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生かされて何とは無しに生きている防災準備は何もしてない
26
呼び捨てに一人勝手に心躍る 脈を感じてもいいやつなのか
17
納豆を食べる程度の気構えでぜひ面接にいらしてください
18
掬
(
すく
)
われて向こうに行けと流される小魚になり途方に暮れる
21
日々を詠む うたの しずくの 集まりて 渇く心に 慈雨のじんわり
61
シャリシャリと月の形の梨を喰む夜暗がりに小さく泣いて
26
何もかも捨てて君のもとへ行く はずだったのに私も捨てるの?
10
澄んでいる空のかなたにいる人へ 見えるか 私が抱いた赤薔薇
15
秋の夜に見上げた月の正円を最初にきみに伝えたかった
14
ハロウィンが終われば次は誕生日 祝ってほしいな大好きな人に
16
デジタルの目覚まし時計を逆さまにして眺めてる夏が終わる日
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メンソールリップクリーム塗ってキス瞬きもせず冬の訪れ
10
背伸びして日常飾るその先でホントの自分行方知れずに
9
青薔薇を地上で眠る横顔のとなりに置いて消えていきたい
6
透けている血管の青と紫を今更ながら優しく撫でる
16
君の声聞きたくなるとカボチャ炊く褒められた事思い出すから
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死ぬまでにやりたいことのリストから「青い紅茶を飲む」を選んだ
9
三色ペン ふと見りゃ赤が 減り早く ノートを見ると 間違いばかり
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終端が近づく。茄子を育てたい。区民農園申し込みする
13
飼われてるつもりもなくて水槽の小さな自由を金魚は泳ぐ
17
満月に飛んだ蝶々の鱗粉をあつめてつくる睡眠薬を
11
良き父の 姿になりし 君の
人生
(
とき
)
喜び吾も 母の道ゆく
16
肌寒くなりましたねと交わす仲通勤電車名も知らぬ人
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歌割りが少ないあの子 一瞬の輝き待ってしまうなら恋
6
ぽっかりと空く穴に吹く涼風を 寂しいと言うならば、いつでも
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家と家細い隙間になお細い三日月浮かぶ僕の街角
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思ってもいない言葉を言いすぎて自分に嘘をついてばかりで
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冷凍のミックスベリーを添えたげて 朝から機嫌が良いヨーグルト
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言はば彼女薄荷煙草の香まとひ清涼漂いて鎮静を誘ふ
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二人きり 嫁いだ長女と 居酒屋で 刺盛り焼酎 ほんのり頬赤
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