高速に乗らずに出会えたネコヤナギ見つけた春を君に知らせる
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根元から切られてこぶの酔芙蓉 夢を紬ぎて如月を生く
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寒し地の雪は溶けたか二月尽 雪洞ぼんぼり灯る春近付きぬ
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気を抜いた背中の写る一枚にどこの老婆と目を疑いし
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花落ちてなおもあとひく椿かな紅溜まり心騒がす
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チグハグな今日のダメ押し 牛乳が余ってタマゴ買い忘れてる
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残業の 超過警告 メール来る 仕事終わらぬ 理不尽な闇
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原爆忌から敗戦忌へ傾るおほきみに籠る聲の玉音
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髪漉けばまだシャンプーの香りして それでも夜ごとお湯を浴びたい
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我が家には 愛猫きみが定めし序列あり 猫様一番下僕しもべは二番
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吾の奥の 影を認めて 撫でてやる 筆を手となし そっと書きおり
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春風しゅんぷうを浴びつ散策 梅咲きぬ家の 窓辺にすわる黒猫
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あなたとこなたその隙間 埋めるもの 言葉であるか それともなにか
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 紅梅の花笠のうえ網目より天海に澄む夕暮れの月
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トランプの トランプによる トランプのためだけなる イラン攻撃
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コンビニで冷やし中華を見かけたよ 今年もきっとたくましい夏
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「さあ記憶なくせば無罪してあげる」そう言われたら何でもできる
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言葉放つ嘘では無くも半分は好印象欲し本音もありて
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オレンジをオレンヂと書く母のメモふわり漂う昭和のかほり
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古本の開きぐせあるそのページ謎解きたくてくり返し読む
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おこぼれに預かれずとも根気だよテーブル下でねばる猫さん/サラダなのですが⋯
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表裏 裏の表のまた裏と 聞きたい事だけ耳をそばだ
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締切と 雑務に追われ ひと月が 過ぎて気づけば 花香る春
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ひさかたの 雨の予報の ひな祭り 月食阻む 雲し恨めし
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そういえばならんで写真とったっけさよならきっと好きだったひと
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行き過ぎた政治取引 負の遺産 負債抱える 後世の人
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寄る辺なき歌のみずうみ漕ぎ出せば弥生の宵のみぞれ冷たき
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お雛様筆でほこりをはらってた母になんだか会いたくなる日
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イスラエル米と結びてハメイニを殺害したるコトの始まり
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お月さま 赤いお顔や ひな祭 /2026年3月3日皆既月食/短歌でない俳句をお許しあれ
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