真昼から明るい日差しに涙してピンクの色の花束を買う
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あなただけ季節の香り盗り去った 春の匂いを悔しく嗅いだ
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失敗か そうでないか 不明だが 嘘はつけない それだけのこと
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空いてる日 聞こうとする指 止まるのは わからないから 自分のことも
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出勤の迎への車に妻とのりランチの相談も楽しからずや
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ケンカして 「でも」と言い訳 見苦しさ 素直にあやまればいいのに
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県知事が局長こんどうならば副知事は 副長ひじかた務め県民守る
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春雨の マックでランチ 窓流れ 落ちる雨粒 目で追いながら
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人々を 不幸にする ビジネスを するべからぬ  続くべからず
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生きること 喜びあえる山めざす 道の左右に 駒草咲いて
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初鳴きのウグイス聞きつつ朝散歩  雪の富士にも春はすぐそこ
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人の世と 猫の世つなぐ 縁側で 冬用毛布をたたんで くしゃみ
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半分はどこへやったの?上弦の 月に問ふてる夜風はうらら
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春めきて微睡む縁側 そよ風に清き鈴の音 季節を忘れ
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気を抜いた背中の写る一枚にどこの老婆と目を疑いし
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チグハグな今日のダメ押し 牛乳が余ってタマゴ買い忘れてる
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原爆忌から敗戦忌へ傾るおほきみに籠る聲の玉音
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我が家には 愛猫きみが定めし序列あり 猫様一番下僕しもべは二番
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吾の奥の 影を認めて 撫でてやる 筆を手となし そっと書きおり
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あなたとこなたその隙間 埋めるもの 言葉であるか それともなにか
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春色に染めたネイルの手の甲は幼き日に見た祖母と同じ手
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盃に 身は冴え冴えと 蒼く燃ゆ 内裏だいりに似たる 君と差し向き
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さうかもう、下の子だけと行く園のヤマアカガエルのひとみはつぶら
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こちらへと色あざやかに菜の花が 春を招くよ川辺の小道
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美味いもん 食ってナンボの 人生と わが狸腹 肯定してみる
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痩せなきゃと 言いつポテチに 食らいつく この習性が 修正不能
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堂々と宣言していた君の夢 成否たづねることもあたわず /2025.02.02
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もうずっと天袋てんぶくろから出さぬまま雨降りだとて桜餅をと/天袋てんぶくろ(押入れの上の棚)
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表裏 裏の表のまた裏と 聞きたい事だけ耳をそばだ
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雛壇の人形は 雨声うせいを聞きつ しづかに宴 氷雨ひさめの弥生
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