生家にはだあれも住まず奥津城は雪に埋もれて春彼岸来る
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春彼岸義父母の墓へ菊の花 我関せずの夫は誘わず
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保育園卒園式で歌わない娘が今は保育士になる
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謎解きの様な短歌に出会ふ時 脳内サプリの効き目は未だ
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角番の危機は綱取り一転の力なくもう人生なのか
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連休の最終日には孫きたる 初日進めよ二日目疾けよ
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一緒に居たあの頃よりも あなたのこと考えてる自分 戻らない時間とき
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外晴れてちょっと遠くの通りまでカラオケ屋から「なごり雪」聞こゆ
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サイレントマジョリティーはいざ知らずわが暮らしぶり静かに堕つる 
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情報をすぐに共有する仲になって半年またラブレター
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サービスのミニトマト種粒入り 十粒確かめる息を止めつつ
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あの頃はヒロシマだった広島の戦後八十年も戦前
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夕日浴び独り本読む君を見てブックカバーを恨む放課後
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苔むした義父の墓石 労るようにそっと撫で合掌す 在りし日の夫
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Golden slumbers にくるまれて浮かぶ 胸から泡立つ、ゆるく
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今此処の 種火ボヤにて 消し止める 何れの時の 大火に備え
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あの戦この国にさえ来なければ それでいいじゃんニホンのホンネ
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堪えぬいた「忍び難き」をクリアして 手にした太平万世だもの
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旅立ちの 季節を迎え若者よ 大志を抱け大海出でよ
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晩年はとこに伏す祖父 病名も知らぬまま 耳に残るしわぶき
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清貧で正しきことを知る人とまた歩けてる今年この春も
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三連休  土曜出勤  つゆ知らず  凍てつく朝に  仕事向かう
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隔年に 二つの社 入れ替わる 祭り一つに なりて衰う
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東京の 開花宣言 ぼた餅を 食いつつ聞けり 中日(ちゅうにち)の前 /3月19日東京開花宣言
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地は乾き 轟音立てて 春の風 まったりしたれ 温泉日本
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ネブラスカっていったい何処にありますか幸福のパン売っていますか 
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心葉こころはの  ながなみだは  漆黒しっこくに  故郷ふるさとすみ  かしゆくなり
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どこまでも  消えない軌跡  しおり引く  スターテール  君に届くまで
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アメリカでアメリカナイズされたリカちゃん人形だけ入管違反 
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攻撃は 「Sure slowing little down確かに少し減速す」 日々変わりたる 大統領
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