わたしも見てと咲く木瓜ぼけの朱の恥じらいは吾にも似たり
10
子どもでも描けそうな絵で印税を稼ぐあなたはやっぱり非凡
22
咲くたびに庭のさんしゅうと歌ったそれは山茱萸ではないらしい今寝たきりの母さんが歌っていたな庭のさんしゅう/山椒とか
15
無花果の枝の武骨にそよそよと水仙の白 病める身の春
18
この世から逝ってしまった人達と桜の下でおしゃべりをする
11
この世には限りがあると諭されて今満開で咲き誇る
9
戦争を語るときだけじんわりと涙を流す怖いじいちゃん
11
昼休み会話が弾み気がつけばあっという間に1時となった
9
公園の 二股桜 咲き盛り ドッジボールの 球が飛び交う
17
自転車の 無法運転 図らずも 恥部曝け出す 大和民族
11
余韻より 曖昧目立つ 第五句の 連用止めを われは好まず
7
阿保のまま 生き死にせよの定めなり 目出度くもなく赤飯を炊く
8
やわらかに世界を変える手触りは蝶のはばたき君のまばたき
12
測らずも セルカレンズに 切り替わり 吾の素の顔を 見せつけられる
13
恋人を実家のイヌの名で呼んでナナって誰と修羅場になった
7
企画書を企画書らしく作る午後、春が来そうで来なくって、来た
9
琴瑟きんしつの希求すように呼びかわす 場違いな我、小さき金魚
7
抽斗を開いて隅まで眺めつつ自分が存在いたことの余韻を残す
8
宇宙間  存在しとる  もの事象  その全部が  森羅万象やって
5
仕事終え、嫌いな上司に堂々と背を向け歩く。イヤホンからエミネム。
6
なぜだろう 俺が押したの 冷た〜い 出てきたヤツは 温か〜い
4
元嫁と 会社休んで デートする どうかしてると 俺も思うよ
4
付き合って って言ったとしたら どう思う ハッキリ言えよ キミが好きだと
4
どう思う? そんな聞き方 されてもさ そもそもお前は どう思うんだ
4
でもだって どうせむりだし わかってる 俺が死んだら やっぱりなと言え
4
隣り合う ベンチで女性が彼方かなた向く 少女じゃなくて 老婆の方か
4
世の中は ルールとモラルで ことたりる マナーがないよ あのマナー講師
4
腹が痛い けど無性にラーメンが 食べたい 大便の時間を 一時間取った
4
うしろ髪 しなやかに揺れ 艶めいて   残り香追いし 君の影去り  春はゆく
4
「危機だけどなにも出来ぬ」は当たり前 勝った選挙は人気投票
4