東京に逆らえない新潟県東日本は終わってないのに
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他の評価 気にするものかと意地張るも 殺せぬ欲求 いいね待つ指
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障子窓 やぶれた三角からのぞく 野良猫の目のこちら見る丸
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もしいつか 家族増えたら 花見して 横に並んで 微笑みうかべ
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家と家細い隙間になお細い三日月浮かぶ僕の街角
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いたずらに吾子が鞄に忍ばせた丸い積み木が今日のお守り
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垣間見える意志の強さが好きだった あの子は今も高崎にいる
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行く道は次第次第にくらくなり浮かんで消える面影増えて
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気にするな って言わない人のやさしさに  育ててもらった 歌詠む 気持ち
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切る勇気なくて引っ掻いたダサい跡 角度によっては星になる過去
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まだココア買ってないんだ いきなりの冬の寒さはちょっと勘弁
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薄明の空オレンジ色を背景にV字飛行のシルエットたち/白鳥
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長旅を労う気持ちと嬉しさで今年も来たる白鳥目で追い
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椋鳥の大群賑やか大宴会 味をしめたか柿は食べごろ
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いつかまた明るい短歌うたを詠みたいな 秋空のよな澄んだ心で
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未来予想 オールドメディアは煽りつつ紙面の片すみ 干支の運勢
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割烹の女主人に咎めらる丈夫の二尺上の崑崙
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携帯が震えてほしい一心で罵詈雑言の売買をする
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列王に名を遺すてふみづからの榮代の後までいくさせむ
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治世淘汰のいきさつを感極まるに「Great State Great Again,」
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女王蟻に肖し式服の白纏ふ偶像たらむ。宰相寫眞も
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人びとは 縦横無尽に 行き交いて ひとりたたず 駅コンコース
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退勤後フードコートに集合でみんなで食べるラーメン旨し
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金沢へ 嫁いだ友は 道産子で 小箱につめて 「これが木犀」
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仕事場を抜けてスタバへ「辛抱」の在庫切れにて補充に向かう
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葬儀屋のネオンサインは煌々と大河の様な国道の脇
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忙しくもペットに和んだ子育て期 亀の名コナン楽し昔日
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グラデーション見惚みとれてしまう朝焼けに 得した気分休日出勤きゅうしゅつの朝
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マカロンのような軽い共感した後で寄り添えたのか?反省をする/解散後
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富士山は初雪浅く地肌見せ墨絵の筆のかすれの如し
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