夜桜の 狭間にみえる 星粒も 君が存ぬ今 散りゆく雫
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路地脇の緑葉の中青柿が顔のぞかせて夏の陽を浴び
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間違いか正解かとかいうよりも別の答えが出てくる人生
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三十年ここで寝たんだ このベッド あるじ無き部屋 淋しさつのる \ ようやく独立!
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この部屋の座椅子の窪みばあちゃんが生きてた証小さな重み
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散らかって調和のとれぬ中に居て落ち着けるのが我が家と知りぬ
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貴方には少し好意を混ぜておく 全部入れたら甘すぎるから
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先輩へ 花が綺麗に咲きました 瞳に映る朱色の私
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萎れたるポインセチアの花殻を摘みて春光注ぐ如月
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吐く息にいつか消えてくときめきと君が焼いたパウンドケーキ
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まだ君と さよならできそうにないから すこしさ 春泥棒になってしまおうか
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かすむ名を召しあげとかす今日の青 胸をつらぬく三月のそら
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待ち合わせ8時の電車の先頭ね スマホなくてもちゃんと会えたし/昭和時代青春の頃
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一言じゃとても足りないだとしても 贈る言葉は「おめでとう」
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すすり泣く 生徒父兄に 感化され こんなん泣くわ答辞の言葉
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潮風とかけっこをした散歩道 桜散りゆく 3月下旬
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五時の鐘 二度と戻れぬ場所にいる気がして不意に詩が生まれる
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上向いて落ちる椿の見るものはまばゆい空か蕾の子らか
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本当はすべて綺麗だ 狭量な僕が認めぬ歌があるだけ
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満開の桜が告げる新年度 気分一新それぞれの春
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にぎわいの桜の並木何事もなかったような卯月の葉桜
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朝の縁 答えに触れぬ 問いばかり それでも重さ わずか移ろう
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業務スーパーぎょうスーで 異国情緒を カゴに詰め 当たりあるかな 運試しする
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新しきパスワード使いログインす投稿した短歌うたすべてが0ゼロ
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山の端にゆるゆるのぼる月ありて花明かりもさす私の住む町
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6人でグループLINE作ったよ 四六時中が着信祭り
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あさが来て 新大陸を 見たような 海が割れたの 庭の雪解け
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桜映ゆ 水面に憩ふ 鴨たちも ふと花見とや はしゃぎゐるらむ
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雪の如 りぬ花弁はなびら バスを待つ人の足もとにも 花絨毯
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幼気な春の魔女たちたんぽぽの杖を回して笑顔振りまく
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