海峡のことをおもひてゆく呑みの罪深き足取りあたたかき夜
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嗚呼友も我も目悪く卒アルの初恋のひと見つからずゐる
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築泥(つきひじ) の 崩れを抜けて 吹く風の 地を擦るときに 君は声挙ぐ
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「コストコで  買い物すると  太りそう…」 「そう…じゃなくて  太るんだってば」
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携帯も 本も見ずただ 穏やかな 景色を眺む 各駅停車
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初めての傘は赤色アンパンマンずっと離さず寝るのも一緒 /吾子三歳
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無花果の枝の武骨にそよそよと水仙の白 病める身の春
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朝採れの 菜花、スナップエンドウの たっぷりパスタ 春きらめきて
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雨降る日 ラジオ体操 休みなり ほっとするやら 物足りぬやら
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飛ぶ鷹へ爪を隠せと言わねども 平和を告げる鳩でありたい🕊️
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春の雨秩序を持って屋根叩く子守唄にはだまされてみる
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レンギョウの黄はまぶしき光となりうつのこころにまっすぐ刺さりぬ
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満開の桜が告げる新年度 気分一新それぞれの春
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六段の石垣見事な山城で どれ程鳥声聞きしか城主は
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家守り十五年経て奮い立つ 春時雨裁つ君の復職
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パンパンな ボンボンドロップ シール帳 石油なのでは 有事なる今
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あゝこんな些細な事に幸せを感じる歳に吾もなりにて
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深谷ねぎ使って作るねぎ味噌は高級料理にも負けぬ味
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幾たびか 花は生まれて 花は死に 弔いて行かむ 絵筆にたく
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バッグ抱えデイの窓辺貼り付く義母に くるり背を向け気づかぬ振りを
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毎朝に とりの過酷を 思いやる 大きさよりも 殻の薄さに
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薄冷えの夜半よわ ベランダにで 空を仰げば 北斗七星高し
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聴かれない副音声としてもなおあなたの歌を詠み続けたい
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春嵐ひとときの夢散り残し季節は先にゆこうとしてる
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新年度 あいさつ回り 時追われ 雨天の土曜 車中で一息
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春の陽に浮かれし僕を恥ぢにけり遠き戦火の子らへ何せむ
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枝垂しだれては心静かに咲く花の行く末思ふ性分しょうぶん苦し
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日曜の君が残した檸檬の香 枕を抱きてそっと目を閉じ
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利かん気で危機一発の子を抱き締めて母はせめずにカモミールティ / イースター、ピーターラビット
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麦茶でもおいしいものの日本茶のわずか葉酸とれるうれしさ/ペットボトル除く
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