振る袖を羽根とぞ広ぐ青き君 舞ひ立つ時を今と知るらむ
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バス停のおじいちゃんの笑顔こそこの街に咲いた 最初のさくら
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うたかたが僕の心臓消えるまで何度でも灯る愛のスペアで
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眼裏まなうらに浮かぶ何かに呼びかける返ること無い返事を待って
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彼方から始発が響きまっさらな今日の端っこ解(ほど)かれてゆく
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五輪での嬉しくて泣き悔しくて泣く若きらの姿眩しき
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背伸びして したこともない 失恋を 感情込めて 歌ってみた日
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コロッケを 出汁に浸して 蕎麦啜る ため息一つ 日付変わる夜
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子供らが初めて食べる「おいしい」をあとどれくらい見れるだろうか
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粉砂糖ふりかけたごと朝の雪昼には溶けて雛飾り出す
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こんなことやれてた筈の布団干し夫の手など当てにせずとも
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朝まだきすさぶ心と通院へ闇をぬければ白雪の富士
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あと10点 ヤマザキ一瞬お休みし 春の三色あんぱんなど食む
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両脇に 幼な子かかえる 細腕が かけるメダルは 何色だろう
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深夜二時肩を落として灯を求む 冷蔵庫より小さき「おかえり」
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脳みそがないクラゲたち傷つきもしないのならばいっそ来世は
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さりげない友の言葉は宝物 ラーメン屋にて「いいこと言うね」
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停車する観光列車が田園にトラブル?違った撮影タイム/快晴の雪景色
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誰しもが目線を避けて歩く世は何が起きても誰も見ぬ世で
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春巡り辛口老舗の蔵開き 夫と旧友とも行く 乗り継ぎ県越へ
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翼賛の会の景色の勢いに震え戻るや歴史の振り子
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畑 出はた いずる 長靴履いた 指先に るる物有り 湯たんぽのふた /見つかった!後編 完
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暗闇で主待つ君寂しかろ 灯りとラジオ 小さく点けて出る
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パン祭り 一日二日 お休みし ラストスパート のこり7点
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百均にノーベル賞をあげようぞ「もろこし百円」僕は平和だ
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インド刺繍 その美しさ 魅了され 遠い異国に 思いを馳せる
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シャンプーをしてもブローがイマイチじゃ すべてオジャンな気分になるの
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鉛筆画 モノクロームに 色彩を き想像さする 事の豊かさ
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咳続き眠れぬ夜は 君みたいに背中丸めてじっと朝待とう
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いつもなら 気にはならない暗闇が 今夜は寂し 灯り点けたままで
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