ハム、チーズ、トマトと昨日の後悔をパンで挟んで咀嚼する朝
14
水筒を忘れて水を百円で買うときなんか負けた気分だ
12
意味もなく 目的もなく ただ生きて 死んでゆくのが 我慢できない
3
毎日が 己の罪を 抱えつつ 少しずつでも 罪から離れ
4
タンホイザー、単細胞か?  結局は セクシーギャルに 魅せられたアホ。
2
餌で釣る 人を操る 術使い 見事なもんだ 見上げたもんだ
2
単純に 善を装う 計画は 当たり前でしょ 一般人は
2
なんだって 織姫様と 彦星が 仕事するため 引き離された
2
目を開けてそこが倉庫と気づいたら怖い怖い怖い怖い怖い怖い
2
箱根路へ、脚力磨き選手らは、仲間とタスキ、ゴールへの旅路
2
1Kを引き裂く朝日が玄関のサンダルまで伸び別れを促す
2
かけひきをしてみたいなんて思っても 結局できない ただ君が好き
2
今から君が告げるのは別れでしょ 震える心を抑えて聞くわ
2
沸騰をさせちゃいけない 味噌汁と君への恋が熱くなってる
2
もう君の 片隅にすら 居ないでしょう? そう、はじめから なにもなかった
2
いつまでもヌルくならない珈琲を左手に持ち啜っています
2
ギター弾く人のうしろを通るとき振り向かないでくれと願った
13
「愛してる」っで言葉が全てと思ってた私がただただ浅はかだったの
1
外国の映画みたいに土砂降りの中傘なしで歩きたい日だ
4
甘すぎて喉が痛えよ 外国のデカくて安いチョコの後悔
10
仕方ないそんなに夜が欲しいならオーダーメイドで仕立ててあげる
1
曖昧に半濁点の付いた日々「丸が浮いてら」笑ってる君
3
意味すらも無意味に感じてきたようでお気に召さない顔をしてるね
1
一瞥も呉れずに飴を放り込むそうでありたい諸行無常に
2
詩と道化、知ってるものはそれだけのつむじで枝にくっつく私
3
わたくしは少し休憩いたします二階から茶葉はらはらはらと
4
あのころは一緒に行けると信じてた 気球の旅へ 緞帳越えて
2
乗り過ごし一人で駅に残されて終幕あとの寂しさ覚ゆ
2
「そんなのじゃ来世も人に生まれるよ」「それだけは嫌、二度としません」
5
後ろにはきっと感性の泉があると思って正気を保つ
3