ヘッドホンしたまま粉薬を飲む初めてのコトまだあった春
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果つるまぎ見つるは離るるやすけさか 黄泉よみへの道に惑ひぢかは
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夢破れ 散った桜と 反撃の 狼煙を揚げ損なったメビウス
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毎年さ命日あたりに夢に出て「ドッキリでした」はやめてくれない?
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新年度あいつの濡れ衣要らんので レシートと一緒に捨てときました
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サイコロを 振ってゾロ目が 出たならば 結婚しよう 毎朝振る俺
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ありきたりな返事でごめんね こちらこそこんな普通の苗字でごめん
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君のこと触れることさえためらうよ後悔なんてしてないよ
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夏来たる ぐんぐん伸びる たけのこや 季節彩る たけのこご飯 母の味 ほくほく匂い 笑み溢れ
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ひとりぼっちでたたずむわたしに あなたは声をかけてはくれない
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ねぇ、だあれ?隣にいてもスマホばかり。フリック音がひどくうるさい
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既読はね、まだ付けないでおくからさ 気が変わったら、そっと教えて
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ステロイド 効かへんように なったなら 命危なし 喘息持ちは
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熱が出て コロナと言われ がっくりと モード切替 妻は病人
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夜桜に映えし君の横顔を じっと見つめ みたらしを食ふ
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サーティワン 新作おもろい なんか味、夏っぽくね?と言い合いするほど
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短歌って単価ゼロ円でも何故か啖呵切れない31文字
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乱舞する 花竜巻はなたつまきを まん中に 子ら駆け描く 同心円や
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たくさんの「はじめまして」に出会う春きみが桜に見えた気がした
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納豆を食うからからしすぐに減り刺身食えんでわさびは減らん/物価高
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本命になれないところ百均のコスメに似ててサイアクあたし
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ひさかたの光散らしむ 忘れないよりも忘れるほうが優しく
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本来の 役割果たせず やさぐれて フテ寝している エアロバイク 
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雨の音 煙るにおいと甘い味 みんなわたしを気にも留めない
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両親に預けてますとお隣さん子どもの姿も悲鳴も絶えて
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綺麗だろこの剥製たちこのようにして永遠とわの美を君も得るんだ
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山深き岩垣躑躅いはがきつつじひた燃えに燃え尽きぬとも人知らめやも
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初めての傘は赤色アンパンマンずっと離さず寝るのも一緒 /吾子三歳
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雨降る日 ラジオ体操 休みなり ほっとするやら 物足りぬやら
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足るを知り 慈雨に感謝す 春の朝 吹く風ともに 年度始めへ
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