これやこの この身に迫りたる 末期まつごかな いまはうるはしき花を咲かせて
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花びらが一枚我の自室にて 繋げなくとも繋がれていく
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「咲きたいよ」「咲きたくないよ」靄の中ざわめく桜たちの熱量
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久しぶり ひとり時間を たのしむわれ あなたといるのも 大好きだけど
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Utakataの言の葉はいつも誰かに操られそっとこころに舞い降りる
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やっぱりね住めば都だ 片付けを終えて眺める新しい土地
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全容の分かっていない細胞を何十兆も抱えて生きる
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陽だまりの集う談笑心なき刺さる言葉は氷の世界
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時々に頭もたげるモヤモヤも チャリを飛ばして剥がして落とす
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かぎろいの春野を行かば海の見ゆ 父母眠るふるさとの地の
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隙あらばガチャが出来てるストリート またかなんてはヤボな話ね
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指先で紡ぎ出される会話から吐息も声も汲める感性
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動員へ傾る水晶前夜ナツィストへ語る未來に虐殺の譽
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見殺しぬわが獨裁の尖兵も靑少年も祖國も振る襤褸の旗
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「普通」という二文字をのみ込み雪を掻く僕の未来よ、滑走路なれ
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順風に海風吹いたか島国は 中波小波に大船動かじ
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大変だそう言いつつも一票を守ろうとする雪国のひと
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除雪車が 運んできたね 冬の朝 眠いからだを 米で研ぎだす
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午前四時 目覚めて月を探したら 孤独を溶かす 蜜のしずくだ
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この頃は 短歌うたの浮かばぬ日のありて 言の葉探しに風の吹くを待つ 
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両の手で おかおをかくし ねむるねこ まぶしいのかな でんきけそうか
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ふりかへり 母の面影探しをり 通りすがりし梅鼠うめねずのいろ
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夫が遺したちいさな菜園 何植えようか 春を待ちつつ思うも楽し
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午前4時 うっすら見える オリオン座 冬の終わりも そう遠くない
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辛そうに 云いきる君を 感じみて 気付いているのに 気付かぬ振りを
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キモいかなこんなアニメが好きなんて 人目気にしてラバスト外した
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いっしんに冬の太陽あびて立つ風にゆれてもゆれないススキ
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予備校の壁に掛かった絵みたいにごくありふれた暇な一日
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ねぇ君 朝からそんなに 走りまわらず  ストーブのまえ まったりしようよ (愛猫へ)
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濡れるの嫌 毛嫌いせずに 受け止めよう 恵みの雨を 落ち着く空を
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