アルパカも 花粉症に なるのかな 黒羊駝あの子もクシャミ 連発してたな
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今はもう 昔のような うぐいすの 声で鳴けずも やはりうぐいす
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きみに「もういい」と言われた歌で世界を驚かせるつもりだった
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蝉時雨 ふと立ち止まり目をつむる 矢の如くゆく光陰の中
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紙巻きのくわえタバコは夕暮れにぽつと灯せりノスタルジーを
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直接は話さず話せず触れられず緑の通知が私の明かり
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ひたすらに眠ることと食べること 愛しさ増して 我が家の老犬 \ もうすぐ17歳
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空を飛ぶ夢など見たことないけれど自転車からはいつも落ちてる
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依存せず、期待をかけず、受けいりてすべを覚えし歳月としつきの果て
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誰だってまぶたの裏に隠し持つ今よりもっと高かった空
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雪原のような白鍵さまよひて悲しき調べ一人辿りぬ
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夜想曲弾かんとしてもその中に密かに宿る夜は逃げ出す
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頼まれて買物提げて娘来しシンクの汚れを見かねて磨けり
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動かざる思ひ知りたる雨の歌ひとり受けたしあゆみ静かに
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君想い 長く伸ばした 後ろ髪 引かれてどうも 断てないのです
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父さんのお母さんおばあちゃんから僕の子へ繋がっている眉毛のアーチ
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こたびこそ根雪ならむと思ひしに三度目みたびめの雪もはや融けにけり
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便りあり支えなき父歩けぬと冬柿の枝さぞ細かろう
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止まらずに まわり続ける 暴れ駒 張り手一発 作法はそこから
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白い空をじいっと眺めている猫のうしろ頭をにんまり眺め
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高3生 決意を胸に あとにした 教室に光 しづかに満ちる/明日、共通テスト本番
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行った店 歩いた道に観た映画 記憶の花が咲き誇ってゐる
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晴れ空に老若男女集う日の美よ美のままであれ航空祭
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目を見張る艶髪であれど床の上落ちてしまえばぞっとしかせず
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繋ぐ手を 失い探す闇のなか 立ち尽くしては 無可思に逝きる 
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来世とか あるとしたらば 犬かネコ 木とか花とか クジラがいいな
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ウイルスは稀に網膜惑わして街のカラスが青く見えたり
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悲しみの 雨にうつむき 泣いてては 空に昇った 虹に気づけぬ
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きさらぎの 神に捧げる さかきには 新芽がのびて 雪のふる春
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いつもなら隠さず物言う賢人の言わぬ本音に優しさを見る
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