落葉らくようのごとく言の葉降ってこい 短歌うたの種なき 硬き頭に
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雨の日の黄シグナルは寂しかろう心の岐路にひっそりと立つ
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なんということもない事なんとなく上手くできないそんな今日です
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焼け石に 水でもいいと しぼりだす 言葉 3滴 ジュッと蒸発
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病棟の枝分かれしてく夜たちを引き止めようと非常灯淡く
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なんちゃってケーキだけれど 「母さんのケーキ」と呼ばれ今も昔も
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辛かろう 子に疎まれて生きるのは そうなるように 生きてきたとて
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青白い画面が夢を叶えてくれるマッチのように携帯を擦る
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ノンアルで「お疲れさま」って言い合って一緒に過ごす一時間だけ/師走晦日
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それぞれの窓の灯りにおのおのの年末在りて今年暮れゆく
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恥ずかしく視線落とすが完遂へ得点源を封じられても
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未来あす思う いいことばかりじゃ ないけれど 続ける日々が 層になるまで
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キミからの「今年もよろしく」届きをり既にいい年始まった我/二〇二六年
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深大寺の蕎麦をもらひて年越せば深き味より清けき初春 / おめでとうございます
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明けやらぬ厨に白き湯気のたち日の出を待ちて両手に包む
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恐る恐るショートメールを送ったら間違って押しちゃったんだって/安堵
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「あなたのことは死ぬまで忘れないよ」って返事が届いた初御空/感謝
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子の帰省に ついて意見が 対立し 言葉通じず  異星人に見えた
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初だとか 早々だとか 考えず この毎日を 変わらずおくる
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富士山の霊水流る初春や鴨は身浄め 水尾みなおきらめく
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能登の地の倒れし寺の跡なれどせめて鳴らさん除夜の鐘かな / 三回忌
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昨日、今日三食同じ菜ならべ老いの正月箸も進まず
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街灯が伸ばす私の影法師吐く息だけが熱を持ちおり
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飲んで寝て風呂キャンセルしスマホ漬け 絵に描いたよな自堕落な日々
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新年を 寿ことほぐように 白鷺しらさぎが 朝陽を受けて 川べりに立つ
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冬至から三ヶ日までの取りあえず健闘たたえひそといたわる
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冬の日の 雪の止み間の青空を 何に例えて君に聞かそう
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正月も 勤務の友と 二人酒 白焼き冷酒 ちびちび味わい
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「頑張れない」という言葉さえ頑張ってひねり出してるたぶん、無理です
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高層のホテルの壁はミラーにて日毎の空とビル群映す
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