パーカーが握りしめてたこの毛はさ、長いし細いしそもそも赤い
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股引や古き縫ひ目のほつれにもなほ余りある昔なりけり /本歌取り
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念入りの筈が念入りでないようなこの洗濯機まだいけるかな
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それナイフ? 護身用です 護身用 そう言ってたよ まさかあいつが
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浅薄な愛を並べる君よりも 泣き縋る君が一番愛しい
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冬の朝 碧く透き凍つ 井戸水の 手桶担ぎて 吐く息白し    稚児春を待つ
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無気力 無関心あと なんだっけ 三無主義って イージーライダー
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何もせず 死ぬこともない 生命に 無との区別 付きそうもなく
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どっかと言えば左の方が弱い乳首でバッテリーを抱いて首都圏の朝
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凍てつきて  雫の止まる  枯木立 冬の陽射して 雫滴る 雪解川透き 碧さ底まで 
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迷ひ路 何方が東かよく判るほど 朝になり
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駄菓子屋で買った飴玉思い出し空き地の小石拾って舐めた
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日本人 この世のことで 目一杯 虚無に徹する 唯我独尊
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目の前の 愛に飛びつく 性分は 仕方ないかも 情けないかも
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幸せが スマホで買える 便利さに 聞いてあきれる 商品文化
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不器男忌に尿(ゆまり)ついでに睾丸を押せど気になる異変なかりき /2月24日不器男忌
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愛を学習していないエーアイにスケベイラストを描けぬと言われ やあ三日月
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ここに並んだ三十行を埋め尽くしたら、俺が誰だか分かってくれるか
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しろい朝 霧吹き曝し 雪の華 冬の陽射して 木の影揺れる 白拍子
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雪吹雪 枝垂れる 寒椿  花の舞い散り くれない滲む 雪の間に
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雪吹雪 ゆらゆら揺れる かずら橋 凍つ風おろし 枯れ木は黙し 春を待つ
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風冴ゆる 岩うえ落ちる 雪解水 氷鏡映える 雪解の碧さかな
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行く手には 暗黒の霧 死の谷に 向かいて通り 復活の朝
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この世にて 楽し可笑しく 生きていく それが難し 至難の御業
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福音が 貧しい人に 伝えられ お金持ちらは 不安に駆られ
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財産を 捨てることなど できないよ ヤバい宗教 世間の見方
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吾がしゃがみ 名前を呼べば 蒼瞳羊駱きみと目があう 何年も続く 二人の合図
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貴方から こぼれる葉っぱは 服ではなくて 私の服を 剥がしてゆくの
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倍にして 返すの礼儀と 聞いたので チョコ2個あげたら 倍怒られた
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おまえの言葉は涙が拭けるおれの涙がおまえを穢す
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