ生えた イチゴを貰い 切り取って 潰して種を 濾しとる作業
6
人生は 人に対する 良い思い 繋いでいけば それが喜び
6
強引なきみの臆病に触れた日剥がれはじめた嘘がまぶしい
6
「もういい」と手放すたびに 透き通る 空の欠片を 指先でなぞる
6
口にして初めて知った事一つ女子トイレの鏡の前、七月
6
あの人の巻髪がドリルになっていて心をキュッと刺される感覚
6
淡色の服を例えるためだけにキキララの宣材を思い出してる
6
寝る僕の影を飲み込むこの部屋は打ち上げられたアポロ1号
6
日当たらず木々に守られ溶けぬ雪儚く散った彼等を思ふ
6
あれは窓 これはカーテン あれは空 それは感情 それは君だよ
6
薄氷の 弾け砕ける 春日和 淡雪溶けて せせらぎ流れ 川の瀬騒ぎ 野山さえずる 
6
あの人は、申し訳ないけど、ロッキーか、ブルース・リーに殴られてほしい。
6
キミが詠む 短歌の俺は 生きてたり 死んでたりする キミの気分で
6
パンクした 自転車かかえ 田舎道カントリーロード 行きはよいよい 帰りは怖い
6
しなやかにうつろふ水を見つめつつ流れの果てに夢を解き放つ
6
ねびまさる 川井郁子の ヴィオロンを 直(ただ)にし聴かず 春さりにけり
6
機種変の 逝きしひとの名 ゆびに触れ ふるさとに聞く 在りし花の香
6
胎内に揺蕩う水はほのあかり ひとつに揺れて春を見ている
6
ベートーヴェンのソナタ流るる春の日にきっと僕らは目線合ひ
6
アウターの人半袖の女性(ひと)もいて横浜は今春の入り口
6
奥山は 一夜明ければ 雪化粧 春の すごろく ふたます戻る
64
まだ何も 踏まぬ足うら ふわふわと 雲の上む 母をみつめて
48
テレビ消し、静かな部屋に雪が降る見ない優しさ認めてほしい
27
「幸せに」祈る数だけ離れられぬ 不器用な愛を春の日に干す
27
冴ゑ返るベランダの朝 残月を探しつ聴こゆ さゑづりの歌
32
何も無い田舎は嫌だ憧れの東京立てば一歩動けず
23
山手線回ってるから大丈夫。外と内との違いは知らない
30
り気無く席を立つ青年ひと 礼をせしおうなの声 気持ち良き車両
33
ユキヤナギ 満開に咲く 通勤路 冷たき風も 柔らかになり
36
北風の冷たさ今日は有り難し 我が家九階までの階段昇りつ /エレベーター取替工事十日間
27