公共の足湯に浸かる 久しぶり たわいない話 笑みこぼれ
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死ぬ前に誰かの役に立ちたくて 御社希望ですスーパーマン 
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薬局でカイロポイント十五倍その場でアプリダウンロードす
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本当のビール心を開くため仕事辞めたし妻は亡くなり
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ふたりきり、今しかないと駆け出した 言いたかったの、言えなかったの
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治世淘汰のいきさつを感極まるに「Great State Great Again,」
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女王蟻に肖し式服の白纏ふ偶像たらむ。宰相寫眞も
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焼け石に 水でもいいと しぼりだす 言葉 3滴 ジュッと蒸発
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父さんのお母さんおばあちゃんから僕の子へ繋がっている眉毛のアーチ
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気が狂う ほどの激しい 静寂が 君と僕の 横たわっていた
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感情を表すことが不得意で真っ直ぐ言える人が眩しく
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神様がどこかにおりて松の内 星の光も一際清く
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覗かれるリンパの流れも心臓も 夫にも亡父母にもヒ・ミ・ツを持ちし
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夕食後小さなたい焼き加熱する生き返るよな大きな目玉
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子どもらが それぞれ車で帰省する 送迎の手間も 一つ無くなり
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日常が戻りし今朝は味噌汁と漬物並ぶいつもの食卓
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声弾む友の電話はすぐそこにいる気がしてる距離も時間も
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はからずも連れて帰った参道の 玉砂利たちは靴底におり /「初詣」
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深呼吸 腹にくくるは 命綱 仕事初めは 大木の松
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三冊の図書を借り出しお年玉ちいさき包みを両手に受ける
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間違えてばかりの地図をひらいてる私に「赦し」の雨が降る夜
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許しとは私のなかのピストルをそっと野原に置いてくること
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冬枯れに烏の一羽柿つつき赤き実落つる哀しき青空
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脳トレに短歌うた詠み始め丸二年 組み立てゲームも日毎に難し
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公園の敷地半分削られて なんとか残った遊具のパンダ
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母さんが土砂降りを君に降らせては晴れた後から虹が痛くて
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玄関の鍵の音(ね)でホッとするくせに口を開けばトゲが混じって
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空蝉や枯れ葉に乗りて舞いきたか睦月の山の白き雪の/低山歩きの孫のライン画像
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旧友と再会もある体操会休憩とりつつシナプソロジー
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見慣れない 寝癖つけ走りくる吾子の 涙の跡を見ぬふりし抱く
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