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オンラインクレーンゲームでぬい十個 眠れぬ夜に獲ってやったぜ/⋯店より獲りやすい
29
病む父の横に座りて毛糸編む指もかじかむ大晦日の夜
32
臆するな誰もが他人に興味無し だから背筋を伸ばし歩けよ
19
苦は楽に 痛みは鎮め 嘆き
已
(
や
)
め ただひとときは このひとときは
23
薄明かり 初日の出を待つ控え室 外で焚き火にふーと吹く音
10
こんなキャンプしてみたかったとはしゃぐ父 おでんとあったまったどぶろく
11
昨年の暮れより引きずる動揺は急なる旅にて一時忘れて
26
風生まれ そら舞うたてがみ 技ならぬ業より出づる つよき足音
15
街白み 休むひまなく降る雪を花にたとえる人のやさしさ
16
ひなたにて読む新聞のインクの
香
(
か
)
邯鄲
(
かんたん
)
の
夢
(
ゆめ
)
遠き正月
22
壊したい明け方四時に鳴き出した鶏どものスヌーズ機能
26
神様がどこかにおりて松の内 星の光も一際清く
45
踊り場はそういう意味じゃないのだが そういう意味ならずっと素敵だ
11
御佛
(
みほとけ
)
と 笑いあう夢 この年は 何があっても 乗り越えられる
29
ごみ出しで「
12
」の数字と 目が合へば 何故か寂しい 年始の捨て場
22
覗かれるリンパの流れも心臓も 夫にも亡父母にもヒ・ミ・ツを持ちし
24
心より体の方が正直だ悲鳴をあげた肋間神経
18
子どもらが それぞれ車で帰省する 送迎の手間も 一つ無くなり
21
風を受け
飛砂
(
ひさ
)
積もる道ペダル漕ぎ 稀有なる千鳥に頬温まり
16
日常が戻りし今朝は味噌汁と漬物並ぶいつもの食卓
29
声弾む友の電話はすぐそこにいる気がしてる距離も時間も
29
「ご飯だよ」呼ぶ声さえもさえずりに聞こえる朝は奇跡と思う
28
あと五分 まどろむ時間 恋しくて 夢と
現
(
うつつ
)
を 行き来する朝
34
言えますよ春の七草すらすらと秋の七草 はてススキとか
24
靴底の溝に嵌まって出てこない どれほど我をおもうか
こいし
(
小石/恋し
)
22
咲くことの 無きクリスマスローズに 言葉かけ
三年
(
みとせ
)
を経れば 今日
蕾
(
つぼみ
)
持つ
23
外飼いのワンコ陽なたで大あくび 逞しきかな
寒晴
(
かんばれ
)
の庭
30
深夜2時 子の胸の上下確かめる 母は強しと 聞いていたのに
9
三冊の図書を借り出しお年玉ちいさき包みを両手に受ける
30
間違えてばかりの地図をひらいてる私に「赦し」の雨が降る夜
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