湯たんぽの ふたくわへて 逃げる猫💨 やかん吊るして 立ち尽くす我😓 /前編
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まどろめば 携帯電話の ベルの音 鈴虫のごとく 飛び交う車窓
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細い月 光の筋に 見えるほど 寒い夜空を 優しく照らす
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花笠の紅梅香る木の肌の皺に触れば温き木の精
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カフェオレと ランチパックのピーナッツ ランチパックたまごの無い朝
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みかん食べ 手を洗ってから ねこ撫でる みかんのかわはね ねこにはだめニャ
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沼ひたり特権に生くひとり星「がため」眠りてめざむや否や
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あれこれと工夫されたるおかずより 普通のおかずがよっぽどおいし
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寝床にて荒ぶる心静めたら聞こえてくるは天使の寝息
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いつの間に セリフ音楽 諳んじて CM効果 実感したり
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我という者消え彼になる演技者に まだまだ青き哉「我」
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キリストが 命を捨てて いなければ この世はただの 枯草の山
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沈丁花 不意に知らせて  春かおり 遥か居り
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博才(ばくさい)のなさ知りながらポチ袋買う生臭さなしとせなくに /春節祭ポチ袋
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背伸びした 海辺ドライブ 烏帽子岩 普段はサザン 今はエドシーラン
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ねえ、好きよ。あなたが雲に隠れまた現れるまで瞬きしない
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我が指を 咥えるのは 蒼瞳羊駝きみからの 信頼の証 だったら嬉しいよ
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舌根が苦くて甘い 深夜二時 唾液に溶けた睡眠薬で
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凍える朝 連なるつらら 軒の下 つらさに漏れた 小声の波形
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かなしみの しみ落とすため 探すことば 本に齧り付く ぼくは紙魚
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股引や古き縫ひ目のほつれにもなほ余りある昔なりけり /本歌取り
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狭い寝間 子が真ん中で 親が隅 縮こませまいと 窄み、おやすみ
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壊しては拾い集めたぐちゃぐちゃの これの名前は君が決めてよ
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人間と 人間同士 話すより 一人一人が AIペット
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幸福を 語る相手を 間違えて 熱くなっても 喧しいだけ
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じんわりと炭火のようになりたかった いやいやw直強火でしょってさ
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「いつ来たの?」と訊ねる 小指の先の紅い切り傷
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ゆらゆらと 揺れる私の 手を取りて あの目は君を 見ていたという
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春寒(はるさむ)に 悔いることなし 君の影 朝の陽射しは 夢かうつつか
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歳取って 死んで行くのが 当たり前 葬儀屋さんの コマーシャル聴き
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