なんということもない事なんとなく上手くできないそんな今日です
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君想い 長く伸ばした 後ろ髪 引かれてどうも 断てないのです
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なんちゃってケーキだけれど 「母さんのケーキ」と呼ばれ今も昔も
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父さんのお母さんおばあちゃんから僕の子へ繋がっている眉毛のアーチ
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冬の星  愛を与える  約束し  忘れゆくなら  照らすなかれ 
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ベランダの 物干し竿に 紙袋 たしかにサンタは 届けてた 愛
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辛かろう 子に疎まれて生きるのは そうなるように 生きてきたとて
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気が狂う ほどの激しい 静寂が 君と僕の 横たわっていた
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縄跳びで大波小波夕暮れを削り取ってたとも気付かずに
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青白い画面が夢を叶えてくれるマッチのように携帯を擦る
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病む父の横に座りて毛糸編む指もかじかむ大晦日の夜
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ノンアルで「お疲れさま」って言い合って一緒に過ごす一時間だけ/師走晦日
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恥ずかしく視線落とすが完遂へ得点源を封じられても
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未来あす思う いいことばかりじゃ ないけれど 続ける日々が 層になるまで
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大またを 開いて今年を のぞき込む 一年の兆し 大吉と見えたり
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キミからの「今年もよろしく」届きをり既にいい年始まった我/二〇二六年
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吾の雑煮 息子美味いと 好評価 妻の遺影に 笑顔で供へ
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恐る恐るショートメールを送ったら間違って押しちゃったんだって/安堵
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「あなたのことは死ぬまで忘れないよ」って返事が届いた初御空/感謝
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子の帰省に ついて意見が 対立し 言葉通じず  異星人に見えた
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冬枯の 乾きし森に 雪が舞ふ 朝には白衣びゃくい まとひし舞台
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新年を 寿ことほぐように 白鷺しらさぎが 朝陽を受けて 川べりに立つ
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冬の日の 雪の止み間の青空を 何に例えて君に聞かそう
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踊り場はそういう意味じゃないのだが そういう意味ならずっと素敵だ
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正月も 勤務の友と 二人酒 白焼き冷酒 ちびちび味わい
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大体の嘘はニベアで隠せるとガールズバーで教えてもらう
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「頑張れない」という言葉さえ頑張ってひねり出してるたぶん、無理です
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高層のホテルの壁はミラーにて日毎の空とビル群映す
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目の前の枝にはぐれし小鳥来て刹那のふれあい陽だまりのなか
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そんな夜はひっくりかえったスリッパとお話するのさ。おもて向くまで
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