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芽吹きては 咲きて散りゆく 花の生 我
傍
(
かたわ
)
らに 見届けており
27
うまいこと言えても 生きるの上手くなく 歌で息つぎして また明日へ
49
プランタを 花咲か婆ちゃんから もらい 花より野菜のタネ 選ぶ 孫
41
身を起こし背を押し父のぬくもりと「有難う」との声まとうなり
25
乾燥し 鼻腔の奥がぴーすかと 鳴るのを一人密かに楽しむ
19
梅の花ミモザの花が如月の雨に濡れてる春呼ぶ雨に
50
枯向日葵にしろき窩數多ありて項垂れつつ零す種子を
23
殺すなと 描いた太郎の 缶バッジ 見かけて少し 泣き面に 春
38
いたずらは得意謝るのは苦手似たもの親子並んで
午睡
(
ひるね
)
54
一九三一年九月画を画き戰端を開きぬ旧宗主の名を日本 といふ
29
風が吹く風に吹かれるカーテンを透かす光はもう春の色
46
冒険という名の種族 転んだり笑ったりするそうして生きる
39
青年にドア開けられてしずしずと五十五の我乙女となりぬ
34
ゆるるりと自分を満たす一人時間 気ままサプリが吾には効くらし
39
キラキラと
眩
(
まばゆ
)
い
水面
(
みなも
)
見上げると 飛行機雲が果てなく延びる
40
流れてる ラジオを聴いて リズム取り 今朝もカタカタ パソコンを打つ
12
やっつける道が見えない
碁敵
(
ごがたき
)
は悪手を打った顔つきなれど
26
派手やかに 咲く花よりも 紫の すみれ恋しき 春浅き野は
32
陽だまりの たんぽぽひとつ 春が来る 小さな風が そっとゆれてる
19
今頃は 火葬の時間 空仰ぎ 故人思へば 風花の舞ふ /3月8日朝に身内が逝去
27
デイ以外こもりがちなる日々なれど春の日差しに我も誘われ
35
濃桃色
(
こいもも
)
の花零れ落つ遊歩道「
意宇の里
(
おうのさと
)
」なる名の椿らし
30
名駅で 最初で最後 二人飲み 男女の友情 転勤前夜
31
生ぬるい部屋にひとりの夜をいて 未来をいまも研いでいるんだ
27
木蓮のつぼみをつつく破廉恥を知らない二羽がキーキーと鳴く
36
春あさき 皇居の庭の 「
袖隠
(
そでかくし
)
」 たちまち江戸へ タイムスリップ
/
椿
37
颯爽と 公道を駆けゆく 昭和レトロな車種は 我が目をも引く
25
震災の日 十四時四十六分 忘れじの
刻
(
とき
)
黙祷
捧
(
ささ
)
ぐ/東日本大震災
32
記憶の日、思い出せなくなる前に 過去のいつかでまた会いましょう /3.11 東日本大震災によせて
23
こころから自分を恥じて振り返る白木蓮の忍耐強さ
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