夜勤明け陽の射す部屋で微睡みて上書きされるタスクと疲労
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使い終わった詰め替え用の食器用洗剤だけが私の家事を褒めてくれた
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トランプの トランプによる トランプのためだけなる イラン攻撃
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国際法 踏みつけにする トランプの 「壮絶な怒り」は イラン側にや /イラン攻撃作戦名「壮絶な怒り」
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自然界 般若の顔を 見せる今 先進国が 道筋示す
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痩せなきゃと 言いつポテチに 食らいつく この習性が 修正不能
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夜に発つ白鳥姿は見えなくとも子犬のような派手な声量
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言葉には収めきれない思考あり自分で自分に感じる孤独
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先輩へ 花が綺麗に咲きました 瞳に映る朱色の私
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振る袖を羽根とぞ広ぐ青き君 舞ひ立つ時を今と知るらむ
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バス停のおじいちゃんの笑顔こそこの街に咲いた 最初のさくら
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「お先に」とまばたきを一つ交わすとき雪の狭路は白くふくらむ
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まだ暗い 部屋にひとりの呼吸音 宇宙そらとわたしの 秘密の時間
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春らしいひかりが僕の自転車に反射している きみに会いたい
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ハッピーの 言葉贈れば 幸せが 幸せ連れて 舞い降りて来る
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明け方の 夢に出て来し 通学路 我が母も師も この世に亡きに
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ピーポーが半音下がり通過して見知らぬ人の非常時を知る
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次男坊じなんぼの知らせにふふと頬緩む われらは爺と婆になるらし
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まどろめば 携帯電話の ベルの音 鈴虫のごとく 飛び交う車窓
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背伸びして したこともない 失恋を 感情込めて 歌ってみた日
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付き合いが苦手で海の大好きな祖父は夢見た灯台守を
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コロッケを 出汁に浸して 蕎麦啜る ため息一つ 日付変わる夜
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夕月夜 なれにし袖の梅の香を標とぞせむ 夢の通ひ路
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花笠の紅梅香る木の肌の皺に触れば温き木の精
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あと一日ひとひ 辛抱せよと 如月の寒波を越ゆる 毛糸ニットと共に
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「一」足せば「辛い」気持ちは「幸せ」に 下は向かない前に進もう
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朝まだきすさぶ心と通院へ闇をぬければ白雪の富士
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両脇に 幼な子かかえる 細腕が かけるメダルは 何色だろう
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宰相は軍拡狂女と謗られど 笑みで返せる肚を据えたり
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花粉など気にせず進む快晴の野鳥の森は出会いの連続
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