バブル時の深夜タクシー取り合いを思い起こすや「東京アプリ」
17
温燗で自分の機嫌とりながらエドシーランでおやすみ不穏
10
のらぬ日に一駅前から朝散歩向かい風のに鼻歌をのせ
14
十八歳じゅうはちの我らに教えし「たけませか」若き助教授リタイアと聞く/<撓み、傾斜角、曲げモーメント、剪断力、荷重>の頭文字
14
聞き逃し ラジオ深夜便 朝に聞く 昭和の匂い  我、娘となる
14
千体の観音を見ゆ回廊に居る訳も無しキアヌ・リーブス
15
国道を制限速度で走っても見えないルールが煽る人生
13
春近し ワラビぜんまい フキノトウ 土をかき分け 出ておいでー
9
思い切る言い訳にする「春なので」あなたを振ってケーキを食べる
21
つくられた寒暖差とも生死賭け闘う日々が来ると思わず
13
短慮せず閉眼呼吸忘れずに一長一短断ずべからず
12
盆栽の舎利抱えて歩けば足元で目を合わせる椿の欠片たち
8
早番の日は暗闇で目を覚まし 朝が来るのは職場の窓から
13
買い置きし 名作を読み 世を去りむ 母の命を 看取りし後に
9
紅のくれない水に溶けてく絵の具たち知らない内に染まったぼくら
4
「おい、それは言っちゃだめだろ」そうだよね 「で、その後は?」なんだ聞くのか
4
石鹸のにおいがする手で撫でられて今すぐ死ねないなんて不幸だ
4
アプリなどお持ちでしょうか? 「大切なひと」に私は入ってますか?
4
言葉なく 言われるままに 這いまわり 一息つけば 文句がポロリ
4
この世では 多勢に無勢 鬼ばかり 我が物顔に 威張り散らして
4
輝いて いるところだけねえ、見てよ かりそめ笑顔を振りまく人形
4
エンゲルス マルクスレーニン 情けない 資本主義とは お猿の社会
4
目が慣れてきた人たちから少しずつ閉まる1ピースの光でした
4
映えなくて 画質粗くて静止画で いいね押すきみ 感性を撫でる
4
チューハイにストローを挿し飲んでみる メンヘラだった元カノの真似
4
外国のバイクと人のお墓へは六個目の角曲がり続けて
4
ハードオフ ジャンク品棚 エレアコの ギターを見つけ 修理にかかる
4
ウィカーズ オイル交換 エンジニア 外国人で なんだか不安
4
寒くても 暖房つけず 日本人 倹約美徳 どこまでやるの
4
呑気だね 緑内障の 両目では 夜間走行 極めて危険
4