夢に見た死体はのっぺらぼうなのに 殴った顔見りゃあなたが死んでた
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青空に ポツンと浮きし 雲に問う なぜ此処にいる 見ているぜ 俺
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赤いねと 顔を見入って 揺れる君 お酒のせいだ、恥ずかしさじゃない
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道ゆくに見れば雪風風立てば立ちゆくものをしばし舞い居る
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苦しみが「殺したい」でなく「死にたい」になる君の其の、ぐらぐらが好き
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演説は 得意なんです 「神」だから 僕の意見に 「賛成」します?
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眠る恋 海底から聞こえた あの声は 海松みるのように 靡いている
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梅の香に思いを馳せるティータイムこれで少しは賢くなるかも
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お袋がコロッケを揚げる コロッケが嫌いと言えず死ぬのだろうな
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朝ぼらけ 空気凍み入る卯の刻に ふすまの奥で五分を乞う身
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獅子たるは 獅子の道行け 鬣を 笑顔に変えて 強者となれ
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日が少し 長くなっても まだ冬を 感じるだけで 春はまだまだ
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雪化粧のビニール傘さして自宅までの帰り道 思い出はレイトショーに
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幸福はすべて手の中にあるけれど 求めていては気づかないもの
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かさぶたが少し減ったら見にいける 君が言ってたさまざまな春
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一抹のけがれも恐れ世を拒み 気づけば独りへいの中
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電話口怒鳴られてゐるあひだにも思考は既に特売の棚
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楽したいただそれだけの気持ちから「差別」を「区別」にすりかえるんだ
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目覚めれば窓に飛び込む雪景色 天が促す清き一票
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食道、胃。取り出して水洗いしたい。昨夜の僕を全部すすいで
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春の雪ノーマルタイヤを履いたまま 私の車はぢっとしてゐる
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パートナーの 無き円舞会 すその舞う フリルも哀し たたずむ影の
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いよいよに小さなアパート二人だけ 新婚生活戻ったようで
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ウェールズ王子Prince of Walesなる名の紅茶淹れ今日を始める勇気を少し
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O脚とむくみ解消一分のおしり筋トレまだ若いから
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プラマイがゼロになるよう神様が 与えてくれた私の余生
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冬越せぬ 花のむくろを 土に埋め 来春にまた 逢はむと願う
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白米の 湯気に鰹節舞い踊る 鼻腔に満る醤油の香り 
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通学の自転車の群れ見送ってはるか昔を思い出す朝
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香箱で陽光迎へ猫二匹「背中は任せろ」薄目でチラリ
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