題名:「朝、カフェにて」 立ち昇る 香を纏う 漆黒の 底ぞ見えたり いざ参ろうぞ
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女房と孫娘ふたり 三人で消えた ルミネのショッピングかな
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土曜勤終えて仕事を納めたり 師走の空に うんっと伸びする
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題∶「年の瀬」 急ぎ足  新年向う  雑踏に  ただ立ち尽くす  我が思いかな 
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母の居る 空へ届けと ブランコを 力の限り 漕ぐ星 野原ほしのはら
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急いでも仕方がないことあるんだよベルを無視して終活休み
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冬休み中の子どもがマリカーで遊ぶ昔の自分のように
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年の瀬の「良いお年を」の声ひらり角を曲がればさちありそうで
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題∶「Cafeの一時(ひととき)」 硝子越  凍てつく街を  眺めつつ  ぬくもり灯(とも)る  Cafeの一時 
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最近の家電はシュっとし過ぎてて電源入れる術が分からず
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たんたんと置いてくニュースの味気なさ世間が遠し九日間ここのか長し/ラジオの年越し
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冬晴れの墓参に賑わう朝のうち 花供えれば墓石すがしく
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針の目を たどるがごとく 街路樹の 背高ノッポの コニファーの列
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たましいは一面の霜 君という宇宙に熱を放ち尽くして
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喧騒を 越えて在るのは うつつかな 街灯の先 見える足跡
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拭き上げた窓越しに照る冬の月 夫の頑張り労いくれる
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年の暮れ 寒柝の音響ききて若者達が連なりて行く
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BSの 昭和のドラマに 千葉真一 コロナで逝くとは 知る由もなく
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この時間 メール処理する 静けさに 互いに終わりが 見えぬ年の瀬
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編み物の目を数えつつ聞いている坂本龍一闘病の日々
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年の瀬に 子らが集まる新年の 食材求めあれやこれやと 
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茶葉のことダージリングと言うわりにポン・デ・リングはポンデ呼ばわり
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いくつかの残念集め掃き掃除 捨て場所のあてあるやなしかは
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それなりに 一年過ぎし 及第点 自分のリズム 悪くはないと
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残す日はふつかとなりぬ宵まぐれ 〈後期〉への道 裾払いつつ
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鳥はみな 味を知るのか 手つかずのまま 枝でれゆく 渋柿か
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猫にさへ笑われそうなズボラーだOFFのスイッチ超重力で
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満天の星と家の交じるに 遠くなりにし 郷を思ほゆ
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一度だけ砂の嵐に呑み込まれ謎に興奮!前世はベドウィン (砂漠の民)
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「私の最後の羊が死んだ」読み、ひとりの作家の生き方を知る
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