教団に収奪されし国民は 保守するうちに数えざりけり
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ドーナツの穴を覗いたその先をわたしは知らない。穴はもう、ない。
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寒そうにほおっと息を吐き出して他人ひとも生きてると思い出す朝
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いつもとは逆の電車に飛び乗って 可愛いあの子がどこかへ行った
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あの日々の 君の背ばかり 追い求む そこにあるのに どこにもないの
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君の名で常に頭はギチギチと試験中は消しゴムの中へ
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真面目とは 考えることを 放棄した 覚悟のない奴 の言い訳
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恵方巻き ひとくち食べて 美味いと言う 俺の頭を キミははたいた
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あと一日で一月終わる朝 ふと思う こうして過去が出来ていくこと
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ひと月ぶりようやく会える単身赴任 会えるときより優しく想う
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私ならおはようさんと会釈する向かいのおやじなぜ背を向ける
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なんということもない事なんとなく上手くできないそんな今日です
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いよいよに小さなアパート二人だけ 新婚生活戻ったようで
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朝ごはん 富士山望むリビングに ちょっと優雅な気分に浸りて
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歩くたび抜かしていく人の背に元気だったわたしが見えるよ
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見上げれば紅梅咲いてこの空のどこかにきっと精霊はいて
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上階で移動させてる家具の音再び家の建具が開かない
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「お母さん、ごいりょくってなんの威力?」持ってる全ての語彙でうんちく
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目を覚ますことなき母の髪けば庭の梅には鶯が鳴く
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共テ前 前泊の子らのグループの 楽しげな声に 心で「頑張れ!」
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嫁してより五十二年を生きし町新たなる地に雪は積もらぬ
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冬の朝 掬う真水の冷たさに 眠り醒めゆく今日が始まりぬ 
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ため息をつきて曲がれば白き富士雲を払いて満天の青
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真夜中に 救急呼ぶかと 悩む腹痛 今朝はいちおう カフェインレスで
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「生きている しくみがわかる 生理学」 タイトルに惚れ買った医学書
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休憩も 取れず働き 疲れ果て 大寒の風 更に冷たく
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これからが これまで決める 苦しみを 御恩に変えて 滅度に至る
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軽快な 歌に癒やされ クスッとし 心もほぐれ 温かくなる/皆様ありがとうございます
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「働いて…働く」女史は働かず解散告げて寒中みそぎ
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正当な断る権利二つ言ふ されど長老すかして笑ふ
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