孤高なるお花畑の駒草に寄せる思いのまつりごとあれ
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ナチス廣報戰略大臣ヨゼフ・ゲッベルスの群柏の拍手
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動員へ傾る水晶前夜ナツィストへ語る未來に虐殺の譽
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誰もが皆 心優しい 世界なら 大声もも 張らずにいれる
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雪の下 たんと蕾を芽吹かせて 春を待つかなレンギョウの花
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雪だるま並んで浴びる如月の日差しよ僕も溶かしておくれ
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一年の辛苦に耐えし老い梅の蕾つけしがヒヨドリの
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辛酸を 舐めて麻痺した この舌に 効くものはなし 私は無敵
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坂道をのぼり終えつく溜息や流るる雲をしばし眺めん
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木の芽月 陽射し日ごとに力付け グリーン吊るすや明るき窓辺
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お互いの幸福しあわせ想い過ごす日々 平穏であれ健やかであれ
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枯れ草の動き静かな小春日は鳥声聞きて歩かば楽し
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スピードに乗れない吾を急かすなとゆっくり歩む日だまりの道
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診察で上着ぐのを考えて重ね着一枚減らす見え有り
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「雪だべ」と祖母に微笑むドクターのさくら色した往診カバン
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久しぶり再会してはお互いに老いた事実を飲み込んでいる
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セルフレジ もっと単純化してくれよ 昭和世代をいじめないでよ
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独り占めしたい景色を長靴に詰めるみぞれが降る日のために
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加速して形にせよと宣えば一刀両断 少数の声
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雪解けの カタクリの花ひっそりと 薄紫に春待ちわびて 
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雪だるまサングラスかけラケットを持たせて映す孫の青春
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ひなたには 満開の梅 見つめつつ 桜と喜び 孫がはしゃいで
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やわらかな日射しが窓を温めてる 少し眩しく珈琲啜る
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介護用電動ベッドは引き取られ そこだけ青い足跡のい草
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うっとりと メロンの如く 美しき ひびりたる 失恋も有り
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冬日差 葉牡丹凛と葉を広げ色鮮やかに道を彩る
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青空に枝を広げる大木のそれぞれ抱く宿り木まろき
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恋愛が生の始まりそんなことつまらないのが我が身の結果
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残雪を 押し上げ開く福寿草  温む大地に命を灯す 
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三十七度六分の熱に寝込みつつ息子が鳴らす家事音愛し
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