逃げ足を 早く素早く していれば 危険は回避 チャンスもドロー
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御託並べる前にぶん殴ってやる。そこに並べ
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現実の方が余程地獄の様に思えるお日柄
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ふるさとの 青空跨ぐ 雲の嶺 野を駆けて 影朧追いし 男の児 時代は巡る この道の 踏みしめる 砂利の音だけ いま響く
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年寄りが 寄り集まって 何をする 同窓会か 見送る会か
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もうろくを 発表すれば 哀れみを 受けられるとか 甘い考え
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耄碌と 漢字で書いて 読める人 もうろくしたら それも読めない
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たましいをふたつ守りつづけた乳房ふたつ揺らしてその人が走る 回る 笑う
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天高く メジロさえずり 梅の園 川青く冴え 梅の香こぼれ 春隣
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深山ゆけば 水の音のみ 夏深し 清水湧き落ち 早瀬渦巻き 水しぶき
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雪吹雪 足跡絶えて 静けしや 空くれないの  凍つ峠解け 夢か現か 君の影
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嶺ゆけば 風の音のみ 冬深し 雪なだれ落つ 山の背渦巻き  陽炎立つや ひとり影
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黒髪の 妖しく光る 髪あげし 夜(よ)のしじまに 解けぬ想いか 山音(やまね)泣き濡れ 月影揺れる
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迷ひ路 何方が東かよく判るほど 朝になり
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日本人 この世のことで 目一杯 虚無に徹する 唯我独尊
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目の前の 愛に飛びつく 性分は 仕方ないかも 情けないかも
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騒音で かき消されても 大切な 心の叫び 聴き耳たてて
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ねじまいてこの路くらく訪ぬればほの火のもゆる底つ根の国 〈ねじ〉
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主の居ぬ菜園の隅転がった園芸支柱は捨て猫の様
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産休に はいる部下との 送別会 胎動感じ 寂しき日々よ
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落花生 投げては拾いまた投げて 吾子はよびこむ わがいえの春
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卒業と入学のの春風は、こぶしの白い花を揺らして
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蝉時雨 ふと立ち止まり目をつむる 矢の如くゆく光陰の中
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直接は話さず話せず触れられず緑の通知が私の明かり
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ひたすらに眠ることと食べること 愛しさ増して 我が家の老犬 \ もうすぐ17歳
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空を飛ぶ夢など見たことないけれど自転車からはいつも落ちてる
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依存せず、期待をかけず、受けいりてすべを覚えし歳月としつきの果て
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「三人で来たかったね」と逝きしを偲びつつ行くコスモスの道
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誰だってまぶたの裏に隠し持つ今よりもっと高かった空
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雪原のような白鍵さまよひて悲しき調べ一人辿りぬ
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