天空のカーテンを歌声で裂く 覗かせた月が格別に綺麗
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花冷えに 啜る洟、鼻炎 更に花粉 疾くと移ろえ 夏の花火へ
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昂った気持ちが弾よ 機関 マシン ガン、誰を撃ち抜く? 不減の弾倉
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節操がないのね恋のキューピッド 刺されてくれるのは鬼か蛇か
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この世界 ※1.地理もつれれば 邪魔となり ※2.悪しき夢見て 酔いに溺れる / 冗句で失敬 ※1.塵も積もれば山と… ※2.あさき夢みしゑい(酔い)…
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「ひとりだと寂しいですよ」と六十二歳の先輩、カフェオレすする。
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書店ではドリルのイラスト人気あり されど憎らし我が雲古
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化粧水冷たい朝の雪が降る。高い方の傘持って出かける。
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持ち主の消えたアメリカンスピリットいつまでこの部屋にいる気なのだろう
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朝の駅。雀が雪をついばんでる。くちばしって寒さ感じないのか?
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過去は捨ててきたというかまあなんか無軌道無気力なだけというか
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春浅く 春陽うららか 山青葉 陽射し翳り 木の影長く 水温み せせらぎ騒ぎ 早瀬渦巻 春の音
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バス乗ると みなキャッシュレス 両替を するタイミング 見てもわからず
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何もかも管理対象房総の菜の花たちも人の心も
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記号的な会話、幾何学的な流れ作業、流動的な固定観念
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「今日こそは」と期待したけど案の定、やっぱり今日も、仕事はつまらない。
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手の甲の油性のメモの「の」の文字の端のくるんの丸みを撫でる
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まっさらなルーズリーフに立ち向かう なけなしの言葉を武器にして
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イヤホンで繋ぐ三百五十キロ被った毛布あなたの吐息
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痩せガエル 負けるな一茶 ここにあり 挑戦したら 一茶は何処
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心病む 正義感とは 自らを 引き裂く刃 地獄の定め
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成功と 自信に満ちた 人々に ついてゆけない いじけた心
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親友Bestieだよ 君との1000日三年間あまり そんな言葉で また続いてく
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手放すと決めた日だけが遠ざかり穴と痛みはまだここにある
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啼き吼える獣それとも染まる花 愛はひとしくひとしく芽生ゆ
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お互いに下と思っている僕ら 輪廻の先も埋まらない溝
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汚染区に取り残されし あのたち あるじ求めて鳴く声虚し  /震災で逝ったペットたちへ
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生きること 喜びあえる山めざす 道の左右に 駒草咲いて
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黄砂来て薄汚れたる雪原を 染め直せるか如月の雪
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半分はどこへやったの?上弦の 月に問ふてる夜風はうらら
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