草引きも畑も駄目と医者の言う庭の手入れは我の趣味なり
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父と夫二人の影を背に負ひて 息子のなかの光へ歩む
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弥生末 ねこたちまだまだ 冬ベッド ふたりなかよく 暖を取りたる
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宅配で届いた空色ブラウスの清々しさが眩しい雨の日
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叙勲いさおしの記章を磨く術もなく 認知わすれの父は私を呼ぶなり
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死ぬ事は怖くないけど遺された母が不憫で頓挫している
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しづかなる部屋 コチコチと秒針の音だけ聴こゆ いねられぬ夜は
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花冷えに ちま猫ちゃんは さんかくの おにぎりになる おててはのばして
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新年度気になる事は多々たた有れど雨風あめかぜあとの満開桜
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穏やかな待合室で衝撃の事件を喋る準備をしている
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三年前僕もあんなに「ふきのとう」だっただろうか泥を跳ねつつ
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テレビから無意味なギャグが流れおる無言で食す夫婦の夕餉
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乗り越えし 我が歩みしいばら道 山あり谷ありひと花咲かせ 
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花時雨 珈琲香る朝にゐて えにしをめぐる 泡沫の歌
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今日こそは必ず病院行かなくちゃ誰も叱ってくれないからね
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ソリュブルの意味噛みしめて溶かす朝 卯月に始む「あさイチ」のわざ
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Chromeの左にMLBを置き千々に乱るる右のUtakata
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萎るるを知らず散りたき桜花散り敷くものは涙なりけり
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細やかな雫に濡れる花びらの映す雲色ほのかに淡く
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自作歌の暗唱率はどれくらい?愛とキャパとが足りないようで
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本当はすべて綺麗だ 狭量な僕が認めぬ歌があるだけ
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親ひとり 置いていくのは 忍びなく ただ鬱々と 何とか生きる
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わたつみを 漂ふ如く たづきなく トランプ丸の 行方知らずも /米国船籍トランプ丸漂流
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あの大統領が怒鳴るど株を買え頭を下げて手を握れ命に優劣をつけろ
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朧月 寂しさ募る 春の暮れ 山の端薄墨 月影おぼろ 雁帰る
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春らしい 温度のはずが 体感は 寒さが残り 秋にも似てる
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雨音が煩く感じ始めたら 僕をよんでよ僕もおなじさ
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「ついてきな」離れた君の手は 震える足に気づいてたんだな
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遠き日を 思いを馳せる せせらぎは 秋風立ちて 葦の葉戦ぎ 川の音ね消えゆき 独り佇む
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「デグーって可愛すぎる」と思う午後。次の夜勤に向けて写真撮る。
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