床に落つ白髪一本つまみ上げ抱きしめましょう我の人生
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月光夜どうしようもなく秋の風あしたは桃を買ってきましょう
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サヨナラの代わりに一筋光るのち、海の向こうへ夕陽が還る
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飛び立ちて鳴き声止みし時の間にヒヨドリ襲う蝉の逝く空
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ふとつけた テレビに映るウルトラマン 哀しきヒーローゼットンに散る
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炎天に萎るる鉢のひまわりを樹下に移せば百日紅の空
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我ながら美肌だなあと自画自賛アラ還なれどシミしわは無し/リンゴ酢効果?
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シクラメン居心地いいのか十ヶ月 次々現わる小さなつぼみ \ 11月からずっと咲いています
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生かされて何とは無しに生きている防災準備は何もしてない
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人の為と書いて「偽り」 いつわりの人生吾も歩んでみたい
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母のこぐ自転車うしろ幌の中 小さな手伸び風と遊びぬ
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呼び捨てに一人勝手に心躍る 脈を感じてもいいやつなのか
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洗面台 狙い定めてひと叩き‼️ …虫に逃げられ鏡に手形
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駅構内 トイプードルが飼い主に引きづられつつ滑って行った👀
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めしいても 応えが無くても、ろうしても、君は等しく愛しい肉塊からだ
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納豆を食べる程度の気構えでぜひ面接にいらしてください
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すくわれて向こうに行けと流される小魚になり途方に暮れる
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日々を詠む うたの しずくの 集まりて  渇く心に 慈雨のじんわり
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シャリシャリと月の形の梨を喰む夜暗がりに小さく泣いて
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何もかも捨てて君のもとへ行く はずだったのに私も捨てるの?
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ハロウィンが終われば次は誕生日 祝ってほしいな大好きな人に
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デジタルの目覚まし時計を逆さまにして眺めてる夏が終わる日
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メンソールリップクリーム塗ってキス瞬きもせず冬の訪れ
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背伸びして日常飾るその先でホントの自分行方知れずに
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透けている血管の青と紫を今更ながら優しく撫でる
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君の声聞きたくなるとカボチャ炊く褒められた事思い出すから
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三色ペン ふと見りゃ赤が 減り早く ノートを見ると 間違いばかり
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終端が近づく。茄子を育てたい。区民農園申し込みする
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飼われてるつもりもなくて水槽の小さな自由を金魚は泳ぐ
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良き父の 姿になりし 君の人生とき 喜び吾も 母の道ゆく
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