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洗濯機回っているけど洗剤を 入れたかどうか思い出せない/歳なのか、最近の良くあるある…
37
気を抜いた背中の写る一枚にどこの老婆と目を疑いし
35
チグハグな今日のダメ押し 牛乳が余ってタマゴ買い忘れてる
25
我が家には
愛猫
(
きみ
)
が定めし序列あり 猫様一番
下僕
(
しもべ
)
は二番
23
「核兵器持つは許さぬ」アンタには言われたくないよとひとりごつ
31
吾の奥の 影を認めて 撫でてやる 筆を手となし そっと書きおり
12
あなたとこなたその隙間 埋めるもの 言葉であるか それともなにか
8
春色に染めたネイルの手の甲は幼き日に見た祖母と同じ手
33
盃に 身は冴え冴えと 蒼く燃ゆ
内裏
(
だいり
)
に似たる 君と差し向き
29
初鳴きの鶯の声つたなくて梅も笑って花びら散らす
36
さうかもう、下の子だけと行く園のヤマアカガエルのひとみはつぶら
19
こちらへと色あざやかに菜の花が 春を招くよ川辺の小道
28
美味いもん 食ってナンボの 人生と わが狸腹 肯定してみる
33
痩せなきゃと 言いつポテチに 食らいつく この習性が 修正不能
30
表裏 裏の表のまた裏と 聞きたい事だけ耳を
欹
(
そばだ
)
て
15
雛壇の人形は
雨声
(
うせい
)
を聞きつ しづかに宴
氷雨
(
ひさめ
)
の弥生
36
すれ違う人みなマスク 顔かくし心隠して己閉じ込め
17
独り身が 語る事無く 桃節句 頬と心を 氷雨が叩く
36
雨籠り じっくり煮詰めし金柑の
丸
(
まろ
)
さ小さきお日様のごと
35
イスラエル米と結びてハメイニを殺害したるコトの始まり
7
霰
(
あられ
)
降る寒の戻りのひなまつり夫婦静かにせり鍋かこむ
33
ワイパーは手を振りサヨナラ暗示する 霧雨の中の無言の二人
21
犠牲多き 勉強の果てに 残りしは A4サイズの 紙一枚きり
23
食卓に ガラス細工の雛人形 ちらし寿司で 大人の雛まつり
34
起きられないなりに 30分早く 起きた自分を さあさ褒めよう
27
春巡るバス待つ子らの青き列 畳みし羽根におにぎり忍ばせ
25
雨上がる 歯肉蠢く啓蟄に 「夢の中へ」と陽水聞ゆ
21
嫁ぐまで嫁ぐまではと雛人形ぼんぼりの灯翳る弥生よ
23
冴える月 帰路に転がる
八朔
(
はっさく
)
や 我は供える道祖神さま
26
階段が少し暗がり受け入れて 今夜のサラダは南瓜で決まり
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