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頼まれて買物提げて娘来しシンクの汚れを見かねて磨けり
17
ケアをすること業にする人たちをケアできたならと密かに思い
32
「お母さん寒かったね」と初雪をかぶりし母の墓を拭いぬ
40
雨降らば茶色く濁る泥川の河辺に咲ける白き水仙
28
白き画布に 向えば百鬼夜行する 未知のイメージ 徐々に現る
25
床の間の無い我が家のテーブルでちょっと場違い迎春の花
41
未来
(
あす
)
思う いいことばかりじゃ ないけれど 続ける日々が 層になるまで
26
風生まれ そら舞うたてがみ 技ならぬ業より出づる つよき足音
16
初雪に錯覚ごとき起こりつつ木々に花々咲かせおるなり
14
子どもらが それぞれ車で帰省する 送迎の手間も 一つ無くなり
21
風を受け
飛砂
(
ひさ
)
積もる道ペダル漕ぎ 稀有なる千鳥に頬温まり
16
必要とされていることの幸福をわたくしは抱く 湯あがりタオル
21
いよいよに小さなアパート二人だけ 新婚生活戻ったようで
31
朝ごはん 富士山望むリビングに ちょっと優雅な気分に浸りて
35
はからずも連れて帰った参道の 玉砂利たちは靴底におり /「初詣」
25
間違えてばかりの地図をひらいてる私に「赦し」の雨が降る夜
27
許しとは私のなかのピストルをそっと野原に置いてくること
30
22
時 大三角形に 星流る「わすれないで」と ささやく様に…
36
「あなたには無理」の呪文を噛み砕く 塩味強め母のおにぎり
29
読み違え一太歯ぎしり足元で小川ながれるせせら笑って
11
あの人に一票入れて一年ですこうなるだろうと思ってましたか?
19
口開けて良かつた歌を思ひだしこそぎ落され歯垢とともに
12
「当たり前!」若い頃の 生意気が 今は懐かし
言霊
(
ことだま
)
の
覇気
(
はき
)
10
『この世なの?』 『あの世なの?』 言葉遊びで
更
(
ふ
)
けてゆく夜
9
静かなる炎を抱きて闘いし タイ緩むるを背中で感ず
11
削れゆく鉛筆走る音さえも染みゆかむかな 雪の白さに
18
駅前に想像上の唐揚げ屋 想像だけで嬉しくなっちゃう
7
花そよぐ ふとした先に 君がいる この街ごと好きに なっちゃったかも
8
子や婿の仕事始めに残された 我に今日から初場所来たり
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寒風に 軒につるされ 大根の 揺れる動きが 癒しを誘う
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