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街明かり 薄れてなおも 夜の桜 静かなる火を 枝に宿して
4
スタンプを押してるような同じ日々貯めたら何かもらえませんか
4
水の田に 光りの道が あらわれて 太古の景色 穢すことなく
44
透けている血管の青と紫を今更ながら優しく撫でる
19
ふるさとに向かう列車に乗るときは十の子どもにわれはもどりぬ
25
瞬間にサイズアウトとなってゆくされど愛しき小さき
服等
(
ふくら
)
36
原爆忌から敗戦忌へ傾るおほきみに籠る聲の玉音
25
水曜の美術館前バス停で春めく君の頬にひとひら
25
冒険という名の種族 転んだり笑ったりするそうして生きる
42
頂
(
いただき
)
を 目指せ 困難 有ろうとも 高い場所ほど 風吹くものだ
33
カレー鍋かき混ぜつつふと覗き見れば 混沌に踊らされし我の見ゆ
11
春浅き苔の美し信濃路を歩かば一枝桜咲き初む
49
三十年住んだ街は懐かしき 愛犬と歩いたあの道この道
44
誕生日集い笑えばありがたしデイサービスは日だまりのごと
18
朝方の夢に追われて庭に出ず
一叢
(
ひとむら
)
の水仙ありて
呼吸
(
いき
)
ととのひぬ
14
獣らも恋人たちも陽だまりでつがいで暖とる3月の
ZOO
(
動物園
)
20
いい嫁を 演じるつもり ないけれど 遣う気の分 魂抜ける
23
満艦飾の衣着て新船ひと吠えす 三十年振りの壽ぎに児らも集いて
12
脚色の目立つ噂を聞きながら硬いトマトを噛んでるランチ
31
美味しいと風邪引く君の声を聞き韮の若芽を春風に摘む
40
クシナダは 春の陽を浴び プラチナの 光りを放つ
剣
(
つるぎ
)
のような
41
春を盛る君に分かちしヒレカツの熱伝はりて頬も桃色
22
霜柱立たぬ乾いた冬を終えやっとと思いの春彼岸入り
27
駅降りて 人々は散る それぞれを 待つ暖かな 灯りを求めて
25
咲き
初
(
そ
)
めば 心乱せし
桜花
(
さくらばな
)
花吹雪
(
はなふぶ
)
く前に 胸に
留
(
とど
)
めむ
26
洗顔の泡を
拭
(
ぬぐ
)
いてふと見れば 母と見紛う顔ありてじっと見つめぬ
15
二年経ち 君 追う様に ミモザ枯れ 温む春風 遊ぶ残り葉
35
打ち合わせ 終えて飛び込む とんかつ屋 勝利を願い ヒレをほうばり
31
舌先に口内炎がずっと居り ことはなはびの据わりの
悪
(
わろ
)
し
16
この想い 気付けば崩れる 距離ひとつ 名前をつけず 終わらせた春
14
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