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朝日浴び吊るした柿は耀けりさびしき家にときめきの色
38
週一のデイ送迎の車窓より深まる秋の町並みを見る
39
引き寄せの法則ありは真実か新刊の見出しにふと思いたる
33
仕事終え カフェ出る我に お疲れと 呟くマスター 感謝し会釈
36
「躰の細部にも我が宿る」冬 艶色俳句置いてゆく君/出張
20
畏れつつ自然の
貌
(
かたち
)
を見過ごして先回りしてまた傷つけし
28
無人駅のようにさびれたわたくしのプラットホームに冬降り立ちぬ
24
今少し 眺めたきかな 遠き日の 夕雲に似て 山の
端
(
は
)
に沈む
27
陽だまりの窓ガラス越しに止まりて 翅休めをる秋 シジミチョウ
31
地べたより 水仙の葉が 顔を出す 遊ぶ落ち葉が 布団となりて
38
私だけ?笑み隠せないLINE着信 あなたはどうかなと聞いてみたい
9
私には、臓器に薔薇が咲いてるの 隠した好きが咲き続けるの
19
砂時計さらさら流れる心地して まだいかないで 連れてかないで
26
昨晩は咳で目覚めることもなく どうやら抜けたか風邪のトンネル
27
手のひらに紅葉ひとひら舞い降りて 秋から冬へ 通院帰り
26
灰色と 緋色のドラマ 終わりけり 風に
急
(
せ
)
かれて 暮るる夕雲
24
ほん
小
(
ち
)
さき心の棘の除かれて 見やる夕日の美しさ増す
27
車窓から見える山々紅葉す 空気も澄んで水色の空
32
イギリスの吾の犬炬燵大好きでジャパンのネコと仲良く潜る
14
小春日の 花屋の
主
(
あるじ
)
上機嫌 嵯峨菊談義 愛おしそうに
23
はらはらと
小
(
ち
)
さき扇子を振る如く舞ふ
鴨脚樹
(
イチョウ
)
の葉 霜月の風
31
百均のセルフレジ終えホッとする 家に到着品物がない😩
27
華がない だからどうした漢なら 生き様死に様 背中で語れ
19
鉛筆で 書く音なぜか 懐かしく 午後の窓辺に 西陽差し込む
29
覚めやらぬ 夢の疲れに ぽつぽつと
鹿
(
か
)
の子絞りに 鳥は群れ飛ぶ
24
降る雪の斜めに吹雪く見つめおり雪明かりの部屋ひとり籠りぬ / 追憶
28
庭の花一輪挿しに生けましたそんなささいなことが幸せ
25
手袋のパンダが笑う朝日かな白黒つけず好きも嫌いも
16
フライパン片手であおるは重くなり右手
菜箸
(
さいばし
)
左手にへら
25
また今日も 忙しないねと 道すがら ブーゲンビリアの花が微笑む
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