はだいろがピンクベージュと名を変えて澄まして座るクレヨンの箱
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飛べぬままこの部屋を去る オリオン座めいた画鋲の跡を残して
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「家じまい無事に済んだよ父さん」と墓に供える白い秋桜
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動かざる思ひ知りたる雨の歌ひとり受けたしあゆみ静かに
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なんということもない事なんとなく上手くできないそんな今日です
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ダイソーで可愛いピアス買い漁る美女と呼ばれた意地があるから /還暦
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家じまい ゴミ屋敷の実家いえ片付ける あぁ最後まで迷惑な親 /業者に依頼
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ラムの焼きあがり待ちつつお隣の紳士はごきげん赤ワイン飲む/サイゼリヤにて
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忽然と姿を消した台布巾💦 昨日見た時机上にあった
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生きている 確かめるため抱きしめる 黒の毛玉が応えてくれる
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火をくべて ほくそ笑む軍需産業 この手にあるは 水か油か
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就職も範囲が狭い障がい者 若さが欲しいチャンスが欲しい
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信号の青に急かされ歩く道 僕らはずっとエイリアンだね
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の腹のたぎるマグマは鎮まりて妻は茶を飲む暁の空
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ほうれい線ひっぱり鏡にかつての私呟きたくなりアイラブユー
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新月の今宵の空を 埋め尽くす雨雲は 冬の街をきよむる
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柚子玉と四つ割り南瓜買ったから年末に向けひとマス進む
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星空がきれいに見えるスポットがそばにあること忘れていたよ
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代わり映えしない毎日送りつつカリポリかじるピリ辛らっきょう
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あぁダメだ!こんなうたなど恥ずかしい!すぐに消しちゃう編集しちゃう
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降り積もる雪に溶けゆく夕映えのオレンジ色を鞄に詰めて
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初恋をまたしませんか絵手紙は妻の弟子だが不倫じゃないよ
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真夜中のチュッのラインはもう来ないのか既読待つだけのノンアル
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願うのは 当直の君 起こされることなく 眠れてる ぐっすり休んで
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水森かおりとの二人旅する暇は部屋にあの娘の匂いもうなく
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縄文の人も食いけむ栃餅や土器のまわりに笑みのあふれり
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「ん」が付けばいいらしいとは聞いたけどシーチキンではしっくりこない/冬至
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動かない 互いに顔見て 苦笑い 押されてなかった 階数ボタン
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南瓜なら「な」きゃべつは「か」と冬至は名を変え食卓へ出し/「ん」が二つ付く物を
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「親友」の言葉を舌でころがしてとけないことを確かめている
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