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蒲公英
(
たんぽぽ
)
や庭に届きし
絮
(
わた
)
ひとつ植ゑてブタナと知りぬ
粗毛
(
あらげ
)
に
5
桜散る 引いては寄せる 薄墨の 夜風寂し 遠き古里 重なりぬ
5
朝漬けの歌は働く
清
(
すが
)
しさの旨み吸い込み夜に馴染んで
5
駅降りて 人々は散る それぞれを 待つ暖かな 灯りを求めて
32
朝採れの 菜花、スナップエンドウの たっぷりパスタ 春きらめきて
22
雨降る日 ラジオ体操 休みなり ほっとするやら 物足りぬやら
22
春のよの あさき夢にし君が影 満ちゆく月にかかる薄雲
23
花弁
(
はなびら
)
が 妻 居た部屋に 舞い入りて 笑顔こぼれる「お帰りなさい」
43
春の雨秩序を持って屋根叩く子守唄にはだまされてみる
44
レンギョウの黄はまぶしき光となりうつの
脳
(
こころ
)
にまっすぐ刺さりぬ
33
満開の桜が告げる新年度 気分一新それぞれの春
18
雀去り地に花咲かす桜花 時折に吹く風に舞いけり
49
レコードになったことない作詞家の夢レコードを聴くプレーヤー
32
朝露に にじむ街の
灯
(
ひ
)
宝石など 持たないだろう うたかたの人
34
遠くから愛でるだけもう散っちゃった桜にきみに触れたかったな
24
昨晩のぶんまで見よという月か今宵十六夜煌々として
33
心配のタネを流しに川の道 何度もそうして過ぎし歳月
46
雨上がり蝶かと紛う白き花 スナップえんどう夢をひらひら
41
桜花に負けじと枝の下にあり艶めき萌えるたんぽぽの花
33
雪解より湧き立つ土の匂ひこそ生きている日の切なき証
35
空
(
くう
)
と云う変化の法則ありがたし時は過ぎ行く固まること無く
43
「天才」と気軽に言ってくれるなよ努力してるし見せないだけで
25
兄弟がたくさんおって幸せと話す義姉の記憶は幻
29
休日の 昼寝効果を 実感す 足取り軽く 散歩に出掛け
29
ストーブを点けて観ている Tシャツの誰かの春と同じ国とは
32
夜半
(
よわ
)
の雨 打たれ散りゆき花
筏
(
いかだ
)
枝に
縋
(
すが
)
りつ
名残
(
なごり
)
の桜
31
舞ふ桜
躑躅
(
つつじ
)
の
蕾
(
つぼみ
)
顔を出し 初夏の如 風温し
清明
(
せいめい
)
/二十四節気
31
ぜいたくな悩み
干し椎茸
(
しいたけ
)
どう消費 弟からのふるさとの味
36
消えた短歌思い出してはメモに書きまさに推敲二つ三つ四つ
19
薄桃の衣脱ぎ捨て 桜木は やがて萌黄に衣替えつつ
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