右にも左にも決めないで真ん中でバランスを取り続けたい
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加湿器はそろそろしまおうかの季節なのにめちゃんこ乾燥する
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おもんないのは罪じゃないけど教養を免罪符にするのは罪ぞ
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五時の音がくだらん体を通り抜けこだわりなくてひと時身軽
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「キミ」の名を呼べば君に似た神が成り 悪しき空論打ち砕きたる
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うらめしやあ 正しさに射落とされて落ち武者スタイル
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雪吹雪 ゆらゆら揺れる かずら橋 凍つ風おろし 枯れ木は黙し  雁泣きしたたり 暮れなずむ
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虫やらを 避けて通るは 初夏の道
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ひとときの 甘美を終えて 苦に沈む
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髪の毛も皮膚も脊髄も溶かしてさ、あなたと一つになれたらいいのに
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割り切った 関係なんだと 思ってた 子どもをあやす 俺に向かって
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枕投げ ひつじ雲見て キミは言う やぶけた枕 覚えてないの?
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春うらら 日溜まりに坐して まどろむや  桜舞い散り 青葉映える 夏来たる
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会社では 犬猿の仲の 俺たちが 恋仲にもどる 夕暮れのアパート
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意味なく破かれた紙に思いを馳せぬお前にゃ見えない折り鶴
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旅の空 朧月夜の 花の下 幾山越えて 大海渡り 枯れ野巡るは 影法師 
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プロジェクト エックス見たら 何もかも 劇的になる 野球少年
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なにもかもキマダラカメムシに見える マジ許せない すべてが怖い
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診断書に脂肪肝と書かれて腹の肉をつまみ月に向かって「ごめんなさい」
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仙道は 慌てないでと 言ったけど 白馬の王子は 道に迷った?
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近づいた君との距離もいつの日か本当の濃度が薄れてゆくのか
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朝の陽へ 白き帆の立つ 船体の 艶の悲しき 日本丸かな
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桜散り 春過ぎさりし かと問えば 花水木答う 白妙の袖
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薄氷の 弾け砕ける 雪解川 せせらぎ早し  岩を喰むまで 渦を巻き
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アネモネよ誰に逢いたし 紫の一輪は立つ石段の端
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山に棲むヒルは葉の先伸び上がり道ゆく者の匂い嗅ぎつけ (★評論歌へパート2)
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おいおいおい踏むんじゃないよ野良猫を野生の掟は止められないぞ (★評論歌へパート3)
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分け入れば いとど深くなる 山道やまぢかな 惑ふは我か しるべなき世か
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宵闇に 染めぬらし わがおりは 胸の打ち音なふ 重圧の籠
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時季ときを過ぎ いのちを閉じる花殻摘み 再び巡る春を待ちつつ
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