アルバムをめくりて若き吾に問ふ 夢見た未来獲得出来たか
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約束をして危険から逃げる暇なしはしつこいボツのようだね
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赤き実の光りし庭の万両を啄む鳥と睦月が去りぬ
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特売はいつも人気なシットリ系買うけどほんとはホクホクが好き
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いつの間にくりやに立つ子の背は伸びて 注いでくれたる味噌の香膨らむ
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お腹空く頭が上手く働かないきっとそのはず食べちゃいなって
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肝っ玉母になれぬを責めつつも 手羽先煮込む鍋の静けさ
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雪だから細くなりゆく路地歩きすれ違う人袖すり合わせて
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小銭だけ鳴らして歩く期末とかどうでもいいほど透明になり
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無償とか正解だとかもういいの 私のペースで明日は呼吸す
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這ってでも見たい絵画はありますか。 共に向かいましょうパトラッシュ
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やさぐれて小銭取り出すこともせず重さ増してくショルダーバック
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逃げ道はすでに破滅で埋まったし血まみれの手で解答埋める
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過去というナイフ持った俺が来る 刺し違えても未来を守る
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留年の二文字を振るナイフから 逃げ切るために解く過去問集
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言外の意図お互いにミスリードしてすれ違う推察の罪
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節分の 準備整う 観音寺 観音扮装 懐かしパレード
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雪雲のベールに包まれ朧月やさしい金色まあるい輪郭
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行き帰り フロントガラス 満月を 目印にして 取引先へ
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泣く君が 「あなたも結婚 してれば」と。 何も言えなかった 若かりし僕
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八方へ 塞がる壁も権禰宜の 祝詞の声が厄を祓わん 
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カサついた くちびる見つめ 今夜だけ 映画のような 君を信じる
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四方から 聞こえる歓声 今は無く 静けさ漂う 節分の夜
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冷まそうと 煮なます庭の雪の上 忘れ去られて朝を迎える
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やんわりと 季節を分ける 陽ざしかな しっぺ返しあれど きょうを楽しむ
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なぞりゆく 結露の窓を 子らの手が 静まる野辺に 夜はぼたん雪
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淹れたての コーヒーの香りは 僕をまた 君へといざなう 飲み終えるまで
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「『ナマコ好き』ってワイの一番あかんやつ」言ってみたいな軽い調子で
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言の葉を きょうも紡ぎて 想うこと  何気ない日々 こころ動く幸せ
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恵方巻き 『私を選んでとばかり』に笑ってる さて、どれにしょ
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