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後輩にもらった絵だけ持ってきた 知らない土地で星を探した
15
ねえ僕も野球のルール知らなくて この世は少し息苦しくて
10
久々に会えば思っていたよりも少し痩せてる父のかんばせ
41
黄金の穂を垂れお辞儀するススキ 田畑を山へ連れ還る使者
17
朝日浴び吊るした柿は耀けりさびしき家にときめきの色
38
週一のデイ送迎の車窓より深まる秋の町並みを見る
39
引き寄せの法則ありは真実か新刊の見出しにふと思いたる
33
「躰の細部にも我が宿る」冬 艶色俳句置いてゆく君/出張
20
畏れつつ自然の
貌
(
かたち
)
を見過ごして先回りしてまた傷つけし
28
無人駅のようにさびれたわたくしのプラットホームに冬降り立ちぬ
24
横になり疲れたふりし
指図
(
さしず
)
する チョロいよ息子キッチンに立つ
36
日の暮れて窓辺に立てば街灯りさざめき揺れて空に金星
37
今少し 眺めたきかな 遠き日の 夕雲に似て 山の
端
(
は
)
に沈む
27
陽だまりの窓ガラス越しに止まりて 翅休めをる秋 シジミチョウ
31
私だけ?笑み隠せないLINE着信 あなたはどうかなと聞いてみたい
9
私には、臓器に薔薇が咲いてるの 隠した好きが咲き続けるの
19
所詮旅行。なのに嫁入り前夜のよう娘の髪を
梳
(
と
)
(
)
いて整え
34
砂時計さらさら流れる心地して まだいかないで 連れてかないで
26
昨晩は咳で目覚めることもなく どうやら抜けたか風邪のトンネル
27
手のひらに紅葉ひとひら舞い降りて 秋から冬へ 通院帰り
26
灰色と 緋色のドラマ 終わりけり 風に
急
(
せ
)
かれて 暮るる夕雲
24
ほん
小
(
ち
)
さき心の棘の除かれて 見やる夕日の美しさ増す
27
店閉じし笑顔の美味しケーキ屋の瓦礫の山に秋雨のふる
34
車窓から見える山々紅葉す 空気も澄んで水色の空
32
うたた寝の薄目に映る信濃路は もみじに小雪、朝霧の里
25
イギリスの吾の犬炬燵大好きでジャパンのネコと仲良く潜る
14
小春日の 花屋の
主
(
あるじ
)
上機嫌 嵯峨菊談義 愛おしそうに
23
はらはらと
小
(
ち
)
さき扇子を振る如く舞ふ
鴨脚樹
(
イチョウ
)
の葉 霜月の風
31
百均のセルフレジ終えホッとする 家に到着品物がない😩
27
華がない だからどうした漢なら 生き様死に様 背中で語れ
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