三月のマジックに君もかけられて! 君の涙をすこし見せてよ
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小学の卒業式を知らない師 二〇一二生まれのわたし
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攻撃は うまくかわして 逃げ足は カモシカのよう ぴょんぴょん跳ねる
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二人だけの世界の中に閉じ込めた茹だるような夏の思い出よ
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キスしたる別れのきわに女へと 聖にも邪にもすみれの咲いて
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取り出した脳はあなたに見えないし私の言葉もただの吐瀉物
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その歌は 口笛吹いて 空き地に行った 知らない子がやってきて 遊ばないかと笑って言った
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子供らに 必要なのは 愛だけで 平和を作る 人に育てよ
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真っ白な キャンパスの上 大人らが どぎつい色を 塗りたくるまで
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天井を 見つめ飽きてか 立ち上がり 外の空気に 当てられてみる
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生きものが みんなほろんで 雨が降る はるか昔に 戻ったように
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好きな方 せーので選んだ船のチョコ 君は水色 私は濃い青
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生活と 仕事を分けて 考える 生活の中に 仕事はあるのに
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夢に感染したてのひらでぐしゃぐしゃに髪の毛乱してああもう雪
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あの頃の 拙い技術 込めた情熱 わたしに永遠 創作っていいな
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溺れてる誰もがみんな依存症天国に行けばきっと治る お題「依存症」
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風薫る しなやかに揺れ うしろ髪 匂い爽やか 春の訪れ 恋の旅路は 風のみ知るや 春の夢
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七十七期 二万千番台の 卒業生達 母なる学舎 静けき偉大さ
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延性のある悲しみよ どこまでもどこまでもゆく 小さなお家
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昼寝を「睡眠補給」と言い換えて気取る三月五度の十二時
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ここにいてよ いて欲しいんじゃなくて いなくなるのがいやなんだけどね
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ありふれた日常を切り取っていただけの 貴重な映像 増えない時間
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端っこの折れた歌詞カードにもらうサインが少し滲んでみえた
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そうだよね三年教師も泣いている 一年間の打ち上げだものね
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本棚の文庫本に笑われるぐらい膨らんだ腹 五十まで生きられるかな
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太陽が 光り輝く 春の日に 畑に座り 文学語る
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人間は 死ぬ間際でも 夢を見る 現実逃避 生涯の癖
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大人らの つまらん事情 よそにして 児童は移る 次の学年
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日が昇り 日が沈むまで 昼と呼び その反対を 夜と呼ぶだけ
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春愁の 鍵穴回し さようなら
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