この棚に集う鶯は他人など知らぬ顔を しつつ鳴く声の恐ろしや
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この世では いろんなことがあったけど 要約すれば「悲しかったなあ」
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無茶振りに応えてくれる AIは 無茶振りさえも忘れてくれる
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トランプはかつらじゃないよ 色々と苦労してるとAIが言う
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年末を 仕事納めで 締め括り 来年もまた 良き年であれ
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いくつかの残念集め掃き掃除 捨て場所のあてあるやなしかは
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勢いはあるかなり変だが二人ヒロシマ知らぬ広島育ち
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欠伸から疲れていると知ったのに若いのでまた古希を忘れて
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眠れないまたも嬉しい寝不足はお泊りに来た君のせいだよ
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週末にかけて寒さが逆戻り今日はお花見今日は初恋
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まだ古希だ開幕ローテ入りへさあ老け込むなまだ若いじゃないか
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待望の1号4番候補なら期待は大に「あっ目が覚めた」
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因縁の対決は大盛り上がりだったカメラじゃなくみなスマホ
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椋鳥の大群賑やか大宴会 味をしめたか柿は食べごろ
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目に涙浮かべて走る環状線 不意に流れたくるりのせいだ
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初詣神様なんてそっちのけ今年の夢の話をしよう
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昼下がり炊事に片付けお洗濯私はちょっとしたマエストロ
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今はまだ周回遅れの人生 幸せを目指しただ走るだけ
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胡麻酢和え。酢と思てたら 白だしドバァー 虚無が創りだす 黒い卵焼き。 / 黒ゴマだった🙄
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不登校くさって部屋で泣いてたら父が差し出す少年ジャンプ/思い出
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こんなにも積もっていたと時間差でわかる吹雪で見えてなかった
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先人の 運んだ 丸太と岩の道 踏みしめてゆく 三輪山登拝
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ぬばたまの  暗き心に  あなたの手  そっと撫でると  勘違いする
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神秘なる満月のもと進む帰路一寸先はホワイトアウト/濃霧
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万葉の 人に詠まれた 同じ月 やがて令和も 昔と眺む
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芽生えたる 夢を忘れる その前に。 命短し 挑めよ我ら
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ピークなる疲労の夜に浮かぶ星やさしいオリオン私を照らす
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クリスマス前に旅立つ人看取る業務の心うち如何許り/介護士
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久方の 雨の早朝 鮮やかな カイヅカイブキ 緑濃く伸び
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電話口 後輩の声 懐かしく 深夜残業 頑張ったよね
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