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桜散り
憂
(
うれ
)
うる
間
(
ま
)
もなく 新緑の
萌
(
も
)
ゆるを見れば さらに美し
36
にぎわいを終えし桜のトンネルの若葉確かめ君と道行き
31
夜風
(
よかぜ
)
香る 春の星粒
掬
(
すく
)
い取り 新しき星座 空に
描
(
えが
)
かむ
34
おめでとうと薔薇の花籠届けられ 一年の
幸
(
さち
)
約束さるる
16
この街は同時に咲きだす梅桜 助六寿司も花見待ちたる
32
あの山に守られているこの川に生かされている春は往くとも
31
紫のツツジ満開 ちらほらと ピンクと白も いとささやかに
29
黒焦げの鍋並べ嫁の粗相と訴うる 記憶に抗うその声哀し
16
今日くらい早めに寝ろ、と愛犬の 気遣い受けて布団に入る /介助のために昨晩徹夜
26
赤っ恥晒して生きる我が身には 新芽青々 心
疼
(
ひいら
)
ぐ
17
わが好む 写生の歌と 異なれど 幾たびも読む かの人の歌
19
右手チョン 左手もチョン ねこベッド とてもかわいい 眺めであるよ
24
ラジオでの球場響く応援が沈んだ気持ちにじんわりと効く
25
公園で駆けるおさな子 後を追うじいじの笑顔に 緑の風吹き
27
春秋も知らぬ
常盤
(
ときは
)
の山隠れ花も紅葉も見ずは
長閑
(
のど
)
けし
19
足曳きの花の追っかけ四日間 恵みの春は深き眠りへ
19
心痛に足が重くもデイケアへ笑顔の迎えこころ華やぐ
21
浄化草
(
じょうかそう
)
もんもん
人
(
じん
)
はすり潰し煎じて飲めば心浮き立ち
21
しくじった! 君の魅力を 見くびった 結果 いつしか 超首ったけ
9
ダフネの灯 永遠に繋いで勝利者へアポロン捧ぐ月桂樹の輪
14
友は来ずシロツメクサにかさぶたを剥がされ夜の道は明るい
17
窓を開け 卯月の風吸い込んで 気分リセット! 「今日」がまた始まる
18
リンドウは 咲いていますか 空遠く 山の彼方の 薄墨の空 陽昇るや 幾山越えて 我独り行く 雨時雨
5
意味なく破かれた紙に思いを馳せぬお前にゃ見えない折り鶴
5
朧月 紅桜隠し 春の宵 今宵一夜の 旅の空 幾山越えて大海渡り 人の世は夢か幻か
5
朧月 月影透かし 紅桜 今宵一夜の 旅の空 幾山越えて大海渡り 果ては地の果て パタゴニア
5
薬切れ 耳鳴りすると 言ったなら 袋一杯 薬を処方
5
終点の レールの先の 車止め 初めて見たわ 寝過ごした朝
5
薄墨の 山の端おぼろ 桜散る 雁泣き滴り 春を惜しみて 遊子酒酌み 草枕
5
春陽射し 花の木の下 影法師 目には見えねど 桜舞い散る 夢か現か その影消える
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