「私の最後の羊が死んだ」読み、ひとりの作家の生き方を知る
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年老ひぬ愛犬よ 無事に良ひ年を 迎へるまでは だうか生きてね
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手の内を見せず鮮やか初勝利さすがベテラン引退間近
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兵器とは相性のいい侮蔑だと輪にした箍が外れる倫理
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迎えたくなき晦の朝迎へ孤独恐れて布団に隠るる
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朝イチは 体操しないと はじまらぬ けんぶつのねこ うろうろしてる
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年の瀬に 風邪の神さま ひょっこりと お蕎麦もお節も 無い年末年始としこし
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朝カレー してみたかったが 年内は 無理かもしれぬ 今朝はアップルパイ
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いよいよ明日 年の瀬となり おせち来る 冷蔵庫内 スペースあるか
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混雑す 車内の空気 大荷物 目からも忙し 我は落ち着け 
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いつまでも生きていないと鳩の群れ見つつ冬陽に定命思う
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冬景色 白くかがやく 山々に 見慣れた里も雪化粧かな
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かろうじて 新品ねこトイレ 設置して 今日の気力は 使い果たした
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吐く息が白くなるのは魂が呼気に混じっているからだとか
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本を読む横顔で知る 僕以外でも物語は進んでいく 
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名目上 スペースあけるといふことで スタイルバランスゆずサワー飲む
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まだまだのデビュー3年今日なのにカバチを垂れる暇はあるのか
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段ボール束を抱えてゴミに出す早起きするのも今年は終わり
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正月の料理も少しは覚えろと去年も聞いた親の小言よ
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カメラから視線の逸れた瞬間があの日の記念写真に残る
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可愛いかよりはしっくりくるの化粧顔 普通になれない普通になれない
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感情も私のものかがわからない 同じ顔持つ興奮と鬱
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嘘つきのあなたはとても正直で だから私も嘘をつけるの
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めちゃくちゃしたいよ 結婚を
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商店街を抜ける間 僕たちが見れなかったクラッカーのような初雪 
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信号待ちレッサーパンダ立つ動画から目を逸らせば横断歩道を走るじじい
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鼻なぞる 空気の匂いも 見慣れてる 風景さえも 年の瀬ならでは
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ローカルCMを見て あの日を偲ぶ 寝正月 ひとり微笑む
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要するに どんな願いが 叶うのか 叶わないのか 調べる手立て
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魂の 苦悩がなくて 文学は 人間として 親しみ持てず
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