十一のわたしが纏っていた菌は二季化に伴って消滅した
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猫がいた/いないで変わる世界線にまぶしいという語が死を持つている
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セロテープの拒絶する面に祝福を背負わされた白蛇のような雲が写る
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テーブルの上に座って暇つぶす留守番中の些細な反抗
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陰茎を咥えたその口で晶子を罵倒しないでほしい新婚の公務員へ
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まよなかのよるべゆるりとまろい月ひそひそたゆたうるりのお歌ね
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カチコチ、ぼぉん、回転、落下! 遠近、何方? ダリだかヨミだか知りはしないが!
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肉厚のカーテン閉めて真っ暗の部屋で自分を探して眠る
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こんにゃくを生み出した人絶対に話はあわない確信がある
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欠片への欲情 歯型 積み木 肉 山であなたを見つけたときとか
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シューシューと嵐が窓から染み込んで青年はまだ冬を知らない
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神仏に現世のぐわんかけおきし たまなぞ無用 消ゆ、泡となりて
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鬼の口呑まれ目より飛びいだし「スペイン風邪にお気をつけて」
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糸車このあと百年眠るだけ春眠暁を覚えずと言うし
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振り返り ドラマ化すれば 人生は 辛い時こそ 飛躍のチャンス
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色眼鏡 互いに掛けて 見るうちに 現実離れ 仮想状態
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嘘つきが 増えて困ると 思うけど 愛がなければ 現実ゲーム
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子供から 嘘をつかれて 泣いてれば 親も子供も 救いようなし
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光る紅鮭が2切れウネウネのコンクリートジャングルを祈るように泳いで
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分かってる だってずっと歩いてきたの 靴擦れが痛むならお転婆になろ
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薄氷を 割って冬から 覚めゆけり
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赤い目で 青い顔した お爺さん 痰を吐いたら それ私です
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一人でも 苦手な人が なくなれば 数万人が 友達になる
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偏見を 取り去る度に 本当の 友を見つける 旅が始まる
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桜咲く 清く正しく 君堕ちる いずれ散るよと 想いこぼれる
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いつ誰がお空の色を青色と決めたのですか 決めたのですか
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普段から なんやかんやと 何かしら あるけど今日も 猫は猫です
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このところとんと見かけぬ野良猫ら何処いずこに去りてあの月を見る
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日本酒を四合しごうも呑んで大いびきかいて寝ている私の太陽
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六畳間 フローリングに敷布団 世界の果ての見慣れた景色
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