孫からの いたわりを聞く われ ふとす 齢かさねし 正月の朝
17
金色の薄き花びら春まとい蝋梅の花静かに咲かむ
23
街灯が伸ばす私の影法師吐く息だけが熱を持ちおり
34
姪とわれ 炬燵こたつに入り お互ひの 足が当たりて 思はず笑ふ
26
壊したい明け方四時に鳴き出した鶏どものスヌーズ機能
24
この彼氏珍し苗字で盛り上がるすぐに検索便利なスマホ
21
歳毎に正月気分物足りぬ慰めておくれウルフムーンよ
23
さみしさと 煩わしさを 比べたら 前者がマシと ひとりごと言う
14
平等に人は死にます悲しんで惜しまれるのはどんな人だろう
25
箱根路の逆転劇の駅伝に吾も踏み出すリハビリのみち
30
幼らは今日も哭いてるあのまちで世界は何もできないままで
9
昇っては沈みあしたもまた昇るお日さま私がんばれるかな?
14
床を搔きダッシュし走る音がして鼠咥えて猫見せに来る/俺に放るな!
20
「頑張れ!」の大声援は鳴りやまず 敗者の襷 もらい泣きせり
20
尊敬の念を抱く自主練習をするライバルのライバルじゃない
15
我が妻の 悪口雑言 なかりせば 体調優れぬかと ひそかに心配
22
れに拭いて茶こぼしまた拭いて今年の水厄落としと思えば
20
冬の日の 雪の止み間の青空を 何に例えて君に聞かそう
16
トンネルを抜けても抜けても雪国の130km逆逃避行
12
ねこたちの すいぶんほきゅうは だいじだよ たくさんのんで のどうるおして
20
落つる陽や間際の反射に目を細め そろりそろりと帳は降りる
22
初売りに群がる人々TVはこの中それ見る限り不景気はなし
14
きのふ買つたUNOをやらうと初明かり今月十になる吾子が来る
14
踊り場はそういう意味じゃないのだが そういう意味ならずっと素敵だ
8
宇宙は無から生まれたらしい この恋も零から始まってる  
6
生き方を忘れた大人が縋り付く子供は後ろを振り返らない
9
一度でも 鳴らすの悩む 呼び鈴を 何度も鳴らす 同部屋のジジイ
6
納得のお家カレーのルーできた 手の届く値の米よ何処へ 
5
ローカルCMを見て あの日を偲ぶ 寝正月 ひとり微笑む
2
要するに どんな願いが 叶うのか 叶わないのか 調べる手立て
2