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好きになるのはヒット曲ばっかりで こんなとこだけ平凡なんて
9
ふれあふれあ爆発したら影響を及ぼすくらいすごいふれあ
4
さよならに聞こえてしまうありがとう 言えずに今日も またね で帰る
34
▼なべのふた ▼さいばしのつえ そうびして クエスト★★★★★ ▽「からあげづくり」
4
敗戦忌 すめらみことへゆくすゑをしめし若き柩工は死せり
5
戰犯とは不肖の綽名われいくさに倚らざれども死なず
3
國民総戦犯ゆゑに絶たれたる昨年の忠魂碑はたれのはか
6
われ義しき國民なれば崇拝すクリスティアーノならず 墓を暴かむ
5
復活祭へにがき蕗煮ていもうとはロザリオなどゆめかけざらむ
4
父殴てる馴犬哀し。頸枷に「愛われを創れり」彫られて
5
ぎっくり腰これも気圧のイタズラか 台風一過そろりと散歩
23
期せずして三度帰省のこの夏に 悲しみの中にも故郷は嬉し
33
ハッとした 能面のよう母の顔 もう一度見たいよ昔の笑顔
21
歩けぬが可哀想とは言わないで
老犬
(
キミ
)
は大事な我が家の希望
28
眠れない夜ひとり作るオムライス 丁寧に丁寧に慰める
10
ふみしめた冷たい土が呼んでいる わたしはいつかあの中にゆく
9
ああ犬よ毛玉散らしていた柴よ 瞳曇っても愛しかったきみ
15
ガチャピンよおまえはどこを目指すのか己が極地の地平線行く
13
人生を達観したかのそんな
風
(
ふう
)
まるであなたはみつをのようだ
19
独りでに望まぬ道を行く思考 自分も自分の敵なのだと知る
14
自我の
舵
(
かじ
)
乗っ取り企む復讐鬼 憎しみ消せる消しゴムが欲しい
14
手挽きミルゆっくり回す日曜日眠る我が子を起こさぬ様に
59
冬七に春三分程日の光 少し切なくなる白い色
38
満月に誘われるよに南から一等競い春風は吹く
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冬と春満天の空掻き混ぜて入れ替わりゆく如月の夜
42
満天の星空の下バス停にぽつり佇むバスは遅れて
38
諦めが悪いくせしてすぐ逃げる 自分も夢を遠ざける者
11
因縁の対決は大盛り上がりだったカメラじゃなくみなスマホ
15
残月の光冷たき広場からほぼ貸し切りの路線バスに乗る
13
寒き日も 言葉の灯り あたたかく 明日を潤す 桜雨かな
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