のんびりと 趣味に明け暮れ ああ呑気 暮らしていれば 時間の浪費
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◯×の絵文字に想いを溶け込ませ、モールス符号で「好き」を吐き出す。
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歯磨きを したかしないか 忘れれば 一回ぐらい どうでもいいか
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ポテサラと涙のにおいで満ちる部屋
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組み立てに、必ず二人用意して。ネジを締めたら戻れないから。
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人は皆 知らぬを恐るる わけでなし 知り覆る 今を遅るる
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停止した爺の蠢くパンチパーマ博物誌へと寄稿したまで
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流れゆく 木の葉に重ねて 云う君と ほらほらああして 僕らは出逢った
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永久とこしえに口を噤みし紅玉のマスカレヰドは夜明けを夢む
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父扮する 青鬼追いつ 幼き子らの 笑い声響き 春呼び込む夜
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すべすべに 衣を剥いだ サルスベリ 猿はツルッと 我が目はピタリ
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身をかがめ電車乗り込む青年の視界の広さ感じてみたい
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各駅で旗立てビラ撒き選挙戦勝利の女神誰に微笑む
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やんわりと 季節を分ける 陽ざしかな しっぺ返しあれど きょうを楽しむ
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淹れたての コーヒーの香りは 僕をまた 君へといざなう 飲み終えるまで
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春風はトリガーとなり丁寧にかけたカーテン雑にめくって
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有り余る人とものとに囲繞され今日もつぶやく自然法爾と
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来なかった死と同じくし生もまた用心深く私を避けた
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もう五分わんわん泣く子抱き上げた 甘えるでもなく辺りを見てる
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AIも人恋しくなるのか」と推しとかじゃないAIに聞く
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着いたよと山頂やまいただきに歓喜する死がそのようでありますように
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ミスタッチ RTは近くて遠く けれど町会 仲良く了解
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感情こころなき ボーカロイドの 機械音 こころのうたで 肉声となれ
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だいだいの小さき花から漂う そのかぐわしさに胸膨らませ
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父さんのお母さんおばあちゃんから僕の子へ繋がっている眉毛のアーチ
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この上なく 遠いお空に 下弦の月 むせび泣くよう 寒夜かんやに揺れて
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思い出が まだ とんがっていて入れない 部屋の中にも 午後のお日さま
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同じ家の並んだ街を寒風と過ぎれば暮るる人参畑
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薄幸の パウダースノーに 積もられて 子を待つ雪の ダルマがポツン
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真冬日の道の駅には人けなく我ら二人のコーヒーも冷め
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