無情にも破れたハートを癒したい そばにいさせてきみ眠るまで
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献立に迷う長袖うちにまだ半袖もおり短パンもおり
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吾のお粥発熱した子が褒めてくれ愛もウィルスも見えないけれど
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雲間から 明るい月が 顔出せば 人も自然の 一部と思う
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勉強しろ!嫌だったけど今ならば親の気持ちも理由もわかる
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雨しとと落つる寂しき秋の川 魚探せど川面に影なし
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木曜日他は休診いつも混み急病で無し申し訳無い
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颯爽と我を追い抜き坂道をぐんぐん登る若者羨まし
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夏の背にしがみつきつつ体感は冬の初めが染み入っており
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閃くもふと予感して過去自作たどればやはり同じうた短歌あり(苦笑)
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モネのいて 睡蓮もパリもひかりあり ひかりのみちに ひかりいており/角川武蔵野ミュージアムにて
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真夜中のフラッシュバックの鮮烈が 賑やかに 逝く道 照らしおり
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窓開ける涼風いっぱい吸い込んで言葉を持たぬ秋の様々
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スマホ持ちパソコン打って利便さを追えば不便の荒波かぶり
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一枚のハンカチだけじゃ寂しさを吸収しきることは無理です
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早速に相談所へと赴いて弁護士予約、調停準備
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忘れ物若い人にもあるけれど 物忘れとは違うよおやじ
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咲き残るサルビアに舞う白蝶に恋の相手はもう顕れぬ
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夜の海 フェリーの灯り煌々と照らし始まる 心待ちの旅 /長男の愛車も共に
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ツンデレが良いんだよねと言われてもどれも出来ない猫は高齢
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持て余す痛みに溺る水の底 三十一文字の慰めに浮く
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秋の線落ちておしまい枯れ葉ごと渡れぬ糸は掴めない糸
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晩秋に 冷たき雨は 降りしきる 銀の雫が 冬はそこまで
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爽やかな空気と空に包まれてルンルン歩くコンビニ散歩
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診察の順番スマホで秋からとめげるなでないと2時間半待ち
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いいねって百回押したい歌あれど一回きりで悔しいかぎり  
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我の名に覚めて「だいじ」とくりかえす わかっていたのにごめんね父さん
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いつの日も人のしあわせよろこんでいられる人でありたいと願う
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あなたはね私に依存してるだけ それは愛とは言わないでしょう?
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夏の日の 突き刺さるよな 西日にしび今 疲れた体を 優しく包む
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