陽の光私をもっと駄目にするロキソプロフェン飲んだ朝にて
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あの山に守られているこの川に生かされている春は往くとも
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紫のツツジ満開 ちらほらと ピンクと白も いとささやかに
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黒焦げの鍋並べ嫁の粗相と訴うる 記憶に抗うその声哀し
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今日くらい早めに寝ろ、と愛犬の 気遣い受けて布団に入る /介助のために昨晩徹夜
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ポケットに賢治の詩集お守りに深夜は道の真ん中歩く
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はなやかな長い旅路で見たものは図鑑にもない黄色い魚/折句・ハナミズキ
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三十一みそひとに込めれぬ想い溢れすぎ山に向かって相談してる
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けだるさを かこちてなまけ すぐすまに はなのさかりぞ すぎてはかなき
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私には特権なのさ思うまま悩み苦しむすべてが自由
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キッチンと言えぬ広さにグツグツと焦がさぬようにクリームシチュー
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戦争の足音がする日々増して 止められるのは私とあなたと?
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風に透く小鳥の群れのさえずりは水に煌めく細かなひかり
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なんとなく自分離れる感覚は似たり寄ったりおそらくみんな
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また歌集出すの?!やめてよ!ねえあなた退職金が底尽きそうよ
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生きる道同種同族同じ顔はずせない枷止めれない嘘
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オシメする間ももどかしく季ちがいの木瓜ぼけも咲いてる俳句の会へ
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力より 均衡バランスだよと 教えられ ぶつくさ言うも 「YOGA ヨ ガ 」に精出す
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遊歩道 頭上に一つ ユスリカの 夏たてる 雌待ちの蚊柱
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ヘタを打ち 叱られた日は 遠回り 夜の蝶へと 愚痴をこぼしに
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みちしるべはいつも光って見えている 少し遠くを歩いてる君も
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はじまりは ささいなことの 口論で キミも言ってた 楽しかったと
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リンドウは 咲いていますか 空遠く 山の彼方の 薄墨の空 陽昇るや 幾山越えて 我独り行く 雨時雨
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意味なく破かれた紙に思いを馳せぬお前にゃ見えない折り鶴
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朧月 紅桜隠し 春の宵 今宵一夜の 旅の空 幾山越えて大海渡り 人の世は夢か幻か
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朧月 月影透かし 紅桜 今宵一夜の 旅の空 幾山越えて大海渡り 果ては地の果て パタゴニア
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薬切れ 耳鳴りすると 言ったなら 袋一杯 薬を処方
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終点の レールの先の 車止め 初めて見たわ 寝過ごした朝
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薄墨の 山の端おぼろ 桜散る 雁泣き滴り 春を惜しみて  遊子酒酌み 草枕
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春陽射し 花の木の下 影法師  目には見えねど 桜舞い散る 夢か現か その影消える
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