コマーシャル 丸くはなるな 星になれ 丸くなれずに 星にもなれず
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踏ん張れば 突破できると 思うけど 視力が落ちる いつまでもつか
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パソコンや 車が悲鳴 あげている 中古も中古 よく似た自分
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オリンピア いつの間にやら イラン戦 いつの間にやら WBC
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「さよなら」と言うタイミングは何度でもあったのだから、だから、二人は。
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澱んだ胸の底を素手でさらうとやけに澄んだ源泉があった
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切なさを右の奥歯で噛み締めて眠る子羊果てのない夢を見る
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裏返したいぷしー差したはずなのに気づけば表線も外れて
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あなたには ユニクロの服が わたしには プラステの服が 明日届くわ
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知らんがな。その哲学も、こだわりも。思いつつ淹れる、ぬるめのコーヒー。
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名残雪火を消すために使われてどうやら納期早まるらしい
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泣き顔を 夜のしじまに 抱き上げば 我が意得たりと 笑う小悪魔
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復讐の文字のみありて見送られてる人の隣で今発つ
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気付けばや 小さなり箸 もの寂し いつしか長ず きみの手のひら
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灯籠の 笠にも下にも み雪なく 去年(こぞ)より遅く 盆梅に来ぬ /長浜盆梅展3月10日
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カクテルも ワインも飲まぬ 現身は カルピスを飲む 夜のラウンジ /グランメルキュール琵琶湖リゾート&スパ
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下向いて片手袋を探す海わたの原 八十島かけて 漕き出でぬと 人には告げよ あまのつりぶね /参議篁 11/100
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努力など誰も見てなどいないこと分かりつつある 焼きそばの肉
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若者に暴言吐かれ我思う我慢するかとことんやるか
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玉の緒の 果無はかなきことを 忘れゆく  身を置く処 満ち足ればこそ
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震災後二年経つ日の「浄土ヶ浜」何事も無かったように波寄せ返す (記憶)
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生きること 喜びあえる山めざす 道の左右に 駒草咲いて
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初鳴きのウグイス聞きつつ朝散歩  雪の富士にも春はすぐそこ
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人の世と 猫の世つなぐ 縁側で 冬用毛布をたたんで くしゃみ
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半分はどこへやったの?上弦の 月に問ふてる夜風はうらら
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ラッキーデイ 君は私を 想ってる 綺麗な夕陽 見えているよね
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春めきて微睡む縁側 そよ風に清き鈴の音 季節を忘れ
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心配がなかった頃のふりをして 実家の椅子に深く沈んで
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気を抜いた背中の写る一枚にどこの老婆と目を疑いし
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原爆忌から敗戦忌へ傾るおほきみに籠る聲の玉音
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