「飲み行こう」「いいよ、いつ行く?」 それっきり返事が来ない 三年くらい
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傘持たぬ人しょんぼりと佇ませ赤信号の悠々と光る
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ときめきの在処を探し 泥水をまさぐるように心を潜る
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知らぬ間に抜け殻二つ 部屋の隅 落とし主がまだ家のどこかに
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吾が友の踏みつけられている人の自由訴う筆頼もしき
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過ぎた日々 幾度も散った 白い片 君が去りても 花は残りて
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あの人が密かに植えたチューリップ寄り添う様に赤、黄色
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「あと千歩」まだ歩こうとする父の残りの数を僕も数える
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玉音、もはや手後れなる日本に響き――、無条件降伏の八十年 後
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惚れそうに なるのを止める 臆病で 失恋すらも 出来ぬ身だから
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秋の夜に明かり灯せし並木道 どこまでゆくか銀河鉄道
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1と僕だったら割り切れる孤独 素数は素敵 1は君です
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あの道の グラジオラスより 白きシャツ   君の視線の ただ 眩しくて
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読まれてもそうじゃなくても満たされぬ ひとり悶えの既読はじゃじゃ馬
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街角に早くもツリーが登場し 短かい秋が逃げ去ってゆく
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今朝はまた妻が特別ご機嫌で 良い一日が待っているかな
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朝の度植物たちに霧を吹くこれも一つの祈りの形
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白き息 冬田ひらけておろし風 し日の友よ いざ疾くませ
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やすき世は箱入りものやかたぬきの 匂い立つなきあはれなりけり
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今日どれを聴こうか漁るアルバム殆ど全部スピッツだけど
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コロちゃんは白の豆柴ポテポテと短い足で庭駆け回る
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焼け石に 水でもいいと しぼりだす 言葉 3滴 ジュッと蒸発
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久々に会う友のため身につけるアクセサリーが気持ちも飾る
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父さんのお母さんおばあちゃんから僕の子へ繋がっている眉毛のアーチ
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冬の星  愛を与える  約束し  忘れゆくなら  照らすなかれ 
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白き画布に 向えば百鬼夜行する 未知のイメージ 徐々に現る
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床の間の無い我が家のテーブルでちょっと場違い迎春の花
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大晦日 暇持て余しブックオフ 行ってもやっぱセールまだだし
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オンラインクレーンゲームでぬい十個 眠れぬ夜に獲ってやったぜ/⋯店より獲りやすい
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病む父の横に座りて毛糸編む指もかじかむ大晦日の夜
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