桜散り うれうるもなく 新緑の ゆるを見れば さらに美し
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にぎわいを終えし桜のトンネルの若葉確かめ君と道行き
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夜風よかぜ香る 春の星粒 すくい取り 新しき星座 空にえがかむ
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おめでとうと薔薇の花籠届けられ 一年のさち約束さるる
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この街は同時に咲きだす梅桜 助六寿司も花見待ちたる
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あの山に守られているこの川に生かされている春は往くとも
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紫のツツジ満開 ちらほらと ピンクと白も いとささやかに
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黒焦げの鍋並べ嫁の粗相と訴うる 記憶に抗うその声哀し
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今日くらい早めに寝ろ、と愛犬の 気遣い受けて布団に入る /介助のために昨晩徹夜
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赤っ恥晒して生きる我が身には 新芽青々 心ひいら
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わが好む 写生の歌と 異なれど 幾たびも読む かの人の歌 
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右手チョン 左手もチョン ねこベッド とてもかわいい 眺めであるよ
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ラジオでの球場響く応援が沈んだ気持ちにじんわりと効く
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公園で駆けるおさな子 後を追うじいじの笑顔に 緑の風吹き
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春秋も知らぬ常盤ときはの山隠れ花も紅葉も見ずは長閑のどけし
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足曳きの花の追っかけ四日間 恵みの春は深き眠りへ
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心痛に足が重くもデイケアへ笑顔の迎えこころ華やぐ
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浄化草じょうかそうもんもんじんはすり潰し煎じて飲めば心浮き立ち
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しくじった! 君の魅力を 見くびった 結果 いつしか 超首ったけ
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ダフネの灯 永遠に繋いで勝利者へアポロン捧ぐ月桂樹の輪
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友は来ずシロツメクサにかさぶたを剥がされ夜の道は明るい
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窓を開け 卯月の風吸い込んで 気分リセット! 「今日」がまた始まる
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リンドウは 咲いていますか 空遠く 山の彼方の 薄墨の空 陽昇るや 幾山越えて 我独り行く 雨時雨
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意味なく破かれた紙に思いを馳せぬお前にゃ見えない折り鶴
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朧月 紅桜隠し 春の宵 今宵一夜の 旅の空 幾山越えて大海渡り 人の世は夢か幻か
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朧月 月影透かし 紅桜 今宵一夜の 旅の空 幾山越えて大海渡り 果ては地の果て パタゴニア
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薬切れ 耳鳴りすると 言ったなら 袋一杯 薬を処方
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終点の レールの先の 車止め 初めて見たわ 寝過ごした朝
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薄墨の 山の端おぼろ 桜散る 雁泣き滴り 春を惜しみて  遊子酒酌み 草枕
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春陽射し 花の木の下 影法師  目には見えねど 桜舞い散る 夢か現か その影消える
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