まどろみの中で便覧開けてみる 耳に行行子、頬にはひかり
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ご近所の老犬遠吠え絶え間なく 生きてる証でも悲しい響き
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読み方で感じかたが違う気が 静寂しじまよりも静寂せいじゃく派 \山下達郎氏の曲を聴き
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日中は暖房のいらぬ日のつづきありがたけれど夏が気がかり
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弾圧の 五十余年がイラン革命 終わるのに 遺憾示すは 左派ムーブシナのポチかな
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冬茜 くれない燃える 筋雲や 消えゆくあとに 冬銀河
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素人の俺に言わんでジャバジャバと思考回路は畏怖文止まり
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権門の 衰微招きし 頼通は 何と詫びけむ 父にあの世で /3月2日藤原頼通忌日
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足先を輝かせ得る陽の力感じる風景は春みたい
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地球外知的生物必ずやいるとされるが見た人は無し
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みひらいて移ろいを知る桜花 蕾は怖くなかったろうか
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たまさかの曼荼羅織りなす始めたて諧謔曲スケルツォ弾く指、夢中でふたり
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いなかった 私を全て受け入れてくれる誰かは 終わり 始まる
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君の吹く笛の音色をのせてゆく川は流れて流れて海へ
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コンビニで公共料金払ったらいつもの家の犬見て帰る
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「さあ記憶なくせば無罪してあげる」そう言われたら何でもできる
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目を合わせ 揺れた瞳の その奥に宿した闇は 消えぬ傷痕
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コイン精米の明かりを恃みつつ消えたいくらいただ帰り途
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ひよどりは声高高と飛び上がり凍れる空に朝の月見ゆ
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真夜中に 月と密会 したことは 家族に内緒の 銀の耳打ち
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先輩へ 花が綺麗に咲きました 瞳に映る朱色の私
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振る袖を羽根とぞ広ぐ青き君 舞ひ立つ時を今と知るらむ
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バス停のおじいちゃんの笑顔こそこの街に咲いた 最初のさくら
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まだ暗い 部屋にひとりの呼吸音 宇宙そらとわたしの 秘密の時間
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うたかたが僕の心臓消えるまで何度でも灯る愛のスペアで
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春らしいひかりが僕の自転車に反射している きみに会いたい
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ハッピーの 言葉贈れば 幸せが 幸せ連れて 舞い降りて来る
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ピーポーが半音下がり通過して見知らぬ人の非常時を知る
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次男坊じなんぼの知らせにふふと頬緩む われらは爺と婆になるらし
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背伸びして したこともない 失恋を 感情込めて 歌ってみた日
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