風渡リ 水面揺るる 滝つぼの 陽炎立ちて 去ぬ後ろ影
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本当に 逃げてしまったなら 探して下さい 大事な命を 早く見つけて下さい
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執着を捨ててひらける湿槃の身身心脱落我が身よさらば
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長話 むしろ嫌いな 人だから 気づかれぬよう いい人ぶって
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春でしょ 出かけていいね みいちゃんが おんもに出たいと 泣いているから
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問12 今の貴方は幸せか? 「はい」か「いいえ」かで答えなさい
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「やったか」と言ったばかりに残党の不安がわたしの寝首をかいた
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きみが3 しろみが4の レシピみて しろみのきもち わかるときみが
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吾に近寄る蒼瞳羊駝きみの動きに笑えた日 だるまさんがころんだみたいで
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ばるより瑞々しいね私たち ただ空見やる瑠璃のふたりよ
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雨上がり 白梅の枝 桜の裸木 何か恐竜のような
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春雨の おぼろ霞て 山の端よ 朝の陽射すや 光こぼれる 銀嶺の嶺 光の渦に 影さえ白く
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パンジーの顰め面にこと寄せる蚤の心臓のせめてものこと
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大粒の 雨も冷たくないんだよ ヤニ食ってれば 肺は暖か
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俵万智最後の講義ビデオ見て 米川千嘉子存在を知る
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カーテンを 開ければすでに 日光が 春だ春だと 眠りを覚ます
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友もなく 日記も切れて 思うこと 徒然なるが ままに投稿
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子らが言う 「好きすぎて滅!」 流行ってる わたしの場合 「食べすぎてデブ!」
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喧騒を避けて逃れたウタカタで政治思想は聞きたくもない
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桜咲く 開花予想で 春感じ ほぼ五月かな 北海道は
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アンテナに かかる小さな アイデアを 歌にするのは 愛であるかな
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山深の 雪解川 薄氷弾け  岩を噛み  梅の香溢れ 春を待つ
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一日が 長くて長くて といふ日 あっといふ間に 過ぎ去る日もある
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「買ったんだ」つれない素ぶりの息子達 「食べる?」を期待し しっぽぶんぶん
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ゆめでだれかの抱擁をうけ ひふ細胞だけが憶えていること
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毛刈り後に 激変する 羊駝達 ぽっちゃり気味の 蒼瞳きみほぼ変わらず
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謝罪なし 診療費額 間違い 指摘しても 差額返すのみ
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違和感を感づる事が作家なり独り嘯き厠に急ぐ
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一時間睡眠増やさな良くないな矢先の寝坊言わんこっちゃない
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亡き父へのダイレクトメールまだ届きとりあえず生きていることにする
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