私はソメイヨシノと声上げる高速道路の雑木ぞうきの中で
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ハナミズキ 晴天の下 花開く 白やピンクに 空を染め上げ
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夫の笑み思いつ供ふ桜餅 春茜見つお下がりを食む
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イノシシに先をこされて竹の子は少しも口に入らない春
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鮮やかな山吹咲いた畑の隅黄金こがねの塊輝いて見ゆ
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足元に花のひとひらくるくると吾と遊べり風のになる
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核見えず 通せんぼする海と陸、意地悪捨てて和ぎ給えよ
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エレガント、ハードボイルドどれも無理「ふつう」という名の仮面をかぶる
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一昨日まで 暖房いれてた寝室を ねこも暑かろと 快適おまかせ
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日曜の 公園にぎわう 家族連れ 弾む声聞き  平和よ永遠とわにと
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階段を下りる膝の痩せ ひと足ごとく息にせめて短歌うたを乗せんと
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春の陽にひときわ映えし花蘇芳はなずおう日々楽しめというが如くに
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ストーヴの石油も尽きて仕舞ひ頃 兜を飾る相談をして
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山吹の 一重と八重のありしこと 知らずを詫びる 咲き満つ花に
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添い寝する我の傍らにじり寄り片手を預け愛猫は去る
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土瀝青アスファルトの片隅 さき名も知らぬ白き草花 健気に咲く春
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順番は桜の次に桜桃さくらんぼ咲いたものだが園地はすたれ/後継者無く
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「コメ黒」の コーヒーの香を 嗅がせけり お目々ぱっちり 木彫りミミズク /コメダ珈琲北大路店「コメ黒」
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空仰ぐ落花の上に傘の花見え隠れする枝の恋しき
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一年の 悲喜こもごもを 知りもせず 昨日のごとく 燕が戻る
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道端に放り出されてたヘルメット拾って見たら実が詰まってた
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屍は衆人環視の荼毘に付し 川に流して輪廻に託す
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命から 剥がれた軽さ ひとひらの 旅は水面か 輪廻の大地か
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絞り出す«ちゅ~る»付着す我が指をむる二匹の舌こそばゆし
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運ちゃんが消えたらもっと怖いだろ走行中に客消えるより
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春風に 誘われペダル 踏むわれは ひとり追い越し ふたり追い越し
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春うらら 春一番に 桜舞う そよ風に乗り あなたのもとへ
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春の陽に 土を持ち上げ顔を出す 旬の筍山の香満ちて  
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見上げれば 朝陽に照らされ綿の雲 萌黄もえぎの葉のにふんわり浮かび
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カタクリの恥じらうような花一輪長き時経てやっとお出まし
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